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■ 塩原温泉(塩の湯) 「明賀屋本館」-2 〔 Pick Up温泉 〕

Vol.1から →


【写真 上(左)】 川岸露天入口
【写真 下(右)】 有名な階段

〔川岸露天風呂〕
この宿きっての名物風呂で、マスコミや広告にもしばしば登場します。
年季入った木造りの急な階段をぎしぎしきしませながら鹿股川に向かっておりていきます。
途中ベンチはあるものの、かなりの傾斜と70段以上の段数があるので、足腰のよわい方はきびしいかもしれません。
階段の途中に踊り場や枝廊下があって、なんとなく左手は以前客室だったような感じがします。


【写真 上(左)】 階段の途中
【写真 下(右)】 脱衣所

階段をおりきったところに舞台造りの踊り場があって、そのおくが脱衣所。
脱衣所はたしか手前が女性、おくが男性用だったかと思います。
総木造りの脱衣所のたたずまいも抜群で、こういうのは一朝一夕でつくり出せるものではありません。


【写真 上(左)】 渓流に・・・
【写真 下(右)】 脱衣所から

脱衣所からさらに石段を下るとようやく川岸露天風呂です。
廊下状になって流れる鹿股川の川床に面して、屋根掛けされた四角い浴槽ふたつとおくに岩風呂。
成分を含んでいるらしい鹿股川は納戸色にうすにごって、すばらしいロケーション。
とくに夜の湯浴みなど、一種独特な非日常の世界が楽しめます。


【写真 上(左)】 下手から (手前が”鹿の湯”、おくが”川原の湯”)
【写真 下(右)】 ”鹿の湯”からの眺め

浴槽は上流が”川原の湯”下流に”鹿の湯”、ともに石造り2-3人で”川原の湯”のほうがやや大きめ。
そのおくに洞窟風呂風の変形浴槽(石造り10人弱)。
さらに上手川沿いにすこし離れて岩風呂(岩造り6-7人)の計4槽があります。
浴槽まわりは石灰華で黄土色に変色し、絶妙な色味のお湯とのコントラストが見事。


【写真 上(左)】 上手から (手前が”川原の湯”、おくが”鹿の湯”)
【写真 下(右)】 下手の柏屋の露天

”川原の湯””鹿の湯”は、石樋の湯口から熱湯投入で槽内注排湯はなく川床へ流し出し、ともに木板で投入量を調整し湯温を加減できるようになっています。
べつに加水用のカランもあります。


【写真 上(左)】 川原の湯
【写真 下(右)】 鹿の湯

変形浴槽は源泉パイプからの投入で川側への流し出し。ここもべつに温調用のカランがあって水が注がれていました。


【写真 上(左)】 変形浴槽-1
【写真 下(右)】 変形浴槽-2

岩風呂は、上の方から引き回された大口径源泉パイプと石樋を結ぶ中継点の湯口と奥側金属パイプからの注入で切欠から川床への流し出し。投入湯はどちらも熱め。


【写真 上(左)】 岩風呂
【写真 下(右)】 岩風呂の湯色

湯色はうす茶色のにごり湯(透明度40~50cmほど)がベースで、”川原の湯”、”鹿の湯”で灰青味がつよく、変形浴槽と石風呂では緑味がつよくなっています。
味臭浴感は貸切風呂とほぼ同系ですが、変形風呂はややぬるめでなまり気味。


【写真 上(左)】 変形浴槽上手側
【写真 下(右)】 変形浴槽下手側


【写真 上(左)】 ”鹿の湯”の潤沢な流し出し
【写真 下(右)】 変形浴槽の湯口

岩風呂は鮮度感も湯温もあるのににごりがつよい緑褐色のお湯で、とくにおくの金属パイプからの投入源泉は微炭酸を感じ、他のお湯とちがうニュアンスがありました。


【写真 上(左)】 岩風呂の湯口
【写真 下(右)】 岩風呂の湯口 (岩の湯源泉か?)

”川原の湯”、”鹿の湯”、岩風呂ともかなりの熱湯なので、意外に入っている人はすくなく、ややぬる~ぬるめの変形風呂に集結。
それでよけいに変形風呂のなまりがつよくなってしまいます。
重炭酸土類入った食塩泉のわりにあたたまりはつよくなく、そのわりに力感ある熱いお湯なので、入り方にコツがいるお湯です。
”川原の湯”、”鹿の湯”、岩風呂とももちろんお湯のレベルは高いですが、個人的には貸切風呂のお湯がベストに感じました。


【写真 上(左)】 岩風呂の排湯
【写真 下(右)】 石灰華

泉質は塩化物泉ながらお湯の質感はほとんど重炭酸土類泉。
入りごたえ抜群の名湯がすばらしいロケで楽しめるこのお宿は温泉好きにはたまらないもの。
施設、料理、サービスなどに特筆するものはありませんでしたが、もう一度泊まってみたいお宿になりました。

〔源泉名:刈子の湯〕
Na-塩化物温泉 60.3℃、pH=6.1、346.7L/min掘削自噴、成分総計=5.136g/kg
Na^+=1201.8mg/kg (72.38mval%)、Mg^2+=35.5 (4.05)、Ca^2+=279.3 (19.30)、Fe^2+=3.0、Cl^-=2281.5 (89.35)、Br^-=5.6、SO_4^2-=56.9 (1.65)、HCO_3^-=388.7 (8.84)、陽イオン計=1635.6 (72.22mval)、陰イオン計=2733.5 (72.02mval)、メタけい酸=130.9、メタほう酸=118.0、遊離炭酸=517.9、硫化水素=0.1 <H13.12.25分析>

含炭酸・ホウ酸弱食塩泉 69.0℃、pH=5.9、湧出量記載なし、成分総計=5101.0mg/kg
Na^+=975.0mg/kg、Mg^2+=26.9、Ca^2+=219.0、Fe^2+=1.26、Cl^-=721.0、SO_4^2-=45.9、HCO_3^-=445.0、陽イオン計=1302.0、陰イオン計=2213.0、メタけい酸=87.0、メタほう酸=108.5、遊離炭酸=1391.0 <S41.8.31分析>

<温泉利用掲示>(全浴場)
加水:あり(気温の高いのみ) 加温:なし 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:なし

やませみさん提供の資料によると塩の湯温泉には下記の源泉があります。(温泉みしゅらんより)
□刈子の湯   Na・Ca-Cl温泉 57.8℃ pH=6.1 ER=4.40
□明賀屋(明賀屋本館)   Na-Cl温泉 53.6℃ pH=6.9 ER=3.37
□岩の湯(明賀屋本館)   Na-Cl温泉 41.9℃ pH=6.9 ER=3.03
□柏屋(柏屋旅館)   Na-Cl温泉 54.1℃ pH=7.0 ER=4.09
▲河岸の湯   含ホウ酸土類弱食塩泉
▲鹿の湯   未分析
▲河原の湯   Na-Cl温泉 56.5℃ pH=7.1 ER=4.62
▲雷雹の湯(滝の湯)   アルカリ性単純温泉 30.4℃ pH=8.7 ER=0.18
□町営鹿殿2号(塩釜送湯)   Na・Ca-Cl温泉 48.5℃ pH=7.4 総計=3.30
▲玉屋左岸   Na-Cl温泉 34.4℃ pH=6.3 ER=2.33
▲玉屋右岸   単純温泉(Na・Ca-HCO3型) 28.7℃ pH=7.3 ER=0.34
▲玉屋郵政省   Na・Ca-Cl温泉 35.8℃ pH=6.5 ER=3.02
(■=立ち寄り可 □=立ち寄り不可 △=入浴施設なし ▲=不明)

うち、刈子の湯は共同泉、明賀屋関連は、明賀屋、岩の湯、鹿の湯、河原の湯と思われます。
分析書掲示は刈子の湯のみ。(ちなみにこの源泉は塩釜にも送湯されている。)
露天2槽は浴槽名と源泉名が一致しているので、以前はひょっとして足元自噴の自家源泉使用だったのかもしれません。

マニア的には、大浴場&川岸露天の変形風呂=刈子の湯、貸切露天=明賀屋源泉、露天岩風呂=岩の湯源泉、露天鹿の湯=鹿の湯源泉、露天川原の湯=河原の湯源泉で「5源泉ゲット!」と思いたいところですが詳細不明(笑)。
また、現在使用していないふたつの浴槽も刈子の湯とは別源泉使用だった可能性があります。

〔 2010/11/23UP (2007/03入湯) 〕


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■ 板室温泉 「山晃館」 〔 Pick Up温泉 〕



板室温泉 「山晃館」
住 所 :栃木県那須塩原市板室841-14  (旧 黒磯市)
電 話 :0287-69-0151
時 間 :日帰り不可
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))

