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■ 実力派歌姫! 愛内里菜 

Webニュースで愛内里菜の歌唱が話題になっているので、ちと書き始めたら止まらなくなったので一気にまとめてみました。

愛内里菜
声質が抜群だし、圧倒的に巧い。
来歴(→ Wikipedia)をみるとけっして恵まれたものとはいえない。

それは、垣内里佳子 → 愛内里菜 → 垣内りか → R(あーる)→ 愛内里菜と芸名を転々と変えてきたことからもわかる。


■ 愛内里菜 - Close To Your Heart

2000年3月23日、大学生(19歳)で1st.シングル「Close To Your Heart」でデビュー。
小室サウンドを継承しているようなリズムと不安定な音程。そしてハイトーン連打の難曲。
デビュー時からすでに類い希な歌唱力が期待されていたことがわかる。

2000年10月25日、4thシングル「恋はスリル、ショック、サスペンス」は日本テレビ系アニメ『名探偵コナン』のオープニングテーマとなり大きな話題を呼ぶ。

2002年4月10日、9thシングル「I can't stop my love for you♥」は再び『名探偵コナン』オープニングテーマとなり、オリコン初登場2位を記録。

2003年12月31日、第54回NHK紅白歌合戦初出場。曲は「FULL JUMP」。

2010年7月30日、年内での歌手活動引退を発表し12月31日歌手活動を引退。理由は病気。

2015年11月28日、垣内りか名義での歌手活動再開を発表。

2018年4月14日、8年ぶりの新曲「WARM PRAYER」をR(アール)名義で配信。

2020年3月23日、約10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Ring』をR(アール)名義で自主レーベルから発売。
■ R 1stアルバム『Ring』全曲紹介


2023年6月23日、愛内里菜の芸名使用権を回復。

シングルのリリース状況からすると、活動のピークは2002年~2008年。
それ以降、マス・メディアで話題を集めることはほとんどなかった。

そして2024年12月10日。14年ぶりの全国流通作品となるニューシングル「+INSPIRE」をリリース。
■ 愛内里菜「+INSPIRE」MV



さらに2025年1月。

女性自身Web 2025/01/27 16:00配信
見出し:「変わらなすぎてビビる」愛内里菜『ラヴィット』出演で見せた44歳の姿に視聴者騒然
記事

ENCOUNT 2025/01/27
見出し:朝の生番組に“平成の歌姫” 21年ぶり歌唱…視聴者騒然「世代過ぎて熱い」「ご本人登場するなんて」
記事

dmenu/DailyNewsOnline1/27(月)12:30配信
見出し:平成の歌姫!!21年ぶりの生歌唱でネット沸く「本人登場は胸熱」「歌声はやっぱり神レベル!」
記事


■ 4K【Live】「恋はスリル、ショック、サスペンス」愛内里菜 名探偵コナン主題歌 / Rina Aiuchi - 「Koi wa Thrill, Shock, Suspense」


■ 4K【Live】「I Can't Stop My Love For You」愛内里菜 名探偵コナン主題歌 / Rina Aiuchi -【新曲「+INSPIRE」リリースイベント】


↑ これが実質10年以上もブランクがあったシンガーのテイクか?
ちょっと信じられないほどの声の艶と安定感。
TV出演で一躍話題を集めたのもわかる気がする。

キレッキレな歌いまわしと、すぐれた滑舌から、アップテンポシンガーのイメージが強い人だが、じつはバラードも絶品。
いや、むしろバラードで真価を発揮するシンガーかもしれない。
カバーを含めいくつかリンクしてみます。


■ 【Rinaカヴァーズ】 『M/浜崎あゆみ』

コメントじつに1295。ほとんどが声質絶賛の声。
聴いている人はしっかり聴いている。

■ 【Rinaカヴァーズ】 『炎/LiSA』

「愛内オリジナル」な声質と歌いまわしをもっているから、こういうカバーテイクを生み出せる。 

■ 【Rinaカヴァーズ】 『メリクリ/BoA』

フェミニンなハイトーンを十二分に活かしたテイク。
個人的にはほとんど上位互換かと思える。

■ 【Rinaカヴァーズ】 『366日 /HY』

声質がいいうえに、音程・リズムの安定感と繊細なニュアンスでオリジナル化。
カバーアルバム出してほしいレベル。


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もちろんカバーだけじゃないよ。以下はオリジナル曲。

■ Magic 31thシングル(2009/10/21リリース)
(2010年のLIVE)

