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■ 羽生温泉 「ゆ~ワールド桶川」

<羽生温泉「ゆ~ワールド桶川」> (埼玉県桶川市、10:00~翌9:00、550円/3h、048-772-4126)
オフィシャルHP

羽生温泉をローリー輸送している温浴施設。この温泉は泉源地に一般人が入れる入浴施設はないので、ここが唯一羽生温泉に入れるところです。ONKEN21さんレポ(2004/12/08)によると2004年5月から温泉を導入しているようです。
R17号沿いにあるのですぐわかります。JR高崎線「桶川」駅から30分毎(9:30~21:00)で無料送迎バスも出ています。

 

典型的な健康ランドは、きもちB級入っておやじモード炸裂。リクライナー完備のリラックスラウンジありで、浴衣・貸タオル付時間制限なし780円は良心的。土曜12時でかなりの盛況でした。
スパ銭に押しまくられ、元気のない健ラ(^^)ですが、こういうおやじの楽園的施設があってもいいかと・・・。

ややうす暗い内湯は浴槽満載で、なんとなく川口の「ゆの郷の湯Spa Nusa Dua」に似ています。
内湯ゾーンに檜風呂、薬湯、ジェットバス、サウナに水風呂。ここには温泉槽はありませんが、檜風呂と水風呂はややにごりを帯びた湯ざわりやわらかなもので、これは井水かも?
カラン23、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で30人くらい。

 

温泉使用の露天は塀にかこまれ開放感はないですが、ベンチがあって涼めます。
浴槽よこの壁面にはでかでかと羽生温泉の分析書が掲出されています。
ピンク色石タイル貼7.8人の浴槽に岩の湯口から40℃弱のお湯を大量投入で、反対側の上面排湯口からの流し出し。

ややぬるめのお湯はうすウーロン茶色透明で重曹味に土臭+微薬品臭。重曹泉系のツルすべが明瞭でかなりの温まり感があります。浴後は爽快感がでて肌がさらさらになります。
カルキ臭も気にならないし、ローリーにしてはかなりいいお湯かと思います。

 

建物裏手にローリーの給湯施設があり、帰りしなにはタンクローリー(イラスト&天然温泉と大書きされて目立つ)が給湯中でした。お湯の感じからして、けっこう頻繁にローリーしているかも。

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 43.1℃、pH=8.0、240L/min掘削自噴、成分総計=1.681g/kg、Na^+=540.0mg/kg (95.22mval%)、Fe^2+=0.4、Cl^-=681.5 (78.38)、HCO_3^-=311.2 (20.80)、陽イオン計=569.0 (24.67mval)、陰イオン計=998.5 (24.52mval)、メタけい酸=87.6、メタほう酸=25.7 <H13.8.27分析> (源泉名:羽生温泉)

〔 2006年10月3日レポ 〕
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■ 彩の月温泉 「真名井の湯 岩槻店」 (閉館?)

<彩の月温泉「真名井の湯 岩槻店」> (さいたま市岩槻区、10:00~24:00、500円(土日祝600円)、048-756-8126)

※ 東日本大震災の影響で閉館したという情報があります。

以前は「真名井の湯 大井店」から温泉をローリー輸送していた温浴施設が、自家源泉を開発、今年5月から導入しています。
場所はR16号沿い、大宮方面からだと岩槻ICを過ぎてしばらく行った右側。信号があるので右折インできます。ここはスパ銭チェーン「真名井の湯」ですが、以前あった「あけぼの健康ランド」をリニューアルしたらしく、スパ銭というより、ほとんど健ラです。

 

R16沿いにおる箱形の建物にはゲームセンターやバッティングセンターが同居、1階エントランスまわりは妙にがら~んとして、B級感ただよいます。
が、2階のフロント、ロビー、浴場は手が入れられたらしく意外にきれい。かなり広めの食事処もあります。浴場入場時に課金は、やまとの湯や真名井方式です。

浴場は男女交替制かどうか不明ですがほぼシンメトリのよう。この日の男湯はフロント横でした。
注目の分析書は脱衣所に掲出され、湧出地は岩槻市、「彩の月温泉」という風雅な源泉名がついています。

浴場はけっこう広く、内湯ゾーンに古代檜風呂(檜枠石壁敷5.6人)、ジャグジー槽、3連超音波(電気)風呂、気泡湯、薬湯、サウナ、水風呂と多彩。かけ湯はとろみのあるやわらかなものでした(温泉とは違う)。内湯は檜風呂のみ温泉使用です。
露天ゾーンに岩風呂(岩組石敷6.7人)と壺湯(陶製1人)×2ですべて温泉。露天は塀に囲まれていますが風は通ります。
カラン23、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で30~40人くらいとなかなかの盛況。

古代檜風呂は木の湯口から投入で、よこの排湯槽への流し出し+弱いオーバーフロー。
露天岩風呂は石組の湯口から大量投入で底面吸湯。壺湯は木樋の湯口から投入で底面給湯口は作動なく、相当量をオーバーフロー。

 

ほぼ適温のお湯はモール泉系の紅茶色透明で、露天浴槽では湯面に白い浮遊物がただよいます。弱重曹味に黒湯っぽい化石肥料臭。弱いながらシャープな薬品系の臭いがまじります。重曹泉系の明瞭なツルすべとアルカリ泉系のヌルすべがまじったかなりのつるつる湯。
よく温まり浴後は肌がすべすべになるなかなかのお湯です。

「真名井の湯 大井店」に似たイメージのお湯で、源泉がかわったことに気づかない客もいるのでは。ヌル(ツル)すべは大井より強いように感じました。
ここは強豪、春日部温泉「湯楽の里」にも近いですが、あちらはスパ銭系で強食塩泉、こちらは健ラ系で重曹泉型のアル単なので、差別化はつくかも・・・。

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 34.4℃、pH=8.7、294L/min掘削揚湯、成分総計=455.7mg/kg、Na^+=117.2mg/kg (96.44mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=10.9 (5.98)、HCO_3^-=250.5 (79.35)、CO_3^2-=21.6、陽イオン計=121.7 (5.29mval)、陰イオン計=284.5 (5.18mval)、メタけい酸=47.8 <H17.6.3分析> (源泉名:彩の月温泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 濾過循環装置:使用 塩素系薬剤:使用

〔 2006年10月3日レポ 〕
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■ 都幾の湯 「四季彩館」

<都幾の湯「四季彩館」> (ときがわ町(旧都幾川村)、10:00~20:00、水休、800円/3h、0493-65-5515 )
オフィシャルHP

7/29にオープンしたニューフェイスです。すでにONKEN21さんのレポ(7/31)あり。
人気の「ときかわ町(旧 都幾川村)温泉スタンド」と同じ源泉をつかう新施設で、スタンドのある泉源地からローリー運搬しています。
場所は、県道172大野東松山線から少し入った三波渓谷のそば。温スタからだと北(玉川)側へ下り、県道T字路を左折、しばらく行った看板を右折してあとは道なり。
建物の前は身障者用Pだけなので、手前のPに駐車します。Pは有料500円(入館者は返金)のようですが、徴収はしていませんでした。

わざわざローリーしてまでここに設置したのは、これから「三波渓谷」を観光スポットとして売り出す狙いかな? たしかに渓谷は小規模ながら趣のあるところでした。(遊歩道が未整備なので探勝は要注意。)


【写真 上(左)】 貯湯施設
【写真 下(右)】 足湯

関東にはめずらしい古民家の温泉施設。木をふんだんにつかった建物は、さすが「木のむら、建具のむら」といわれた旧都幾川村の面目躍如か。縁側には足湯も設置されています。

縁側を渡った奥に浴室棟。入ると小さめの休憩所。左手の「木の湯」と奥の「石の湯」があり、男女週交替制、この日の男湯は「木の湯」でした。
脱衣所は狭め、浴場もこぢんまりとして、内湯(木造7.8人)と露天(木造石タイル敷5.6人)の2槽。センター系お約束のサウナも機能浴槽もありません。
露天はややせせこましいものの、渓谷を見おろす好ロケでベンチもあって和めます。
カラン4(内セパ式2)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で5~12人と盛況。


【写真】 内湯湯口

内湯、露天ともに木の湯口から湯口の奥で2本のパイプを混合したお湯の少量投入+側面注入、側面吸湯の循環仕様。ローリーではやむなしでしょう。

お湯は露天で塩味に微アブラ臭、内湯で微塩味ほぼ無臭で、露天のほうが濃い感じ。
HPによると5倍希釈とのことですが、塩味と、露天湯口では弱いながら「都幾の湯」の個性であるアブラ臭さえ感じられてびっくり。お湯はほぼ無色透明(ちょい黄色?)ですが、露天ではなぜかこまかな気泡が舞っています。
露天でははっきりとしたヌル(ツル)すべととろみと温まりがあり、それなりの濃度感も感じられ、浴後は肌がすべすべになります。全体に食塩泉というよりは、重曹泉のイメージかな。
消毒臭もほとんどなく、ローリーにしてはかなり上等なお湯かと・・・。