※ 写真がボケ気味です。すみませぬ。

下野の名湯、板室温泉。
平安時代、康平二年(1059)に開湯、那須七湯の一つに数えられた古湯で、「下野の薬湯」と賞賛され国民保養温泉地にも指定されながら、湯治宿メインの地味な陣容のためか温泉好きのあいだでも話題にのぼることがすくない温泉地です。
温泉好き垂涎の那須と塩原にはさまれ、地味な泉質で日帰りできる宿もすくないときては、足が遠のいてしまうのはいたしかたないところ。
それだけに温泉街には湯治場らしい落ちついた空気が流れています。

以前板室温泉では9軒の湯宿の会板室温泉「温和会」の宿に泊まると、9軒の宿すべてが無料で日帰り入浴できるという宿泊者限定の「湯めぐり手形」がありました。(現在は廃止されている模様)
板室は日帰り不可の宿が多いので、これは貴重。
一郷一会がこれを見逃すハズはなく(笑)、2006年6月のオフ会で板室じゅうたん爆撃を決行。(→ そのときの概要(ゆう・あやさん「ドライブde温泉」)

なにしろ、対応時間がたいてい13~17時くらい(宿によりちがう)、泊日当日だけ有効というシロモノで、すべてこなすには相当な体力&気力が必要。
そのうえ、板室温泉はデリケートな泉質で似たお湯が多いので、これをレポするのは容易ではありません(笑)。
それでも、走り書きながら各湯のメモが残っているので、ぼちぼち書いていきます。

ここは、温泉街から離れた一軒宿的な湯宿で、最近リニューアルされているようです。(これはリニューアル前のレポ)
たたずまいがとてもよく、館内も豪華さはないもののすっきりと整理され、居ごこちよさげなお宿です。
また、板室にはめずらしく混浴ながら露天をもっています。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

内湯は男女別。
内湯には、水色のタイル貼3-4人の熱湯槽と同1-2人のぬる湯槽がとなりあってふたつ。
ともに岩の湯口から投入で、ぬる湯槽はおそらく非加温かけ流しかと思います。
湯口の岩の上にはコップがおいてありました。


【写真 上(左)】 熱湯槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽

東屋つき木造り4-5人の混浴露天。
脱衣所は木造りのがっしりとしたもので、「延齢泉」という額がかかっていました。
眼下に瀞になって流れるエメラルドグリーンの那珂川を見おろし、風がとおって気持ちのいいロケーション。
木の湯口から投入で浴槽のすきまから流れだすかけ流し。
ここも湯口そばにはコップがおいてありました。


【写真 上(左)】 総木造りの露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

お湯は、板室スタンダートのよわい芒硝味臭でヌルすべときしきしの入りまじる湯ざわり。
でも板室のなかでは成分をつよめに感じ、アワつきもここだけでみられたので、板室のなかではキャラの立ったお湯では?
「室井源泉」という自家源泉をつかっていて、泉質は含石膏芒硝泉。これはアル単の多い板室では貴重な塩類泉です。


【写真 上(左)】 熱湯槽の湯口
【写真 下(右)】 ぬる湯槽の湯口

湯巡りの最後のほうに回り板室のお湯にいい加減飽きがきているタイミングでしたが、このお湯は印象に残りました。
風呂のたたずまいもいいし、リニューアルもされているので、一度泊まってみたいお宿です。

Na・Ca-硫酸塩温泉 40.1℃、pH=9.4、湧出量不明、成分総計=1.088g/kg
Na^+=226.2mg/kg、Ca^2+=103.5、Cl^-=45.4、SO_4^2-=652.3、CO_3^2-=11.0、陽イオン計=330.7、陰イオン計=713.9、メタけい酸=42.9 <H13.8.8分析> (源泉名:室井源泉)

〔 2010/11/02UP (2006/06入湯) 〕


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■ 湯津上温泉 「やすらぎの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



湯津上温泉 「やすらぎの湯」
住 所 :栃木県大田原市(旧 那須郡湯津上村)湯津上5-776
電 話 :0287-98-2141
時 間 :10:00~21:00 / 月休
料 金 :400円(18時~ 300円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (ぐるなび)
紹介ページ (るるぶ.com)

日光男体山、高原山、那須連邦の山々の見晴らしがいい「湯けむりふれあいの丘」にある、旧湯津上村開設のセンター系施設。
「湯けむりふれあいの丘」はかつて村営牧場で、そのうち6万1千㎡を転用して昭和62年温泉掘削を開始、翌年3月に温泉が湧出し「やすらぎの湯」がオープンしました。
もともとは旧湯津上村の村営施設(正式名:湯津上村健康センター)でしたが、市町村合併にともない大田原市に移管、現在は大田原市管理公社の所轄になっています。

外観はこぢんまりしていますが館内は意外に広く、男女別のメイン浴場と混浴or男女時間交替制の大露天風呂があります。


【写真 上(左)】 湯けむりふれあいの丘
【写真 下(右)】 大露天風呂の入口

<大露天風呂> (18時まで?、冬期閉鎖?)
メイン浴場からはすこし離れたところにあって、ハダカ移動不可です。
行ったときは混浴でしたが、最新のHPによると「男女入替あり」とあるので交替制になったのかもしれません。
石枠石敷10人以上のゆったりとした浴槽は東屋付。
黄土色に変色した石造りの大きな天狗のお面の湯口から熱湯を10~20L/minほど投入でオーバーフロー。
カラン2、シャワーあり、土曜16時で3~5人。


【写真 上(左)】 大露天風呂
【写真 下(右)】 大露天風呂の湯口

うぐいす色で透明度70cmほどのにごり湯は、茶色の浮遊物を浮かべ、よわい湯の香に弱塩味+微金気だし味+α。
硫酸塩泉系のつよめのきしきしで肌に染み入るような入り応えのあるお湯です。
なんとなく正苦味泉的な硬質感と力感を感じ、おだやかで個性のつかみにくいお湯が多いこのエリアでは屈指の個性的な湯質だと思います。

<メイン浴場>
男女別のメイン浴場は、内湯(赤みかげ石枠鉄平石貼10人位、ジャグジー付)と露天(岩枠石敷7-8人、屋根付)。
内湯は石の湯口からの投入+ジャグジー注入でオーバーフロー。槽内排湯は不明。
露天は岩の湯口から滝状に熱湯投入で、これは感じからして源泉かも。ほかに大量の底面注入があって排湯溝への上面排湯。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり、土曜16時で2~5人。


【写真 上(左)】 メイン浴場の内湯
【写真 下(右)】 メイン浴場の露天

内湯と露天のお湯は大差なく、きもち緑がかった透明で中程度のカルキ臭。
大露天風呂をうすめたような感じのお湯で、若干ツルすべがつよめです。
悪くはないですが、大露天風呂に入ったあとではどうしても精彩を欠くのはいたしかたないところか。

予想外にインパクトのあるお湯にびっくりでしたが、かけ流し浴槽が入浴条件に制約のある大露天風呂だけなのは残念。
メイン浴場にもかけ流し浴槽があれば、お楽しみが増えると思います。

Na-硫酸塩・塩化物温泉 48.4℃、pH=7.6、46.7L/min掘削揚湯、成分総計=3.141g/kg
Na^+=883.9mg/kg (84.12mval%)、Mg^2+=8.3、Ca^2+=124.1 (13.55)、Fe^2+=0.3、F^-=4.9、Cl^-=563.6 (34.20)、HS^-=0.2、SO_4^2-=1358.3 (60.85)、HCO_3^-=124.3 (4.38)、陽イオン計=1030.9 (45.70mval)、陰イオン計=2051.4 (46.48mval)、メタけい酸=42.8、メタほう酸=10.3、硫化水素=0.1 <H10.12.4分析> (源泉名:村有湯津上1号)

<温泉利用掲示>
〔大露天風呂〕
加水:気温が高いときあり 加温:なし 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:なし
〔メイン浴場〕
加水:気温が高いときあり 加温:なし 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 (湯けむりふれあいの丘 レストラン牧場内)牧場アイス工房の手作りジェラート 〕
ブランド化されているかはわかりませんが、このとき食べてやたらに美味しかったのでご紹介。
「新鮮な地元産生乳を使用した手作りジェラート」だそうです。

〔 2010/09/10UP (2005/09入湯) 〕


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■ 塩原(上塩原)温泉 「山の宿 たちばな家」



塩原(上塩原)温泉 「山の宿 たちばな家」
住 所 :栃木県那須塩原市(旧 那須郡塩原町)上塩原458
電 話 :0287-32-2763
時 間 :要事前確認
料 金 :500円
オフィシャルWeb
紹介ページ (とちぎ観光・物産ガイド)

※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。


塩原温泉郷もおくまった、会津寄りにある上塩原温泉は比較的あたらしい温泉地で、塩原のなかではわりに地味なところです。
塩原は不思議なところで、玄関口にあたる下流の大網あたりがいちばん険しく渓谷をなしていて、上流に行くにしたがって次第におだやかな景色になります。
最上流の上塩原あたりまでくると、のどかな山里の風景が広がります。

