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■ 市原天然温泉(上総の華) 「江戸遊」

<市原天然温泉(上総の華)「江戸遊」> (市原市、10:00~24:00、650円(土日祝800円)、0436-25-4126)
オフィシャルHP

2005/4/14オープンの新顔温泉スパ銭、ここはひさびさのおどろきの一湯です。
市原バイパスのロードサイドにあり、館山自動車道「市原」ICより数分の好アクセス。周辺は工場や倉庫地帯で夜は暗く、そのなかに和風の明るい外観が煌々と浮かび上がっています。

館内は明るくゆったりとした純和風のつくり。床はフローリング風塩ビシート+たぶん人工素材系畳表でややハリボテ的ながら、居ごこちのいい空間に仕上がっていて、全体に和風スパ銭としての完成度は非常に高いです。1Fには受付、食事処や各種マッサージ、理容など。2Fが浴場で男女固定制、若干構成がちがいますがほぼシンメトリ。
浴場入口に分析表をはじめ、各種許可証などが見やすく掲示されていて好感がもてます。

脱衣所は広くはないですが機能的でよしずの床の足ざわりがいいです。
内湯ゾーンは内湯(温泉、木枠石敷き12人以上)、絹の寝湯(ミスト湯)、機能浴槽、かわり湯、タワーサウナ、黄土サウナ(壁土から有効成分が出るらしい)、水風呂と多彩。かわり湯はオープン当初は非加温源泉かけ流し槽だったようですが、なぜか今は薬湯槽になっています。セパレート型洗い場28(たぶん井水)、アメニティ類完備。のどが渇く泉質なので冷水機が脱衣所と内湯に2ケ所もあるのはありがたいです。土曜20時で30~40人程度とスパ銭にしてはけっこう空いていました。

露天ゾーンは、さざんかの湯(12人以上、東屋付、熱め)、ねころび湯(4人、寝湯)、くつろぎ湯(2.3人)と岩枠石敷き浴槽がならびます。さざんかの湯からお湯が引かれた足湯とすこし離れてひとり湯(1人用石風呂、熱め)×2があります。露天ゾーンはゆったりとつくられ環境演出も効いていますが、横のバイパスをときおり走る改造車の爆音が耳障り。

内湯は石の湯口から大量投入+底面注入で槽内吸湯オーバーフローなしの循環仕様。露天の各浴槽はすべて源泉かけ流しの掲示があります。さざんか、ねころび、くつろぎ湯、足湯は、さざんかの奥にある岩の湯口+底面注入からの供給湯を流し込む方式と思われ、鮮度感が高いのは、さざんかの湯と別系統のひとり湯。浴槽各所からかなり潤沢なオーバーフローがあります。Fe^2+=7.1と多いですが、鉄のイメージはほとんどないので除鉄はしているかと思います。

お湯は全体に熱めでさざんかの湯口付近では43~44℃もあります。他の浴槽の湯温維持のために過加熱気味にしているかと思いますが、それにしても熱すぎでは?
お湯はコーヒー色の黒湯で透明度70cmくらい、表面に白いアワと湯中に少量の茶色い浮遊物があります。お湯はえらく個性的なもので、強塩味+まろみをともなう重曹味。化石肥料臭とアブラ臭とアンモニア臭と臭素臭とヨウ素臭と僅微イオウ臭?が入り混じってアロンアルファのような臭い。水海道のきぬの湯の温泉臭も個性的でしたがそれよりもさらに複雑怪奇で強烈です。湯口に近いほど化石肥料臭が強まり、お湯がなまるほどアロンアルファ臭が強まります。内湯はさらに消毒臭が加わり、化学工場を思わせる刺激的な温泉臭になっています。

重曹泉系のかなり強いツルすべがあるお湯は高張泉の濃度感と食塩泉の温熱感があり、湯温が高いこともありますが長湯不可。浴後はややペトつきますが、すぐに肌がつるつるになります。重曹が効いているためか浴後のほてり感はさほどでもありません。お湯のイメージは茨城のほっとパーク鉾田の露天黒湯を凶暴にした感じかな。
とにかく熱くて強いお湯なので、お湯がいいさざんかの湯&ひとり湯はガラ空きで、ほとんど多摩境の「いこいの湯」状態。ファミリー客メインのお客の多くは真湯の機能浴槽とぬるめの薬湯に集結しています (^^;。
さらにおどろいたのはたぶん井水を使っていると思われるカランと掛け湯。なんとアブラ系のえぐ味と、喜連川系の墨+樹脂系の本格的アブラ臭があります。洗髪するともうもうとアブラ臭が香り立ち、アブラ臭中毒患者はほとんど恍惚状態か?(笑)
残念だったのは、水風呂が強カルキ臭だったのと、非加温源泉槽がないこと。とくにアブラ井水の浴槽がほしいところです。