【写真】 内湯

奥武蔵では屈指の良泉「都幾の湯」がどう使われるかは興味のあるところでしたが、ローリーのわりにお湯は悪くありませんでした。成分総計=8.7gの等張泉なのでローリー&5倍希釈にあっても、けなげにも温泉らしさを維持しています。ただ、混み合う夕方以降、どういうお湯に変貌するかは不明。

この施設は、レジャー客、地元客、どちらをメインにするのかいまいちターゲットがぼやけています。狭い脱衣所にカラン4(なんぼなんでも少なすぎ、昼でも待ちがあった)の浴室など、大々的にPRしてレジャー客が押し掛けたら、たちまちパンクすることは必至。近くの「湯郷玉川(旧玉川温泉保養所)」や小川町「花和楽の湯」の週末の雑踏を考えれば、むしろそうなる可能性が高いかと・・・。
地元客を相手にするならば、サウナなしで800円/3hの料金設定は高すぎでしょう。

「湯郷玉川」「花和楽の湯」そしてここと、3つの施設に客がうまく分散して、せっかくの癒しの空間が「イモ洗い阿鼻叫喚の館」(^^;)にならないように祈っております。

Na-塩化物温泉 26.8℃、pH=8.56、25L/min掘削揚湯、成分総計=8.712g/kg、Na^+=2920mg/kg (95.57mval%)、Ca^2+=99.5、Fe^2+=0.4、Cl^-=4191 (87.43)、SO_4^2-=583.6、HCO_3^-=259.3、Br^-=10.2、陽イオン計=3046 (132.9mval)、陰イオン計=5059 (135.2mval)、メタほう酸=577.9 <H11.8.23分析> (源泉名:都幾の湯)

<温泉利用掲示> 加水あり 加温あり 循環あり 塩素系薬剤使用あり

〔 2006年8月20日レポ 〕
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■ 宮の湯天然温泉 「小さな旅 むさしの湯」 (木の湯)

<宮の湯天然温泉「小さな旅 むさしの湯」> (さいたま市見沼区、10:00~24:00(土日祝9:00~)、600円(土日祝700円))、048-680-7634)
オフィシャルHP

スーパーマーケットチェーンのマミーマート系列が運営するスパ銭に7/21温泉を導入したもの。桃猫。さん、みみさんの速攻レポあり。
大宮駅東口から延びる県道214と第二産業道路が交差する「南中野南」交差点から県道を東に少し走った右手道沿い。右折in可です。大宮駅からだと3kmくらい。
2層の建物はさほど大きくはなく、とくに受付まわりはせせこましいですが、2階には休憩所もあって見た目よりはゆったりとしています。
みみさんご指摘のとおり浴場へのアプローチはいきなり和モード入ってなかなかのすぐれもの。脱衣所もまあまあゆったり。

浴場は「木の湯」「石の湯」があり、男女日替り交代制。偶数日のこの日の男湯は「木の湯」でした。
浴場はさほど広くはないですが巨大浴槽がいくつかあって圧巻。浴槽は露天も含めすべて木貼りです。
窓の広い開放的な内湯ゾーンに温湯(10人以上)、熱湯(20人以上)、ドライサウナ、水風呂(冷たい、カルキ臭)と座湯。内湯はすべて真湯ですがカルキ臭はほとんどなく、意外に入りごこちかいいです。
露天ゾーンは全槽温泉使用。大露天(20人以上、屋根付、適温)、杜の湯(10人弱、屋根付、ぬるめ)、満天の湯(大樽風呂、5.6人、ややぬる)、かわり湯(15人、この日はセラミド、一部屋根付、ややぬる)と寝ころび処。ベンチもあってそこそこなごめます。
カラン25(内セパ式4)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。週末19時で40人前後と意外に空いてました。

大露天は木の湯口から大量投入+側面注入で底面吸湯+軽いオーバーフロー。杜の湯は木の湯口から投入+側面注入で底面吸湯+上面排湯。満天の湯は木の湯口から大量投入でオーバーフローなくたぶん槽内排湯。

お湯は大露天・(かわり湯)と杜の湯・満天の湯でぜんぜん違います。
大露天はやや黄色がかった透明で味不明、かなり強いアンモニア臭+うがい薬系薬品臭はたぶん希釈循環でしょう。
杜の湯・満天の湯は茶色うすにごり、満天の湯は透明度50cm、杜の湯は60cmで満天の湯のほうがにごりが強いです。お湯の濃度感は、満天の湯 > 杜の湯 > 大露天の順では。

強塩味+薬品味にアンモニア臭+うがい薬系薬品臭、特別な湯ざわりはなく、かなりの濃度感とアンモニア臭とうがい薬系薬品臭が出張っているイメージは前橋の「七福の湯」や武蔵野市の「湯らく」に近いかと。塩味からすると高張泉的なイメージはありますが、何となく単調。総鉄は4.7mg/kgもあるのにほとんど鉄のイメージがないので、除鉄濾過はあるかと思います。「木の湯」だけみたら平野部の化石海水系では平均的なお湯かな。

一方、当日女湯だった「石の湯」ですが、連れによると露天の壺湯(1人×2、2人×1、計3)はやはりかけ流しだったらしく、ややぬるめの濃い茶系のにごり湯で塩と鉄のイメージ濃厚。そのわりにあまりほてらずじっくりと入れるなかなかのお湯だったとのこと。
で、温泉好きは「石の湯」狙いかと。次回は「石の湯」を攻めてみたいと思います。

Na-塩化物温泉 35.8℃、pH=7.3、461L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=14.403g/kg、Na^+=4742.3mg/kg (85.39mval%)、NH4^+=13.1、Mg^2+=243.8、Ca^2+=255.2、Sr^2+=1.7、Fe^2+=0.6、Fe^3+=4.1、Cl^-=8236.3 (97.38)、Br^-=30.7、I^-=5.7、HCO_3^-=356.3、陽イオン計=5318.2 (241.56mval)、陰イオン計=8629.0 (238.58mval)、メタけい酸=52.0、メタほう酸=24.9 <H17.9.29分析> (源泉名:宮の湯)

〔 2006年7月31日レポ 〕
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■ 小江戸はつかり温泉

<「小江戸はつかり温泉」> (川越市、8:00~翌1:00、750円(800円(土日祝)※会員各100円引、049-230-4126)
オフィシャルHP

国道254川越富士見バイパス、渋井交差点の少し北側の東京方面の道沿い。中央分離帯があるので、東京方面からだと通り過ぎた次の信号を右折し裏手の道からアプローチ(看板あり)。
平屋の建物は小振りな和風スパ銭で館内もやや手狭。オープン直後の休日夕方ということでPはほぼ満車、館内もごった返していました。それにしても「小江戸はつかり温泉」とは、ずいぶんと小粋な名前をつけたものです。
館内詳細はONKEN21さんレポ(7/11)をご覧ください。

浴場は「さらさらの湯」「ざぶ~んの湯」を男女日替わり交替制。この日(偶数日)の男湯は「さらさらの湯」でした。
内湯ゾーンに源泉ぬる湯(ぬるめ、石枠石タイル貼6人*)、源泉適温湯(適温、同8人*)、遠赤サウナ、塩サウナ、水風呂(井水かけ流し、18℃、カルキ臭)、洞窟風呂(井水濾過循環、足湯、カルキ臭、TV付)。(*は肩まで入れるキャパ、階段部分が多いので半身浴なら、それぞれ10人、15人以上)
露天ゾーンに、源泉ぬる湯(ぬるめ、石枠コンクリ造10人、屋根付)、源泉あつ湯(適温、鉄平石枠コンクリ造10人以上)、壺湯(井水濾過循環、陶製1人×4、内2は電気風呂)、寝湯(×6)。
スパ銭でコンクリ浴槽とは記憶にないですが、コスト削減かメンテのしやすさか、何らかの意図があると思います。
カラン28、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり、日曜16時で70人以上と盛況。
露天は壁面から滝を落とし、小川を配した凝ったつくり。椅子もたくさんおいてあり居ごこちがいいです。