上塩原温泉は集中管理の「金録源泉」が主力源泉で、エリア内の温泉施設でつかわれていますが、循環が多いようです。
ここは「金録源泉」かけ流しという情報があったので攻めてみました。
情報がすくなく、「湯めぐり手形」にも参加していないので温泉好きにもあまり知られていません。

場所はわかりにくいので要注意。
塩原のメインルートR400から塩原元湯に向かう道に入って、しばらく走ったY字路を右に入り(元湯は左)、しばらく走った左手だったかと思います。

こぢんまりとした民家風のお宿ですが、館内はこざっぱりとして、宿の人(女将?)の応対も親切で居ごこちよさげ。
農家と兼業らしく、地場の高原野菜をつかった料理が名物のようです。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 露天からの眺め

廊下のおくにある浴場は、右が女湯、左が男湯。
日曜の昼過ぎで他にお客はおらず、女湯に貸し切りで入れました。
浴場は内湯(赤みかげ石枠伊豆石貼4-5人、熱め)と露天(檜造2人、東屋付、やや熱)の2槽。
露天はかわいい庭園付きでなごめる雰囲気。


【写真 上(左)】 男湯の内湯
【写真 下(右)】 男湯の露天

内湯は石の湯口からの大量投入&底面注入で、側面にあるジェット注入口は作動なし。
軽いオーバーフローはあるものの、投注入量に見合わないので槽内排湯があるかと。


【写真 上(左)】 女湯の内湯
【写真 下(右)】 内湯の露天

露天は木箱から突き出たコック付パイプ湯口から、源泉らしきかなり熱めのお湯を絞り投入。
湯口には白い石膏の析出&緑青がでています。
お湯張り中だったので断言はできませんが、槽内注排湯は見あたらず、たぶん切欠から流し出すかけ流しかと思います。


【写真 上(左)】 男湯の内湯湯口
【写真 下(右)】 男湯の露天湯口

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜12時で貸し切り独占。


【写真 上(左)】 女湯露天の湯口
【写真 下(右)】 ケロリン桶です

お湯は断然露天のほうがいいので露天のレポです。
無色透明のお湯に白い針状の湯の花を浮かべ、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
ほぼ無味でほのかにやわらかな温泉臭。
きしきしとよわいツルすべととろみを感じる、おだやかで入りごこちのいいお湯です。

帰りしなにすこし話しをした女将?によると、露天はかけ流しで、日帰りはたいてい昼過ぎからOKだが、事前TELしてもらえば確実とのこと。
上塩原らしい清澄なお湯をかけ流しで楽しめるなかなかのお宿とみました。 

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 65.6℃、pH=7.6、湧出量不明、成分総計=1602mg/kg
Na^+=420.1mg/kg、Ca^2+=28.8、Fe^2+=0.1、Cl^-=489.3、SO_4^2-=130.0、HCO_3^-=291.9、陽イオン計=473.6、陰イオン計=912.4、メタけい酸=120.4、メタほう酸=57.8、遊離炭酸=36.7 <H3.1.7分析> (源泉名:金録源泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 塩原高原大根 〕
標高1,000m級の山々に囲まれた塩原は、朝夕の寒暖差が大きい火山灰土壌で、美味しい大根ができます。
「塩原高原大根」は、肉質が柔らかく独特の口当たりがあるので人気が高く、もはや当地のメジャーブランドとなっています。
「道の駅 湯の香しおばら(アグリパル塩原)」では専用コーナーも設けられるほど。
なかでも標高の高い上塩原地区や新湯地区のものは品質に定評があり、上塩原エリアの国道沿いには直売所も並んで「大根街道」と呼ばれます。
収穫時期は8月~11月と、ふつうの大根とはズレているのも人気の秘密か?

〔 2010/09/04UP (2007/04入湯) 〕


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■ 南那須温泉 「ユーカリヒルズ温泉センター 壽乃湯」 〔 Pick Up温泉 〕



南那須温泉 「ユーカリヒルズ温泉センター 壽乃湯」
住 所 :栃木県那須烏山市(旧 那須郡南那須町)曲畑1021-1
電 話 :0287-88-0132
時 間 :10:00~21:00 / 原則無休
料 金 :700円 (夕方~ 500円)(要確認)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (ぐるなび)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))

那珂川の梁(やな)に鮎を食べにいったついで?に、4湯攻めました。
まずは、大金温泉「大金温泉グランドホテル」(南那須町)に行ったのですが、なんと10/1(後註:2002/10/1)から料金が500円→1,000円に値上げとのことで頭にきて撤収。
成分総計14,330mg/kgでカルシウムの多いなかなかの化石海水型温泉なのですが・・・。
で...、ユーカリヒルズ温泉センター壽乃湯(南那須町)へと目標変更。

旧南那須町にあるリゾホが併設する日帰り温泉施設。
「首都圏日帰り温泉」(JTB、当時)に、「滑らかな泉質が湧出する深さ(約600m)で掘削を止めている。」とあり、これは相当な源泉ではなかろうか? と前から気になっていました。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 ロビー

場所はわかりにくいので、下の地図を参照ください。(と、逃げる(笑))
このあたりは道が非常にわかりにくいので要注意。看板は要所にはあったかと思います。

山のなかにポツンとあるこの日帰り施設は、「大広間120畳に日本一のカラオケセット音響装置つき舞台装置」とのことで、カラオケが売りのよう。
この日もカラオケが元気に響き渡っていました。

浴室は、男女別で内湯(みかげ石造、20人以上、ジャグジー付)、水風呂、サウナ、露天(岩造、10人以上)とオーソドックスな構成。
カラン10、シャンプーなし・ドライヤーあり。
土曜13時で10人程度となかなかの賑わいでした。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 露天

内湯・露天とも黒褐色に変色した湯口からの大量投入&底面吸湯で、たぶん循環かと・・・。
熱めのお湯は、無色透明で細かな白い浮遊物。
微甘味に強カルキ臭+何かわからないが甘い臭いで、よわいツルすべがあります。
Fe^2+=11.2mg/kgもあるのに鉄・金気臭も濁りもないのは除鉄のせい?
露天は田んぼと山を見下ろすのどかなロケーションですが、カルキが強いのには閉口。

源泉じたいはかなりの濃度の食塩泉ながら、残念ながら泉質なりの浴感は感じられませんでした。
近くに名湯、喜連川があるのにこの湯づかいで対抗できるのかな?
源泉スペックはかなりクセもの系の感じがするので、源泉槽がほしいところです。
 
もっとも、カラオケが売りみたいなのでこれでいいのかもしれませんが・・・。

註)これは2002年10月時点のレポです。現在は湯づかいがかわっているかもしれません。
機会をみて再訪、最近の状況をレポしたいと思います。

Na-塩化物泉 38.0℃、pH=8.4、59.3L/min動力揚湯、成分総計=6906mg/kg
Na^+=2586.5mg/kg (96.74mval%)、Ca^2+=50.2 (2.16)、Fe^2+=11.2、Zn^2+=9.4、F^-=5.8、Cl^-=4090.7 (98.73)、HS^-=0.4、CO_3^2-=3.2、陽イオン計=2673.6 (116.30mval)、陰イオン計=4164.5 (116.87mval)、メタほう酸=56.7 <H7.8.7分析> (源泉名:南那須温泉 寿の湯)


【写真 上(左)】 やな
【写真 下(右)】 やなにかかった鮎

その後、那珂川水系荒川にかかる一ッ石観光やなへ。
新しくて眺めもよくいい感じです。
那珂川のやなには毎年行っていますが10月は初めて。
やなに落ち鮎が大小とり混ぜたくさんかかっていたのにはびっくりでした。 

■ブランドグルメ
〔 みなみちゃんかぼちゃ 〕
農業王国、栃木。当然かぼちゃも美味しいものがとれます。
南那須町でとれるかぼちゃは、『みなみちゃんかぼちゃ』とネーミングされ、一部で知られていました。
市町村合併にともない旧 南那須町農業協同組合は那須南農業協同組合(JAなす南)に統合されたため、那須烏山市(旧 烏山町)中山地区で栽培されている高級ブランド『中山かぼちゃ』の陰にかくれがちですが、産地だけでなく品種じたいもちがう別ブランドのようです。
いろいろたぐっていくと、『中山かぼちゃ』は中山地区の在来種、ないしはこれを改良した「ニューなかやま」という品種。
『みなみちゃんかぼちゃ』は「中山かぼちゃ」と「みやこかぼちゃ」の交配種ET2号(「E」は園研、「T」は栃木の略)のようです。

