goo

■ 所沢温泉 「湯楽の里 所沢店」

<所沢温泉「湯楽の里 所沢店」> (所沢市、9:00~翌1:00、700円(土日祝800円)ともに会員100円引、04-2943-0126)
オフィシャルHP

2005/3/18に自家源泉の温泉を導入したチェーン系スパ銭。
所沢といってもまちなかではなく川越方向に走った下富地区で、周辺はけやき林が多く武蔵野の面影が色濃いところです。

ここも典型的和風スパ銭で、浴場入場課金制です。
お湯がよさげな事前情報があり家からも近いので迷わず会員になり、回数券5,700円/10枚を買いました。会員カードは所沢、川越、熊谷、北本の4店共通です。

男女別(固定らしい)の浴場は、内湯ゾーンに真湯の機能浴槽群にサウナ、ミストサウナ(女湯は塩サウナ)と水風呂。全体にカルキ臭は弱めです。カラン31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。GW20時で80人以上と盛況で、客層はファミリー客中心。

露天ゾーンに、上段岩風呂(岩枠で肌触りからたぶん伊豆石敷7.8人、座湯付)、下段岩風呂(同6.7人、東屋付)、寝湯(岩造3人)、壷湯(陶製1人用×3)とねころび処。
けやきの大木が3本も残されていてなかなか趣があります。

上段岩風呂は、赤茶に色づいた座湯の背面からの流し込み+黒&赤茶変した岩の湯口からの投入で、ともに加熱源泉と思われます。槽内注排湯は不明ですが、かなりの量を下段岩風呂へ流し出し、お湯の鮮度からみてかけ流しでは?
下段岩風呂は、上段露天からの流し込み+底面注入で浴槽端の上面排湯口への流し出し。
壷湯は、竹筒風樹脂の湯口からたぶん加熱源泉を10L/minほど投入で、オーバーフロー(底面排湯あるかも)。

上段岩風呂と壷風呂のお湯はすばらしいものです。
ややあつめのお湯は、緑がかった茶色?のにごり湯(透明度50~60cm程度)で、黒い浮遊物が少量ただよっています。
新鮮な鉄分系のだし味+中塩味+弱苦味+微重曹?味に鉄分系の貝汁臭+弱粘土系アブラ臭+微鉱物臭(くらぶち相間川系)+僅微こげ臭という鮮度を感じさせる複雑な味臭が楽しめます。
弱いツルすべと鉄分系ないしは土類系のキシキシが入り混じる湯ざわりで、等張性らしいどっしりとした重厚な浴感は入りごたえ充分。
湯口そばではアワつきもあります。等張泉クラスの濃度のお湯でのアワつきは成田の大和の湯くらいしか記憶にないので、これにはおどろきました。

浴中はとても温まりますが、湯上がりは湯切れよくさっぱりとします。
味や浴感から重曹の気配を感じましたが、分析書によると重曹分はほとんどありません。

下段岩風呂は、茶色のささにごり湯で味不明。上段より鉄サビ臭が強くなっていて、浴感もイマイチ。寝湯は激しくなまっていたので5秒で撤収しました (^^;

全体にかなり混んでいますが、相当に凶暴なお湯なのでほとんどのお客は長湯できず回転が速く、壷湯を含め、すぐにナイスポジションをゲットできます。熊谷店のように壷湯オンリーではなく、比較的広い上段岩風呂のお湯がいいのも高ポイントです。

期待を上回るすばらしいお湯で、これが自宅から30分ほど、570円で楽しめるとは信じられません。通い必至でしょう。
近年オープンした東京近郊のスパ銭としては出色のお湯なので、ここはおすすめです。

Na・Ca-塩化物泉 32.4℃、pH=7.1、223L/min(1,700m掘削揚湯)、溶存物質計=9.546g/kg、Na^+=2380mg/kg (62.09mval%)、Mg^2+=243 (12.00)、Ca^2+=794 (23.76)、総鉄イオン=5.4、Cl^-=5870 (99.64)、Br^-=23、I^-=3.2、HCO_3^-=10、陽イオン計=3554.26 (166.73mval)、陰イオン計=5910.40 (166.16mval)、メタけい酸=75、メタほう酸=6.2 <H16.12.18分析>

〔 2005年5月6日レポ 〕

-----------------------------------------------
所沢「湯楽の里」など 〔 2005年5月22日レポ 〕

5/6 にレポ済みのスパ銭。気にいったので、本日また突入してきました。
19時台でもさほどの混み具合ではなく、お湯のいい上段岩風呂や壷風呂にゆったりと入れました。
上段岩風呂や壷風呂のアワつきは前回より多く、お湯の鮮度感もさらによかったような気がします。ただ、お湯の感じはなぜかこの前とこころもち変わっていて、凶暴さやほてほて感がやわらいで長湯仕様になっているような。金気臭と鉱物臭が強まりアブラ臭は弱まっています。重曹泉系のツルすべと重曹味が前回より強く感じられ、分析書にはほとんど出ていないですが、重曹成分が増えてきているのでは?

前回もインパクトのあるお湯でしたが、今日のやわらかなお湯も決して劣るものではなく、やはりすばらしいものです。今後もたびたび通うことになると思います。

-----------------------------------------------
平日夜の所沢「湯楽の里」 〔 2005年6月22日レポ 〕

平日の夜に、またしても所沢温泉「湯楽の里」に出撃してきました。
道が空いていて、自宅から20分ちょっと。近い!。

21時ごろでしたが、さすがに空いていました。
お湯は、いちばん最初に行ったとき(5/6レポ)のようなアブラ臭ほてほて食塩泉系ではなく、2度目に行ったとき(5/22レポ)と同じイメージの重曹がらみ?のおだやかなものでした。それにしても、どうみても重曹泉系のツルすべと重曹味があるのに、HCO_3^-わずか10mg/kgとは不思議。

週末は大人気の壷湯も空いていて入り放題だったので、入り比べをしてみました。
投入量は、手前 < 中 < 奥 の順に多くなり、アワつきもその順で多くなります。
手前と奥とでは相当にお湯の感じが違うので、奥がおすすめかと。
全体でみると、お湯の鮮度感は、
寝湯 < 下段露天 < 手前壷湯 < 中壷湯 < 上段露天(湯口そば)< 奥壷湯
ってな感じでしょうか・・・(笑)

やはりここはいいお湯です。仕事のあとに、こんなお湯で疲れを癒せるとは嬉しいことです。これで食事が美味しければ最高なんですが・・・ (^^;

なお、6月25日(土)~7月3日(日)は、キャンペーン期間で、入会金無料、大人入浴回数券2冊(1冊10枚つづり)が通常11,400円のところ9,500円になります。

-----------------------------------------------
所沢「湯楽の里」不調 〔 2005年7月15日レポ 〕

数日前、所沢「湯楽の里」にいきました。ここはもう6~7回は行っているお気に入り(5/6、5/22、6/22レポ)ですが、壷湯のお湯がぜんぜん変わっていました。
緑がかったうすにごりだったはずのお湯はほぼ透明になり、このお湯を特徴づけていた貝汁臭+こげ臭の絶妙温泉臭は陰をひそめ、なぜか洗剤臭?がしました。
塩味も金気味もなく、弱い重曹味のみ。アワつきもツルすべもほとんど感じられず、気の抜けたようなお湯は以前と同じ源泉とはとても思えません。

上段岩風呂はうすにごり湯で、少量のアワつきとツルすべがありましたが、塩気は弱く、以前ほどの勢いは感じられません。
ここはけっこうお湯の状態の変化が激しいので、粘って何度もトライしましたが最後までこんな感じでがっかり。
連れも開口一番「お湯が悪くなった」と云っていたので、女湯も同じ状況かと思われます。
上段岩風呂は以前の片鱗をとどめていたので、主源泉が大きく変質したとは思えず、湯づかいが変わったのかな?