内湯源泉ぬる湯は石の湯口からの投入+側面注入で源泉適温槽への流し出し+上面排湯。源泉適温槽は石の湯口からの投入+源泉ぬる湯からの流れ込み+側面注入で上面排湯。
露天源泉ぬる湯は石の湯口からの投入で源泉あつ湯への流し出し。源泉あつ湯は源泉ぬる湯からの流し込み+金属パイプの湯口からの投入で上面排湯。露天の湯口まわりは黒褐色に変色しています。

お湯は、薄い黄褐色透明で白とうす茶の浮遊物。重曹味混じりのしっかりとした塩味+薬品味+微苦味で薬品臭。薬品臭はぬる湯槽で弱くあつ湯槽で強いです。
HCO_3^-=446.7ながらアルカリ性がさほど高くないためかツルすべは感じられず、むしろぼてっとした湯ざわり。浴後は少しペトつきますがすぐに肌がさらさらになり爽快感がでます。
ぬる湯槽はなかなか温まらないですが、適温~あつ湯槽の温まりはさすがに強く、適度な湯づかれと発汗もあります。
お湯の鮮度感では、内湯源泉ぬる湯 > 露天源泉ぬる湯 > 露天源泉あつ湯 > 内湯源泉適温槽だったかと思います。

残念だったのは、薬品臭がやや気になったのと、湯口そばでもさほどの鮮度感が感じられなかったこと。(立ち話したひかるさんの話では、この日はコンディションがよくないとのこと、また、女湯の露天ぬる湯では少量ながらアワつきがあったようです。)

サイボク「まきばの湯」所沢「湯楽の里」大宮「清河寺温泉」大井「真名井の湯」狭山「やまとの湯」さいたま三橋温泉坂戸「ふるさとの湯」、大宮やまとの湯など、競合ひしめくなかにオープンしたわけですが、バリ循カルキのスカ浴槽がないという点では小江戸に軍配か。ただ、アブラ臭のサイボク、金気の所沢、アワつきの清河寺、黒湯の大井と、有力競合施設のお湯が明確なキャラをもっているのに対し、小江戸のお湯はややつかみ所のないイメージ。個人的にはかけ流し浴槽を絞ってでも、ぬる湯槽では鮮度を維持してほしい気もします。

Na-塩化物温泉 37.8℃、pH=7.7、421L/min(1,700m掘削揚湯)、成分総計=5770mg/kg、Na^+=2002mg/kg (88.62mval%)、Ca^2+=129.9、Fe^2+=1.2、Cl^-=3032 (91.82)、HS^-=0.02、HCO_3^-=446.7 (7.86)、陽イオン計=2201 (98.27mval)、陰イオン計=3499 (93.15mval)、メタほう酸=18.6、遊離炭酸=23.8 <H16.12.20分析> (源泉名:小江戸川越温泉)

<温泉利用掲示>(公式HPより)
野天風呂
源泉ぬる湯(かけ流し・38度に加温・加水無し・消毒あり)
源泉あつ湯(かけ流し・41度に加温・加水無し・消毒あり)
内風呂
源泉ぬる湯(かけ流し・38度に加温・加水無し・消毒あり)
源泉適温湯(かけ流し・40度に加温・加水無し・消毒あり)
水風呂(井戸水かけ流し)

〔 2006年7月16日レポ 〕

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小江戸はつかり温泉 Part-2

先日レポ(7/16)した小江戸はつかり温泉にまたも入ってきました。
今回は「ざぶ~んの湯」でした。詳細はONKEN21さんレポ(7/11)を・・・。ときおり轟音とともにひっくり返る屋根の上の大樽にはびっくり。お子様は大喜び。

平日の20時ごろで、さすがに前回よりは空いていて、お湯のコンディションも良好でした。
露天は消毒臭がでていましたが、内湯の状態はよく、別の温泉臭が感じられました。
これは、泥臭というかやや鼻につくクセのある臭いで、ヘタすると薬品臭にも似ているので誤解されやすいもの。どこかで嗅いだ覚えがあるな~と思い返すと、ちょうど水海道「きぬの湯」の温泉臭を弱くしたイメージが思い浮かびました。
ぬる湯だとあまり温まらないのに、熱湯槽だとやたら温まる感じも似ています。
(この日は思いがけない人と会って、露天のぬる湯で延々と温泉談義してたのですが、ぜんぜんのぼせなかった(笑))

前回、「小江戸のお湯はややつかみ所のないイメージ。」と書きましたが、これが本来の源泉の資質だとしたら、かなり個性的※なお湯です。消毒なしの源泉に触れてみたいです。

※近場で似ているお湯は、さいたま三橋「湯けむり横丁」だと思う。

〔 2006年7月20日レポ 〕

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■ さいたま三橋温泉 「野天湯元・湯快爽快「湯けむり横丁」・おおみや・」

<さいたま三橋温泉「野天湯元・湯快爽快「湯けむり横丁」・おおみや・」> (さいたま市西区、10:00~翌3:00、800円(土日祝1,000円、平日600円/2h)、048-620-1126)
オフィシャルHP

新大宮パイパス沿いに2005年3月にオープンした大型温泉スパ銭。湘南に本拠をおく湯快爽快チェーンのひとつです。ONKEN21さんのレポあり?
開設当初は平日1,100円、土日祝1,400円と強気の設定でしたが、土日祝1,200円となり、その後平日800円(土日祝1,000円)に値下げ(で、ようやくいった(笑))、さらに最近、平日600円/2hコースも導入されました。やはり、清河寺温泉のオープンが影響しているのかな。

ロードサイドといっても国道から引き込んでいるので、意外に静か。
大がかりな施設で、吹き抜けの食事処の脇には足湯(源泉かけ流しらしい、ただし薬品臭)まであります。2階には浴場と個室を回廊状に配置。スパ銭御用達のヘアーカットや手もみ処なども併設されています。

内湯ゾーンは、白湯、各種機能浴槽、サウナ×2、水風呂で温泉槽はありません。
露天ゾーンは、メインのぬる湯(岩枠鉄平石貼、20人以上、打たせ湯2付、一部屋根付、40℃弱)、あつ湯(同7.8人、43℃)、寝湯×7、壺湯(信楽焼陶製1人)×4。別に湯屋のなかに庵湯(木枠石敷7.8人、40℃)があります。露天はすべて温泉利用。
露天はけっこう凝ったつくりですが、なんとなく舞台セットじみて質感が希薄。いろいろ詰め込みすぎてややせせこましいですが、はじに縁台があってなごめるのはいいです。
カラン計32(一部セパ式)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日18時で30人ほどと空いていました。

ぬる湯は、茶褐色に変色した岩の湯口からの湯滝状投入+底面&側面注入+打たせ湯からの投入で底面吸湯+排湯口への上面排湯。あつ湯は、岩の湯口からの投入で底面吸湯+排湯口への上面排湯。庵湯は、みかげ石の湯口からの投入+底面注入で底面吸湯。
複雑な湯づかいですが、HPによると、ぬる湯、あつ湯、寝湯の3槽は「源泉掛け流し(加水なし加温循環併用)」、庵湯は「源泉掛け流し(加温循環併用)」とのこと。

お湯は、ぬる湯で茶色うすにごり、他槽でかすかに茶色がかった透明。湯口まわりでは、しっかりとした塩味+金気だし味+薬品味、温泉臭は独特で、マッチを擦ったような臭い+臭素臭+薬品臭。薬剤臭で本来の湯の香が変質しているイメージ。壺湯は金気と濃度感がうすく、なぜか湯の花が浮いていました。
そこそこの濃度感はあるものの特別な湯ざわりはなく、食塩泉にしては弱い温まりながら浴後冷めません。
湯口の鮮度感はけっして悪くないのですが、薬品でお湯が変質しているような感じが強くて残念。せめて湯口からは非消毒の源泉を入れられないのかな。現況ではかけ流しの醍醐味はあまり感じられません。湯量は豊富だし、泉温も35℃近くあるので、非加熱の完全かけ流し槽をつくってほしいです。

食事処はメニュー豊富でけっこう美味。料金も下げたし、スタッフの対応もいいので、清河寺に負けずに頑張ってほしいです。

Na-塩化物泉 34.7℃、pH=7.7、402L/min掘削揚湯、成分総計=3482mg/kg、Na^+=1129g/kg (90.24mval%)、Fe^2+=1.1、Cl^-=1798 (88.94)、Br^-=7.4、HCO_3^-=370.6 (10.64)、陽イオン計=1220 (54.42mval)、陰イオン計=2183 (57.03mval)、メタほう酸=22.6 <H16.12.9分析> (源泉名:湯快爽快さいたま三橋温泉)