日本の農産物は、狭い地域ごとに品種や品質がことなることが多いので、本来、キメのこまかなマーケティングが必要ですが、市町村合併やJAの統合により貴重な弱小ブランドが埋もれがちになっているのは残念なことです。
『みなみちゃんかぼちゃ』、かわいくてインパクトのある名前なので、もっと広まるといいですね。

〔 2010/08/14UP (2002/10/13レポに加筆 (2002/10入湯)) 〕


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■ 塩原(古町)温泉 「木の芽宿 桝田屋与一(ますだや)」



塩原(古町)温泉 「木の芽宿 桝田屋与一(ますだや)」
住 所 :栃木県那須塩原市塩原729 (旧 塩原町)
電 話 :0287-32-2211
時 間 :15:00~19:00
料 金 :600円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (那須塩原市商工会)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))

※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。


塩原、古町温泉街にある自家源泉をもつ14室の中規模旅館。
湯めぐり手形に参加していた(レポ日現在、公式参加宿リストに見当たらず)ので、温泉好きにはそれなりに知られています。

塩原温泉のなかほどにある古町温泉には、自家源泉をもち、しかも湯づかいがいいお宿がいくつかあって、ここもそのひとつ。


【写真 上(左)】 箒川沿いに建ち並ぶ古町温泉
【写真 下(右)】 ロビー

浴場は最上階にあって眺めがいいもの。
浴場は「寿山の湯」と銘打たれ、右手の男湯は「山の辺」、左手の女湯は「川の辺」と名づけられています。
脱衣所にある各種の温泉掲示はばっちりで、お湯を大事にしている姿勢がうかがえます。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 くわしい温泉掲示

二面採光であかるいものの、窓が開かないのでややこもり気味なのが残念。
でも、こぢんまりと落ちついたなかなかにいい浴場です。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

タイル貼7-8人の浴槽はシンプルながら入りごこちのいいもの。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で独占。

石灰華の出た大ぶりな石の湯口から熱湯を大量投入で、槽内注排湯はなく、切欠からの大量流し出しは文句なくかけ流しでしょう。
また、投入湯温&お湯の濃度感からして加水はほとんどなかったと思います。


【写真 上(左)】 ザンザコです
【写真 下(右)】 湯色&湯口

やや熱めでうすく緑がかったお湯にはわずかにうす茶の浮遊物。
よわい重曹芒硝味に弱ミシン油臭。
硫酸塩泉的なきしきしはあるものの、重曹系のツルすべが卓越しています。
なんとなく正苦味泉的なハードな湯ざわりのある面白いお湯で、重炭酸土類的なあと曳き感もあってなかなか抜けられません。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 看板

鮮度感は高く、湯口そばではわずかにアワつきもあったかも・・・。
湯質的には塩原では中の上くらいのお湯かと思いますが、鮮度のいい自家源泉を楽しめるので温泉好きにおすすめです。

Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩温泉 67.5(66.8)℃、pH=6.4、79.2(56.6)L/min、総計=2010mg/kg、Na^+=327.0g/kg、Mg^2+=29.8、Ca^2+=119.1、Fe^2+=0.6、Cl^-=553.9、SO_4^2-=40.3、 HCO_3^-=427.7、陽イオン計=506.7、陰イオン計=1022.0、メタけい酸=185.9、メタほう酸=52.1、遊離炭酸=243.1 <S54.12.20分析> (源泉名:桝田屋源泉)

<温泉利用掲示> 
加水:あり 加温:なし 循環:なし 消毒処理:なし

〔 2010/07/28UP (2007/12入湯) 〕


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■ 喜連川温泉 「さくら市第一温泉浴場 もとゆ」 〔 Pick Up温泉 〕



<喜連川温泉 「さくら市第一温泉浴場 もとゆ」>
(栃木県さくら市(旧 喜連川町)喜連川6620-1、7:00~21:00、第1月休、300円/1h、028-686-3284)
紹介ページ (喜連川温泉公式サイト)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

以前の「喜連川町第一温泉浴場もとゆ」が市町村合併で「さくら市第一温泉浴場もとゆ」となっています。

それにしても「さくら市」とはなんちゅうネーミングじゃ。
さくら市は2005年3月28日、旧氏家町と旧喜連川町が合併して誕生。
氏家町は、下野の名族、宇都宮氏の流れを汲む氏家氏にゆかりがあって、奥州街道の宿場町として名を馳せ、明治期から東北本線「氏家」駅を擁し、R4(陸羽街道)とR293(旧陸羽街道)を分ける交通の要衝。
かたや喜連川町は、小弓公方系足利氏の後裔、足利国朝が秀吉からこの地を扶持され、喜連川氏を名乗ったその城下町。(喜連川氏は足利将軍家の名跡を嗣ぐため、小藩ながらじつに十万石格を許され、江戸城内での殿席が徳川御三家に次いだこともあったという。)
また、奥州街道の宿場町でもありました。

双方ともに引くに引けない由緒・来歴をもつため、のっぴきならない事態となり、結局、毒にも薬にもならない「さくら市」などという保育園だか、幼稚園だかわからないような名前に落ちついてしまったのでは?(Wikipediaによると名づけ親はほんとうに小学生らしい。たしかに桜の名所ではあるのだが・・・、桜の名所は全国どこにでもある。)
こういうのは、”瑞祥地名”というそうですが、関東では群馬の「みどり市」(笠懸町、大間々町、勢多郡東村が合併)とならぶ没個性な市名のような・・・。

前置きがながくなりました。
ここは1981年に湧出した喜連川温泉で最初に建てられた本家筋にあたる温泉施設。
当初は「喜連川町第1温泉浴場」と呼ばれていましたが、いまは建て替えて「もとゆ」と呼ばれています。

ここは4回ほど入っていますが、なぜかエアポケット的にわかりにくく、行くたびに迷います(^^;)
で、場所は↓を参照ください。


【写真 上(左)】 荒川のそばにあります
【写真 下(右)】 泉源施設?

三角屋根の立派な建物。そぐそばには泉源施設らしきもの。
館内はいかにもセンター系で、よくいえばあかるく清潔、わるくいうと無機質で風情なし。
地元のコミュニティー施設的につかわれているらしく、けっこうお客がいます。

広い窓のあかるい浴場に主浴槽(みかげ石枠タイル貼、ジャグジー付、12人以上)と円形浴槽(同5-6人)、扉の外に岩組み青鉄平石敷10人以上のゆったりとした露天。
カラン8(うちセパ式2)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で10人以上とけっこうな盛況。

主浴槽は石の湯口から投入、槽内注湯不明で底面吸湯、オーバーフローなしの循環仕様。
円形浴槽は側面注入で底面吸湯。
露天は黒褐色に色づいた岩組みの湯口から投入で端のパイプからの上面排湯。
湯温は主浴槽、円形浴槽でぬるめ、露天はやや熱。

主浴槽は黄色がかった透明で味不明、頭が痛くなるほどの強烈な薬品臭があって濃度感はうすいもの。
もともと力のある源泉なのでそれなりの浴感はあるものの、とても感心できるお湯ではありません。
露天は黄褐色ほぼ透明で弱塩味に薬品臭まじりのタール系アブラ臭。
主浴槽よりだいぶんまともで濃度感もそこそこあるものの、喜連川のお湯のなかでは下から数えた方がはやいです。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯色

さて、問題の円形浴槽です。
ここは以前3回ほど入っていて、円形浴槽のお湯が突出してよかった記憶があるので、今回もこれを目当てにいきました。
でも、お湯は主浴槽とほとんど変わらないもの・・・。
ありゃりゃ、どうしちゃったのかな??

ここは、喜連川1号・3号混合泉をつかっています。
たしかに第二浴場(露天)(2号泉)や、早乙女(自家)よりはきもちインパクトに欠けるものの、おなじ源泉をつかう「喜連川城」では、かなりのお湯が楽しめます。
ということは、やはり源泉の資質ではなく湯づかいの問題が大きいかと・・・。

それにしても、名湯、喜連川の「もとゆ」を名乗るにしてはあまりにふがいないお湯。
名湯だらけのこのエリアで利用者が納得しているのでしょうか?
それとも、このときだけたまたま調子が悪かったのか?