あまりに個性の強いお湯なので、一般のお客からは賛否両論でそうですが、温泉好きは一浴の価値ありです。食事処のメニューもスパ銭にしてはなかなかいけます。

Na-塩化物泉 33.2℃、pH=7.9、479L/min(1,600m掘削揚湯)、溶存物質=11.565g/kg、Na^+=4020mg/kg (94.72mval%)、Mg^2+=51、Ca^2+=43、Fe^2+=7.1、F^-=6.8、Cl^-=5580 (85.89)、Br^-=37、I^-=2.2、HCO_3^-=1500 (13.41)、CO_3^2-=9.0、陽イオン計=4242.10 (184.63mval)、陰イオン計=7142.10 (183.26mval)、メタけい酸=170、メタほう酸=11 <H16.11.11分析>

〔 2005年10月16レポ 〕
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■ 下総温泉 「真名井の湯 千葉ニュータウン店」

<下総温泉「真名井の湯 千葉ニュータウン店」> (印西市、9:00(土休8:00)~翌1:00(休0:00)、650円(土休750円)、0476-48-4126)

2004/12にオープンした和風温泉スパ銭。埼玉大井(ふじみ野)にある同名施設とは姉妹店です。北総開発線「千葉ニュータウン中央」駅から徒歩3分。線路沿いを走るR464から一本南側に入ったところにあります。

P入口はゲート式で施設利用者は3時間まで無料、以降30分前に100円の課金制なので、施設自体に時間制限はないですが、車客にはこれが時間制限になっているかも。
T岡設計による建物は絵にかいたような和風スパ銭仕様。食事処などはフリーゾーンで浴場手前に受付、入浴1回きりなのは大井の真名井の湯ややまとの湯とおなじシステム。土曜の17時ごろに突入してしまったので、脱衣所はすごい人の量で人いきれムンムン。浴場内も100人近い大盛況。場所柄、子連れのファミリー客がメインです。

内湯ゾーンに内湯+機能浴槽群でたぶんすべて真湯(カルキ臭はほとんどなし)。他にサウナ、水風呂(カルキ臭なし)。カラン27、シャワー・シャンプーあり。スパ銭なのにドライヤー有料(5分20円)はセコいです。
露天ゾーンには、大露天(鉄平石+岩枠石敷、座湯・屋根付25人以上)、上段に小露天(岩枠6.7人)。檜薬湯(強カルキ臭)、つぼ湯×2(カルキ臭)、寝湯、樽湯、お子様用つぼ湯と多彩。このうち温泉を感じたのは大露天と小露天(樽湯は順番待ち状態で入れず不明)。連れによると女湯のつぼ湯も温泉だったとのこと。

大露天は、小露天からの流し込み+座湯側壁面からの流し込み+側面注入。排湯は不明ですがオーバーフローはなし。
小露天は、木樋の湯口から30L/min程度の投入+底面からの熱湯注入で、槽内排湯は見あたらず下段大露天への流し出し。木樋の湯口は38℃くらいで加熱の源泉では? 投入湯より湯面のほうが温泉臭は弱いので循環湯底注の半循環にも思えますが、お湯の鮮度感はけっこう高いです。
大露天は色不明ささにごりでほぼ無臭。温泉らしい浴感はあるもののお湯の感じからして希釈の循環と思われ、小露天よりだいぶ劣ります。

小露天はたぶん茶系のにごり湯(透明度60cmくらい)で、かなり強い塩味と粘土系アブラ臭+金気臭は、東鷲宮百観音に似た味臭。しっかりと重曹分のきいたツルすべと強食塩泉特有の重厚な浴感があり、ホテってのどがカラカラになります。かなり凶暴なお湯なので、お子様や温泉に不慣れな人にはキケンかも・・・ (^^
ここははやりの”源泉表示”がなく目立たないところにあるうえ、長湯できず回転が超はやいので、けっこう空いています。湯温をかなり熱めに設定しているのは残念ですが、温泉ファンにはおすすめの浴槽です。