<温泉利用掲示>
加水なし 加温あり 濾過循環あり 塩素系薬剤使用・銀イオン殺菌あり

〔 2006年6月22日レポ 〕
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■ 川口天然温泉 「ゆの郷の湯Spa Nusa Dua」

<川口天然温泉「ゆの郷の湯Spa Nusa Dua」> (川口市、10:00~翌9:00、無休、1,050円(午前0時~3時在館は深夜割増料840円)、048-254-1126)
オフィシャルHP

以前からあった健康ランドが2003年11月温泉を掘削・導入し、名称も「ファミリー健康ランド ゆの郷」に変更、その後さらに「ゆの郷の湯Spa Nusa Dua」に改称しています。
場所は川口オートレース場のそば。JR「西川口」駅東口より徒歩約15分、無料送迎バス(2本/時)もあります。
健康ランドらしいがっしりとした建物で、にいざ「彩泉楼」に雰囲気が似ていますが、エスニック~オリエンタルなイメージもあり、平塚太古の湯も思い起こしました。料飲施設が充実しているので会社の慰労会など、団体受け入れを積極的におこなっているようです。温泉導入時には2,310円と超強気な料金設定、その後1,890円となり、いまは1,050円のタオル・館内着なしコースが設定されています。(それでようやく行った(笑))

4層の施設で1階が受付、2階が浴場、3階が各種飲食処、4階にリクライニングコーナー&休憩室と施設的にはかなり充実しています。

脱衣所はロッカーが多くちょっとした休憩スペースなどもあって、ゆったりしています。
入ってすぐ右手にサウナ、正面に水風呂(カルキ臭、16℃冷たい)。左手奥に大浴槽(化石深層風呂)(石造25人以上、ジャグジー、電気風呂、寝湯×3付)、漢方薬湯風呂(石造5.6人)、いちばん奥に古代檜風呂(檜造8人、真湯、井水かも)。露天はなく、採光を抑えているので館内は暗め。全体に浴槽満載で休めるスペースが少ないです。
カラン26、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。洗い場は使い勝手がいいです。
女湯はやや構成がちがい、足湯、ミスト浴槽、塩サウナなどがあるようです。
土曜15時で30~40人となかなかの盛況で客の年齢層はやや高め。

大浴槽にはライオンとふたつの壺、計3つの湯口からの投入。ふだんはチョロチョロ投入ですが数分に一度大量投入があり、このお湯は鮮度感があるので源泉かも。他に側面注入ありでオーバフローなし。排湯はなぜか確認できず。



お湯は大浴槽のみレポします。
ほぼ適温のお湯は、透明度50cmほどの黒湯で茶色の浮遊物。湯口大量投入時にはモール臭+アンモニア臭、湯面でアンモニア臭。アンモニア臭はとくにジャグジー&寝湯まわりで匂い立っています(刺激感あるが異臭ではない ^^; )。弱塩味+重曹味、黒湯らしい重曹泉系のツルすべにとろみが加わり、かなりあたたまる入りごたえのあるお湯です。お湯のイメージも、にいざ「彩泉楼」に似ています。

浴場に開放感がないのは難ですが、「わらびやまとの湯」より空いていそうだし、それなりの鮮度感もあるので穴場のお湯かも。

Na-塩化物温泉・炭酸水素塩温泉 38.3℃、pH=8.0、676L/min(1,265m掘削揚湯)、成分総計=3756mg/kg、Na^+=1213mg/kg (95.95mval%)、Fe^2+=0.8、Cl^-=1366 (70.15)、HCO_3^-=964.8 (28.79)、CO_3^2-=12.0、陽イオン計=1280 (54.99mval)、陰イオン計=2355 (54.92mval)、メタけい酸=91.7、メタほう酸=7.6 <H15.6.12分析>

〔 2006年6月17日レポ 〕
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■ 両神温泉(すすきの湯) 「国民宿舎 両神荘」

<両神温泉(すすきの湯)「国民宿舎 両神荘」> (埼玉県両神村、11:00~15:00、800円、0494-79-1221)
オフィシャルHP

ここは旧源泉”薬師の湯”利用時にレポしていますが、昨年5月から新源泉”すすきの湯”を導入し、8月に露天風呂を新設したので行ってみました。ONKEN21さんの速攻レポ(2005/8/2)あり。
”すすきの湯”は、従前の”薬師の湯”の湯量減少を受けて開発された新源泉で「道の駅 両神温泉薬師の湯」とここで導入されています。

中国山西省の展示館「神怡館」(中国風で異様に目立つ)のとなりにある国民宿舎が日帰り開放するもので、鉄筋の立派な建物。日帰り受け入れにも力を入れていて、レストランで1,000円以上飲食すると入浴料が半額となります。但し、レストラン営業は昼前後のよう。

男女別の浴室は地下1階にありますが、斜面に建っているので広い窓があります。
露天は森川の谷にせり出すようにつくられた総木造舞台造りのすばらしいロケーション。
ベンチもあって、川風に当たりながらまったりとトドになれる、秩父では有数の好露天かと思います。岩風呂(岩枠鉄平石貼8.9人)とひのき風呂(檜造10人)があり、男女月替わり交替制。この日の男湯は岩風呂でした。
なお、露天は内湯のすぐ外側にありますが出入口がなく、脱衣所&渡り廊下経由の行き来となるのはつかい勝手が悪いです。

内湯(みかげ石枠タイル貼15人以上)は岩組みの湯口から投入で底面吸注湯あり、少量のオーバーフロー。カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で3~5人と意外にゆったり。
露天は赤茶に変色した岩の湯口から加熱源泉(ゲキ熱たぶん60℃以上)を20L/minほど投入で槽内注排湯は確認できず、谷側側溝へ流し出すかけ流し仕様。

ただ、源泉は間欠投入で、いちど止まると数分出てこないのは残念。停止時のお湯はややなまり気味で、かけ流しというよりはため湯に近いイメージとなります。また、期待した甘いイオウ臭は、過加熱でイオウが飛んでしまったのか感じられず、これも残念でした。

露天のお湯はほぼ適温でやや青味がかって微濁。茶色の湯の花がたくさんただよっています。湯口はほぼ無味無臭ですが、湯面ではイオウの残留臭と思われるしぶい温泉臭があります。
とてもよくあたたまり明瞭なヌルすべのある入り心地のいいお湯は、「クアパレスおがの」の露天に似たイメージがあります。
内湯は湯の花が少なくヌルすべも弱いですが、紫外線殺菌につきカルキ臭は感じられず湯ざわりはやわらか。

循環の「道の駅」よりはたしかに湯づかいがいいですが、過加熱の間欠投入はなんとも残念。ロケからして今後日帰り客が増えそうなので、改善の必要があるかも。とくに夏場は加熱を抑え、少量でもいいので常時投入で槽内の湯路を確保してほしいです。
以前の”薬師の湯”は単純硫黄泉でしたが、規定泉の”すすきの湯”のほうが浴感的には充実しています。そこそこ入り応えもあるし、露天のロケも秀逸なので、今後、日帰りでも人気の出ていく施設かと思います。

規定泉(ふっ素、メタほう酸含有)(Na-Cl型) 24.3℃、pH=9.2、280L/min(600m掘削自噴)、成分総計=0.940g/kg、Na^+=333.5mg/kg (97.45mval%)、Fe^2+=0.5、F^-=4.5、Cl^-=431.7 (81.58)、HS^-<0.1、チオ硫酸イオン=1.3、HCO_3^-=85.8 (9.44)、CO_3^2-=10.3、BO_2^-=29.4、陽イオン計=341.6 (14.89mval)、陰イオン計=564.8 (14.93mval)、硫化水素<0.1 <H16.12.25分析> (源泉名:両神温泉 すすきの湯) <温泉利用掲示>
■内湯 加水なし 加温あり 循環ろ過装置を使用 紫外線殺菌装置を使用
■露天 加水なし 加温あり 循環ろ過なし 消毒なし
掲示「露天風呂は純粋な天然温泉をかけ流しています。加温はしています。」

■旧薬師の湯/参考
単純硫黄冷鉱泉 21.0℃、pH=9.7、湧出量不明、成分総計=614mg/kg、Na^+=222.7mg/kg、Fe^2+=0.1、F^-=1.2、Cl^-=112.4、HCO_3^-=160.2、CO_3^2-=76.1、HS^-=2.0、S^2-(硫黄イオン)=0.1、陽イオン計=227.3、陰イオン計=424.3、硫化水素=---- <H1.7.10分析>