最近、源泉槽ができた(復活した?)という情報もあるので、折りをみて再攻撃してみたいと思います。

含硫黄-Na-塩化物温泉 48.6℃、365.0L/min掘削揚湯、pH=7.8、成分総計=6.960g/kg、Na^+=2417.4mg/kg (93.92mval%)、Ca^2+=112.2、Cl^-=3733.6 (93.53)、HS^-=2.2、SO_4^2-=115.4、HCO_3^-=286.4、メタけい酸=120.3、メタほう酸=70.5、硫化水素=0.4 <H7.9.18分析> (源泉名:喜連川温泉1号、3号混合泉)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 道の駅きつれがわ(鱒屋)のたい焼き 〕
「道の駅きつれがわ」内にある「ふるさと直売所 鱒屋」の名物たい焼き。
食べたことはないですが、「しっぽまであんがたっぷりつまったボリューム満点のたいやき! 休日には待ち時間も覚悟してください。」とのこと。
ちなみに氏家にも「石田屋」という有名なたい焼き屋さんがあります。
(さくら市HPなどを参考。)

〔 2010/07/11UP (2006/03入湯) 〕


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■ 那須野ヶ原温泉 「ホテルアオキ」 〔 Pick Up温泉 〕



<那須野ヶ原温泉 「ホテルアオキ」>
(栃木県大田原市中田原1625-1、9:00~21:00(要事前確認)、第3木休、600円(17~ 500円、5の日は終日400円)、0287-23-8100)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (栃ナビ)

大田原市にいくつかある自家源泉施設のひとつで、ビジホが日帰り開放するもの。
場所は、大田原市街の東はずれのR461「河原」交差点あたりから東にのびる道をしばらく走った交差点右手。(ゴルフ練習場の先)
なんとなく、アクセスがわかりにくい場所です。(というか大田原市内じたい、道が錯綜していてわかりにくい。)

いわゆるふつうの外観のビジホで、日帰り入浴は裏手の浴場棟で受付。
食事ができる大休憩所や個室休憩所もあって、日帰り対応は万全。
宿泊者専用?の貸切風呂もあります。


【写真 上(左)】 浴場棟入口
【写真 下(右)】 脱衣所

脱衣所は広めで風とおしよくつかい勝手よし。
内湯ゾーンに大ぶりな内湯(赤みかげ石&鉄平石枠平石貼20人以上)、ジャグジー&ジェット槽(4-5人)、サウナ、水風呂を配置。
窓面は広いもののブロックタイルなのであかるさはふつう。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天への通路

扉の外、屋外通路を抜けた先が露天ゾーン。
築山、滝、小川を配した本格的和風づくりの露天は、きもちB級入った外観からは想像もつかないほど立派なもの。
ここに東屋つき岩枠鉄平石づくり25人以上の広~い露天がひとつ。
露天脇には保健所の許可証付の飲泉所まであるのにはびっくり。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 飲泉所


カラン10、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で6~8人とまあまあ?の入り。ほとんどが地元客と思われ、サウナと露天湯口そばに集結しています。

内湯はうすく石灰華がでた赤みかげ石の湯口からかなりの量の熱湯を投入で、槽内注排湯はみあたらず、おそらく全量をオーバーフローのかけ流し。
露天は岩の湯口から熱湯を投入で、広すぎて槽内注排湯確認できず。ただお湯の感じからすると全量を配湯路へ上面排湯のかけ流しでは?
排湯路は緑色のコケでおおわれています。(モール系の湯づかいのいい施設によくある)


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 泉源?

お湯の質は内湯と露天で大差はありません。
ほぼ無色透明のお湯は白とうす茶の浮遊物をうかべ、よわいたまご味+微塩味でけっこう美味しいもの。(与一より塩味がつよいと思う)
サラダ油のような土くさいような草臭系アブラ?臭に甘いイオウ臭をまじえた湯の香は与一温泉をきもちうすくしたようなイメージでカルキはまったく感じず。
ヌルすべもありますが、これも与一よりややよわめかな。
よくあたたまりますが、浴後はすっきりとした爽快感が楽しめます。

難をいえば、浴槽が広すぎて、湯口そばと端のほうとでお湯の鮮度に差があることかな。(で、常連さんは湯口そばに集結している。)

名湯、与一温泉のあとに行ったうえに、与一と同系のお湯なので、いまいちインパクトがよわくなってしまいましたが、ここだけ入ればかなりのお湯では・・・?。
泉質、湯づかい、露天のつくり、どれをとってもビジホ湯としては一級品かと思います。

アルカリ性単純温泉 51.3℃、pH=9.5、280.5L/min、成分総計=0.775g/kg、Na^+=262.8、Ca^2+=4.7、F^-=2.2、Cl^-=313.4、HS^-=0.3、SO_4^2-=55.3、HCO_3^-=44.0、CO_3^2-=31.0、メタほう酸イオン=9.6、陽イオン計=268.4、陰イオン計=456.4、メタけい酸=50.0 <H12.3.10分析> (源泉名:那須野ヶ原温泉)

<温泉利用掲示>(オフィシャルHPより)
源泉をそのまま放流しておりますので加熱・循環・濾過は一切しておりません。

■ブランドグルメ
〔 大田原銘酒(六つ蔵) 〕
大田原市には県内最多の6つの蔵元があります。
池錦酒造(主力銘柄:池錦)、菊の里酒造(菊の里)、天鷹酒造(天鷹)、平山酒造(藤の盛)、鳳鸞酒造(鳳鸞)、渡辺酒造(旭興)がそれで、市では「大田原銘酒 六つ蔵」と銘打ってPRされています。
那須連山で天然ろ過された良質な伏流水が産み出すといわれるこれらの地酒は、野菜、豆腐、鮎など地元、大田原ならではの旬菜を引き立てる逸品として親しまれています。
(市観光協会HPなどを参考。)

〔 2010/07/04UP (2005/09入湯) 〕


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■ 上栗山温泉 「開運の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<上栗山温泉 「開運の湯」>
(栃木県日光市(旧 栗山村)上栗山179-31、9:00~17:00、不定休、500円、0228-97-1952)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (とちぎ観光・物産ガイド)

お湯のよさでけっこう有名な規模の小さな日帰り施設(というか共同浴場)。
黒部ダムから川俣方面に2kmほど走ったところに出てくる小さな看板を右折し、橋を渡って道なりに少し走り、ノボリが立っているT字路の細い路地を右折して上栗山集落に入ったところ。


【写真 上(左)】 銘板と衝撃の休業はり紙
【写真 下(右)】 浴槽(人は同行者)

扉を開けるとすぐよこに受付。
そのすぐ脇には卓袱台があって、地元の方たちがなごんでいます。
おばあちゃん達のお手製らしい漬け物がどっさりと皿に盛られていて、初めての人にも盛んにすすめてくれます。

男女別の脱衣所・浴室ともにかなり狭く、そのわりに混んでいたので少し待ちました。
浴室は新しめでさほど風情はないですが、浴槽まわりは鉄分の析出で赤茶に変色していていい感じ。
スペースは広くはないものの窓が広いので閉塞感はありません。
カラン3、シャワー・シャンプー、ドライヤーあり。土曜14時で4人~独占。

木枠石貼4.5人の浴槽に赤茶に変色した石の湯口から投入し、窓側側溝への流し出し。
槽内注排湯は不明ですが、お湯の鮮度感はかなり高いものがあります。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色(同上)

透明度40cmくらいのやや緑がかった茶褐色のにごり湯は、だし味がかった金気味+焦げ味+弱重曹味+微塩味で貝汁臭入った金気臭+焦げ臭。
この焦げ臭はイオウと鉄分(&硫酸塩)が反応したやつだと思います。

成分的にバランスのとれたお湯は、弱いキシキシとともに染みてくるような奥深い浴感があって、伊香保や群馬吾妻のつま恋温泉「山田屋旅館」に似た感じ。
奥鬼怒はイオウ臭白濁系のお湯が多かったので、茶色のにごり湯がとても新鮮に感じます。

ここはとても気に入りました。
2008年に再訪しましたが、なんとポンプ故障とのことで休業中(いまは復旧、再開しているようです。)、機会があったら再訪してみたいお湯のひとつです。

このあたりでは異色のお湯と思われ、湯巡りのいいアクセントとして立ち寄る価値は充分あるかと。
ただし、狭いし人気の施設のようなので、夕方は避けた方がベターだと思います。

Na-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉 50.2℃、pH=7.4、湧出量不明、成分総計=1.958g/kg、Na^+=555.1mg/kg、Fe^2+=5.7、F^-=6.8、Cl^-=463.3、HS^-=0.8、SO_4^2-=404.5、HCO_3^-=354.9、陽イオン計=620.2、陰イオン計=1230.4、メタほう酸=49.6、硫化水素=0.4 <H9.7.15分析> (源泉名:上栗山温泉)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 栗山のそば 〕
山ぶかい栗山村は稲作に不向きで、山の斜面ではそばが栽培され、主食の地位にありました。
つなぎのとろろ(自然薯)や良質な水にも恵まれて、いつしか蕎麦の里として広く知られるようになりました。
秋には名物『チタケそば』も出されます。
チタケとはチチタケのこと。これはベニタケ科のキノコでボソボソとした食感があり、他ではあまり食されませんが、栃木県では圧倒的な人気があります。
よい出汁がでるのでそばとの相性がよく、一度は食べてみたい貴重品です。

〔 2010/06/11UP (2005/07レポ (2004/秋入湯)) 〕


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■ 中禅寺温泉 「八汐荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<中禅寺温泉 「八汐荘」>
(栃木県日光市中宮祠2484、8:00~20:00、500円、0288-55-0261)
紹介ページ (@nifty地域ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)

