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■ 六日町温泉 「六日町中央温泉共同浴場」



六日町温泉 「六日町中央温泉共同浴場」
住 所 :新潟県南魚沼市六日町2116 (旧 南魚沼郡六日町)
電 話 :025-770-1173
時 間 :10:00~22:00 / 原則無休
料 金 :250円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

六日町温泉の歴史は意外に浅く、昭和32年、天然ガスの試掘中に温泉が湧出してから始まりました。
しかし、開湯7年後の昭和39年6月に、早ワザで国民保養温泉地に指定され、現在では湯宿10軒を越す中越を代表する温泉地になっています。
各宿は街なかや山裾に点在するイメージで、温泉街は形成されていません。


【写真 上(左)】 外観-1
【写真 下(右)】 渋いグレーチング

「六日町中央温泉共同浴場」は町の中心部、伊勢町の六日町郵便局となりにある”街なかのお湯”で、お湯のよさで温泉好きに知られています。
建物じたいはけっこう大きいですが、番台方式で脱衣所、浴場ともこぢんまり。


【写真 上(左)】 外観-2
【写真 下(右)】 入口

窓が高くやや暗めの雪国らしい浴室に石貼3人の浴槽ひとつとシンプル。
みかげ石の壁面に渓流の絵がはめ込まれている変わった意匠。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 壁絵

カラン5、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。カランもたぶん温泉です。
土曜11時で一瞬独占~4人とけっこうお客がいました。

赤茶変+石膏の析出のでた石の湯口からやや熱めのお湯をかなりの量投入。
槽内注排湯はみあたらず、ざんざこオーバーフローは文句なくかけ流しかと。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

やや熱めのお湯は、無色透明でうす茶の浮遊物が少量ただよい、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
よわい重曹塩味にやわらかな湯の香。
きしきしとツルすべが拮抗し、明瞭なとろみのあるすこぶる入りごこちのいいお湯。
硫酸塩が効いているためか、はたまた鮮度がいいためか、あたたまり感がハンパでなく、何度もカランの冷水を浴びながらの入浴。

F^-=3.5が効いているためか浴後は湯切れよく、充実感が残ります。
なるほど、たたずまいといい、お湯といい温泉好きの琴線に触れるものがあります。

とくにクセがあるとか、個性があるとか、そういうたぐいのお湯ではないですが、がっしりと落ちついて安定感のある名湯だと思います。
このあたりの共同湯では湯沢の「山の湯」とならぶ充実の一湯となりました。

単純温泉(Na-Cl型) 47.6℃、pH不明(弱アルカリ性)、湧出量不明、成分総計=843.0mg/kg
Na^+=239.0mg/kg (79.94mval%)、Ca^2+=44.1 (16.91)、F^-=3.5、Cl^-=381.9 (82.40)、SO_4^2-=31.0 (4.97)、HCO_3^-=76.3 (9.56)、CO_3^2-=6.6、陽イオン計=295.7 (13.01mval)、陰イオン計=499.3 (13.07mval)、メタほう酸=18.1 <H19.10.26分析> (源泉名:(六日町温泉)7号井・12号井・13号井混合泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環利用:なし 消毒剤使用:なし

■ブランドグルメ
〔 雪国まいたけ 〕
いまや押しも押されぬメジャーブランドとなった「雪国まいたけ」は、旧六日町(現南魚沼市)にあります。
あまりの美味しさに、山中で見つけると舞い上がってよろこぶことから名付けられたという説もある「舞茸」。
マイタケの種菌は害菌に対する抵抗力がよわく、栽培はむずかしいとされてきましたが、1970年代頃からの技術革新を経て量産が可能になり、スーパーのマストアイテムとなりました。なかでも「雪国まいたけ」は有名。
マイタケのほか、えりんぎ、ぶなしめじ、丹波しめじ、本しめじ、もやしなども「雪国ブランド」で展開されています。
(ちなみに、もうひとつの大手「ホクト」は長野市の企業です。)

〔 2010/09/22UP (2009/08入湯) 〕


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■ 越後俵山(二ツ屋)温泉 「心の宿 やすらぎ」 〔 Pick Up温泉 〕



<越後俵山(二ツ屋)温泉 「心の宿 やすらぎ」>
(新潟県十日町市六箇二ツ屋(市戊332-1?)、9:00~21:00(時間確認要)、300円、025-757-1547)
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (新潟の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (宿ぷらざ)

越後、魚沼丘陵にある湯宿のひとつ。
塩沢から栃窪峠を越えて十日町へ抜ける県道82十日町塩沢線からのアプローチ。確か県道からすぐだと思いましたが記憶が定かではありません。
この県道は八箇トンネルで魚沼丘陵を抜ける幹線道路R253とほぼ並行しているので、通行量がすくなく、わたしもこのときはじめて走りました。

緑色のアクセントが印象的ながっしりとした建物。
このあたりは雪国、越後でもとくに雪深いところで、平年でもかるく2-3mは積もるので、このくらいがっしりとした建物じゃないと持たないのだと思います。

「積雪量が一メートル以上、中には三~四メートル以上に達する豪雪地帯に多数の人口が居住していることは、大変驚異的な事実である。他の先進国だったら住む人がいない深雪地帯にまで、人びとが入りこみ、きびしい自然と闘いながら、生活を営んでいるのである。」(「雪国文化誌」市川健夫著)とあるように、このあたりは世界でも有数の豪雪地。
わたしはこのところ冬の華北(北京や山東省)に何度か行っていますが、寒さはきびしいものの雪はたいしてありません。
まして、華中、華南ともなると雪はとてもめずらしいものとなります。(ちなみに温泉もすくない。)

”観光立国”を標榜し、とくにアジアからの集客に力を入れるなら、温泉&雪&(グルメ)という切り口をもっと堀り下げてもいいかも・・・。> 観光庁さん(^^)

閑話休題。
ここは、越後俵山温泉とも二ツ屋温泉ともいわれていますが、二ツ屋温泉は、ここと「じょんのびの宿 鷹の湯」を指し、越後俵山温泉というとここだけを指すようなので、地元では「越後俵山温泉=やすらぎ」、「二ツ屋温泉= 鷹の湯」と区別されているのかも?
ちなみに「新潟県内日帰り温泉おすすめ情報」さんによると、このふたつのお宿は同じ源泉使用とのことです。

”越後俵山温泉”、”二ツ屋温泉”でググってもオフィシャルHPがでてきません。
で、てっきりオフィシャルHPはないと思ったのですが、”二千年蓮”でググったらトップにでてきました。
ここは、温泉よりも、すくそばにある弁天池に咲く”二千年蓮”で有名な宿なのでした。
これは千葉県の遺跡で発見され、移植された貴重なものだそうで、ハスの果実と幼芽を何年も眠らせて作ったハス酒が宿の名物です。


【写真 上(左)】 残雪の魚沼丘陵
【写真 下(右)】 浴槽

玄関左手のおくが浴場、手前が男湯、おくが女湯です。
やや暗めでこもり気味の浴室に、石枠石タイル貼4-5人の内湯ひとつとシンプル。
石の湯口からの投入でオーバーフローはなく、底面からのよわい吸湯か自然流下。
べつに冷たい源泉がでるカランがあり随時投入可。

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤー?。
日曜15時でオフ会のわれわれだけで独占。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 源泉カラン

かなり熱めのお湯は、わずかに懸濁してこまかなうす茶の浮遊物がただよいます。
源泉カランは明瞭な重曹味とよわいたまご味。はっきりとした甘イオウ臭がありますが、湯面では感じられませんでした。
pH=9.0、CO_3^2-=31.5mg/kgのスペックほどではないですが、そこそこのヌル(ツル)すべがあって、浴後は肌すべすべになる美人の湯。
お湯のイメージは以前レポした塩ノ又温泉にちかいものがありますが、ややうすめかな。