『名探偵コナン』最後のタイアップ曲で、名作の評価が高い。
声質のよさとキレッキレな歌いまわしが発揮された、華のある名テイク。
このすばらしいLIVEを生み出したその年に引退とは・・・。
あまりに惜しすぎる。

■ Magic 31thシングル(2009/10/21リリース)
(2021年のLIVE)

長いブランクを感じさせない安定感と仕上がり。プロだわ。

■ Forever You 〜永遠に君と〜 『POWER OF WORDS(2002年)』
(2004年のLIVE)

つやつやのハイトーンを活かした名バラード。
2004年あたりはハイトーン曲が多かったが、ここまでハイトーンを要求される曲は少ない。

■ Forever You 〜永遠に君と〜 『POWER OF WORDS(2002年)』
(2022年のLIVE)

サビの超絶ハイトーンに果敢に挑んだ2022年のLIVE。

■ Garden 35thシングル「HANABI」のC/W曲(2010/07/28リリース)

2010年7月28日リリースの35thシングル(ラストシングル)「HANABI」のC/W曲。
声優・アニメ系としても高い適性をもっている「愛内オリジナル」。

■ Can you feel the POWER OF WORDS? 『POWER OF WORDS(2002年)』

聴き手を前向きにさせるエモーションをもっている。

■ Friend 『THANX(2009年)』

後期のエモーショナル曲。

■ pink baby's breath 『POWER OF WORDS(2002年)』

ピアノ1本のセルフカバー。
聴き手をやさしくつつみこむ愛内里奈のバラード。

■ さくら色 『TRIP(2008年)』

透明感あるハイトーンを前面に出したメロディアスなバラード。声質のよさが際立つ。

■ Mellow 『Ring(2020年)』

R(アール)名義でリリースされた約10年ぶりとなるアルバムにも、良質なバラードが収録されている。

■ アイノコトバ 『THANX(2009年)』

エモーショナルにゆらぐハイトーンビブラート。ばりばりの倍音を感じる声の響き。

■ Especial thanks 22thシングル「MIRACLE」のC/W曲(2006/05/03リリース)

不安定で複雑なコード&メロ進行。
愛内里菜が美声でさらっと歌うので流麗に流れていくけど、これ歌うとなったらめちゃくちゃ難曲だと思う。

■ GIFT(2009年)

アルバム曲には、透明感あるハイトーンを活かしたメロ曲も多い。じつはアルバム・オリエンテッドなアーティストだと思う。

■ 空気(10:20~) 『A.I.R(2003年)』

全盛期ともいえる2004年1月のLIVE。

■ HANABI 『LAST SCENE(2010年)』

2010年7月28日リリースの35thシングルは引退前のラストシングル。
美しいメロディが切ない。

■ I believe you ~愛の花~ 『TRIP(2008年)』

綺麗なメロがダレることなくつながる名曲。
Beingが上手くプロモートすれば、ブレークしたかもしれない。
愛内里奈はほんとうにこういう曲が多い。

■ hands 31thシングル「Magic」(2009/10/21リリース)のC/W曲

C/W曲ながら個人的には「Magic」「Hanabi」と並ぶ名曲だと思う。


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■ 愛内里菜 at Friends 大野愛果 宇徳敬子 Forever you

宇徳敬子との共演が多い。

■ 【荒牧陽子×愛内里菜】ライオン(cover)で初コラボ!【マクロスF OP】《Lion japan anime opening》

荒牧陽子と共演してもひけをとらない。
どちらもしなやかな声質で倍音もあるので、ハモってもぜんぜんぶつからない。
荒牧さんも苦節の人。2人のコラボは説得力ありすぎ。

■ 【夢コラボ】ライオン/舞乃空×進藤あまね【歌ってみた】

往年の愛内里菜のフェミニンなハイトーン、キッレキレのブレスやヒーカップなど、いまの若い世代にしっかり引き継がれていることがわかる。


いい歌はいい。上手い歌手は上手い。
メディア上層部や芸能プロダクションへの忖度なく、こういった良質なテイクがTVでもふつうに聴かれる時代になってほしい。
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