施設自体はありきたりのスパ銭ですが、小露天では東京近郊でも上位に入るレベルの高いお湯が楽しめると思います。

Na-塩化物強塩温泉 36.2℃、pH=7.6、217L/min掘削揚湯、成分総計=31030mg/kg、Na^+=10850mg/kg (89.89mval%)、K^+=377.4、Mg^2+=292.3、Ca^2+=375.9、Sr^2+=10.6、Fe^2+=7.5、Cl^-=18210 (97.26)、Br^-=108.8、I^-=20.6、HCO_3^-=626.7、陽イオン計=11920 (525.0mval)、陰イオン計=18970 (525.4mval)、メタけい酸=78.5、メタほう酸=16.9 <H16.2.27分析>

〔 2005年4月20日レポ 〕
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■ 野田花井温泉 「野田 潮の湯」

<野田花井温泉「野田 潮の湯」> (野田市、10:00~24:00、1,900円/1日、700円/3h他、04-7120-3000)
オフィシャルHP

七光台温泉のオープンを意識してか2004/9にリニューアル、3時間のリーズナブル料金が設定されたので行ってみました。以前から泉質的には気になっていたものの、1,900円/1日(17時~1,500円)という高料金設定におそれをなして未湯でした (^^;。

東武野田線「野田市」駅と「梅郷」駅の間、野田東武ホテルの隣にある大規模な日帰り施設。高料金施設だけあって、さすがに館内はゆったりとつくられています。
1Fに男女別の浴場と円形の建物中心の吹き抜けゾーンに足湯、タイ古式セラピー、アジアンラウンジなどエスニックヒーリング系の施設が集結。2Fにはダイニングレストラン、フードコート、売店、個室に卓球室まであります。
別棟にはカットサロン、接骨院、ビューティシェービングなど付帯施設も充実。

以前あった水着着用のバーデーゾーンは廃止され、足湯を除く全浴槽が男女別のハダカ入浴ゾーンとなっています。
浴室は窓が小さく奥行きが深いのでやや暗め、半洋風のひと昔前のつくり。
上段歩行浴槽+下段ジェット浴槽+打たせ湯×2、源泉槽(みかげ石造3.4人、ややぬる)、温泉主浴槽(同20人以上、適温)、つぼ湯×2、洞窟状の機能浴槽ゾーン、サウナ、水風呂に露天(鉄平石枠石敷15人位、一部屋根付)という多彩な構成。
露天は塀に囲まれていますが風が通り、和風の坪庭とデッキチェアーなどもおかれていて居心地はいいです。
セパレート型洗い場19、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。祝日17時で25人くらいでしたが、キャパがあるのでゆったり。

明らかに温泉使用と思われるのは、源泉槽、温泉主浴槽、つぼ湯。
あとは、無色透明無味カルキ臭で浴感も薄いので、真湯かゲキ希釈湯使用かと思います。(ただし、連れによると女湯の露天は温泉だったそうで、男湯露天も湯口に析出が出ているので温泉を使うこともあるのかも?)
源泉槽は、石の湯口から大量投入で温泉主浴槽への流し出し+上面排湯口+強烈底面吸湯。
温泉主浴槽は、石の湯口から大量投入+側面注入+源泉槽からの流し込みで上面排湯口+たぶん槽内排湯でかるくオーバフローもあり。つぼ湯は底面注入?でオーバーフロー。

お湯は、黄緑色がかった透明、源泉槽はうす茶褐色に見えるが赤茶に色づいた底面材のせいかも。強塩味でタールがかった薬品臭+かすかな磯の香。かなりの濃度感があり、よく温まって発汗する強食塩泉らしい浴感。浴後はすこしぺトついて温まりが持続します。温泉主浴槽やつぼ湯より、源泉槽のほうが塩味も浴感も強いような感じ。
源泉槽のお湯も濾過・除鉄・消毒剤投入しているかと思いますが、相当の濃度感があるのでけっこう満足できます。(七光台温泉の源泉槽よりぜんぜん濃い感じ)
源泉スペックは強烈なものがあるので、源泉槽では手を加えない源泉をそのまま使って欲しいと思いました。

施設はゆったりとしていて、何より混雑していないのがいいです。客層も落ち着いていて、大人のリゾートという感じ。ダイニングレストランも落ち着いた雰囲気で味もまあまあなので、夕方、食事がてら再訪したいと思います。

Na-塩化物強塩温泉 46.6℃、pH=7.06、500L/min(約1,300m掘削揚湯)、蒸発残留物=27.53g/kg、Na^+=8292.0mg/kg (87.59mval%)、Mg^2+=226.0、Ca^2+=597.9、Fe^2+=5.1、Cl^-=14270.0 (99.07)、Br^-=42.3、I^-=6.3、HCO_3^-=192.8、陽イオン計=9219.2 (411.91mval)、陰イオン計=14512 (406.28mval)、非解離成分・溶存ガス成分不明 <H9.9.26分析>