以前のお湯なら”絶対おすすめ”ですが、このコンディションだと”まあまあおすすめ”くらいかな。とても気に入りのお湯なのでなんとか復活してほしいです。

-----------------------------------------------
所沢「湯楽の里」 かなり復活 〔 2005年7月21日レポ 〕

7/15に不調のレポをした所沢「湯楽の里」ですが、さきほど入ってきたところ、かなり復活していました。
全体にアワつきは少なめでツルすべも弱いですが、味臭や浴感はかなりのものがありました。とくに上段岩風呂は完全復活といってもいいかもしれません。

5/6にレポした濃いめのアブラ臭系食塩泉のイメージはそのときだけで、それ以降は塩分うすめで重曹の気配の強いものになっています。(重曹系のサブ源泉があるのかも?)
緑がかった茶色のうすにごり湯は、湯口で弱塩味+重曹味+鉄分系だし味+微苦味、鉄分系貝汁臭+こげ臭で、不思議なことにキシキシが強いときとツルすべが強いときがあってツルすべ湯のときはアワつきの量が増えます。(本日はキシキシ系)
浴後は湯切れよく爽快感が出て肌がすべすべになります。

しかし、平日、仕事のあとにこんなすばらしいお湯に浸かれるとは、ホントにうれしいことです。

-----------------------------------------------
所沢「湯楽の里」その後など 〔 2005年8月18日レポ 〕

一時期不調(7/15)をお伝えした所沢の湯楽の里ですが、このところかなり復調しています。不調の根本的な原因は「メタンガス分離装置」の導入(若干の湯色の変化はあるが成分に変化はないとの旨、館内に掲示あり)かとも思われますが、よくわかりません。
本日は、壷湯(奥と中、手前は×)がとくによく、潤沢なアワつきがありました。絶好調時にくらべると温泉臭と濃度感が弱まっているようにも思えますが、暑い夏の夜はこのくらいがいいかも。等張性土類食塩泉のかけ流しといわれると素直にうなづけないものはありますが、相当にいいお湯です。

全体にぬる湯で長湯モード。味臭ともに壷湯より岩風呂が強く、塩味+重曹味+微苦味+金気系だし味に貝汁臭+弱焦げ臭で、以前より焦げ臭が弱まっています。
湯ざわりはどちらかというと鉄分系のギシギシ感が強く、そのうえにアワつきによるヌルヌルがのってくる面白いもの。浴後は肌がサラサラすべすべになって爽快感が出る”冷の湯系”。
虫の声を聞きながら、ケヤキの梢を見上げてぼーっとぬる湯に浸かっていると、平日仕事のあとだということを忘れてしまいそうです。

夏場はこのくらいのお湯がいいですが、冬場はつらいかも。冬場は最初に入ったとき(5月上旬)のような、凶暴系アブラ臭食塩泉が復活してくれるということないのですが・・・ (^^

-----------------------------------------------
所沢「湯楽の里」かなり復調 〔 2005年10月13日レポ 〕

ひさしぶりに所沢湯楽の里に入ってきました。
いったんはなくなっていた壷湯湯口のチープな湯の花キャッチャーが復活していました。今日は全体に投入量が多く全槽でアワつきがありました。とくに壷湯のアワつきは絶好調時に匹敵するものでした。
メタンガス除去装置設置前よりよほど弱いながら、湯口でひさびさにメタンガス臭が感じられ、このところ感じられなかった塩味や微苦味も復活していました。もっとも等張性土類食塩泉の味ではないですが・・・。
平日、仕事のあとにアワつきぬるぬる湯が楽しめるとはたまりません (ひつこい・・・)(^^

<掲示=上段岩風呂について>
完全放流式、循環なし、加水なし、加温あり(熱交換)、消毒適宜あり
投入量80~100L/min、浴槽を満たす時間=45分

-----------------------------------------------
所沢「湯楽の里」いよいよ本領発揮か? 〔 2005年10月27日レポ 〕

さきほどまで所沢湯楽の里に浸かってました。本日はかなり状態がよくて、岩風呂は透明度50cmほどの緑茶色のにごり湯で茶色の湯の花が浮いていました。塩味と苦味、だし味がしっかり効いていて、4~5g/kgくらいの濃度は優に出ていたと思います。土類系の肌に食い込むような湯ざわりもあっていいお湯でした。一時影をひそめていたガス系温泉臭も徐々に回復してきています。
夏場は重曹気の強いすっきりしたお湯(これはこれでいい)になっていて、泉質自体が変化したのかも?とも思いましたが、今日のお湯をみるとどうやらそうではなさそうです。夏場は重曹系冷の湯、冬場はほてほて土類食塩泉と”1粒で2度美味しい”温泉の実現なるか?(笑)

-----------------------------------------------
所沢「湯楽の里」不調 〔 2005年12月8日レポ 〕

ひさしぶりに所沢湯楽の里にいってきました。が・・・。
無色透明に澄んだ壷湯は温泉らしい浴感も温泉臭もほとんど感じられず、一瞬真湯かと思いました。かろうじて弱塩味(ただし薬品味まじり)で温泉と判別。以前の”源泉かけ流し”掲示のうえに”冬季加温循環”と上書きされていました。それでも、湯中にわずかながら茶色の湯の花を浮かべているのが悲しげ。薬品臭ただよう循環湯で湯の花をみるのは珍しいです。
露天岩風呂はかけ流し続行しているようですが、こちらも元気がなく、好調時にくらべると鮮度感、濃度感とも比ぶべくもありません。どんなに調子が悪いときでもアワつきと温泉臭はキープしていたのに、この日はどちらもほとんど感じられませんでした。

このお湯では、春日部はおろか伊勢崎にも遠く及びません。急に冷え込んだので、たまたま湯づかいが安定していなかったと思いたいです。12/10~12/18はボーナスキャンペーンで、回数券2冊通常11,400円が9,500円になるのですが、買うかどうか迷ってます。
贔屓のお湯なので、何とか復調してほしいものです。

-----------------------------------------------
どうなる? 所沢「湯楽の里」 〔 2008年10月29日レポ 〕

ひさしぶりのレポがこんな内容になるとはなんとも残念です。

じつはここ、所沢「湯楽の里」、その後も2週間と空けず通っていました。
浴感はとても等張性土類食塩泉のものではないですが、なぜか妙に気に入りのお湯でせっせと通っていました。

ところが、今晩・・・。
露天岩風呂の前に立ったときからどうも変な感じがしたんです。
湯口からの投入量がいつになく多く、お湯の色味がとなりのメイン露天とほとんど変わりません。
入ってみると、信じられないことに異臭がしました。
ふだんなら、やわらかな湯の香か弱焦げ臭が迎えてくれるのに、この日はマッチを擦ったときのようなとんがった臭い。消毒をかけたとき、磯の香にいく一歩手前の臭いです。
いつものやわらかな湯ざわりはなく、硬く肌をさすようなそれ(泣)
湯口のお湯をおそるおそる口に含んでみると、いつもの貝汁重曹苦味はまったく感じられず、人工的な薬品味のみ・・・(号泣)
希釈感があって消毒剤が出張ってきている、入っていて心地よくない”スジのわるいお湯”です。

湯温が妙に高いので、いちおうあたたまりますが、すぐに冷めてしまいます。
いつものここのお湯はうすめながらあたたまりが強く、浴後もほかほかとしたぬくもりと適度な湯づかれ感が残るのですが、今晩は感じられず。
それどころか、ここはもう100回近くも入っているかと思いますが、はじめて湯冷めしました。

翠色にうすにごった湯色も、湯中にただよううす茶の湯の花も、湯滝にうっすらとでているイオウの析出も、どれもこれも今晩は影を潜めていました。
じつはこれらの特徴は、ここのお湯のよさを演出するもので、誤解をおそれずにあえて一言でいうと”山の湯”です。
けっして濃くはないですが、鉄やイオウや重曹や(たぶん)硫酸塩が微量ながら複雑にまじりあって、奥ぶかくデリケートな浴感を産みだしていました。