〔 2006年3月12日レポ 〕
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■ 東鷲宮百観音温泉

<東鷲宮百観音温泉> (鷲宮町、8:00~23:00(土日祝6:30~)、 第3火休、700円/3H、0480-59-4126)
公式HP

5月に巨大露天が増設され、湯づかいの変化が気になっていた「東鷲宮百観音温泉」にいってきました。

JR宇都宮線「東鷲宮」駅にもほど近い住宅地にある民営の日帰り温泉施設。Pもけっこうあります。浴場は、「菩薩の湯」「阿弥陀の湯」があり男女交替制、この日の男湯は後者でした。他に個室付き貸切風呂(3,150円/3h、人気らしい)もあります。

浴室は、内湯ゾーンに、大浴槽(黒みかげ石枠石敷10人、ジャグジー付/ぬるめ)、高温槽(同4.5人/熱め45℃)、水風呂(たぶん井水かけ流し、カルキ臭なし)にサウナ。
既存露天ゾーンに、岩露天(10人/適温)、二段露天(上段:4.5人の立ち湯、屋根付き/ゲキ熱 下段:7.8人/ややぬるめ)と打たせ湯。
新設露天ゾーンに、大露天(黒みかげ石枠石敷40人以上、屋根付/適温)と寝湯(ジャグジー付/ぬるめ)。
新設露天ゾーンは既存露天の階段をのぼった奥からアプローチします。全体にシャープな仕上がりで、狭くて足場が悪く、仮設露天のイメージを引きずっている旧露天ゾーンとは雰囲気がぜんぜん違って別施設のよう。シンボルツリーのソテツ?の向こうに巨大な貯湯槽が見えます。

カラン計22。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜17時で新旧浴場あわせて60人以上と大盛況、以前のままの脱衣所と洗い場は混雑していましたが、浴槽は客が程度に分散しているのでけっこう空いていました。
いかにも温泉好きらしい年齢層の高い客がメインでファミリー客は少なく、場内はいたって静かです。

巨大露天増設による湯づかい悪化を心配していましたが、お湯は以前と大きな変化はありません。むしろ、岩露天などは以前より湯口からの源泉投入量が増えています。また、新設大露天では潤沢なオーバーフローがありました。
熱交換システムを導入していてほとんどの浴槽に槽内注入があり、湯づかい詳細は不明ですが、湯口はすべて源泉かと思います。

ただ、以前よりお湯(源泉)の変化が激しいように感じ、入ったときの焼けタイヤ臭(これははじめて)から粘土系アブラ臭、さらにアンモニア臭まじりの柑橘系アブラ臭へと変化していったような気がします。味は以前と変わらない強塩味。

内湯大浴槽と露天寝湯は明らかに薄め、新設大露天はきもち薄めかな? 最も強力に感じたのは内湯高温槽と旧露天岩風呂です。それでも源泉自体に力があるので、どの浴槽でも満足度は高く、”スカ浴槽”がないのは驚異的です。
以前いちばん気にいっていた露天立ち湯は、ゲキ熱(温度表示は45℃だったが実際はもっと熱く50℃ちかくいっていると思う)でほとんど入れず評価不能。それでもときおり肩までつかる猛者がいて、”熱湯道場”と化しています(笑)

温泉協会の天然温泉利用証は新旧2種類(「菩薩の湯」内湯と貸切「桔梗の間」)が掲示され、すべて最高評価(完全放流式、加水、加温なし)でした。また、HPやパンフ、館内掲示には「100%の源泉を加水加熱を行わず、掛け流し(ろ過循環等を一切使用しない)で利用しております。」とあります。
一方、「阿弥陀の湯」脱衣所の掲示では、「衛生管理のため循環装置(ヘアキャッチャー)を使用しています。(一部の大型露天風呂は除きます)」「衛生管理のため塩素系薬剤(ピューラックス)を使用しています。」とあり、一部で循環濾過消毒剤投入されているようです。(加水加温はなし)
お湯のよさをウリに固定客をつかんでいる施設ですから、湯づかい情報の掲示は正確にしてほしいです。

ひさびさに行きましたが、やはり力のあるすごいお湯だと思いました。今年の冬はちょくちょく通ってみようと思います。

Na-塩化物強塩泉 57.3℃、pH=7.55、2250L/min掘削自噴、成分総計=18.32g/kg、Na^+=6412mg/kg (91.02mval%)、Ca^2+=439.3 (7.15)、Fe^2+=0.8、Cl^-=11040 (99.18)、Br^-=46.5、I^-=5.7、HCO_3^-=114.7 (0.66)、陽イオン計=6957 (306.4mval)、陰イオン計=11210 (314mval)、メタほう酸=128.5、遊離炭酸=2.6 <H10.11.16分析>

〔 2005年11月20日レポ 〕

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■ 江間忠神戸温泉 「天然温泉 羽生湯ったり苑」

<江間忠神戸温泉「天然温泉 羽生湯ったり苑」> (羽生市、10:00~23:00、700円(850円土日祝)/時間制限なし ※会員各50円引、048-563-3726)
公式HP

11/10にオープンした温泉スパ銭。前にレポした「華のゆ」につづく、羽生では2軒目の温泉施設です。場所は蓮田から羽生へ向かうR122、「志多見」交差点を過ぎ羽生市に入ってすぐの「下川崎(南)」交差点を斜め右に入ってすぐ右手。R122とR125が入り組んだちょっとややこしいところにあり、看板の位置も悪いので、事前にHPで場所確認していった方が無難かも。Pは充実。ONKEN21さん、めがねさん、zippyさんのレポあり。

外観は純和風ではなく、やや洋風のエッセンスが入っています。館内はほぼ和風で木目主体のあたたかみのあるつくり。料金50円引になる会員カード(通常100円)が、オープンキャンペーンで11/30まで無料。付帯施設の詳細は、ONKEN21さんレポ(11/10)を・・・。

浴場は男女湯がほぼシンメトリで交替はありません。
内湯ゾーンに常泉湯(黒みかげ石枠石タイル貼10人位/温泉)、源泉湯(同4.5人/温泉、熱め43℃)、楽泉湯(ジャグジー/真湯)、泡活湯(ジェット/真湯)、座湯、サウナに水風呂(カルキ臭)。常泉湯には「加水・加熱・ろ過・塩素消毒」、源泉湯には「非加水・非加熱・非ろ過・無塩素」の掲示があります。
源泉湯は、石の湯口から間欠的にぼこぼこと源泉を投入、槽内注排湯はなく、常泉湯への流し出し。常泉湯は源泉湯からの流れ込みで底面吸湯+オーバーフロー。槽内注入は不明ですがたぶんあると思います。

露天ゾーンには源泉湯(鉄平石造5.6人)、岩風呂(同10人以上、東屋付)、寝湯(同4人、岩風呂とお湯の行き来あり)、湯畑(木枠石貼2人浴槽×6、木枕付)、壷湯(陶製1人×3)、桧風呂(檜枠石貼6.7人)、寝ころび湯、蒸気房(低温サウナ+湯腰掛)と多彩。寝ころび湯と蒸気房以外は温泉使用と思われます。

源泉湯は木樋の湯口から30L/minも投入で、槽内注排湯なく全量を下段の岩風呂へ流し出し。
岩風呂は源泉湯からの流れ込みと、ときおり左手石の湯口からの大量投入(たぶん真湯)で底面吸湯あり。ここも槽内注入は不明ですがたぶんあると思います。
その他の浴槽は循環を思わせる湯づかいでしたが、桧風呂はすこぶる入りごこちよく、湯畑は意匠的に面白いものです。庭園づくりの露天は広々として気分がいいですが、風とおしが良すぎて冬場は寒いかも・・・。とくに源泉槽はぬるめ38℃(40℃台を示す湯温計は投入湯温)で、「冬場はダメだな・・・」の声も。
カラン35、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で60人くらいとまあまあの盛況ですが、スペースが広いのでさほど混雑感はありません。

お湯は源泉湯(内湯・露天)と他の温泉槽ではぜんぜん違います。
源泉湯は、緑茶色透明で湯面に白い浮遊物と湯中にこまかい気泡が舞っています。重曹味+弱塩味+金気味で湯面ではアンモニア臭、湯口そばではメタンガス臭+微モール臭+弱金気臭+僅微イオウ臭?が香り、アワつきもあって鮮度の高さを感じます。
重曹系のツルすべにアルカリ泉のヌルとアワつきのぬるが加わって、湯ざわりやわらかな美人の湯。浴後はお肌すべすべに。温まり感は比較的弱く、重曹の効いた夏向きのお湯かと思います。
露天源泉湯の人気がダントツに高いですが、お湯は内湯源泉湯のほうがいいように思います。

他の温泉槽は、源泉湯より赤味の強いうす茶褐色でわずかに懸濁。味不明で弱い薬品臭。ツル(ヌル)すべは残っていますが源泉湯より弱く、さして面白味はありません。
ただ、露天岩風呂は湯中に気泡がたくさんただよい、アワつきもあったのは不思議。

お湯のイメージはみなさんご指摘のとおり「華のゆ」や「いこいの湯多摩境」と同系かと思います。競合の「華のゆ」とくらべると成分的には濃いですが、お湯の勢いや温まり感は「華のゆ」のほうがあるような気がしました。
「東鷲宮百観音」とは対照的なお湯なので棲み分けはきくかと思いますが、「華のゆ」とはお湯のキャラがモロにかぶるので、今後は料金やサービスを含め、熾烈な競り合いが演じられるのでは?