〔 2004年9月26日レポ 〕

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●「野田 潮の湯」 かけ流し導入

本日、野田花井温泉「野田 潮の湯」に行ってきました。ここはけっこう空いていてわりに食事が美味しいので、このところよく行きます。(700円/3h)
内湯の源泉槽のコンディションがいつになくよくてびっくり。濃度感のあるうす濁りのお湯は強烈な塩味で強食塩泉らしい強い浴感のある温もりの湯。

脱衣所に湯づかいについての掲示が出ていて、源泉槽は加熱、塩素系消毒剤投入ながら非希釈のかけ流しのよう。帰りにフロントで確認すると5月から源泉槽をかけ流しに切り替えたとのことです。
温泉臭はほとんど感じられず軽い薬剤臭がするのは残念ですが、24g/kgの強食塩泉をかけ流しで楽しめるなかなか貴重な施設になりました。

〔 2005年5月28日レポ 〕

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●「野田 潮の湯」 料金体系変更
野田潮の湯の料金体系が再度変更になっています。
1日料金平日800円、土日祝900円でタオルと館内着がついています。以前の700円/3hは廃止となっているので、土日の夕方に一風呂浴びるには実質200円の値上げとなりました。
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■ 野田七光台温泉 「七光台温泉」

<野田七光台温泉「七光台温泉」> (野田市、10:00~翌1:00(土日祝9:00~)、700円(時間制限なし、何度でも入浴可)、04-7127-4126)
オフィシャルHP

イオン系のデベロッパーが開発したショッピングセンター(SC)「ロックタウン野田七光台」内にオープンした日帰り施設で、静岡の「焼津黒潮温泉」運営企業が運営するもの。大型SC内の温泉では「太田安眠の湯」 (イオン太田SC内)につづくものでロケーションや客層も似ています。

建物は典型的なスパ銭仕様で、1階は受付&食事処、浴場は2階にあります。
浴室は、内湯(黒みかげ石枠10人以上)、機能浴槽群(真湯、カルキ臭)、水風呂(カルキ臭)、サウナ、薬草蒸し風呂。露天ゾーンに大露天(鉄平石造20人位)、源泉槽(同3.4人、円形で浅め)、壺湯(陶&石製1人×3)と多彩。うち、温泉槽は、内湯、大露天、源泉槽と壺風呂。ここも全体に明るく、露天はゆったりとしています。
カラン27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜17時で50人以上と大盛況。

内湯は、石の湯口から大量投入で浴槽脇側溝への流し出し。大露天は、石の湯滝からの大量投入+源泉槽からの流し込みで浴槽脇側溝への流し出し。源泉槽は、石の湯口から投入+底面注入で大露天への流し出し。壺風呂は竹筒風樹脂パイプからの投入+底面注入でオーバーフロー。

源泉槽と他の温泉槽では、若干お湯が違います。
源泉槽は、かすかに緑黄色がかった透明で白い浮遊物あり。強塩味僅微苦味+微薬味で弱タール臭にかすかな磯の香がまじります。
他の浴槽は、無色透明でかなりはっきりとした塩味+微薬味にタール臭。Fe^2+=5.3なのに湯口の変色もなく金気も全く感じられないので除鉄しているかと。

どちらも特別な湯ざわりはなく、何となく硬い感じの浴感。成分総計=23880mg/kgを思わせる迫力やほてり感は感じられず、しっかりとした塩味と奥行きのない軽い浴感が素直に結びつきません。残念ながら個人的には、”源泉槽”でも面白味は感じられませんでした。

でも、施設は充実しているし、そこそこの浴感はあるし、このエリアで時間制限なし700円ですから、良しとすべきなのかな?

2湯がオープンした守谷~野田エリアは、ジョイフル本田(スーパーホームセンター)、ハーブハーモニーガーデン(関東有数のハーブ園)、茨城県自然博物館(けっこう面白い)など、さりげにレジャースポットもあるので、温泉をからめて一日楽しむのにいいエリアとなりました。

Na-塩化物強塩温泉 44.3℃、pH不明(中性)、湧出量不明、成分総計=23880mg/kg、Na^+=8147mg/kg (86.84mval%)、Mg^2+=243.4、Ca^2+=614.6、Fe^2+=5.3、Cl^-=14310 (98.98)、Br^-=72.4、I^-=5.8、HS^-=0.03、HCO_3^-=191.0、陽イオン計=9119 (408.1mval)、陰イオン計=14580 (407.8mval)、メタほう酸=91.9 <H15.12.24分析>

〔 2004年6月29日レポ 〕
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