お湯のインパクトやわかりやすさからいえば、「彩ゆ記」や「王様の湯志木」のほうがはるかに上です。
でも、この平地では稀少な”山の湯”を楽しめたので、せっせと通い詰めたのです。

それもこれもすべて今晩は台無しになっていました。
考えてみると、今晩は浴場じたいの勝手がなんとなくちがい、「管理責任者がかわったのでは・・・?」と感じるところがありました。
水風呂の温度が高めになっていたり、トルマリン風呂や真湯浴槽のカルキがよわくなっていたり、よもぎむし風呂の温度が上がっていたり、露天にトレリス&プランターが置かれていたり・・・と、全体に快適度が上がる方向にかわっているのですが、肝心の露天岩風呂があのていたらくでは・・・。

もし、管理責任者がかわっているとしたら、その新任者は温浴施設のオペレーションには長けていても、温泉好きのマインドはまったく理解していない人です。(そんなの相手にしてない、といわれればそれまでですが・・・)

温泉導入から3年半、通い詰めた「所沢湯楽の里」ですが、あと1回いってみて、今晩のお湯の状態がつづいているようだったら、もう通うのはやめにします。
今晩のお湯の質では、最近さらに調子をあげてきている「彩ゆ記」や「王様の湯志木」とはまったく勝負にならないし、しかもこの2湯のほうが家から近いからです。

「ほんとにたまたまあの晩だけ調子が悪かったのよ・・・」であることを祈りたいです。

-----------------------------------------------
さよなら 所沢「湯楽の里」 〔 2009年2月19日レポ 〕

昨秋、所沢「湯楽の里」のお湯が急変してから、さらに3回行きました。
お湯はもとに戻るどころかますます質の悪いものになっていて、やっぱり「ほんとにたまたまあの晩だけ調子が悪かったのよ・・・」ではありませんでした。

とくに先日いったときには露天岩風呂(かけ流し槽)のお湯からもはっきりと消毒臭がただよっていました。湯口のお湯を口に含むとかなり強い薬品味。おぞぞ~ん。

ほとんど無色透明と化したお湯には湯の花のかけらもありません。
強消毒湯特有の硬い湯ざわりで、あたたまりも以前のお湯には及ぶべくもありません。
それでも消毒臭の裏から必死にあたまを出そうとしているお湯がとっても辛そう。源泉がかわいそうです。

私はかなりの消毒湯に入ってもけっこう平気(^^;)なんですが、強消毒湯に刺激されたためか、不快なかゆみが出たのにはさすがに閉口。とうていお湯を楽しむどころのさわぎじゃありません。
循環系の浴槽はさらにものすごく、ほとんど消毒液につかっているよう。
保健所からすると模範的な施設でしょうが、消毒するにもおのずから限度というものがあるかと・・・。

浴場からあがるとき、からだにしみついた消毒湯を洗いながしながら、あまりの切なさにおもわず涙がでそうになりました(^^;;)

このお湯では、最近さらに調子をあげてきている「彩ゆ記」「王様の湯志木」はおろか、さりげによくなってきているふじみ野の「真名井の湯」に比べても勝負になりません。

温泉導入から4年弱、通い詰めた所沢「湯楽の里」ですが、こんなお湯ではもういくことはないでしょう。
お湯も雰囲気も大好きなお湯だっただけに、かえすがえすも残念です。

-----------------------------------------------
所沢「湯楽の里」やや復調 〔 2010年5月21日レポ 〕

字数制限でおかきこ不可。
こちらをご覧下さいませ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 行田・湯本天然温泉 「湯本健康ランド 茂美の湯」

<行田・湯本天然温泉「湯本健康ランド 茂美(もみ)の湯」> (行田市、9:00~24:00、600円、048-555-2230)
オフィシャルHP

行田にある健康ランドが自家源泉を開発し新たに導入したもの。
東京方面からだと、R17熊谷バイパスから北側の県道77行田蓮田線に入って、さきたま古墳公園を目指します。公園をすぎてすぐの道沿い右手に、いかにも健康ランドといった佇まいの建物が見えてきます。
ちなみに、さきたま古墳公園は規模の大きな古墳群で資料館も充実しているのでけっこう楽しめます。

道沿い駐車場よこのガラス張りの小屋ではお湯がドコドコと湧きだしていますが、ここが泉源か?
狭いフロントで受付して、ELVで4階にあがります。プール形式の縦長の脱衣ロッカーは混んでいると使いずらそう。

浴室の扉をあけると、茶褐色のお湯が満たされた浴槽フチから洗い場に向けてザンザコにオーバーフローされていて、いきなりのけぞります。
露天はなく、大浴槽(赤みかげ石枠タイル貼20人以上)、と奥に小浴槽(同10人くらい、ジャグジー付)。他にナゾの寝湯(3人)、機能浴槽(カルキ臭の真湯)、打たせ湯(×2、同)、サウナ、ミストサウナ、水風呂(カルキ臭)とけっこう多彩。
明るい浴室からは奥武蔵の山々がのぞめます。
カラン9、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で10~5人とゆったり。客層は年齢が高く落ち着いています。

大浴槽&小浴槽は、赤茶に色づいた古墳を模した湯口から大量投入。湯口よこには埴輪と稲荷山古墳から出土した国宝「金錯銘鉄剣」のレプリカらしき剣が突き立っています。
湯口のお湯は鮮度感からみて源泉かと思いますが、42~43℃くらいあるので軽い加熱があるかも?
大小の浴槽はお湯の行き来があり、洗い場方向に流し出されています。槽内排湯は不明ですが、投入量と流し出し量がほぼ同じように思われるのでかけ流しとみました。

ややぬるめのお湯は、緑がかった茶褐色のにごり湯(透明度50~60cmくらい)で、黒とこげ茶の浮遊物が大量に舞っています。弱重曹味で、湯口では弱モール?臭+僅微イオウ臭?+泥臭がありますが、湯面はほぼ無臭。
重曹泉系ながら湯ざわりはキシキシ系、どっしりとした浴感がありしばらくするとツルすべが出てくる複雑なお湯。かなり温まって浴後もほかほか、お肌つるつるになる美人の湯系でなかなかのすぐれものです。

ナゾだったのは寝湯で、ほとんどため湯状態の冷水はやや黄色を帯びて黒い浮遊&沈殿物がたくさん。カルキ臭があって個性のない湯ざわりのこれはいったい何?

温泉浴槽はかなり複雑で個性的なお湯で、甲府のモール?泉に似ている感じもありますが、なんとなくニュアンスが違います。温泉ファンは一浴の価値大でしょう。
行田といえば、人気抜群の「古代蓮物語」がありますが、個人的には施設の充実度なら古代蓮、お湯の素性や湯づかいではこちらのような気がしました。

なお、ONKEN21さん情報によると「今年秋を目途に新施設が建設される」そうで、建物奥で工事していましたが、サイン看板類にはでかでかと「かけながし」の掲示があるので、かけ流し続行するかも。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 41.4℃、pH=7.8、660L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=1.31g/kg、Na^+=338mg/kg (87.03mval%)、Ca^2+=31.6 (9.34)、Fe^2+=2.05、Cl^-=212 (36.06)、HCO_3^-=643 (63.39)、陽イオン計=382 (16.9mval)、陰イオン計=859 (16.6mval)、メタけい酸=50.2 <H16.9.24分析>

※HPには「純重曹泉」とありますが、含食塩-重曹泉ですね。

〔 2005年4月28日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 武蔵野火止温泉 「バーデホフ クベレ」 〔 Pick Up温泉 〕 〔休業中〕