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 46.3℃、pH=8.2、263L/min(1,600m掘削揚湯)、成分総計=1829mg/kg、Na^+=591.5mg/kg (97.41mval%)、NH4^+=--、Fe^2+=0.8、Cl^-=645.2 (68.30)、HS^-=0.03、HCO_3^-=491.8 (30.25)、CO_3^2-=7.2、陽イオン計=607.0 (26.42mval)、陰イオン計=1153 (26.64mval)、メタほう酸=22.8 <H16.5.17分析>
※温泉分析書は、パンフに全項目掲載(びっくり!)されています。

#ONKEN21さんにならって ^^; 、埼玉北東部・東毛の競合施設のお湯を”お湯のよさ”に絞って独断と偏見でランクしてみました。
(あくまでも入った時点での個人的な感覚にもとづくものです念のため)

A(かなりスゴい) 東鷲宮百観音 / 春日部湯楽の里 / 羽生華のゆ
B(けっこうイケる)行田茂美の湯 / 蔵の湯東松山店 / 羽生湯ったり苑 / 大利根100の湯
C(まあまあ)   行田古代蓮物語 / 熊谷湯楽の里 / ユーランド新田
D(???)    太田安眠の湯 / 尾島利根の湯

〔 2005年11月19日レポ 〕
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■ 童謡のふる里おおとね温泉 「100(とね)の湯」

<童謡のふる里おおとね温泉「100(とね)の湯」> (大利根町、10:00~18:00(土日祝~20:00)、火休、500円(町外・13~69歳)、0480-72-5069)
オフィシャルHP

埼玉県の北東部にあるのどかな農村地帯、大利根町に温泉が湧出、従来からあった総合福祉会館に8/21から温泉を導入したものです。

場所は町役場の南東にある運動公園の隣、立て看板が何ヶ所か出ているので迷うことはないかと。(町のHPに地図あり)
いかにも公共施設的な建物で雰囲気はありません。施設の奥に男女別のこぢんまりとした浴室。佇まいからみて、従来からあった浴場をそのまま使用しているように思われます。
浴室はみかげ石枠タイル貼4.5人の小さめの浴槽がひとつときわめてシンプル。カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で2~3人と予想以上に空いていました。

みかげ石の湯口からかなりの熱湯を少量投入で、槽内注排湯はなく、端の切り欠きから流し出すかけ流し。脱衣所の掲示には「非加水・加温・非循環・入浴剤使用なし・塩素系消毒処理あり」とあります。

ややぬるめのお湯は、緑茶色でうすく懸濁し、わずかに茶色の浮遊物。明瞭な塩味+弱重曹味+僅微苦味。甘い系統のモール?臭+アンモニア臭+ボンド?臭で水海道の「きぬの湯」に似たクセのあるものですが、「きぬの湯」よりは弱いです。食塩泉らしいしっかりとした浴感と弱いながら重曹泉系のツルすべがあるなかなかいいお湯です。

46.1℃、280L/minのスペックで小さい浴槽なのにわざわざ加熱して少量投入にしているのは疑問。実際、かけ流しの鮮度感はあまり感じられませんでした。

名前からセンター系のイメージがありますが、実態は福祉施設付属のこぢんまりとした浴場なので、ファミリー客にはおすすめできません。
大広間は広く時間制限もないので、温泉好きがくり返し入ってのんびり過ごすにはいい施設かも。
なお、「100(とね)の湯」の由来は「大利根町が進める『めざせ健康寿命100歳』の『100歳』という数字を10と0に分け、『10』を『と』、『0』を『0=無し=ねぇ=寝たきり無し』の意味とし、『とね』と読みます。」(パンフより)とのこと。う~ん、苦しい・・・(笑)

Na-塩化物温泉 46.1℃、pH=7.7、280L/min掘削揚湯、成分総計=9.801g/kg、Na^+=3435mg/kg (90.51mval%)、NH4^+=11.3、Ca^2+=230.2、Fe^2+=1.4、Cl^-=5548 (97.28)、Br^-=24.7、I^-=6.5、HCO_3^-=242.2、陽イオン計=3758 (165.1mval)、陰イオン計=5822 (160.9mval)、メタけい酸=103.3、メタほう酸=84.0 <H16.12.16分析>

〔 2005年9月4日レポ 〕
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■ 羽生温泉 「スーパー健康ランド 華のゆ」

<羽生温泉「スーパー健康ランド 華のゆ」> (羽生市、10:00~24:00、750円(900円土日祝)/3h、048-560-4126)
オフィシャルHP

2005/5/27に温泉導入を開始した、全国チェーンの「ホテルルートイングランティア羽生」に併設された温浴施設。「華のゆ」とネーミングされ、一般客にも広く開放されています。
ビジホのお湯というと、どうも甲府のイメージが強烈 (^^;; なせいか、こぢんまりとしたB級湯を想像してしまいますが、ここははんぱなスパ銭では勝負にならないほど施設が充実しています。(陳腐化した”健康ランド”というサブネーミングは使わないほうがよかったかも・・・) 大浴場のほかに予約制別料金の砂塩風呂、ヒーリングサウナ、貸し切り風呂などもあり。

大浴場は、内湯ゾーンに源泉ひのき風呂(檜枠石敷12人以上)、圧注浴槽、半身浴槽、水風呂になんとサウナが3つ(高温・中温・ミスト)。水風呂がややカルキ臭いのは残念。洗い場は別室になっていて使い勝手がいいです。カラン20以上、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で10人~20人とけっこう空いてました。
パウダールームはセパレート式の立派なやつが30もあってびっくり。

露天ゾーンには、中央に大露天(岩枠石敷10人弱)とそのよこに変わり湯槽(東屋付、この日は強カルキ臭の人工温泉白濁湯)。壁に沿って、壷風呂×3(陶製1人)、座湯(3人)、かけ流し槽(岩枠石敷5.6人)、活性石(トルマリン)風呂、寝湯、ごろりん湯と多彩。露天は広めで風がとおり気持ちがいいです。うち、水風呂、変わり湯槽、活性石風呂と寝湯?を除いて温泉使用と思われ、内湯源泉ひのき風呂、大露天、露天かけ流し槽には”源泉かけ流し”の掲示があります。ほとんどこの3槽にいたのでそのレポです。

内湯源泉ひのき風呂は、ボコボコと気泡とともに噴き上がる側面注入で、ONKEN21さん情報によると、これはガスを含んだ源泉を噴き出しているとのこと。逆側にある石の湯口は止まっていました。浴槽フチからかなりの量をオーバーフロー。
大露天は、岩の湯口からの投入+底面注入(たぶん源泉)で槽内数ケ所の上面排湯口からの排湯。
露天かけ流し槽は、赤茶に色づいた石の湯口からの投入+底面注入で、浴槽フチからのオーバーフロー。

3槽いずれも底面吸湯口がありますが、吸湯していないようでした。
お湯の鮮度感は、内湯ひのき > 露天かけ流し > 大露天の順(当然、どれも湯口そばがいい)かと思いましたが、大差はなく、いずれもかけ流しでしょう。(加熱はあるかも)

やや熱めのお湯は、黄茶色ほぼ透明で、弱重曹味+微金気味+僅微焦げ味?。弱アンモニア臭+微モール?臭+微金気臭+僅微イオウ?臭の複雑な温泉臭。
重曹泉系のツルすべとアルカリ泉系のヌルすべが合わさった文句なしの美人の湯で、湯口そばではかなりのアワつきもあります。

甲府あたりのモール?泉に似ていますが、モール?臭は弱く、アンモニア臭は強い感じ。
湯温のせいもあるかと思いますが、とてもあたたまり、濃度にくらべて強い浴感のお湯に思えます。恵比寿さんが、多摩境「いこいの湯」に似ていると書かれていましたが、確かに「いこいの湯」や山梨の韮崎旭を思い浮かべました。
浴後は重曹泉系らしくお肌つるつるになりますが、どちらかというと”冷の湯”よりは”熱の湯”系のお湯のように思います。