お宿の人のはなしによると、泉源は魚沼スカイラインの方から4kmほど引湯している。
玄関には泉源の写真があつて、白い湯の花が大量に発生していました。

単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3・(CO3)型) 20.0℃、pH=9.0、382L/min掘削自噴、成分総計=307.2mg/kg、Na^+=71.9mg/kg (85.29mval%)、Ca^2+=6.0、Cl^-=21.7 (16.35)、チオ硫酸イオン=2.8、HS^-=1.0、SO_4^2-=13.0 (7.24)、HCO_3^-=104.3 (45.84)、CO_3^2-=31.5 (28.15)、陽イオン計=85.7 (3.67mval)、陰イオン計=174.6 (3.73mval)、メタけい酸=45.8、硫化水素=0.01 <H16.10.5分析> (源泉名:越後俵山温泉)
※ 総硫黄=3.8mg/kg

■ブランドグルメ
〔 魚沼のふのり蕎麦 〕
魚沼は米だけでなく蕎麦の美味しいところとしても知られています。
魚沼の蕎麦はいわゆる「へぎそば」のなかでも「ふのり(布海苔)蕎麦」といわれるもので、つなぎに布海苔(ふのり)という海草をつかいます。
魚沼の特産品「小千谷縮」を織り上げるときに糊付けにつかう布海苔を、そばのつなぎにもつかうようになったという謂われをもちます。
ちなみに「へぎそば」の「へぎ」とは蕎麦を盛りつける木箱のことで、「へぎそば」=「ふのり蕎麦」とは限りません。
魚沼エリアの蕎麦屋でふつうに食べられます。

〔 2010/07/11UP (2005/05入湯) 〕


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■ 折立温泉 「大鼻旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



<折立温泉 「大鼻旅館」> ※「平成23年7月新潟・福島豪雨」により2011/08現在休業中
(新潟県魚沼市(旧 湯之谷村)下折立237-2、9:00~21:00(事前確認要)、400円、025-795-2136 )
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

小出から銀山平に向かうR352沿い、旧湯之谷村エリアにはふるくからの湯場が点在し、湯之谷温泉郷とよばれています。
ここのお湯をじゅうたん爆撃(笑)したとき、並み居る名湯群のなかでもひときわ印象に残ったお湯です。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関 

折立温泉にはいくつか湯宿がありますが、takayamaさんからここのお湯のよさをきいていたので、迷わず攻撃。
奥まったところにあり、日帰り看板もでていないので、知らない人はまず行かないでしょう。
坂をおりた川っぺりに民家風の建物とそのよこに源泉施設。ここは折立温泉の湯元でここから各宿へ配湯しているという情報があります。


【写真 上(左)】 泉源施設
【写真 下(右)】 浴場入口

外からうかがうと人気がなく、「ロストか?」と思いましたが、声をかけるとおくから親切そうなお宿の方がでてきました。
日帰り対応は手慣れていたので、意外に日帰り客がいるのかも。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴室からの佐梨川

こぢんまりとまとまった宿で、館内はよくメンテされています。
廊下のおくに浴場、手前が男湯、おくが女湯。
脱衣所、浴室ともにこぢんまり。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

二面採光のあかるい浴室にタイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル。緑色の変わった壁面ですがなんとなく落ちつきます。窓のそとは佐梨川の流れ。
たっぷりふかめで入りごこち抜群の浴槽は、タイルが霜降りのようなかわった意匠。
内床のモザイクタイルもいい味をだしています。


【写真 上(左)】 霜降りのようなタイル
【写真 下(右)】 ザンザコです

岩に囲まれてカエルののった壺の湯口から50L/minは優に越える湯量をドバドバ投入で、槽内注排湯はなく全量をざんざこオーバーフローのかけ流し。
カランお湯2、水2、シャンプーあり、シャワー・ドライヤーなし。
土曜15時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口

カランのお湯は温泉、水は苦いような胃液のような独特な味があり黒い浮遊物もまじるので、相当の成分を含む井水だと思います。

ややぬるめのお湯は、ほぼ無色透明で黒い湯の花とこまかな気泡がただよいます。
湯口そばではかなりのアワつきもあって鮮度感は抜群。

明瞭な石膏芒硝味。おだやかな石膏芒硝臭は湯面だけでなく浴室内にもこもっています。
よわい青白発光ととろみがある硫酸塩泉ですが、pHの加減が絶妙なためか、きしきしよりもヌルすべが卓越。
湯ざわり軽やかなお湯ながら、妙にフックがあって抜けられなくなります。
ほてりはないものの芯からよくあたたまり、浴後は充実感がでて肌がしっとり落ちつくすばらしいお湯です。


【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 女湯の浴槽

一見なんということもないお湯ですが、成分のバランスがいいのか、それとも裏で何か効いているのか、非常に奥ぶかい味わいがあります。
こういうお湯はありそうでなかなかありません。


【写真 上(左)】 湯色&湯口
【写真 下(右)】 見事な魚沼コシの田んぼ

一言でいうと「感動的なお湯」で、そのよさをなんとか人に伝えたくなります。
ネット検索すると温泉好きのレポやブログがメジロ押しなのも、なるほどわかる気がします。
でもこのよさは言葉ではなかなか表現できず、このレポもその味わいの半分も伝えられていないと思います。

単純温泉(Na・Ca-SO4・Cl・HCO3型) 40.6℃、pH=8.0、380L/min掘削揚湯、成分総計=484.6mg/kg、Na^+=94.2mg/kg (67.99mval%)、Ca^2+=37.1 (30.68)、Fe^2+=0.2、F^-=2.1、Cl^-=68.3 (30.98)、SO_4^2-=139.2 (46.55)、HCO_3^-=77.7 (20.39)、CO_3^2-=0.6、陽イオン計=133.8 (6.03mval)、陰イオン計=288.1 (6.23mval)、メタけい酸=60.8 <H19.1.16分析> (源泉名:折立源泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環利用:なし 消毒処理:なし

■ブランドグルメ
〔 雪里米(ふるさとまい) 〕
湯之谷村は現在魚沼市、かつては北魚沼郡に属し、ここで栽培される米は正真正銘の”魚沼コシ”です。
魚沼市湯之谷エリアで栽培された魚沼産コシヒカリ100%のものは、旧JA湯之谷村の商標登録で「雪里米(ふるさとまい)」としてブランド化されています。
大湯の宿で食べた地元産のコシヒカリは甘味と風味に富み、おかずなしで食べられてしまうほどの美味しさでした。

〔 2010/06/11UP (2009/08入湯) 〕


E139.3.56.420N37.12.13.640
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■ 田中温泉 「しなの荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<田中温泉 「しなの荘」>
(新潟県津南町上郷上田乙2163、8:00~21:00、不定休、500円、025-765-2442)
オフィシャルHP
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (Yahoo!ビジネストラベル)
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (にいがた観光ナビ)
紹介ページ (るるぶトラベル)

越後妻有、津南町の信濃川沿いには小規模な温泉宿がいくつかあってここもそのひとつ。
アプローチはかなり複雑ですが、国道(R117)から看板に従いつつ行くとなんとなく着いています。

信濃川の川っぺりの段丘の上にあり、P(というか玄関前)はこのあたりの宿にしては広め。
地元では銭湯的につかわれているようで、回数券もあります。
親切そうなご主人に料金を払い廊下おくの浴場へ。

浴室の扉を開けたとたんにやわらかな湯の香と溢流して内床を洗うお湯に期待が高まります。
二面採光のあかるいいい浴室です。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 小浴槽

浴槽は手前の内湯(みかげ石枠タイル貼10人弱)とおくの小浴槽(鉄平石造2-3人)があり、別室の小浴槽は前に池があって半露天のようになっています。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で独占。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 ザコザコ

内湯は岩の湯口からかなりの量を投入。
小浴槽は本来の湯口は止まっていて、内湯の湯口から引いたホース経由での投入。
ともに槽内吸湯口はあるものの作動なく、おそらく投入全量を潤沢にオーバーフロー。
お湯の鮮度感からしても加温かけ流しでは・・・?