<武蔵野火止温泉「バーデホフ クベレ」> (埼玉県新座市、休業中)

2005/2/20をもって休業に入ったホテル&日帰り温泉施設。自宅からいちばん近い温泉なのに高額料金(2,000円/2h)ゆえ近寄れませんでしたが、未湯のまま終わるのはあまりに忍びないので、大枚はたいてすべり込みで突入してきました。

建物(ホテル棟)は川越街道に面していますが、”温泉”の看板はまったく目立たず、温泉施設のエントランスはひっそりと奥まってあります。
フロントで受付すると入館カード、バスローブ風館内着、タオル一式、サンダルを渡されます。入口はカード投入ゲート式で、これは過剰投資か?。脱衣所はカード差込式ロッカーでこれも使い勝手はいまいち。ここで水着+館内着に着替えてサンダルをはいて突入。

施設は大きくバーデプールゾーン(混浴、水着着用)と風呂ゾーン(ハダカ入浴)とその他ゾーン(リラクチェアー設置の休憩室、フィットネス(料金内)、テルマリウム(別料金・休業中)、ビタミンバー(別料金)など)に分かれています。
いわゆるクア施設で、客層はカップルがメインのようでした。

バーデプールゾーンは、室内ゾーンに20mプール、リラクゼーションプール、円形ジャグジー槽にカフェ。2Fにもジャグジー浴槽があります。
露天ゾーンには巨大な流水プール、円形バス、源泉露天、ログキャビンサウナ、水風呂と多彩。
20mプールと水風呂以外は温泉を利用しています。
2Fジャグジー、リラク、流水、円形バスのお湯は薄め、円形ジャグジーはいちばん湯色が濃いもののなまり気味。で、源泉露天のみレポします。

源泉露天は、赤茶に色づいた白タイル貼円形浴槽で10人弱。岩から突き出たパイプから岩づたいに滝状の投入で槽内注排湯はみあたらず、たぶん全量を浴槽フチ排湯口への流し出し。
黒湯系の紅茶色半透明(透明度60~70cm)のお湯は、ぬるめで弱い甘味+微金気味に微モール?臭+微金気臭+かすかなイオウ臭?が香り、鮮度感の高いもの。重曹泉系のツルすべが明瞭でアワつきもあり、浴後は肌がすべすべになります。近くのにいざ温泉「彩泉楼」に似た感じのお湯ですが、こちらの方が重曹分がしっかりと出ているイメージ。(温泉臭は「彩泉楼」の方が強い)

風呂ゾーンは、1F(洋風フジヤマ風呂)と2F(和風いろはにほへと風呂)があり男女交替制。この日の男湯は2Fでした。
2Fは、内湯(みかげ石枠タイル貼10人)と露天ゾーンに水風呂(真湯)&サウナという構成。カラン7位、アメニティ類完備。
大きな金属パイプから加熱湯を20L/min程度投入で、底面吸湯口からは引いておらずおそらく全量をオーバーフロー。
ややぬるめのお湯は、源泉露天と同じ色味で、茶色の浮遊物あり。味臭も源泉露天とほぼ同じですが、若干鮮度感が劣る感じ。あと2日で休業というのに全体に空いていて、この内湯は独占でした。

全体にぬるめで重曹泉の”冷の湯”系なので温まり感は弱く、夏向きのお湯です。
やはり源泉露天がいいですが、水着着用が残念。むしろ、ここは循環にしても風呂ゾーンの内湯をザコザコかけ流しにした方がよかったのでは?
お湯はかなりポテンシャルが高く鮮度感もあるので、プールゾーンと風呂ゾーンを別料金にして、後者を3ケタで開放していたらまちがいなく通っていたでしょう。

帰りしなに休業の理由を訊くと、”経営上の理由”とのこと。川越街道に面していて立地は悪くないので、日の出の勢いのスパ銭チェーンが源泉ごと買い取ってリニューアルオープンしたら相当はやるのでは? と思いました。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 38.0℃、570L/min(1,300m掘削揚湯)、pH=8.22*、成分総計=1.184g/kg、Na^+=322.0mg/kg (97.36mval%)、Fe^2+=0.4、Cl^-=191.4 (37.71)、HCO_3^-=535.7 (61.31)、陽イオン計=333.4 (14.39mval)、陰イオン計=731.5 (14.32mval)、メタけい酸=101.7、メタほう酸=14.9 <H7.10.2分析>
●館内掲示およびHP記載データより。*はONKEN21さんレポより引用。

〔 2005年3月24日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ にいざ温泉 「彩泉楼」 〔 Pick Up温泉 〕 〔閉館〕

<にいざ温泉「彩泉楼」> (埼玉県新座市、10:00~24:00、1,650円(土日祝1,950円)<館内着・タオル・バスタオル付>、048-478-0123)
オフィシャルHP

関越道の脇にある温泉健康ランドです。9周年特別料金の999円(税込)(~7/27)だったので初めて入ってみました。東武東上線「志木」駅、JR武蔵野線「新座」駅、西武池袋線「清瀬」駅から無料送迎バス有。典型的な健康ランドで、浴室は男女とも2ケ所。入浴システムがややこしいので要注意。

B2Fの「五色の湯」は石枠タイル貼15人以上の内湯のみ。女湯には露天もあります。
ジャグジー注入がメインですが、岩の湯口からもチョロチョロと投入。槽内排湯は不明ですが、浴槽縁全面からオーバーフローあり。カラン8。サウナは倉庫と化してます。
B1Fにあるメインの「天平の湯」は、ジェット付大浴槽と寝湯(×5)付大浴槽(ともに石枠タイル貼20人以上でお湯の行き来あり)、サウナに水風呂他。カラン20、アメニティ類完備。平日20時で「五色の湯」はほぼ独占、「天平の湯」は10人位と空いてました。

ジェット付大浴槽は、打たせ湯×2、パイプ投入×1、岩の湯口×2の大量投入。
寝湯付大浴槽は、岩の湯口+槽内注入。ともに槽内吸湯はありますが、浴槽縁全面からオーバーフローでお湯に鮮度感があります。

お湯は、薄いコーラ色の黒湯で透明度70㎝くらい。湯口では、弱重曹味+微塩味で弱いながらお香系モール?泉とアブラ臭とアンモニア臭が入りまじった好ましい温泉臭。重曹泉特有のまとわりつくようなツルすべ感があり、意外と重い感じのお湯でじんわりと温まりますが浴後は爽快。全体に「越谷ゆの華」を薄くしたようなイメージ。
お湯は、気のせいかもしれませんが「五色の湯」のほうがいい感じで、こちらではわずかながらアワつきがありました。

めがねさんもご指摘のとおり、いろいろつくり過ぎの感も...。
これだけ設備投資したらこの料金もやむなしでしょうが、「豊島園庭の湯」もオープンしたし、料金体系の見直しが入るかも?