日光、中禅寺湖畔には湯宿がいくつかあって、「中禅寺温泉」とよばれています。ここは日光湯元温泉からの引湯です。
これまで大もとの日光湯元ばかり攻めていましたが、ようやく余裕がでてきたので、流れ星さんのブログをみてよさげだったここを攻めてみました。


【写真 上(左)】 国道沿いの看板
【写真 下(右)】 日帰り温泉の暖簾

中禅寺湖沿いのR120、遊覧船乗り場のすこし先、中禅寺郵便局と「ホテル四季彩」の中間くらいに看板があるので、そこを右手山側に入ります。
看板には「日帰り温泉 八汐荘」とあり、玄関前にも日帰り温泉の大きな暖簾を出しているので、日帰り受け入れに力を入れているよう。
あたりは別荘地というか保養所村で道が入り組みわかりにくいですが、看板に従っていくと難なく着きます。


【写真 上(左)】 帳場前
【写真 下(右)】 浴場の暖簾

建物はどこか公共施設風でやや無機質。
「日光市内や県内外、世界の人々に対して、日光市の日光森林園を拠点とした体験学習、及び施設活用に関する事業を行う」という、NPO法人「日光森林園」が運営する施設です。
お宿の女将さんは親切でとても感じのいい方でした。
しっかり温泉犬もいます。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯

廊下のおくに男女別の浴室、手前が女湯、おくが男湯。
脱衣所はこぢんまり。
二面採光のあかるい浴室に石づくりの浴槽ひとつとシンプル。
日光らしい清楚な林に囲まれた雰囲気あるいい浴室です。
カラン3 or 4。連休11時で独占~2人とゆったり。


【写真 上(左)】 窓の外は林
【写真 下(右)】 女湯

木樋の湯口から10L/min弱のゲキ熱湯を投入で、にごり湯につき槽内排湯不明ですが、かなりの量のオーバーフローがあり、お湯の鮮度感からしてもかけ流しかと。
浴槽は手前が浅めで左手おくの窓側がふかめ。ふかめのところの入りごこちがいいです。


【写真 上(左)】 男湯浴槽-1
【写真 下(右)】 男湯浴槽-2

ほぼ適温のお湯は、透明度30cmくらいの緑白色のにごり湯で、クリーム色のイオウ系の湯の花が浮かびます。
(連れによると女湯はエメラルドグリーンの綺麗なお湯で、お湯の質もかなりよかったらしい。)


【写真 上(左)】 男湯の湯色&湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯色&湯口

弱苦味に重曹味と硫酸塩系の味がまじる日光湯元的な味で、ラムネイオウ臭もほとんど日光湯元のそれ。ただ、苦味だけは湯元のお湯よりややよわいように感じました。
硫酸塩泉系のきしきしとイオウのスルスルとした湯ざわりにとろみが加わるすこぶる入りごこちのいいお湯。
濃度感もそこそこあってよくあたたまり、鮮度感もしっかりとあって、日光湯元のヘタなお湯より質感があります。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 硫化水素泉らしいにごり湯

それにしても約12kmに及ぶ長距離引湯にしてこのお湯をキープするとは正直おどろき。
中禅寺温泉は、奥日光開発(株)1号・2号混合泉利用ですが、この源泉の質じたいがかなりいいのでは?

中禅寺湖畔でイオウ泉のにごり湯に入れることはあまり知られていませんが、どこもさりげに湯づかいがよさそう。
とくにここは穴場的に空いていて、雰囲気もいいのでおすすめの1湯です。

含硫黄-Ca・Na-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型) 77.7℃、pH=6.4、湧出量不明、成分総計=1.651g/kg、Na^+=170.1mg/kg、Mg^2+=5.7、Ca^2+=191.6、Fe^2+=0.2、Cl^-=111.4、HS^-=10.7、SO_4^2-=478.9、HCO_3^-=284.9、陽イオン計=395.3、陰イオン計=888.7、メタけい酸=105.9、メタほう酸=22.4、遊離炭酸=190.3、硫化水素=48.2 <H12.7.19分析> (源泉名:奥日光開発(株)1号・2号混合泉)

<温泉利用掲示>
加水:源泉温度が高いため外気温差またはお客さまのお好みにより差し水をする事があります 加温:なし 循環:なし 消毒:なし

■ブランドグルメ
〔 中禅寺湖のヒメマス 〕
中禅寺湖では1906年に十和田湖からヒメマスが移殖されて以来、名産となっています。
ヒメマスはベニザケの湖沼残留型(陸封型)でたいへん美味しい湖魚ですが、中禅寺湖ではレイクトラウトに食べられてしまうこともあり数が減っています。
また、年によって漁獲が変動('06年は684匹、'09年は3千匹以上)するのでなかなかの貴重品ですが、地元では、ヒメマス料理の試食会なども催されています。
中宮祠にある「亜絽馬 アウローラ店」のご当地バーガー、ヒメマスバーガー(ヒメマスフライのバーガー)は、マスコミでとりあげられ一躍人気アイテムとなりました。

〔 2010/05/19UP (2008/09入湯) 〕


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■ 喜連川早乙女温泉 「喜連川早乙女温泉 (旧 健康の湯センター)」 〔 Pick Up温泉 〕



<喜連川早乙女温泉 「喜連川早乙女温泉 (旧 健康の湯センター)」>
(栃木県さくら市(旧 喜連川町)早乙女2114、9:00~21:00、1,000円、600円(18時~)、028-686-4126)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

城下町喜連川の名湯です。
いつも混みあっているので、館内の写真はありません。
また、このレポは2002年時点のものをベースにしているので、現時点ではかわっているところもあるかも・・・。
以前は「健康の湯センター」と称していましたが、いまは、まんま「喜連川早乙女温泉」となっているようです。

早乙女温泉は氏家寄りの町はずれにある独自源泉の日帰り施設で、個性的な喜連川のお湯のなかでもひときわ異彩を放ち、温泉好きのあいだで根づよい人気を誇ります。
ちなみに”早乙女”は、”そうとめ”と読みます。”さおとめおんせん”というと温泉マニアのあいだではモグリとおもわれるので要注意・・・(笑)

場所は国道からすこし入ったところ、喜連川方面からくると鋭角に右折する国道からの分岐がわかりにくいので要注意です。
駐車場に着いたとたん、ただようイオウ臭と側溝から立ち上る湯気が、早くもただならぬ存在感を放っています。

有名施設ですが気どりのないたたずまいと雰囲気がいいです。
入って左右に休憩所兼食事処、正面が浴場。
左手はカラオケOK。右手のはカラオケのない”VIPルーム”。
ここのカラオケは有名で、苦手な方は”VIPルーム”のチョイスがベター。
ただ、”VIPルーム”は混んでいて貸し切りのこともあるので、そういうときは否応なく「早乙女温泉恒例カラオケ歌謡ショー」の観客と化さなくてはなりませぬ (^^;

あと、ここのスタッフの対応はとてもフレンドリーでこれも好感。
民間の日帰り温泉施設としてはかなりの成功事例ではないでしょうか?
ただ、以前「700円(平日)、900円(休日)、500円(16時~ 毎日)」という料金設定が↑のように値上げされています。
2hくらいの一風呂コースがほしいところ。

浴室は、15人以上はいける岩+タイル造の内湯がひとつといたってシンプル。
大きなサッシュを開放しているので窓側は半露天的な雰囲気。
外にはデッキチェアーがあって涼めます。
イオウ成分の析出で真っ白けにコーティングされた湯口から、ややあつめのお湯を投入で潤沢なオーバーフローは見事。当然、かけ流しとのことです。
なお、べつに有料個室(ホプションで家族風呂入浴可)もあります。

連休初日の土曜18時で10~15人とまあまあゆったり入れました。(混んでいるときはふつうに20人以上)
カラン10、シャンプーなし・ドライヤーあり。

真っ黒に変色したお湯カランやシャワーからはあつい源泉が吹き出すので要注意。
石鹸はありますがまったく効かず、これで洗髪するのは相当に気合いがいるかと・・・(笑)

やませみさんが、「湯口はおそらく希釈」と指摘されていましたが、湯口より濃厚な感じのカランのお湯を湯口の温度まで水でうすめると、ちょうど湯口と同じくらいの塩味になるのでご指摘のとおりかと思います。
脱衣所にある洗面所のお湯カランからもあつい源泉が吹き出るのにはおののき。

お湯は、緑白色のにごり湯で透明度50cm。(色味は七変化で、午前中の鮮度がいいときはうすく翠がかった透明、午後、人に揉まれてくると硫黄泉らしい緑白色の濁りを帯びてくる。)