【写真 上(左)】 内湯の湯色
【写真 下(右)】 小浴槽からの眺め

やや熱め(小浴槽はぬるめ)のお湯は麦わら色で白い浮遊物がただよいます。
小浴槽は内湯より浮遊物の量が多く、色も白~灰茶色と多彩。
お湯の鮮度は投入量の多い内湯のほうが高いです。

微重曹味+イオウ系たまご味。モールがかったやわらかな湯の香に甘イオウ臭が加わります。
アルカリのヌルと重曹のツルがダブルに効いたかなりのヌル(ツル)すべ湯で入りごこちは抜群。ただ、内湯はちと加温がきついかな?

イオウ重曹泉の味わい豊かなお湯は、レベルの高い信濃川沿いでも上位に入る良泉だと思います。

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 35.8℃、pH=8.7、430L/min掘削揚湯、成分総計=352.9mg/kg、Na^+=75.4mg/kg (92.11mval%)、Fe^2+=0.7、Cl^-=17.6 (14.16)、HS^-=0.8、HCO_3^-=142.2 (66.01)、CO_3^2-=18.6、陽イオン計=82.8 (3.56mval)、陰イオン計=181.6 (3.53mval)、メタけい酸=88.1、硫化水素=0.02 <H15.12.18分析> (源泉名:田中温泉2号源泉)

<温泉利用掲示 (館内掲示・オフィシャルHP)>
「しっとりとすべすべしたお風呂は、源泉かけ流し(加温)」
「この温泉は、源泉をそのまま利用しています。」

■ブランドグルメ
〔 雪下にんじん 〕
津南の特産品として有名な「雪下にんじん」。
3~4メートルも積もる豪雪の下で越冬させ、春先の3月から4月にかけて除雪して収穫する豪雪地、津南ならではの逸品です。
普通の人参にくらべ糖度が2度程も高く、歯切れよく、人参特有のクセが少ないとされていて、ふつう生食用人参としてつかわれます。ジュースやジャムなどの加工品も人気があります。
(「魚沼良品農場」HPなどを参考。)

〔 2010/05/16UP (2005/05入湯) 〕


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■ 松之山温泉(鷹の湯) 「和泉屋」 〔 Pick Up温泉 〕



<松之山温泉(鷹の湯) 「和泉屋」>
(新潟県十日町市松之山(旧 松之山町)湯本7-1、時間要問合せ)、500円、025-596-2001)
オフィシャルHP-1
オフィシャルHP-2
紹介ページ (るるぶ.com)

松之山鷹の湯温泉街のなかほどにある木造3層10室の老舗宿。
2002年冬に2泊したときは鄙び系でしたが、その後手が入れられて、2005年5月、一郷一会のオフで日帰り入浴したときはそれなりに綺麗になっていました。
最近では「マクロビオティックの宿」としても知られているようです。


【写真 上(左)】 鷹の湯温泉街入口
【写真 下(右)】 鷹の湯温泉街

また、現在も日帰り入浴を受け付けているかは不明。
このところ松之山は人気が高いので、日帰りできない宿、受け入れ時間の制限がきつくなっている宿が増えてきているので要確認です。

木造の建物は木の感触が優。家庭的な接客も好感がもてます。
鯉料理が名物ですが、苦手なので他の料理に替えていただきました。
素朴な家庭料理ながら味がよくボリュームも十分。
とくに松之山産こしひかりは絶品で粒が小さくつやつやと輝いてます。おひつを空にしまくり ^^;) お酒は大潟町の「越後自慢」。


【写真 上(左)】 綺麗になった館内
【写真 下(右)】 男湯内湯

2000年リニューアルの風呂は、男女別の内湯と露天。
男湯内湯はタイル造4-5人。カラン3。
温泉臭が立ちこめる浴室は大きくはないものの渋いつくり。
竹の源泉口(異常に熱い)と石の湯口(ぬるめ)の2ケ所からの投入。
源泉は飲泉可(現在は不可)ですが、ゲキ熱湯なのでコップにためて冷まさないと飲めません。
オーバーフローは多いですが、排湯口らしきものもあります。一部循環か・・・?
でもかけ流し量も多くお湯はかなり新鮮な感じです。


【写真 上(左)】 男湯露天(2002年)
【写真 下(右)】 男湯露天の湯口

男湯露天は、配湯管破損で入浴無理かも?との事前連絡があったのですが入れました。
旅館に囲まれ開放感はいまいちですが、坪庭のような落ちついた風情があります。(まわりは2m以上の雪の壁)。
岩造6-7人。源泉は岩の隙間(灰白色のコケのような析出がたくさん)のようなところからの投入ですごい温泉臭。別にぬるめの竹の湯口もあります。
上面排湯を雨水桝への放流+底面排湯で湯づかいは不明ながら、お湯は内湯よりもいいです。

なお、女湯には2つの内湯があり、ひとつは源泉槽とのこと。露天は男湯より狭そうです。


【写真 上(左)】 男湯露天
【写真 下(右)】 (たぶん)2号井

お湯は淡緑色微濁でうす茶色の湯の花がただよっています。
強烈な鹹味と苦味。墨のような独特の強アブラ臭(=松之山臭 ^^)。

いかにも効きそうな攻めてくる感じの浴感で、長湯すると相当に疲れます。
1・2号井混合の鷹の湯共同配湯を使用。
お湯は全体にぬるめでやはり配管事故による源泉量不足が影響しているようです。それでも十分な浴感は、さすがに日本三大薬湯です。

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■2005年の状況 (日帰り入浴)


【写真 上(左)】 貸切露天風呂
【写真 下(右)】 貸切露天風呂の湯口

貸切露天風呂が増設されて湯づかいがかわっていました。
内湯、露天ともに以前よりお湯の鮮度が落ちているように感じましたが、貸切露天風呂は松之山臭ぷんぷんのすばらしいもので、以前の露天をかるく上回っています。
ここは必湯でしょう。(※冬期間クローズの場合あり問合せ要)
なお、このときは日帰りでも貸切露天風呂に入れましたが、温泉好きのオフ会だから特別に入れさせていただけたのか、日帰りでもふつうに入浴可かは不明。これも確認要です。

<1号井>
Na・Ca-塩化物温泉 84.0℃、中性、自噴、成分総計=14.75g/kg、Na+=3412.0mg/kg、Ca2+=2013.0、F-=2.3、Cl-=8656.0、Br-=25.7、I-=4.4、陽イオン計=5565.2、陰イオン計=8831.6、メタけい酸=79.3、メタほう酸=242.0、遊離炭酸=36.0  <分析日不明>

<2号井>
Na・Ca-塩化物温泉 92.4℃、弱アルカリ性、成分総計=15.70g/kg、Na+=3496.0mg/kg、Ca2+=2097.0、F-=2.8、Cl-=9367.0、Br-=27.5、I-=3.3、陽イオン計=5752.7、陰イオン計=9534.8、メタけい酸=67.6、メタほう酸=349.5、遊離炭酸=3.2  <分析日不明>

※なお、現在は3号井の開発により、1.2.3号井の混合泉になっていると思われます。
※また、1号井は「和泉屋」の裏手にある(和泉屋がいちばん1号井に近い)という情報があります。