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 39.8℃、pH=7.95、460L/min(1,500m掘削揚湯/MAX620L/min)、成分総計=1.574g/kg、Na^+=455.0mg/kg (96.58mval%)、Fe^2+=1.9、Cl^-=307.8 (44.81)、HCO_3^-=640.7 (54.21)、CO_3^2-=2.1、陽イオン計=476.8 (20.49mval)、陰イオン計=955.0 (19.37mval)、メタけい酸=102.6、メタほう酸=17.5、有機物=13.6 <H8.5.7分析>
分析>

〔 2003年7月25日レポ 〕

-------------------------------------
2007/11/6をもって突如閉館しました。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 蔵の湯東松山温泉 「蔵の湯東松山店」

<蔵の湯東松山温泉「蔵の湯東松山店」>(埼玉県東松山市、10:00~24:00、600円(平日)、700円(土日祝)(会員各100円引)、0493-23-2641)
オフィシャルHP

以前からあるスーパー銭湯が、2004年夏から自家源泉の温泉を導入しています。館内は典型的なT設計仕様の和風スパ銭。連休最終日の夕方とあってか、すごい客数です。パブリックゾーンは客数からするとやや狭いかも? カットサロン、マッサージ、アカスリエステ、岩盤浴など付帯施設も充実。

浴室は広くて、木貼りの梁やサウナ室が瓦屋根に海鼠壁だったりと、意匠に遊びがあって楽しいです。内湯ゾーンに各種機能浴槽群(真湯・カルキ臭)、サウナに水風呂。
水風呂(赤みかげ石伊豆石貼7.8人)は、2号井戸水使用で利用方法はかけ流し、湯温は循環??という表示で詳細不明。17.5℃で弱カルキ臭。あまりに冷たいので人気なし。
露天には、変わり湯(この日はマリンハーブ)、寝ころび湯、野天岩風呂(岩+鉄平石枠伊豆石敷15人以上座湯・TV付+寝湯×3+つぼ湯×1)と注目の源泉岩風呂(岩組+鉄平石枠底不明円形7.8人)を配置。露天のつくりはなんとなく幸手の極楽湯に似ていて、あちこちにベンチや椅子がおかれて涼めるので居心地がいいです。
カラン32、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。祝日18時で70人以上と大盛況。

温泉使用は、源泉岩風呂と野天岩風呂かと思います。
源泉岩風呂は、壁からパイプ2本がL字型に出ていますが、1本は止まっていて、もう1本から10L/min(変動あり)ほどを湯面すれすれに投入。投入湯温は38℃以上あるような気がしました。にごり湯&混雑につき槽内注排湯は不明で、下段にある野天岩風呂へと流し出しています。(非加熱かけ流しの掲示あり、現HPによると混雑時には加水はあるらしい)
野天岩風呂は、源泉岩風呂からの流入(源泉)+座湯からの流し込み(井水?)+つぼ湯からの溢れ出し(井水?)+側面注入。側面(+底面?)吸湯でオーバーフローなし。(源泉+井水で濾過循環、塩素、二酸化塩素による消毒の掲示あり。ここまでしっかりと情報開示されている施設は、ちょっと記憶にありません)

お湯は、野天岩風呂と源泉岩風呂では全然ちがいます。
野天岩風呂はほぼ適温、無色透明でタールがかった薬品臭+うがい薬臭+軽い磯の香。
強食塩泉の循環湯でよくあるタイプのお湯ですが、それなりの浴感はあります。

源泉岩風呂はすぐれものです。
茶褐(緑)色でややぬるめ(38℃位)、透明度50~60cmほどのにごり湯で、強塩味+微苦味。湯面からも粘土系アブラ臭+金気臭+ガス?臭の存在感のあるすばらしい温泉臭が香ります。仮設時代の東鷲宮百観音温泉でこんな臭いがしていた記憶がありますがどうかな?
土類系のキシキシ感と相当の濃度感があり、さほどほてらず浴後は湯切れよく爽快感が広がります。でも、浴後えらくのどが乾くので、やはり相当水分をもっていかれている感じ。
ここは大人気で常に10人以上の入り。この手の泉質では鮮度感はなかなか感知しにくいのですが、さほどなまった感じはありませんでした。5月のみしゅらんオフ会で入ったときより、苦味が弱く、金気が強いようなイメージ。

源泉岩風呂ですが、槽内暖房のためか幅広い腰掛けが縁に沿って廻され浴槽が狭くなっていて、ここに腰掛けたり入ったりで長湯する人が多く回転が悪くなっています。この腰掛けがなく、真ん中に目隠しのオブジェ(秩父の武甲の湯の露天にあるような)でもあると、さらに落ち着いて入れるような気がしますが、贅沢いいすぎか・・・(笑)
あと、やたら「ぬるい」という声がきかれましたが、「源泉ぬる湯」とでかでかと表示してあるじゃろが・・・(~~)
この泉質だと、加熱すると一気にお湯の凶暴度が増すハズなので、あまりに「ぬるい」の声が多いなら、いっそのこと43℃位に加熱したら回転は速くなることまちがいなし(^^;) ただし、のぼせて倒れる人続出かも・・・。

連休夕方というゲキ混みの最悪のタイミングにいったのに、すばらしいお湯が味わえました。37.3L/minという湧出量でこれだけのお湯を実現しているのは驚異的です。
ちなみに、9月末までは会員入会無料、会員は3,900円*の回数券(10枚綴り、土日祝・複数人利用可)を購入できるので、土日祝でも単価を@390円*まで落とせます(当然購入しました)。この施設内容とこのお湯で@390円*は圧倒的に安い! 通いのお湯になることはまちがいなしです。

Na-塩化物強塩温泉 38.1℃、pH=7.7、37.3L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=17110mg/kg、Na^+=5574mg/kg (83.29mval%)、Ca^2+=900.6 (15.44)、Sr^2+=31.6、Fe^2+=4.4、F^-=2.3、Cl^-=10260 (99.33)、Br^-=44.7、I^-=14.2、HS^-=0.02、HCO_3^-=50.0、陽イオン計=6564 (291.2mval)、陰イオン計=10390 (291.4mval)、メタほう酸=116.3、硫化水素=痕跡 <H16.5.28分析>

〔 2004年9月20日レポ 〕

※ここのHPは、温泉分析書はもちろん、各浴槽の湯づかいまで丁寧に解説していて、情報公開にたいへん熱心です。

*) 回数券は現在、原油価格の高騰を受けて4,300円に改訂。それでも安い。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 和光温泉自然の湯 「極楽湯和光店」

<和光温泉自然の湯「極楽湯和光店」> (和光市、9:00~翌2:00、700円(土日祝800円)、048-451-4126)

スーパー銭湯大手の自然堂が2004/7/28にオープンした温泉付スパ銭。笹目通り「土支田」交差点から和光陸橋方面に少し北上した左手、家電「コジマ」の並びにあります。ロードサイド店舗らしく、Pは自走式立駐3層(200台)と充実。それでも夕方行ったときは1、2層ともギッシリでした。埼玉とはいってもほとんど都県境にあるので、所沢ナンバーよりも練馬ナンバーが目立ちます。

玄関脇には少量ながらぬるめの源泉?が流されています。
フォーマット化された典型的和風スパ銭のつくりで浴場は2階。脱衣所は立地のわりに広くなく混み合ってました。(空調バランスが悪いのか蒸し風呂状態)
浴場は、内湯ゾーンに各種機能浴槽(カルキ臭ただよう真湯)、内湯(温泉、みかげ石枠タイル貼15人)、タワーサウナ、釜風呂、水風呂(カルキ臭)。露天ゾーンに檜露天(温泉、檜枠石敷10人以上)、岩露天(温泉、岩組+石枠石敷10人)と寝湯(温泉、10人位、ゲキ浅)とスパ銭らしく多彩。
カラン40以上、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜17時で男湯80~100人と怒濤の大盛況。ベッドタウンのスパ銭らしく、子連れの若い父親が目立ちます。

内湯は、石の湯口から熱湯を大量投入+底面注入。檜露天は湯口からの投入で浴槽端側溝への上面排湯。岩露天は黒褐色に変色した岩の湯口から投入+底面注入。すべてオーバーフローはありませんでしたが、黒湯&混雑につき槽内排湯は確認できず。なぜか檜露天の湯口付近の底にのみ、黒褐色のカラ状の析出物が溜まっていました。

お湯は、紅茶色で透明度55cm程度の黒湯。檜&岩露天の湯口付近ではこまかな気泡でにごりが入っています。明瞭な塩味。
温泉臭が独特で、うがい薬臭+タール臭+燻し臭+焦げ臭の薬臭いもの。これが源泉起源のものか、消毒剤によるものか、あるいはその混合によるものかは不明ですが、なにか不自然で刺激的な臭いは、個人的にはあまり好みではありません。