鮮度感と力のあるとてもいいお湯だし、施設も綺麗、食事処もメニュー豊富で美味しそうなので、こんどはフリータイムコース(時間制限なし、リラクルーム利用可、1,300円(土日祝)にチャレンジしてみようと思います。(ツルすべ湯綺麗系施設好きの連れは、とくに気にいっておりました (^^ )

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 44.0℃、pH=8.1、460L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=1.426g/kg、Na^+=411.8mg/kg (93.14mval%)、NH4^+=2.6、Fe^2+=0.7、Cl^-=298.6 (44.69)、HCO_3^-=627.9 (54.62)、CO_3^2-=3.0、陽イオン計=438.5 (19.23mval)、陰イオン計=930.7 (18.84mval)、メタほう酸=7.0 <H17.1.14分析>

それにしても、このところ開湯した埼玉のお湯、所沢、行田湯本、春日部、そしてここなど、どれもすばらしいお湯でびっくりです。

〔 2005年6月26日レポ 〕

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羽生「華のゆ」再訪 〔 2005年7月2日レポ 〕
本日、ひさしぶりに佐野ラーメンを食べに行き、帰りにまたしても羽生「華のゆ」を攻めてきました。佐野ラーメンは相当食べてますが、宝来軒、ここはかなりいけます。一口目はちょい辛目かな?と思いますが、いつのまにかスープまで完食しています。青竹打ち手切りの麺も絶品。餃子はないです。

「華のゆ」(6/26レポ)は、内湯のコンディションがよかったでした。側面からボコボコと吹き上がる源泉のそばに陣取ると、甘いイオウ臭?まじりのガス臭とアンモニア臭と金気臭とモール?臭が渾然一体となって香り立ち、肌にはアワつきとツルスベがまとわりついてきます。う~、たまらん (^^ 露天でもしっかりとアワつきがありましたが、大露天底面のヌメリがちょい気になりました。
でも、やはり再訪必至です。(これで水風呂にカルキ臭がなければ最高なんですが・・・)
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■ 春日部温泉 「春日部温泉 湯楽の里」

 

春日部温泉 「春日部温泉 湯楽の里」
住 所 :埼玉県春日部市小渕105-1
電 話 :048-755-4126
時 間 :9:00~25:00
料 金 :650円(土日祝 850円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (ぽかなびjp.)

2005/04/26にオープンしたウワサの温泉スパ銭。
典型的和風スパ銭のつくりで2階に浴場。完璧にシンメトリな構成なので男女の入れ替えはないのでは?

内湯は全て真湯の機能浴槽群+サウナ+水風呂。
水風呂はカルキ臭がほとんどないものの、15℃はさすがに冷たすぎか・・・。
カラン28位、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜18時で60人以上と盛況ながら、客が適度に分散しているのでイモ洗い状態ではありませんでした。
子連れ客メインの遊園地状態覚悟でいきましたが、年齢層は意外なほど高くて落ちついていました。

温泉使用は、露天の「源泉の湯」(鉄平石造6-7人、東屋付)、「岩風呂」(同12人以上、東屋付)と「壷湯」×3(陶製1人)。

「源泉の湯」は、鉄分で見事に赤茶に色づいた岩から湯滝状に投入、一部をとなりの「岩風呂」に流し出していますが、量はすくないので槽内排湯があるかと。
「岩風呂」は、石の湯口から投入+「源泉の湯」からの流れ込みで浴槽端から側溝へ上面排湯。
槽内注排湯は不明ですが循環です。
「壷湯」は、それぞれ木樋の湯口から投入でほぼ全量をオーバーフロー。
スタッフに訊いたところ、「源泉の湯」と「壷湯」は非加熱源泉を投入でかけ流し。「岩風呂」は循環とのことでした。(「岩風呂」の湯口は加熱源泉では?)
「源泉の湯」のよこにある「寝湯」はうすく懸濁し、真湯でないような感じもしますが強カルキ臭ただようもの。

「岩風呂」のお湯は熱めで赤茶色のにごり湯。湯面では金サビ臭。カルキ臭はないもののなんとなく単調なお湯です。
「源泉の湯」と「壷湯」のお湯は39~40℃程度のややぬるめ。緑がかった茶褐色のささにごり湯で「岩風呂」よりにごりはよわめ。
手のひらにラベンダー臭が残っていたので (^^; あまり自信はないですが、鉄臭+鉱物臭(くらぶち相間川のような、甘いような重たい香り)が明瞭ながら、アブラ臭は感じられませんでした。
強塩味+微鉄系だし味+僅微苦味+α。
湯ざわりは鉄泉系のキシキシがメインですが、場所やタイミングによりかなりのアワつきがあるので、アワつきによるヌルヌル感もあります。

HCO_3^-=271.5mg/kgながら、重曹分のツルすべは土類や鉄分のぎしぎしに封じ込まれている感じで、土類系らしいペトつき感も感じられます。
強食塩泉で相応の塩味がありますが、なぜかやさしい浴感でほてりはあまりありません。
浴後はのどがかわき、湯ぎれさっぱりの食塩泉らしいもの。

ラッキーにも壷湯の回転が速かったので3つすべてに入りました。
手前のやつは湯中に赤茶色の酸化鉄が多く、奥のはアワつきが潤沢だったような感じでしたが、湯づかいのタイミングによるものかもしれません。
また、はじめに入ったときは「源泉の湯」の湯口そばでもかなりのアワつきがありましたが、最後に入ったときはほとんどありませんでした。
総じて「壷湯」のほうがお湯の鮮度はいいと思います。

温泉臭はかなりエグイもので、湯色も好き嫌いのわかれるものなので、一般受けするかは微妙なお湯のような気がします。
強食塩泉なのにやさしい浴感を評価する人も多いかと思いますが、強食塩泉では、やはり真っ向から凶暴さ全開で攻めてきてほしい(笑)気がします。
個人的にはこの前に入った羽生「華のゆ」や所沢「湯楽の里」に軍配をあげてしまうかな・・・?。

〔 源泉名:湯楽の里 春日部温泉 〕
Na-塩化物強塩温泉 42.5℃、pH=7.3、320L/min掘削揚湯、成分総計=16.96g/kg
Na^+=5649mg/kg (83.22mval%)、NH4^+=16.8、Mg^2+=270.2、Ca^2+=472.9、Fe^2+=5.4、Cl^-=10010 (97.26)、Br^-=28.7、I^-=15.2、HCO_3^-=271.5、陽イオン計=6501 (294.9mval)、陰イオン計=10330 (287.3mval)、メタけい酸=56.5、メタほう酸=68.9 <H17.1.7分析>

〔 2005/06/20日レポ 〕

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その後、9月の午前中早くに再突入しました。
予想外に空いていて、壷湯も入り放題。
壷湯のコンディションはすばらしいものでした。
湯色は前回より赤みの薄いうす緑茶色で、やはり新鮮な鉄のイメージが強く、相当な量のアワつきがありました。

この状態だと、所沢湯楽や羽生華のゆを上まわっている、というか、埼玉一かも・・・?。
ホントにすばらしいお湯が湧きだしたものです。
それを活かした湯づかいをしている湯楽の里にも拍手。
でも、「源泉の湯」は、この前のほうがよかったような・・・。

■ブランドグルメ
〔 羽子板最中 〕
春日部の名産品「押絵羽子板」にちなんだと思われる最中。
春日部の銘菓店「菓匠ちぐさ」の人気商品です。

〔 2011/11/19内容補強のうえUP (2005/06・09入湯) 〕


E139.45.37.778N35.59.9.787
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■ 両神温泉(すすきの湯) 「道の駅 両神温泉薬師の湯」

<両神温泉(すすきの湯)「道の駅 両神温泉薬師の湯」> (両神村、10:00~21:00、600円、0494-79-1533)
オフィシャルHP

往年の秩父温泉フリーク?としては、ONKEN21さん情報、「秩父で新源泉、自噴でかけ流しか?」を見過ごすことができず(^^;)、本日、ひさしぶりに秩父に繰り出してきました。
両神温泉は「国民宿舎 両神荘」は入ったことがありますがここは初めて。道の駅に併設された典型的なセンター系施設です。

男女別の浴室は2階にあり、赤みかげ石造15人以上の内湯(ジャグジー、ジェット×3付)のみとシンプル。カラン15、シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。土曜午後で10人程度とまあまあゆったり。