<温泉利用掲示>(現況、HPより)
■ 女湯(内湯・露天風呂)、男湯(内湯) [源泉常時注入循環濾過方式]
 加水:あり 加温:なし 循環ろ過:あり 塩素剤による殺菌:あり
■ 男湯(露天風呂) [かけ流し方式]
 加水:あり(湯張り時) 加温:なし エアによる循環:あり 定期的な浴槽の消毒:あり
■ 貸切露天風呂 [完全かけ流し]
 加水:なし 加温:なし 循環ろ過:なし 消毒:記載なし

一郷一会100名湯

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 山鳩味噌 〕
おそらく、地元の女性グループ(山鳩会)がつくっていると思われる「山鳩味噌」は地元産の大豆・米のみを使用した長期自然熟成味噌です。
「添加物は一切使用せず、発酵を抑制していないので生きています。」とのこと。
「ほのかに温泉の香りが漂います。」ともありますが、ひょっとして仕込みに松之山温泉をつかっているのか?? 興味シンシン。
((有)湯米心まつのやまHPなどを参考。)

〔 2010/03/27UP (2002/02/21レポ (2002/02宿泊入湯)・2005/05日帰り入湯)) 〕


E138.36.7.480N37.3.42.420
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■ 塩ノ又温泉 「湯元荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<塩ノ又温泉 「湯元荘」>
(新潟県十日町市塩ノ又553、7:00~21:00(時間要確認)、350円、025-752-2169)
紹介ページ (十日町旅館組合)
紹介ページ (十日町市観光協会)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (新潟の温泉宿((株)求人ジャーナル))

上越線沿いの魚沼と飯山線が走る妻有のあいだに連なる山々は魚沼丘陵とよばれ、その尾根筋に延々とのびる道は「魚沼スカイライン」と名づけられています。
この道のまわりには自家源泉のお宿がいくつかあってここもそのひとつ。
「魚沼スカイライン」から十日町側にすこし下った、上越国際スキー場のすぐ脇にある一軒宿です。
場所的には、上越国際スキー場の「おしるこ茶屋」のすこし北側です。

明治二十六年開湯というふるい歴史をもつこの宿は、10室のこぢんまりとしたかわいいつくり。
このあたりは越後でも名だたる豪雪地帯で、この建物も冬場は3mを越す豪雪にすっぽりとおおわれてしまうのでしょう。

ここは一郷一会の松之山オフの帰りに立ち寄りました。


【写真 上(左)】 残雪の魚沼丘陵
【写真 下(右)】 浴槽

西向きのあかるい浴室に、石枠に緑色の丸タイル貼3-4人のしぶい浴槽がひとつ。
赤茶に色づいた石組みの湯口から熱湯を投入し、たぶん側面からの排湯。
ほかに源泉カランがあって、冷たい源泉を投入することができます。
カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜16時で独占。

白っぽく懸濁したお湯には白とうす茶の湯の花がたくさん。
宿の人のはなしによると、日によって白濁するときもあるとのこと。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色

源泉カランは明瞭なたまご味+よわい重曹味。はっきりとした甘イオウ臭で、これは湯面でもほのかに香ります。
かなりつよめのヌルすべがあって、浴後は肌がすべすべになる文句なしの美人の湯。
CO_3^2-=8.0mg/kgのわりにヌルすべがつよいのは、Na^+の比率が高く (91.95mval%)、アルカリ土類イオン(Ca^2+やMg^2+)がすくないためかと・・・。
(→やませみさんの「温泉の科学」参照)

アルカリイオウ重曹泉のイメージがよくでたお湯で、秩父や奥多摩あたりのたまご水系のお湯のイオウをつよめた感じかな。

すこしはなれた泉源から引湯とのことですが、イオウがしっかりと残っているのは立派。
このあたりは明治時代から湯治場としてつづいてきた年季のなせるワザか。
予想以上に個性のつよいお湯だったので、温泉好きにはおすすめです。

単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3・Cl型) 17.2℃、pH=8.7、10.8L/min自然湧出、成分総計=489.6mg/kg、Na^+=112.9mg/kg (91.95mval%)、Ca^2+=3.4、Cl^-=69.3 (32.50)、HS^-=3.2、チオ硫酸イオン=0.7、SO_4^2-=8.9、HCO_3^-=211.4 (57.67)、CO_3^2-=8.0、陽イオン計=122.9 (5.34mval)、陰イオン計=301.8 (6.00mval)、メタけい酸=59.5、メタほう酸=4.72、硫化水素=0.1未満 <H16.10.1分析> (源泉名:塩之又温泉)

■ブランドグルメ
〔 〆張り餅 〕
すぐとなりの塩沢町の銘品です。
江戸時代から昭和初期に名品種として知られたもち米「〆張り」でつくった餅。
比類ない美味しさと讃えられながら、栽培がむずかしく収量がすくないために、昭和初期以降つくられなくなったので「幻の餅」といわれます。
近年、一部の農家に保存してあった苗を利用して復活を果たしました。
食べたことはないですが、「色つやがよく、粘りがあってコシが強く、甘みのあるコクは、一度口にしたら忘れられない」味だそうです。(吉澤米穀(株)HPより)
それにしても”〆張り餅”、名前が秀逸です。
「『米どころ魚沼の幻の餅、〆張り餅』、ついに限定入荷!」。ど~です、そそられるでしょう(笑)
(じっさい、ネット通販でかなり売られている。そんなに収量あるのか・・・??)

〔 2010/02/28UP (2005/05入湯) 〕


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■ えちご川口温泉 「えちご川口温泉」 〔 Pick Up温泉 〕


先週、中国(山東省)に出張していました。
中国はここ5年ほど毎年行っていますが、このところの発展は目をみはるものがあります。
ただ、向こうの人は風呂に入る習慣があまりないらしく、5星クラスのホテルでもバスタブがないこともしばしば。温泉に入るのは相当にむずかしそうです。
今回はいろいろと思うところがあったので、後日ライブレポするかも・・・。

すごいお湯1発いきます。



<えちご川口温泉 「えちご川口温泉」>
(新潟県北魚沼郡川口町中山2515-5、10:00~21:00、第1・3・5火休、700円(19時以降600円)、0258-89-4511)
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

※ 浴場内撮影禁止のようなので浴場内の画像はありません。

中越、川口町の丘の上にある町営日帰り温泉施設。
1997年夏に「キャンパス川口温泉」として開業し、2003年4月に「和楽美(わらび)の湯」と名称変更。2004年10月23日の中越地震で甚大な被害を受けて休業し、2005年7月23日に再オープン。
その後、えちご川口農業振興公社を指定管理者として運営委託され、「えちご川口温泉」に改称という、紆余曲折の歴史を歩んできた施設です。
(以上、「新潟県内日帰り温泉おすすめ情報」を参考)

オートキャンプ場、各種運動施設が集まる「川口町運動公園」の一画。
広大な敷地に、左手から「えちご川口ホテルサンローラ」、本館、浴場棟という3つの建物で構成されている大がかりな施設。
建物はどれも欧風で、とくに浴場棟はヨーロッパの古城風で群馬、高山村の「高山ふれあいプラザ」に似ています。
館内はかなり豪華で、ロビーやレストランから見下ろす信濃川の雄大な眺めは圧巻。
川口農業振興公社が運営しているここのレストランには、地産地消的なメニューもあります。


【写真 上(左)】 右手が浴場棟
【写真 下(右)】 館内からの眺め

フロントで受付し、右手に進むと浴場棟。やたらに長くクランクだらけのアプローチで、なかなか到達できません(笑)

手前が男、おくが女湯、さらにおくの突きあたりにサウナ×2付という超豪華な家族風呂があります。(別料金)
中越のセンター系らしく、館内メンテはばっちりぬかりがありません。