ですが、浴感はなかなか侮れません。食塩泉らしい重量感のあるお湯で、これに重曹泉系のツルすべが加わります。さらに檜&岩露天の湯口付近では、かなりの量のアワつきと、これによるヌルヌル感も楽しめます。浴感的には、成田「大和の湯」に似た感じかな? アワつきの量は、岩露天>檜露天>内湯(なし)の順で、鮮度感もこの順序かと思います。浴後は少しペトペトしますが、しばらくすると爽快感がでてきます。

露天は熱めなので、重めの浴感と相まって長湯できません。実際、ほとんどの人が2分と入らずに出ていくので、回転は速いです。で、露天まわりにはトドが大発生 (^^;
ホテホテからから湯の部類に入るので、えらく発汗しのどが乾きます。場内にある冷水機が大人気。
内湯の機能浴槽ゾーンはお子ちゃま達に占拠され大騒ぎですが、露天のお湯はお子ちゃまにとってはさすがに凶暴過ぎるためか寄りつかず (^^;、比較的落ち着いて入れました。

正直、あまり期待していなかったのでかなり力のあるお湯にびっくり。
唯一、温泉臭が気に入らなかったのが残念ですが、近いし、料金もリーズナブルだし、こんどは少しでも空いていそうな午前中を狙って行きたいと思います。

なお、会員(入会金100円)になると入場料が50円引になり、10枚6,000円というお得な回数券も購入できます。

Na-塩化物温泉 40.6℃、pH=7.8、417L/min掘削揚湯(実際の汲み上げ量160L/min)、成分総計=10440mg/kg、Na^+=3600mg/kg (90.58mval%)、Ca^2+=173.3、Fe^2+=2.2、Cl^-=5793 (94.68)、Br^-=38.0、I^-=9.2、HCO_3^-=524.8 (4.98)、陽イオン計=3950 (172.9mval)、陰イオン計=6366 (172.6mval)、メタけい酸=75.4、メタほう酸=18.8、有機物=9.0 <H15.10.30分析>

〔 2004年8月8日レポ 〕

■その後、週末夕方に何度か行きましたが、駐車場待ちで渋滞を起こす大混雑、お湯もなまり気味なので平日がおすすめかと思います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 秩父吉田温泉(星音の湯) 「ばいえる」

<秩父吉田温泉(星音の湯)「ばいえる」> (秩父市(旧吉田町)、11:00~22:00、500円/3h、0494-77-1500)
オフィシャルHP

秩父の旧吉田町の町はずれ、札所33番菊水寺にもほど近いところにあるリゾート(プチ)ホテルの温泉施設を日帰り解放するもの。自家源泉を開発し、2004/4から温泉を導入したようです。この辺りでは珍しい洋風の建物で、ウェディング施設も併設。一見、日帰り入浴できる施設にはみえませんが、建物のまわりにミスマッチな日帰り温泉入浴ののぼりが乱立しています (^^;

かなり重厚なエントランス、フロントで受付し細い廊下を通って奥の浴場へ向かいます。
浴室の手前には休憩室もあって、日帰り客の受け入れに積極的な様子。
浴場入口に分析表が貼ってあり、成分総計=3.91g/kgのスペックにびっくり。秩父では大滝温泉の5347mg/kg(5.347g/kg)に次ぐ成分濃度ではないでしょうか。

男女別の浴室は、内湯(檜枠石敷3.4人)、露天(檜枠伊豆石?敷4.5人)にサウナ。
高台にある露天は山々が眺められなかなか開放的。ゆったりと配置されチェアーも置いてあります。カラン4、シャワー、ドライヤーあり。

内湯は、木の湯口から大量投入で側面吸湯ありオーバーフローなしの循環仕様。
露天は、木の湯口からこれも大量投入で槽内注排湯は未確認ですがオーバーフローはなく鮮度感からいっても槽内排湯の循環では。(ともにカルキ臭は感じられませんでした)

かすかに翠がかった?透明のお湯はほぼ適温で、内湯の湯口で微塩味微重曹味。浴室には浴槽材の檜の香が立ちこめていて判りにくいものの泥臭がかった生ぐさいような臭いが感じられました。
露天湯口はほぼ無味で青臭い香りに新木鉱泉やクアパレスおがので感じられるような燻し臭が混じった感じのもので、内湯とは若干ニュアンスが違う臭いかと。また、Br^-=9.7mg/kgですが、臭素臭は感じられませんでした。
かなり明瞭なツル(ヌル)すべがあってなかなか温まるお湯ですが、成分総計4g/kgほどの濃度感は出ていないようにも思いました。

でも、きれいで落ち着いた浴室だし、料金も500円と秩父にしては安く、温泉らしい浴感は充分に感じられるので、近くに行ったら立ち寄ってみる価値はあるかと思います。

Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 18.2℃、pH=8.3、32L/min動力揚湯、成分総計=3.91g/kg、Na^+=1299mg/kg (99.33mval%)、Fe^2+=0.04、Cl^-=1137 (57.07)、HCO_3^-=1374 (40.06)、CO_3^2-=41.6、Br^-=9.7、陽イオン計=1307 (56.9mval)、陰イオン計=2566 (56.2mval)、メタほう酸=21.9 <H15.7.15分析>

*やませみさんの訊き込みによると深度300mほどの温泉井らしいですが、この深度でこの濃度が出るのはちょっと不思議な気もします。

〔 2004年5月26日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 坂戸 「ふるさとの湯」

<坂戸「ふるさとの湯」> (坂戸市、9:00~23:30(土日祝8:00~)、600円(土日祝:700円)、049-281-4219)

2004/4/29にオープンした民営日帰り施設。長らく温泉スタンドを無料開放していたので、ご存知の方も多いのでは?
坂戸市内から毛呂山方面に向かう県道39川越坂戸毛呂山線が高麗川を渡る、高麗川大橋の坂戸側の橋の手前にあります。
公営の大規模センター系に匹敵する立派な施設にびっくり。
以前、温泉スタンドと仮設浴場(一般非開放)があったところは駐車場になっています。

館内は今はやりの和風づくりではなくフローリング貼のあたたかい感じのもので、なんとなく前橋「ゆ~ゆ」に似た雰囲気。全体にゆったりとつくられていてとても快適です。

2階にある浴場は、内湯ゾーンにかけ湯、内湯大浴槽「高麗湯」(赤みかげ石枠タイル貼12人位)、ジャグジー槽(同3.4人)、ストロングバス&ジェット付寝湯計8、高温サウナ、ソルトサウナ。露天ゾーンに大露天(石組石敷15人以上)、小露天(赤みかげ石枠タイル貼7.8人)、壺風呂(陶製1人)×3、冷水風呂、檜貼りのゴロ寝ゾーンと多彩。
冷水風呂とかけ湯?以外は全槽温泉使用かと思います。
屋根のまったくない露天は開放的。立ち上がると高麗川の流れと比企丘陵が望め、明るくゆったりとした露天は風通しもよく気分がいいです。
カランなんと46、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。連休16時で50人はいましたが、充分なキャパがあるのでゆったりと過ごせました。

「高麗湯」は、赤みかげ石の湯口からの投入+側面注入で底面吸湯。
大露天は、岩の湯口がありますが投入しておらず底面注入に底面吸湯。
小露天は、底面注入で(たぶん)底面吸湯。
壺風呂は、竹筒風樹脂製パイプから投入で底面吸湯、ここだけはオーバーフローあり。
ストロングバス&ジェット付寝湯は白く泡立っており、「温泉成分によるもの」という貼り紙がありました。