石の湯口から熱湯を投入で、湯口には「この源泉は飲めません。(源泉100%)」の掲示があります。オーバーフローはありますが、投入量より少ない感じ。
湯口のお湯はかなり熱くほぼ無臭(微塩味)で、個人的には”源泉”を感じるものではありませんでした。
それでも、やや懸濁したお湯にはそこそこのヌルすべはあるし、相当の温まり感があるので、温泉らしさは充分に感じられます。(カルキ臭なし、仄かに饐えたようなイオウの残留臭?あり) ただ、過加熱で湯温が高すぎるのは残念でした。
規定泉ですが、成分濃度は塩類泉に近いレベルで、成分的にはCl^-の比率が高く、秩父に多い重曹泉系ではありません。
ヌルすべの温まり湯は、このエリアでは貴重かもしれません。

村の広報紙によると、従前の”薬師の湯”の湯量が減少したため、新規温泉開発を行ったとのことで、5/1より新源泉に切り替えています。(帰りぎわに受付で湯づかいを訊くと、いまはかけ流しではないとのことでした。)

規定泉(ふっ素、メタほう酸含有)(Na-Cl型) 24.3℃、pH=9.2、280L/min掘削自噴、成分総計=0.940g/kg、Na^+=333.5mg/kg (97.45mval%)、Fe^2+=0.5、F^-=4.5、Cl^-=431.7 (81.58)、HS^-<0.1、チオ硫酸イオン=1.3、HCO_3^-=85.8 (9.44)、CO_3^2-=10.3、BO_2^-=29.4、陽イオン計=341.6 (14.89mval)、陰イオン計=564.8 (14.93mval)、硫化水素<0.1 <H16.12.25分析> すぐそばにある「花しょうぶ園」(約10,000株、100種)は例年いま頃からが見頃のようですが、今年は遅れていて3株 (^^;)しか咲いていませんでした。もう少し時間がかかりそうです。

じつは、ひそかに”甘~いイオウ臭のぬる湯”を期待していったので、その意味ではスカを喰らった形。でも、どうにも”甘~いイオウ臭”が恋しいので、夕方、気に入りの「新木鉱泉」に突入。思いがけず空いていて、日暮れていく田舎の景色を楽しみながらまったりできました。
源泉水風呂は、甘~いイオウ臭香るヌルすべのたまご水で飲泉も可。これはやっぱり絶品です。
(待合所に「最近、お客同士のトラブルが多くて困っている。お互いマナーを守りましょう」との旨の掲示がありました。あまりトラブルがつづくと日帰り不可になりそうで心配です。)

〔 2005年6月4日レポ 〕
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■ 行田天然温泉 「古代蓮物語」 〔 Pick Up温泉 〕

<行田天然温泉「古代蓮物語」> (埼玉県行田市、9:00~23:00 (土日祝~24:00)、700円(土日祝900円)、048-553-7311)
※ 現在、休業中との情報があります。  
オフィシャルHP

2002/12/22、行田市のまちなかに誕生した民間の日帰り温泉施設。和風のシックな外観で、木の質感をいかした館内は環境演出が効いており、接客もよくて好感度は高いです。その他付帯施設もたくさん。詳細はHPを。(エントランス横にはブームの足湯も)
道路脇の施設看板の下に温泉が湧いて?おり、岩組が鉄分で赤く変色しています。

浴室は、室内に大浴槽(石造10人以上、ジャグジー付)、あそび湯(ジェット、電気バスなど)、かわり湯(この日は薬湯)、遠赤サウナ、塩サウナ、水風呂、温泉湯滝。
露天ゾーンに、小岩風呂(4.5人)、大岩風呂(8.9人、ジャグジー付)、ひのき風呂(4.5人)、石釜風呂×3(1人)など多彩。カラン20以上、アメニティ類完備(タオル除く)。
日曜16時で50人以上と浴槽の空き待ちもでる大盛況。
源泉かけ流しが売りで、かけ流しの大浴槽、小岩風呂、大岩風呂、ひのき風呂は潤沢なオーバーフロー。源泉温度が低いので加熱かけ流しのようです。石釜風呂はカルキ臭が目立ちませんでしたが、ささ濁りでなまった感じ。

かすかに黄味がかったお湯は、強いカルキ臭で湯口のお湯はカルキ?様の薬剤味。一部浴槽に黒い浮遊物。
硬い感じの浴感でツルすべは弱いですが、鮮度感の高かった小岩風呂、ひのき風呂ではなんとあわ付きがありました。これが源泉起源のものだとすると、埼玉ではたいへんに貴重なあわ付き湯です。

館内には「重曹泉(系)」の解説(=美人の湯)がたくさん貼り出されてますが、pH=7.4、CO_3^2-=----では強ツル(ヌル)すべはちょっと難しいかも? 正直、ツルすべでは競合施設?の新田温泉(重曹泉 pH=8.3、HCO_3^-=1000mg/kg、CO_3^2-=27.0mg/kg)には勝てないと思います。むしろFe^2+=4.3mg/kgを活かしていった方が差別化ができるかも?
(当館は現在、お湯がさびないように鉄分を除去し、かけ流しに使用しております。ご要望のある「鉄分そのままのお湯の日」も4月以降に予定しております。-HPより)

それにしても、かけ流し浴槽といえども、この混雑ぶりではこれほどの塩素消毒が必要になるのでしょうか? 源泉を大事にしすぎるとレジ菌、大事をとると強カルキ臭。人気日帰り施設の抱えるジレンマを実感しました。(塩素を使わない消毒システムを導入予定のようです)

単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 33.0℃、pH=7.4、293L/min掘削揚湯、成分総計=798.9mg/kg、Na^+=162.8mg/kg (72.33mval%)、Ca^2+=33.9 (17.26)、Fe^2+=4.3、Cl^-=128.0 (37.09)、HCO_3^-=371.6 (62.57)、陽イオン計=216.5 (9.79mval)、陰イオン計=501.5 (9.73mval)、遊離炭酸=30.9 <H14.6.6分析>

〔 2003年2月23日レポ 〕

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■ 行田天然温泉 「古代蓮物語」(源泉タイム)

源泉非加熱かけ流し中(期間限定)の行田「古代蓮物語」に行ってきました。
行田市のまちなかに2002年末にオープンした民間日帰り施設。和風のシックな外観で、木の質感をいかした館内はなかなかの出来。
浴室は、室内に大浴槽(石造10人以上、ジャグジー付)、あそび湯(ジェット、電気バスなど)、かわり湯、遠赤サウナ、塩サウナ、水風呂など。
露天ゾーンに、小岩風呂(4.5人)、大岩風呂(8.9人、ジャグジー付)、ひのき風呂(4.5人)、石釜風呂×3(1人用)など多彩。カラン20以上、アメニティ類完備。日曜15時で40人以上とあいかわらずの大盛況。

オープン時から源泉かけ流しが売りで、大浴槽、小岩風呂、大岩風呂、ひのき風呂には”かけ流し”との掲示があります。
33℃の源泉をかけ流す期間限定の「源泉タイム」は、当初は夏場だけの予定だったようですが、秋期も継続しています。(いつまでかは不明、HPに当日の案内が出ます)
時間は、原則朝から日没までですが、日によって変動するらしく、本日は15~16時くらいまでとのことでしたが、16時過ぎまでは継続しているようでした。
非加熱源泉をかけ流しているのは、露天の小岩風呂と、これを流し込む大岩風呂で、大浴槽とひのき風呂はたぶん加熱のかけ流し。

前回は、かけ流し浴槽でも強カルキ臭があって残念でしたが、今回は感じられず。
すべてのかけ流し浴槽で前回よりお湯はよく、今回は、かなりの量のアワつきがありました。(量は、小岩風呂 > ひのき風呂 > 大浴槽 の順)
とくに小岩風呂は、湯口付近で白濁するほどの気泡と豪快なアワつきがあってびっくり。やはり埼玉有数のアワつき湯かと。

微黄色透明のお湯は、ほぼ無味で小岩風呂湯口のみかすかに青臭い草臭? ツルすべはほとんど感じられませんが、アワつきのぬるぬるが明瞭。今回は黒い浮遊物は確認できず、ひのき風呂に少量の茶色の浮遊物あり。

鮮度感あふれるぬる湯の小岩風呂は、浴感自体はうすいので、いくらでも長湯できます。(混んでなければ ^^; )
なお、源泉には相当な鉄分がありますが、本日も鉄の気配はほとんど感じられなかったので、除鉄は継続しているかと思います。
除鉄しなければ、どんなお湯になるのか興味シンシン。今度は本当に「そのままの湯」を投入して欲しいです。

〔 2003年9月28日レポ 〕
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