脱衣所は温泉とプールの兼用で前室の正面が温泉、右手は温水プール(7月下旬~8月下旬の営業)です。
ロッカーはカード方式でやたらにややこしいもの。

上質感あふれる内湯ゾーン。
入ってすぐにかけ湯、左手手前から遠赤サウナ、水風呂、流水座湯(温泉、みかげ石造4-5人)、電気風呂(真湯)とそのおくの窓側に大浴槽(みかげ石枠石タイル貼数十人、寝湯×2付)。
右手にはゆったりとしたセパ式洗い場28、アメニティ類完備。
日曜19時で30人以上もいる盛況。

広~い露天ゾーンは高台にあって開放感抜群。信濃川&魚野川の合流点と川口町を見下ろす雄大な眺めで夜景がきれい。
左手に大露天(岩組鉄平石貼数十人、一部屋根付き)、右手に源泉風呂(同5-6人)のふたつの浴槽をゆったりと配置し、涼みスペースもあちこちにあります。

とまあ、施設だけをとってもかなりのレベルの施設ですが、ここの本領はそれだけではありません。
ちょっとにわかには信じられないくらいのクセもの湯が待ち受けています。
脱衣所からして相間川系のアブラ臭がうっすらとただよい、内湯に入るとアブラ臭ぷんぷん、アブラ臭中毒患者(^^;)にはたまりません。

まずは水風呂です。
20℃くらいの入りごろで、やや懸濁しうす茶の湯の花をうかべています。
強いとろみと指先の青白発光があるので硫酸塩を含む良質な井水だと思いますが、きもち消毒臭があるのが残念。

つぎに温泉槽です。
湯づかいですが、源泉風呂以外は槽内注吸湯があり循環、ないしは半循仕様かと思います。

流水座湯槽はややぬるめで茶色の浮遊物をうかべていますが、消毒つよめでうがい薬臭が鼻につきます。

内湯大浴槽は、ほぼ適温でうすく茶色ににごり、湯面では大露天に似た温泉臭が香るもののややよわめ。
湯口はそれとはちがって、塩原あかつきの湯のような焼けタイヤ臭が香って強塩味。
浴感や湯ざわりは大露天に近いもの。

大露天はほぼ適温でうすく茶色ににごり、湯面では喜連川的なイオウがかったアブラ臭が香ります。
石の湯口から湯温、湯量とも変動する源泉を投入。
湯口のお湯は翠がかったものすごいもので、強塩味(源泉風呂の湯口よりむしろ強烈)のうらに微苦味。
アブラとイオウが入りまじる喜連川温泉的な湯の香が強烈。
土類食塩泉のギトギトよりもイオウ泉のスルスル感とツルすべが卓越していて、湯ざわりはなめらかですが、お湯じたいの凶暴さはハンパではありません。

源泉風呂はやや熱め。石灰華の析出がでた石の湯口から熱湯源泉を投入。
茶褐色で透明度20cmくらいのかなり濃厚なにごり湯で強塩味+微苦味。
アブラ臭ベースながら鉱物臭が混じって、相間川温泉そっくりの温泉臭にびっくり。
土類系のギトギトとした湯ざわりのうらにツルすべがあって、やたらにほてる浴感も相間川に似ています。

どの浴槽も強烈な温泉臭のうえにほてほてからから的浴感なのでトドが大量発生。
掲示によればすべて同じ源泉とありますが、源泉風呂のお湯を濾過循環しただけであれほどの違いがでるとは思えないし、しかも、湯口は源泉だと思うのに、それぞれお湯のニュアンスがちがいます。

内湯大浴槽 = 塩原あかつきの湯
露天大露天 = 喜連川第二露天
露天源泉風呂 = くらぶち相間川温泉

名だたる名湯に似たお湯をひとつの浴場で楽しめるとは、贅沢の極地!
施設も豪華だし、ながめもいいし、おそらく関東甲信越ではトップクラスのセンター系施設だと思います。

Na-塩化物強塩泉 54.3℃、pH=7.6、390L/min掘削揚湯、成分総計=17670mg/kg、Na^+=6078mg/kg (93.30mval%)、NH4^+=32.4、Mg^2+=74.2、Ca^2+=192.0、Sr^2+=7.9、Ba^2+=5.7、Fe^2+=3.2、Cl^-=10630 (97.94)、Br^-=56.4、I^-=23.9、HS^-=0.1未満、チオ硫酸イオン=0.3、HCO_3^-=324.9、陽イオン計=6434 (283.4mval)、陰イオン計=11040 (306.1mval)、メタけい酸=34.9、メタほう酸=149.9、硫化水素=0.1未満 <H18.12.27分析> (源泉名:和楽美の湯)

<温泉利用掲示>
露天風呂 加水:夏期のみ 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
源泉風呂 加水:記載なし 加温:記載なし 源泉かけ流し 塩素系薬剤使用:あり
大浴槽・寝湯 加水:夏期のみ 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
腰掛式流水浴 加水:夏期のみ 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 川口すいか 〕
川口町の特産品には、魚沼コシヒカリ、えのき茸、笹だんごなどがありますが、とくに川口の地名がついているものに「川口すいか」があります。
「信濃川と魚野川の合流する町で育つ川口すいかは、肥沃な河岸段丘の畑で真夏の照りつける太陽と清涼な川風に恵まれた逸品です。」(JA北魚沼資料より)
とくに西倉地区産のものは「西倉すいか」ともよばれ、生産量がすくない稀少品のようです。

〔 2010/01/30UP (2009/08入湯) 〕


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■ 松之山湯坂温泉 「ナステビュウ湯の山」 〔 Pick Up温泉 〕



<松之山湯坂温泉 「ナステビュウ湯の山」>
(新潟県十日町市松之山湯山1252-1、9:30~21:00(12~3月 10:00~21:00)、第3水休(1~3月は第1・3水休)、500円(17時~ 400円)、025-596-2619)
オフィシャルHP
紹介ページ (matsunoyama.net)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

松之山温泉街からすこしはなれたところにある自家源泉のセンター系施設。
今回(2009年9月)、「鷹の湯」共同浴場のお湯があまりに不甲斐なかったので、ついつい突入(笑)
ここはあいかわらず、ものすごいお湯でした。

県道沿いに偉容をほこる立派な施設。
Pよこにある泉源は以前はもうもうと湯むむりをあげていましたが、いまはおとなしく(笑)なっています。


【写真 上(左)】 泉源
【写真 下(右)】 浴場入口

入って左手が休憩所&食事処、右手が浴場で正面おくが女湯、左手前が男湯。
脱衣所はゆったりとしてつかい勝手のいいもの。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯

内湯に入ったとたんにいきなり松之山臭につつまれ、期待が高まります。

内湯ゾ-ンに内湯(みかげ石枠石タイル敷10人以上、圧注付)、小さめのサウナと、扉の向こう階段を下ったところに露天(岩枠鉄平石敷10人以上)。
内湯は以前ジェットがありましたが、今は停止しています。
やたらほてる泉質だし、サウナもあるので、水風呂がほしいところ。

露天は高台にあり、ぼんやりと山の稜線がみえます。昼間はいい景色でしょう。
軒下タイプながら風とおしよく、開放感のあるいい露天です。
カラン10、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。シャンプー・コンディショナーは入口に何種類かおいてあり、自由に選べるようになっています。

内湯はみかげ石の湯口から熱め~やや熱に変動するお湯をかなりの量投入。加水をうたがうところですが、やや熱のときも濃度感ばっちり。
以前のレポでも書きましたが、やはり熱交換しているのでは?
底面注排湯口は作動なく、おそらく全量を窓側側溝への上面排湯。
掲示は内湯かけ流しで、お湯の感じからしてもかけ流しだと思います。

露天は奥側の岩の湯口からゲキ熱湯を少量投入&中央の噴水状石の湯口からのやや熱湯投入。すくなくともゲキ熱湯は非加水の源泉だと思います。
槽内排湯は不明ですが、オーバーフローもありませんでした。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色&湯口