うす緑茶色透明のお湯は、湯口(壺風呂・「高麗湯」)では弱いながらお香系モール?臭+アンモニア臭としっかりとした塩味。温泉スタンドではアブラ臭があったような記憶がありますが、今回は感じられませんでした。湯面では、ごく薄いタール臭のような薬品系の臭いがあるものの、さほど気になりません。
はっきりとしたヌルすべのある入り心地のいいお湯には、食塩泉らしいしっかりとしたあたたまり感とほてり感があり、浴後は爽快感が出てお肌すべすべとなります。

とくに壺風呂のお湯が良く、ここでは湯面でも温泉臭が香りました。もしかして源泉投入で、底面吸湯したお湯は他の浴槽に回している源泉かけ流しでは?(人気でなかなか入れませんが・・・)

施設もお湯も快適度の高い、いい施設だと思います。自宅からもさほど遠くはないので、ここは通いの湯になりそうです。

Na-塩化物温泉 31.3℃、pH=8.3、150L/min(掘削揚湯)、成分総計=3.935g/kg、Na^+=1410mg/kg (95.43mval%)、Fe^2+=0.3、Cl^-=2229 (96.57)、HCO_3^-=100.7 (2.53)、CO_3^2-=15.6、陽イオン計=1485 (64.27mval)、陰イオン計=2346 (65.1mval)、メタほう酸=71.1 <H14.3.20分析>

*その後、何度か行っていますが、上のレポのときの壺風呂がいちばん状態がよかったように思います。

〔 2004年5月5日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 久喜和みの里温泉 「森のせせらぎ なごみ」

<久喜和みの里温泉「森のせせらぎ なごみ」> (埼玉県久喜市、9:00~24:00、700円(会員100円引)、0480-22-1705)
オフィシャルHP

久喜市に2004年4月1日オープンした日帰り施設。
県道3さいたま栗橋線を大宮方面から走り、久喜IC手前の信号(看板あり)を右折、少し走ると左手にあります。総合運動公園の北側で、Pは300台と充実しています。

和風の立派な建物で館内ははやりの和風スパ銭系。2階にはマッサージ、休憩処や食事処があって、食事処は掘りゴタツでこの手の施設にしては落ち着いたつくりです。
脱衣所は狭すぎ。ロッカーの数だけ揃えればいいというものではないでしょう。

男女別の浴室は、内湯ゾーンに掛け湯、座湯、ジェットバス(×2)、内湯A(奥側/檜枠石貼10人)、内湯B(露天側/同7.8人)、塩釜風呂(サウナ)。露天ゾーンにメイン露天(檜・岩枠石貼10人以上)、サブ露天(岩枠石貼6.7人、前面に滝を配置、”ぬる湯”らしいが適温だった)、洞窟風呂(岩枠石貼20人以上)、五右衛門風呂(陶製、中×1、小×2)、香り風呂(檜枠石貼1.2人)、水風呂(メノウ貼込)、砂蒸し風呂(別料金800円)と多彩。水風呂を除いてすべて温泉使用です。
露天は庭園づくりで富士山麓の「ゆらり」につくりが似ています。同じ設計事務所か?
全体に浴槽を詰め込みすぎた感じで、とくに大きな洞窟風呂はあまり人がいなくてもったいないような。ぬる湯でもいいので、大露天にした方がよかったのでは?カラン13(少なすぎ)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜17時で30~40人。

内湯は、木の湯口から少量投入で側面注入+底面吸湯(Bで強く、Aで弱い)ですがオーバーフローがあります。
メイン露天は側面注入で槽内排湯不明ですがオーバーフローはわずか。
サブ露天は洞窟風呂とつながっていて、側面注入に底面吸湯、若干のオーバーフローあり。
香り風呂と五右衛門風呂は側面注入に底面吸湯でオーバーフローなし。
全体に循環を思わせるつくりですが、館内掲示、パンフとも「当店は100%かけ流しです」とあります。

お湯はだいたい適温、緑茶色透明度 60cmくらいのにごり湯でわずかに茶色の浮遊物があります。明瞭な塩味+微重曹?味。掛け湯の湯口ではごくかすかにアブラ臭がしたような気もしますが確信はありません。(お湯の鮮度が高いのは掛け湯と座湯)
ほとんどの浴槽の湯面ですえたような酸っぱいようなお湯のなまりを感じさせる臭い(個人的にはあまり好きじゃない)がしています。
かなりの温まり感と重曹泉系のツルすべがあって、浴後には肌がすべすべになります。「美人の湯」を謳っていますが、これは偽りなしでしょう。
あちこちに赤茶の変色が出ているので、Fe^2+=0.2の除鉄はしていないようです。
お湯のイメージは、前橋の「ゆ~ゆ」からアブラ臭と貝汁臭を除いて鮮度を落とした (^^; ようなものかと・・・。

重曹食塩泉系の温泉らしい浴感はありますが、”100%かけ流し”らしい鮮度感が感じられないのは残念。お湯のポテンシャル自体はライバル施設(?)の「東鷲宮百観音温泉」の方が上かと思うので、45.6℃、779L/minのスペックを活かして鮮度の高いお湯を提供して欲しいものです。

Na-塩化物温泉 45.6℃、pH=7.60、779L/min(約1,500m掘削揚湯)、成分総計=5065mg/kg、Na^+=1615mg/kg (87.99mval%)、Ca^2+=124.9、Fe^2+=0.2、Cl^-=2395 (84.46)、Br^-=9.0、I^-=1.2、HS^-=0.02、HCO_3^-=739.0 (15.14)、陽イオン計=1799 (79.83mval)、陰イオン計=3153 (79.98mval)、メタけい酸=44.7、メタほう酸=28.1 <H13.12.18分析>

〔 2004年4月17日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 桜山温泉 「桜山温泉センター」 (リニューアル後)

<桜山温泉「桜山温泉センター」> (群馬県鬼石町、10:00~23:00(毎月第3水曜休)、500円/3h、0274-52-6226)
オフィシャルHP

県営で経営が行き詰まり、鬼石町営に移行して2003年4月30日にリニューアルオープンした日帰り施設です。県営時代にレポ済みですが、リニューアル後初めて行ったのでレポします。みしゅらんあり。
国道462号浄法寺交差点そば、かの有名な「白寿の湯」とは神流川を挟んで対岸にあります。
町営ですが、ONKEN21さんによると住民団体に運営を委託しているとのこと。
営業時間も以前の~20時から、~23時に延長となり営業努力が感じられます。

中庭にトレーニング器材がある健康増進室が増築されていましたが行ったときは閉まっていました。
浴室は、内湯(石造15人以上)、ジャグジー槽(円形石造4.5人)、サウナ、水風呂、露天(三波石造10人)。レジ菌対策のためか打たせ湯は撤去されていました。カランは以前と同じ10(規模のわりに少なすぎ)ですが、いくつかがセパレート型に変更されています。
シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で男湯10~15人とまあまあ空いてました。

造りに大きな変更はないですが、なんとなく以前よりスッキリ明るくなった感じ。
露天の仕切が低くなり、児玉・本庄方面の展望がきくようになりました。
内湯は大きな湯口から大量注湯、窓側の湯面排湯溝から大量排出でオーバーフローなしはあいかわらずの循環仕様。
露天は黒変した岩の湯口から投入で、槽内排湯は不明ですが、オーバーフロー(以前より多い)があります。
ジャグジー槽の湯口は投入量と温度が変動し、量が少なく温度が低いときは重曹味があるのでひょっとして源泉投入では?