松之山に似た強塩辛味+微苦味(お湯カラン)で第二露天風呂に似た墨のようなアブラ臭(臭素臭?)と軽油臭(下手するとシンナー系、火を点けたら引火しそう・・・)と硫化水素臭が入りまじった何とも個性的で強烈な温泉臭がします。
なにしろ温泉分析書にさえ「硫化水素臭と特異臭を有する。」と掲載されているくらいですからタダゴトではありません。
浴槽内にはこれを嗅いで恍惚となっている中毒患者多数 (~~;

高張泉特有の強い浴感、いかにもほてりそうな感じのお湯ですが、不思議なことにほてりはあまり強くありません。
それでもなぜか長湯できないのは、温泉臭に酔ってしまうせいかも・・・?
よわいキシキシ感があり、浴後はペトペトしっとり。
肌に残った墨系アブラ臭がしだいに甘いイオウ臭に変わっていきます。
う~、こいつはたまらん ^^)
このイオウ臭が翌日まで残っていたのにはオドロキです。
(書いているうちに行きたくなってきた・・・ ^^ )

あまりに個性的なお湯なので好き嫌いは分かれるかと思いますが、イオウとアブラ両方楽しめるお湯は関東ではとても貴重。
どうきびしく見積もっても、関東で5指に入るのはまちがいない名湯だと思います。

※平成14年の分析では泉温が上がり、硫化水素も増えているようです。湧出量は267.6L/min動力揚湯(1300m)。

<平成14.6.18分析>
含硫黄-Na・Ca-塩化物泉 73.4℃、pH=7.4、成分総計=15848mg/kg、Na^+ =4816.0 (77.47mval%)、Ca^2+=1169.5 (21.58)、F^-=2.8、Cl^-=9564.9 (99.28)、HS^-=12.4、陽イオン計=6049.9 (270.39mval)、陰イオン計=9662.4 (271.74mval)、メタけい酸=52.9、メタほう酸=73.2、硫化水素=5.6 (源泉名:喜連川早乙女温泉) 

<平成3.5.24分析>
含硫黄-Na・Ca-塩化物泉 64.0℃、pH=7.6、成分総計=15820mg/kg、Na^+ =4946.0、Ca^2+=1123.0、F^-=2.3、Cl^-=9419.0、HS^-=13.3、陽イオン計=6123.9、陰イオン計=9542.8、メタけい酸=56.2、メタほう酸=85.5、硫化水素=3.8 (源泉名:喜連川早乙女温泉)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:なし 循環ろ過:なし 消毒:不明

〔 HP掲載 〕
「地下1300mから動力ポンプでくみ上げ、浴槽から約15m高い貯水タンクに一度入れ、高低差を利用し73℃の高温泉を水で加水し温度調整後浴槽に流し入れています。」

加水せざるを得ない理由として、浴客の湯づかれと、機械類が1ヶ月で故障してしまうということを説明しています。
たしかに加水でこのものすごいお湯、加水しなかったらたしかにヤバいかも・・・。
(でも温泉好きとしてはやっぱり非加水槽がほしい気が・・・(笑))

一郷一会100名湯

■ブランドグルメ
〔 喜連川温泉なす 〕
高温の喜連川温泉の温泉熱を利用して栽培されるナス。
温泉を熱交換機で温風に変え、ハウス内の保温につかいます。
減農薬や有機栽培にも取り組み、「道の駅」などでも人気の地域ブランド野菜です。
出荷期間は秋~翌春のいわゆる”越冬ナス”で、おもに露地栽培のものがでにくくなる冬期に生産されるそうです。

〔 2010/03/19UP (2001/11/13・2002/10/15レポ・一郷一会100名湯記事を統合し加筆 (2001/11以降数しれず入湯) 〕


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■ 塩原(古町)温泉 「ホテル蓬莱閣」 【 現在の営業状況不明 】



この施設の現在の営業状況は不明です。ご留意願います。

<塩原(古町)温泉 「ホテル蓬莱閣」>
(栃木県那須塩原市(旧 塩原町)塩原721、12:00~16:00(要事前確認)、500円、0287-32-5225)
オフィシャルHP
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))

塩原温泉の湯めぐりは『湯めぐり手形』が定番ですが、それ以外にも日帰り入浴できるお宿がかなりあります。
ここは古町温泉にあるひじょ~に地味なお宿です。
箒川にかかる蓬莱橋は門前温泉と古町温泉の境にあたり、その古町がわにあります。
位置的には「ホテルニュー塩原」と「会津屋」のあいだです。

蓬莱橋は塩原温泉郷の要所にあり、そのそばに位置するのですから相応の老舗的歴史をもっているかと思いますが、やたらに地味で一時休館していた感じさえありました。
古町のこのあたりの宿はほとんど自家源泉をもっているので、まえまえから気になっていましたが、先日ようやく攻略。


【写真 上(左)】 蓬莱閣よこの泉源
【写真 下(右)】 足湯

コンクリ造5階建ての古びた建物で、玄関前には足湯があります。
入ると右手に食堂っぽい一角、左手はゲームコーナー。
雰囲気はどうひいきめにみてもうらぶれた温泉ホテルです。

日帰りできるかどうかもさだかでなかったので、ダメもとで突入。
受付で入浴を乞うとあっさりOK。料金は500円。おおるりグループオリジナルのうすっぺらい手ぬぐい&歯ブラシセットをくれました。
ここは飛ぶ鳥を落とす勢いの、かの「おおるりグループ」の一員なのでした。
(2002年10月刊の「栃木の温泉宿」(求人ジャーナル社)に、すでにおおるりグループと載っているので、立地といい、源泉名といい、ひょっとしておおるりグループの本家筋に当たる宿なのかもしれません。)


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 浴場入口

上層階の浴場へELVでのアプローチ。
たまたま乗り合わせたおやじさんは、日帰り入浴ときくとちょっとおどろいた顔をしたあと、「ここのお湯はいいよ~」の言葉を残して客室階へおりていきました。(場慣れた風からして湯治客らしい)

ELVを降り廊下をわたると浴室。思いのほか懐のふかい宿です。
つきあたり左が男湯、右が女湯。
屋上に貸切露天があるらしいですが、チェックしわすれました。


【写真 上(左)】 分析書
【写真 下(右)】 脱衣所

さて、問題の分析書です。
浴場前に掲示されていた分析書には「源泉名 おおるり源泉」の文字が・・・。
この「おおるり源泉」は最後まで課題となっていたもので、「ホテルニュー八汐」でつかっていると思いきやつかわれていなかった、幻の(?)源泉です。


【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 浴槽-2

こぢんまりとした脱衣所。扉を開けると岩組みコンクリ敷7-8人の内湯のみの浴槽。
上層階にあるものの、まわりを建物に囲まれているためか、なんとなく暗めでさして開放感はありません。
浴槽のよこはデッキになっていて、トドることができます。

カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日曜12時でず~と独占でした。

赤茶変&石灰華のでた岩の湯口からかなりの量のあつめのお湯(たぶん源泉)を投入。
側面のスリットからの排湯とたぶん底で女湯とつながっているので、女湯経由の排湯もあると思います。
重炭酸土類系含みの泉質らしく、浴槽まわりにも盛大な石灰華がでています。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 石灰華

適温~ややあつめのお湯は、うすく茶色がかってうす茶の湯の花をうかべ、明瞭な重曹芒硝味に焦げ臭+硫酸塩泉系のおだやかな湯の香。
硫酸塩のキシキシに重炭酸土類のぎしぎしと強めのとろみ(メタけい酸系だと思う)をまじえた湯ざわりに、適度な重みと力感が加わる充実の浴感。
やわらかなお湯ながら、それぞれの特長の粒が揃ってしっかりとした主張のある格調高いお湯です。

あたたまりがつよいので、デッキのうえでトドっているとまたぞろ入りたくなるあと曳き系のお湯でもあります。
浴後はよくあたたまりますが、すっきりとした充実感もでる上質な湯あがり感。

古町のお湯はかなり入っていますが、ここまでバランスのいいお湯はそうはなく、正直びっくり。
こういうのがあるから、湯めぐりはやめられません(^^)

湯づかいもよく、「おおるりグループは意外に湯づかいがいい」という定説(?)が、今回もうらづけられたかたちになりました。
ふつうの温泉好き(笑)にはあえておすすめしませんが、『湯めぐり手形』制覇して、つぎの1湯を求めるマニア系の方はトライしてみるのもいいかもしれません。

Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩温泉 51.2℃、pH=6.7、湧出量不明、成分総計=1473mg/kg、Na^+=210.2mg/kg、Mg^2+=29.1、Ca^2+=77.1、Fe^2+=0.9、Cl^-=316.4、HS^-=0.1、SO_4^2-=35.6、HCO_3^-=405.3、陽イオン計=338.6、陰イオン計=757.7、メタけい酸=218.5、メタほう酸=20.5、遊離炭酸=137.1、硫化水素=0.2 <H4.1.24分析> (源泉名:おおるり源泉)