内湯のお湯はやや熱め~適温で灰色にささにごり、イオウ系と思われる灰白色のおおきな湯の花がひらひらと舞っていて見るからによさげ。
松之山らしい強鹹味+苦味。
強烈な松之山臭が湯口だけでなく湯面からも香り立ちます。
ツルすべとスルスル感と強いとろみがあり、あたたまり感がハンパではありません。
どっしりとした重量感のある入りごたえ抜群のすばらしいお湯で、凶暴さではおそらく松之山No.1かと・・・。
水風呂がないので、何度も水シャワーをあびながらの入浴。

露天のお湯はややぬるめながら悪くなく、湯面でもしっかりとした松之山臭がありますが、絶好調の内湯にくらべると、どうしてもインパクトはよわくなってしまいます。
以前は露天がかけ流しに近く、内湯は循環でしたが、いまは湯づかいを入れ替えているようです。

それにしても、内湯のお湯はものすごいもので、以前の露天より上かも・・・。
弱っちくなってしまった「鷹の湯」共同浴場のお湯とはとても勝負になりません。

しかも、料金は以前の700円から500円(夜間400円)へと貸タオル別途にして実質値下げ、この施設内容とお湯なのでコストパフォーマンスは抜群。
日曜19時で男湯常時15人以上と盛況。
地方のセンター系の日曜19時だと、ふつうはかなり空いてきますが、ここはにぎやか。やはりかなりの人気施設だと思います。

松之山にいったらはずせない1湯。おすすめです。

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内湯は適温の大量注湯でぬるめ。緑色微濁やや薄い松之山臭^^)。浴感弱くたぶん循環。露天は内湯より熱く、源泉(熱湯、飲泉可、松之山味^^)と泉状(適温)の2つの注湯。

それにしてもこの露天は強烈松之山臭のすごいお湯!。
泉状の湯口は源泉では?(露天横に雪消しの池があり、横からパイプが3本立ち上がっている。ひょっとして雪解水で熱交換?「泉から熱い源泉が吹き出ることあり注意」の貼紙もあり)
強烈な浴感でヘロヘロに・・・。
だれも長く浸かっていない(浸かれない!)。松之山でもっとも凶暴なお湯 ^^;)でしょう。
これまで入ったセンター系施設ではトップクラスの濃厚なお湯で、これは超おすすめ。
〔 2002/02/22レポを編集 (2002/02入湯時のもの) 〕
-------------------------------------------

Na・Ca-塩化物泉 95℃、pH=7.6、140L/min(掘削自噴)、成分総計=15.418mg/kg、Na^+=3600mg/kg (59mval%)、Ca^2+=2100 (39)、Li^+=2.0、Sr^2+=28、F^-=2.6、Cl^-=9000 (99)、HS^-=-、Br^-=33、SO_4^2-=74、I^-=6.0、陽イオン計=5891 (256mval)、陰イオン計=9156 (253mval)、メタけい酸=120、メタほう酸=250、遊離炭酸=0.9、硫化水素=- <H20.12.9分析> (源泉名:湯坂温泉)

Na・Ca-塩化物温泉 95.7℃、pH=7.53、220L/min、成分総計=15900mg/kg、Na^+=3861mg/kg (62.87mval%)、Ca^2+=1820 (34.00)、Li^+=1.8、Sr^2+=166.1、F^-=2.3、Cl^-=9364 (98.78)、HS^-=0.2、Br^-=30.9、SO_4^2-=89.0、I^-=7.2、陽イオン計=5984 (267.1mval)、陰イオン計=9546 (267.4mval)、メタけい酸=87.0、メタほう酸=263.1、遊離炭酸=19.3、硫化水素=0.08 <H6.5.31分析> (源泉名:湯坂温泉)

<温泉利用掲示>
〔露天風呂〕 加水:あり 加温:なし 循環:あり 塩素系薬剤使用:あり
〔露天風呂〕 加水:なし 加温:なし 循環:なし(源泉掛け流し) 消毒:なし

※ H20.12の新分析書が掲示されていました。成分じたいに大きな変化はありませんが、湧出量が220L/min → 140L/minとすくなくなっているのが気になります。 

※ HPより
ナステビュウ湯の山の泉源は松之山温泉の1つである専用井戸の「湯坂温泉」を使用しています。かけ流しのたっぷりの湯量と良質な温泉で、皆様のお越しをお待ちしています。

■ブランドグルメ
〔 しんこもち 〕
しんこもちは3月3日に浦佐で行われる日本三大奇祭の一つ「裸押合大祭」の名物とされていますが、松之山の天水島、天水越にもしんこもちにまつわる伝承があって、松之山名物としても広く知られています。
うるち米でできた餅のなかに、上新粉で甘さをおさえたこしあんが入った小判型の和菓子で、笹に包まれています。
米どころ、松之山ならではの逸品です。

〔 2010/01/06UP (2009/09入湯・2002/02/22レポを編集 (2002/02入湯)) 〕

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。


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■ 月岡温泉 「高橋館」 〔 Pick Up温泉 〕



<月岡温泉 「高橋館」>
(新潟県新発田市(旧 豊浦町)月岡温泉552-28、11:00~14:30(要時間確認)、800円、0254-32-1500)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)

下越の名湯、月岡温泉
大正初期開湯の比較的新しい温泉地ながら、新潟市にもほど近い立地とお湯のよさで急速に発展。
新潟市の奥座敷としての歓楽温泉(月岡の芸妓は有名)と、お湯のよさが育んだ湯治場のふたつの顔をもっています。
圧倒的な質感をもつすばらしいお湯で、いつも再訪をもくろんでいますが、新潟、下越はあまりに遠い。
これは2003年4月に入湯したときのレポです。

豪華絢爛な大型旅館と質素な湯治宿に二分される月岡ですが、湯治系は連れが猛烈に抵抗したので(^^;)イサイズじゃらんの「ほっこり温泉案内所」で予約。
やませみさんの宿泊レポもある、純和風25室の落ちついた中規模旅館です。

とかく高いイメージのある月岡ですが、限定ながら予想外に安いプランがあってびっくり。
 A.温泉名人育成プラン:2,980~(驚愕!) (食事なし / 2泊以上)
 B.大浴場オープン5周年記念平日限定特別割引プラン:8,999~ (2食付) 
 C.ISIZE限定空室バーゲン:10,900~ (2食(夕食11品)付)
料理もよさげな宿なのでCにしました。(いずれも4月平日1泊、1室大人2名利用時)

2階にある奥まった部屋は、眺めはよくないものの約12畳WC・バス付で、部屋出しどころか隣の部屋が食事部屋として別に用意されたのにはおどろき。
料理は質量ともに満足できるもので、接客もよく驚異のコストパフォーマンスでした。(月岡もたいへんなのかな~?)