お湯は無色透明でジャグジー槽湯口のみたまに重曹味、他は無味。内湯・ジャグジー槽では無臭、露天ではかなりきついカルキ臭がありました。
ジャグジー槽で弱いツルすべが感じられたほかは硬めの浴感。でも妙にあたたまりけっこう疲れる不思議なお湯です。

その後「白寿の湯」に寄りました。対岸にこのようないいお湯があると比較されてやはりきびしいかな?。
温泉王国群馬のお湯(桜山)を温泉不毛県といわれてきた埼玉のお湯(白寿)が凌駕しているのはさりげに痛快 (^^ 。

分析表の掲示がありましたが、以前より成分が薄くなっています。
Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 泉温・湧出量不明、pH=6.71、成分総計=4.00g/kg、Na^+=809mg/kg (63.79mval%)、Ca^2+=223 (20.16)、Fe^2+=0.39、Cl^-=1055 (53.50)、SO_4^2-=514 (19.25)、HCO_3^-=923 (27.20)、陽イオン計=1190 (55.2mval)、陰イオン計=2443 (55.6mval)、メタけい酸=52.2、メタほう酸=63.0、CO_2=204 <分析日不明>

<旧分析表データ>
Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 湧出量不明(掘削自噴)、16.5℃、pH=6.9、成分総計=9.89582g/kg、Na^+=2795mg/kg (85.13mval%)、Ca^2+=162、Fe^2+=0.52、Cl^-=3570 (70.31)、SO_4^2-=664、HCO_3^-=1751 (20.04)、陽イオン計=3321.12 (142.73mval)、陰イオン計=5985.3 (143.22mval)、メタほう酸=248、CO_2=308 <分析日不明>

〔 2004年2月13日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 狭山やまと温泉 「狭山やまとの湯」

<狭山やまと温泉「狭山やまとの湯」> (埼玉県狭山市、10:00~翌1:00、650円/1回(土日祝750円、会員割引あり)、042-950-0326)
オフィシャルHP

2003年10月、スーパー銭湯チェーンのやまとの湯が、狭山市に温泉付スーパー銭湯をオープンしました。10/4~10/13までは「いちばん風呂フェア」開催中で、入浴350円で会員入会無料(通常200円)はラッキー。
和風のシックな建物で、「蕨やまとの湯」につくりがどことなく似ています。
食事処やヘアカット併設で、ここは課金なしで入れます。

浴室は、内湯ゾーンに御狩場乃湯(みかげ石枠鉄平石貼12人以上/温泉、約40℃)、各種機能浴槽(カルキ臭の真湯)、スチームサウナ、タワーサウナに水風呂。
露天ゾーンはすべて温泉で、さはりの湯(鉄平石貼12人以上、座湯付、約42℃)、射留魔の湯(同4.5人、約37℃)に壺風呂×2。展望はありませんがゆったりとしたつくり。
カラン33、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で30~40人でしたが、広いので混雑というほどではありませんでした。

御狩場乃湯は、石の湯口から大量投入で側面注入併用、窓側の側溝への流し出し。
さはりの湯は、座湯からの流し混みと側面注入併用、排湯口2ケ所からの流し出し。
射留魔の湯は、石の湯口からの投入+底面注入で、排湯口&槽内側面?からの排湯。
壺風呂は、竹の湯口からの投入で底面吸湯。
射留魔の湯の湯口はぬるめで白く泡立ち、源泉のような感じがしました。
(パンフでは「源泉をわずかに加温、本来あるがままの姿を再現」という微妙な表現 ^^; )

かすかに黄色がかった透明のお湯は、弱塩味(射留魔の湯の湯口)で、弱いタール系アブラ臭 or ヨード臭 or カルキ臭。射留魔の湯の湯口には、弱いながら磯の香があります。見た目は??ですが、塩類泉らしい重みのある浴感と食塩泉らしいしっかりとしたあたたまり感。
射留魔の湯の湯口には成分濃度なりの塩味があったような気がしますが、何となく溶存計3.68g/kgほどのパワーはないような感じもします。
湧出量550L/minもあるのだから、完全かけ流しの源泉槽が欲しいところです。

でも、近場にしては、なかなかいいお湯かと思います。
温泉空白エリアだし、料金もリーズナブルだし、施設もいいし、ここは再訪すると思います。

含ヨウ素-Na-塩化物泉*1 36.2℃、pH=8.0、550L/min(1,300m掘削)、溶存物質計=3.68g/kg、Na^+=1240mg/kg (87.37mval%)、Ca^2+=129 (10.43)、総鉄イオン=0.3、Cl^-=2170 (99.14)、Br^-=10.4、I^-=3.2、陽イオン計=1403.6 (61.73mval)、陰イオン計=2205.5 (61.74mval) <H15.6.10分析、分析機関:地熱エンジニアリング(株)*2>
*1) 新泉質名では、”含ヨウ素”は使わないのでは?
*2) 分析機関=民間企業は、はじめてみました。

〔 2003年10月 4日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 幸手温泉 「極楽湯(自然の湯)」 

<幸手温泉「極楽湯(自然の湯)」> (埼玉県幸手市、9:00~翌3:00、一般600円(土日祝700円)/会員500円(土日祝600円)、0480-44-4126)
オフィシャルHP

スーパー銭湯チェーン大手の自然堂(じねんどう)が直営する日帰り施設で、2002年秋、温泉掘削に成功し、2003年3月から温泉を導入したものです。
純和風のつくりで、スーパー銭湯というよりは凝った日帰り温泉施設の雰囲気は、どことなく行田「古代蓮物語」に似た印象。

「悠悠の湯」と「上上の湯」があって男女入替制ですが、構成は「悠悠の湯」にかまくら風呂、「上上の湯」に五右衛門風呂がある以外はほぼ同じ。この日の男湯は「上上の湯」でした。
浴室は露天がメインで、内湯ゾーンに「内風呂」(丸太枠石貼12人)、サウナと洗い場、露天ゾーンに「桧殿」(檜枠石貼8.9人)、「石遊」(適温槽と熱湯の2槽、おのおの岩造8~10人)、水風呂、ジェット風呂他。
回廊のようなつくりは、機能的ながら趣があっていい出来です。
ほてるお湯ですが、あちこちに休息スペースが置かれ居心地がいいです。

温泉は「内風呂」「桧殿」「石遊(2槽)」の計4槽ですが、十分なキャパがあります。
温泉槽は、どれも湯口から投入で底面吸湯あり(「石遊」の熱湯槽のみ上面排湯あり)でオーバーフローなしの循環仕様。
「石遊」の熱湯槽が一番投入量が多く、湯口付近は白くあわ立っていました。
とくに、「内風呂」と「桧殿」の湯船の出来はすばらしく、入り心地抜群。
カラン30位、アメニティ類完備。土曜18時で男湯50人程度と大盛況。

お湯は、薄く緑がかった黄色で透明。かなり強い塩味と粘土臭(by土類?)+樹脂臭がかったなかなか上質なアブラ臭があります。(若干カルキ臭が入っているかも?)
きもちツルすべのあるお湯は、高張泉らしい重たい浴感があり、ほてってのどがカラカラになります。浴場内にある冷水機が大人気。
浴槽によってお湯の濃淡が感じられ、「石遊」(熱湯槽)>「桧殿」>「内風呂」>「石遊」(適温槽)の順にお湯が濃い感じでした。「石遊」(熱湯槽)は鮮度よく、ひょっとして希釈なしの源泉投入かも。

浴感充分の良質なお湯を落ち着いた雰囲気で味わえるおすすめ施設です。
時間無制限の料金設定もとてもお手頃だし(100円で会員になれます)、ここは再訪必至かと。かなり混むのが難点かな?

Na-塩化物強塩温泉 34.5℃ <52.1℃>、pH=6.9、<408L/min掘削揚湯>、成分総計=16730mg/kg、Na^+=5811mg/kg (89.63mval%)、Ca^2+=448.8 (7.94)、Fe^2+=0.04、Cl^-=9940 (99.10)、HCO_3^-=107.4、Br^-=47.0、I^-=19.2、陽イオン計=6402 (282.0mval)、陰イオン計=10120 (263.0mval)、メタほう酸=132.9 <H15.4.21分析>
< >以外は「源泉水を循環濾過した検水についての結果」

*浴槽水についての分析表を掲示しているのは珍しいです。

〔 2003年8月26日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
   次ページ »