【写真 上(左)】 つきあかり
【写真 下(右)】 ゆきあかり

浴場は畳廊下を渡る小粋なアプローチ。雰囲気のいい湯上がり処もあります。
石風の「つきあかり」、檜風の「ゆきあかり」の2つの浴室は深夜に男女交替。


【写真 上(左)】 つきあかりのバブルバス
【写真 下(右)】 ゆきあかりのひのき内風呂

「つきあかり」は、バブルバス(たぶん真湯)、源泉槽(石枠鉄平石敷1-2人)、大岩露天風呂(同12人以上)とドライサウナ。
「ゆきあかり」は、ひのき内風呂(たぶん真湯)、源泉槽(石枠鉄平石敷1-2人)、大岩露天風呂(同12人以上)、ひのき露天風呂(たぶん真湯)とミストサウナ。


【写真 上(左)】 ゆきあかりのひのき露天風呂
【写真 下(右)】 見事に硫化したカラン

別に、貸切にしては広いハーブ風呂(貸切・無料・予約不要)もあります。
各浴場ともアメニティ完備。
「つきあかり」「ゆきあかり」の洗い場カランはイオウでまっ黒に硫化しています。


【写真 上(左)】 ハーブ貸切風呂「かおりの湯」
【写真 下(右)】 つきあかりの大岩露天風呂の湯色

「つきあかり」「ゆきあかり」ともに、やはり源泉槽が出色です。
巨大なつくばい?の底から湧き出した熱湯源泉が流れ落ちる湯口と、反対側にぬるめのお湯を注ぐ石の湯口があります。


【写真 上(左)】 つきあかりの源泉槽熱湯湯口
【写真 下(右)】 つきあかりの源泉槽ぬる湯湯口

熱湯源泉の湯口は石膏とイオウと鉄分の析出でえらいことになっています。
石の湯口は味が薄めでたぶん加水温調、側溝排湯の加水かけ流しかと思います。


【写真 上(左)】 ゆきあかりの源泉槽熱湯湯口
【写真 下(右)】 ゆきあかりの源泉槽ぬる湯湯口

源泉湯口と加水湯口の湯量は時間によって変動し、夜遅くにはどちらの湯口も絞り気味で、相対的に源泉比率が高くなるような感じがしました。
やませみさんご指摘のとおり、源泉つくばいには、表面にふわふわと油分が浮いてきて油膜をつくり、黒い湯の花も・・・。
源泉湯口には柄杓がおかれ飲泉できますがえらく不味いです。


【写真 上(左)】 つきあかりの源泉槽熱湯湯口(上から)
【写真 下(右)】 ゆきあかりの源泉槽熱湯湯口(上から)

かなり熱めの源泉槽のお湯は、きれいなエメラルドグリーンに黒灰色の湯の花を浮かべて透明。ときおり湯面にふわふわと油膜が出現します。
塩味+強苦味+エグ味。しぶ焦げイオウ臭+アブラ臭がしっかりと香り立ちます。
ぬめりとツルすべ感のあるお湯で、美人の湯の面目躍如。


【写真 上(左)】 つきあかりの源泉槽
【写真 下(右)】 ゆきあかりの源泉槽

温まりも浴感も相当に強い力のあるお湯で、強く記憶にのこります。
大岩露天風呂のお湯もこれに準じますが、ややぬるくなまった感じで緑味が濃いです。


【写真 上(左)】 つきあかりの大岩露天風呂
【写真 下(右)】 ゆきあかりの大岩露天風呂

それにしても、強アブラ臭&HS^-=88.4mg/kgの強イオウとはいったいどうしたことでしょう。
いったいに下越には泉質の面白いお湯が多いですが、月岡のお湯は群を抜いています。

やませみさんより肌荒れのご忠告がありましたが、乾燥肌ではないのにやはりきました。入浴中からぴりぴりきてましたが、皮膚の弱いところが赤くかぶれてしまいました。
人によっては、美人の湯ではなくなるのでご注意 (^^;
でも、力のある名湯をじっくり落ち着いて味わえるとてもいいお宿でした。

含硫黄-Na-塩化物・硫酸塩泉 50.0℃、弱アルカリ性、湧出量・成分総計不明、Na^+=1109mg/kg (88.57mval%)、F^-=3.1、Cl^-=1275 (63.69)、HS^-=88.4、チオ硫酸イオン=0.5、SO_4^2-=552.3 (20.38)、HCO_3^-=372.0 (10.81)、陽イオン計=1225 (54.45mval)、陰イオン計=2293 (56.44mval)、非解離・溶存ガス成分不明 <H元.3.30分析> (源泉名:不明)

■ブランドグルメ
〔 結城堂のかりんとう饅頭 〕
温泉まんじゅうで有名な結城堂のかわり種まんじゅう。
外皮の生地がなんとかりんとう、なかはたっぷりのあん。カリッとした食感と沖縄産黒糖の風味が好評でファン増殖中らしい。
瀬波温泉でも売っているらしいが本家はここ月岡で、遅い時間に行くと売り切れのことが多いらしいです。

〔 2009/12/24UP (2003/04/17レポに加筆 (2003/04入湯)) 〕

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。


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■ 松之山(兎口)温泉 「兎口露天風呂 翠の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<松之山(兎口)温泉 「兎口露天風呂 翠の湯」>
(新潟県十日町市(旧 松之山町)松之山兎口430、4~11月のみ営業、8:00~20:00、毎月15日および月末休、400円、025-596-2402((有)湯米心まつのやま))
紹介ページ (温泉みしゅらん)
紹介ページ (@nifty温泉)

名湯ぞろいの松之山のお湯のなかでも、温泉好きのあいだでひときわ評価の高いお湯。
松之山の中心、松之山(鷹の湯)温泉街とは離れた兎口(うさぎぐち)地区、植木屋旅館の裏手にあります。

松之山は一時毎冬通っていましたが、ここは冬季休業なので最後まで未湯となったお湯で、2005年晩春に一郷一会のオフではじめて入りました。


【写真 上(左)】 植木屋旅館
【写真 下(右)】 翠の湯入口

翠の湯は植木屋旅館が管理していて、植木屋旅館で料金を払って受付します。
田んぼのなかの小径をすこしのぼるとログハウス風の簡素な木造の脱衣所がみえてきます。そのむこうに露天の浴槽。
あたりは棚田のうしろに杉林が広がる、妻有らしいのどかな風景です。
5月の中旬というのにまわりにはかなりの残雪が残っていました。


【写真 上(左)】 雪が残る周辺の景色
【写真 下(右)】 外からの露天

露天ですが屋根がかかっているのは雨の多いこのエリアではたすかります。
コンクリートの三和土に木造り5-6人の浴槽がひとつ。


【写真 上(左)】 脱衣所入口
【写真 下(右)】 脱衣所からの露天

奥の岩組みから伸びた塩ビのパイプから熱めの源泉を投入で、湯口のそばにはコップがおいてあります。
木枠のフチからオーバーフローの排湯で、槽内注排湯はみあたらず、しぼり投入のかけ流しでしょう。

カラン、シャワー・シャンプー、ドライヤーなどアメニティ類一切なし。
日曜12時で3人~独占。

熱めのお湯は、緑がかった茶色、透明度50~60cmほどのにごり湯で茶系の浮遊物がただよっています。
松之山らしい強鹹味に苦味がまじった強烈な味で、鷹の湯よりインパクトあり。


【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 湯口

問題の(笑)温泉臭ですが、やはり強烈。
墨系アブラ臭(松之山臭)ベースながら、焼けタイヤ臭とタール臭もがんばっているかなりとエグイ臭いで、鷹の湯ほうが上品。

タール臭まじりという点では鏡の湯にもちかいですが、焼けタイヤ臭がある分こちらのほうが個性的な臭いになっています。

煽りたててくるような強烈な濃度感にほてり感をともなう土類食塩泉特有の浴感で、これも鷹の湯より凶暴。とても長湯できず、すぐにトドと化してしまいます。
ペトペトした浴後感と強烈なほてりが残るので夏場はかなりきびしいのでは。


【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 湯口&湯色

松之山では、湯坂温泉と双璧をなす凶暴系のお湯で、泉質マニア&凶暴湯マニア(^^;)は避けてとおれないでしょう。
また、すぐ近くの庚申の湯(植木屋旅館)とはまったくニュアンスの違うお湯で、これと入りくらべてみるのも一興かと・・・。

この凶暴湯と冬場の豪雪のなかで格闘したいですが、このあたりは松之山でもとくに雪のふかいところ、植木屋旅館まで入るのもひと苦労なので、それは無理な注文でしょう。

Na・Ca-塩化物温泉 72.1℃、pH=7.6、35L/min、成分総計=14340mg/kg、Na^+=3391mg/kg (59.21mval%)、Ca^2+=1898 (38.02)、Li^+=2.1、NH4^+=33.7、Sr^2+=27.2、Ba^2+=1.8、Fe^2+=3.9、F^-=2.4、Cl^-=8079 (97.23)、Br^-=32.4、I^-=7.5、チオ硫酸イオン=0.9、SO_4^2-=233.9、HCO_3^-=61.5、陽イオン計=5510 (249.1mval)、陰イオン計=8418 (234.4mval)、メタけい酸=133.2、メタほう酸=280.4、遊離炭酸=2.6 <H16.10.20分析> (源泉名:兎口1号)

<温泉利用掲示(現地掲示)>
温泉100%の源泉がかけながしです 

〔 2009/11/24UP (2005/05入湯) 〕

一郷一会100名湯(記事 by takayamaさん)


E138.36.2.967N37.4.36.219
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■ 松之山温泉(鷹の湯) 「ひなの宿 千歳」 〔 Pick Up温泉 〕



<松之山温泉(鷹の湯)「ひなの宿 千歳」> (新潟県十日町市(旧 松之山町)松之山湯本49-1、10:00~15:00(時間要問合せ)、700円、025-596-2525)
オフィシャルHP

雪ぶかい越後、妻有の地に湧く松之山温泉は、新潟を代表する名湯です。
2004年2月、「千歳」に泊まったときのレポに追補&写真増強で再UPです。

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その後津南に戻り、豊原トンネルを抜けて松之山入りです。
天気は冬型に戻ったらしく、なまり色の空からはらはらと雪が降りはじめました。

今年はついに念願の「千歳」に泊まりました。
ここは松之山きっての高級宿でなかなか手が出ないのですが、ほっこり温泉案内所(じゃらん)で平日13,500円(1室2名)のプランがあったので予約しました。


【写真 上(左)】 松之山温泉入口
【写真 下(右)】 鬼瓦に雪

松之山を代表する老舗「千歳」は、「鷹の湯」のはす向かい、温泉街のほぼまん中にあります。
館内はさすがにゆったりとしていて、越後らしい端正な調度類が各所にあしらわれています。


【写真 上(左)】 館内のあしらい
【写真 下(右)】 地酒のメニュー

浴場は男女別の大浴場「ほんやらの湯」(内湯・露天)、男女交替制の露天「月見の湯」と貸切の古代檜家族風呂の4つ。もちろんすべて入りました。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口

<大浴場「ほんやらの湯」>
内湯(みかげ石枠石貼7-8人、適温)と露天(岩枠石貼3-4人、ぬるめ)の2槽。
内湯は石の湯口(飲泉用桝あり)から投入、槽内注入+底面吸湯があってオーバーフローはなくたぶん循環かと・・・(最新HPでは「新湯注入循環方式、塩素殺菌なしの紫外線殺菌」となっています)。
少しなまった感じのお湯で松之山臭も弱いです。
カラン8位、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天の湯口

露天は茶色+白に複雑に変色した岩の湯口から投入で、浴槽端の排湯口からの排湯。
お湯はぬるめに調整されていて長湯できますが、どうも松之山のぬる湯はしっくりときません。


【写真 上(左)】 豪雪に埋もれた月見の湯
【写真 下(右)】 月見の湯-1

<露天「月見の湯」>
「千歳」の名物風呂で男女交替制。
階段をのぼった檜舞台のようなところに木枠(側底面の仕上げは失念)の湯船が据えられています。
高台にありますが、目の前にうずたかく積みあがった雪のかべがあるので展望はききませんでした。

よこに桝が置いてある木の湯口から10L/min程度を投入で、槽内注排湯はなく端の切欠から流し出しの源泉かけ流しですが、浴槽の大きさのわりにかけ流し量が少ないのは残念。松之山の源泉はとても熱いので、加水しなければかけ流し量を絞らなくてはなりません。
湯口と浴槽のはしではかなりの温度差があり、湯もみ板も置いてありました。


【写真 上(左)】 月見の湯-2
【写真 下(右)】 月見の湯の湯口

お湯は青味がかったうす茶濁。
強鹹味+苦味の松之山味に墨を思わせる臭素&イオウがかったアブラ臭の松之山臭。
浴後も肌に松之山臭が残ってうれしくなります。
夕方と朝入りましたが、ぬるめの夕方にくらべて朝はビシッとくる熱さで鮮度感も高いすぐれもの。
瀟洒な佇まいのなか、名湯、松之山の湯を非加水かけ流しで味わえる贅沢な浴場だと思います。

<貸切古代檜風呂>
ここはノーマークでしたが、なんと源泉かけ流しの贅沢な風呂で、予約制ではないので空いていればいつでも入れます。
はやくも脱衣所から松之山臭が香り期待が高まります。
狭くて湯気のこもった浴室に古代檜枠石貼3-4人の浴槽がひとつ。目隠しがあって展望はききません。
カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。

白いゼラチン状の湯の花の出た石の湯口から数L/minを投入で、槽内注排湯なしのオーバーフローは完璧なかけ流し。湯口はえらく熱いので非加水でしょう。

ややにごりのある(色不明)熱めのお湯には灰褐色の湯の花がたくさん。
ゲキ熱でさわれず味不明(^^;)ですが、たぶん強烈な鹹味+苦味でしょう。
オイリーな感じの強烈な松之山臭。


【写真 上(左)】 湯気もうもうの家族風呂
【写真 下(右)】 家族風呂の湯口

お湯の濃度感が半端じゃなく、攻めてくる感じの強烈な浴感。
浴室内にこもる松之山臭とあいまって、ヘロヘロになりとても長湯できません。
濃厚松之山湯におもわず悶絶 (^^; これは松之山でも最も凶暴なお湯では??
で、お湯のよさは、貸切 > 月見の湯 > 大浴場露天 > 同内湯 の順かと思います。

部屋は12畳+掘りごたつにウォシュレットWC付のゆったりとしたもの。

「山里会席料理」と銘打たれた料理みためも味もよく、越後お約束の地酒も豊富に取り揃えています。
小千谷市高の井酒造の「越の初梅」を選びました。

やはり旅館の格、お湯ともに一級品の松之山を代表する宿で、一度は泊まってみるのもいいかも・・・。
なお、日帰り入浴もできますが、絶品の貸切風呂に入れるかどうかは不明です。

<松之山温泉1号泉>
Na・Ca-塩化物温泉 84.0℃、pH=7.3、60L/min掘削自噴、成分総計=14.75g/kg、Na^+=3412mg/kg (58.20mval%)、Ca^2+=2013 (39.37)、Fe^2+=0.5、F^-=2.3、Cl^-=8656 (98.73)、Br^-=25.7、I^-=4.4、陽イオン計=5565 (255.0mval)、陰イオン計=8832 (247.3mval)、メタけい酸=79.3、メタほう酸=242.0、遊離炭酸=36.0 <S57.11.30分析>

<松之山温泉2号泉>
Na・Ca-塩化物温泉 92.4℃、pH=7.6、93L/min掘削自噴、成分総計=15.71g/kg、Na^+=3496mg/kg (57.65mval%)、Ca^2+=2097 (39.65)、Fe^2+=0.2、F^-=2.8、Cl^-=9367 (98.89)、Br^-=27.5、I^-=3.3、陽イオン計=5752 (263.6mval)、陰イオン計=9534 (267.1mval)、メタけい酸=67.6、メタほう酸=349.5、遊離炭酸=3.2 <S57.11.30分析>

*昨年泊まった「野本旅館」、一昨年泊まった「和泉屋」と同じデータです。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でも紹介いただいています。

〔 2009年5月1日UP (2004年2月入湯・レポに加筆・修正)〕
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