<温泉利用掲示> この風呂の温泉はかけ流しです。循環はしてません。

〔 塩原のおおるりグループの使用源泉 〕
塩原のおおるりグループの使用源泉はかなりとナゾにつつまれていますが、現在までに判明しているのは下記のとおり。

■「塩原温泉ホテル」(門前):不明
■「ホテルおおるり」(古町):七福神の湯・門前3号・べんてんの湯混合泉(流れ星さんブログより)
■「ホテルニュー八汐」(古町):観音の湯
■「ホテル蓬莱閣」(古町):おおるり源泉
■「ホテル岩嶽」(古町):岩嶽(いわたけ)の湯
■「ホテル八汐」(新湯):藤坂塩原源泉

■ブランドグルメ
〔 塩原温泉の蕎麦 〕
「温泉街の蕎麦屋に当たりなし」というのはけっこう定説(?)ですが、塩原温泉の蕎麦屋はかなりレベルが高いです。
新蕎麦のシーズンには、蕎麦屋のほかに民家っぽいところで蕎麦を出すところもあり、かなりいけます。
さすがは関東有数の蕎麦王国、栃木。
マイタケや山菜の天ぷらもけっこう美味しかったりするのでさりげに狙い目です。

〔 2010/02/12UP (2009/12入湯) 〕


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■ 八溝温泉 「八溝温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



<八溝温泉 「八溝温泉」>
(栃木県那須郡那珂川町(旧 馬頭町)久那瀬1632、10:00~20:00、火休、1浴500円(要確認)、0287-92-3584)
オフィシャル?ページ (馬頭商工会)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

旧馬頭町、那珂川の支流、武茂川沿いにある日帰り温泉。
馬頭温泉郷とは若干距離があり、自家源泉ということもあって、ふつうは馬頭温泉郷には含まれません。

R294の対岸を平行して走る県道27那須黒羽茂木線を北上し、八溝大橋をすぎてすぐの看板を左折、しばらく走り看板を右折すると見えてきます。
看板もすくなく、かなりわかりにくいです。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 浴場入口

敷地内に木造の建物が点在する広壮な農家のような佇まい。
内湯・露天が別棟でありますが、ほとんどの人は露天に入っているようです。(別料金?)


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口

内湯は、タイル造4-5人でなんとなく共同湯的なつくり。(チェックのみ)
露天は、高い屋根のかかった野趣あふれるつくりで木の間越しに武茂川が見下ろせます。

鉄平石造15人以上のゆったりとした湯船に白茶色に変色した岩の湯口からの投入で、ごくわずかにオーバーフローがあります。
男湯と女湯は仕切りの下でつながっていて、男湯には排湯口は発見できなかったので、女湯からの排湯では・・・?。

カラン3(温泉かも?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
土曜15時で独占~2人と空いていました。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

ややぬるめのお湯は、うすく白濁し茶色の浮遊物がたくさんうかびます。
ほぼ無味でおだやかな温泉臭(いまから考えると石膏臭だと思う)。
ツルすべとかすかなぬめりが感じられるやわらかなお湯で、浴後に爽快感がでます。
群馬の敷島や月夜野「三峰の湯」に似た感じの滋味のあるお湯ですが、お湯にあまり鮮度が感じられないのは残念。
メジャーガイドでは、Na-硫酸塩・塩化物泉となっているものもありますが、平成14年4月の分析書ではアル単となっています。

温泉好きのあいだでもあまり話題にのぼらない施設ながら、ロケーションもよく、のんびりとお湯を楽しめるなかなかの施設です。
ただ、野趣あふれすぎの感じもするので、人によって評価のわかれるところか・・・。
シーズンには敷地内にヤナもかかるそうですが未確認です。

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 29.6℃、pH=8.9、165.0L/min(1,234m動力揚湯)、成分総計=0.410g/kg、Na^+=98.1mg/kg (95.92mval%)、Cl^-=1.8 (0.99)、SO_4^2-=5.6 (2.27)、HCO_3^-=275.7 (87.89)、陽イオン計=102.4 (4.45mval)、陰イオン計=296.5 (5.14mval) <H14.4.12分析>

■ブランドグルメ
〔 ばとう手づくりハム 〕
鮎で有名な那珂川町ですが、畜産品にも名物があります。
生産量はすくないものの、良質な県産豚を原料とし、味のよさで知られる「 ばとう手づくりハム」。
どちらかというと、ハムよりスモークソーセージが有名で、最近では個体数調整のために町内で捕獲したイノシシ肉を使って商品化したソーセージが人気をあつめているようです。

〔 2010/02/08UP (2002/10/15レポ (2002/10入湯)) 〕


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■ 足利鹿島園温泉 「鹿島園」 〔 Pick Up温泉 〕



<足利鹿島園温泉 「鹿島園」>
(栃木県足利市大沼田町2149、9:30~23:00、原則無休、400円(土日祝 500円)(21:00~ 300円)、0284-91-1111)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)

足利市北側の山裾にある健ラ系で、低料金で宿泊もできる施設です。
場所はけっこうわかりにくいので、下の地図を参照ください。
スパ銭なみの長時間営業、以前やっていた早朝5:50~7:50の早朝営業(300円)は現在休止しているようです。


【写真 上(左)】 アプローチ
【写真 下(右)】 エントランス

B1F~2Fの3層の建物で、スペースは広いものの、なんとなくガラ~ンとした雰囲気で、館内にはなんともいえないB級感がただよっています。
それでも泉質には自信をもっているらしく、館内のあちこちにはり紙があります。


【写真 上(左)】 いろいろあります
【写真 下(右)】 こんなのも・・・

浴室は内湯(B1F)と展望風呂(2F)でハダカ移動不可。たいてい展望風呂の方が空いています。


【写真 上(左)】 展望風呂へのアプローチ
【写真 下(右)】 開放感ありすぎの脱衣所

ELVで2Fにあがると正面に卓球台。そのよこにカラオケルームが並んでいて、演歌が鳴り響いています。
サインにしたがって屋外にでると屋上につくられた展望風呂で手前が男湯、おくが女湯。
脱衣所と浴槽はつうつうで、妙にだだっ広い空間に一段高く白いコンクリ造の無粋な湯船(7-8人)が鎮座、あまりに開放的すぎてなにか落ちつかない感じ。
となりの眼下がゴルフ練習場でショット音がきこえるのも不思議な感覚です。


【写真 上(左)】 展望風呂
【写真 下(右)】 (笑)

石灰華のでた石の湯口からよわいカルキ臭のするお湯の投入&側面スリットから熱湯少量注入で底面吸湯。入るとかなりの量のオーバーフローがあります。
お湯はメイン浴場の浴槽とさして変わりないので省略。


【写真 上(左)】 展望風呂-2
【写真 下(右)】 展望風呂の湯口

B1階はELVをおりて右手に薄暗くB級感炸裂の休憩ルーム。
廊下手前に男湯、おくが女湯。
脱衣所は広くてつかい勝手のいいもの。
浴場はせまくはないものの、天井がひくくやや圧迫感あり。


【写真 上(左)】 休憩ルーム
【写真 下(右)】 男湯入口

正面に大浴槽(石+タイル造、15人以上、適温)、左手に一段ひくくジャグジー槽(同4-5人)、右手手前に打たせ湯、手前に水風呂(10人くらいでかなり広め)とサウナ。
打たせ湯の手前のかけ湯はカルキ臭なく、たぶんカルキ添加なしの源泉かと思います。


【写真 上(左)】 大浴槽
【写真 下(右)】 ジャグジー槽

カラン10以上。シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。
土曜14時で展望露天2人~独占、内湯5~10人で年輩客がメイン。

大浴槽は石灰華のでた石の湯口からよわいカルキ臭のするお湯を投入で側面吸湯とよわいオーバーフロー。ジャグジー槽は底面注湯でかなりのオーバーフローがあります。


【写真 上(左)】 大浴槽湯口
【写真 下(右)】 大浴槽の湯色

お湯はわずかに緑黄色がかって大浴槽のみ底に黒い沈殿物。湯中の指先がわずかに青白く発光しています。
ほぼ無味だがわずかに薬品味?
よわいカルキ臭のうらにかすかにやわらかな湯の香。
pH高めですが、重炭酸土類成分が卓越しているので、湯ざわりも重炭酸土類泉系の引っかかるようなもので、意外にクセもの系かも・・・。
さしてインパクトはないですが、温泉らしいやわらかな浴感は楽しめます。
また、かなりのあたたまり感もあって水風呂直行できました。


【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 ザンザコの水風呂

でも、なんといってもいいのは、地下280mから汲み上げた井戸水を150L/min近くもかけ流す水風呂です。
柱まわりに据えられた石の湯口からザンザコの投入で、ものすごい量を内床に流し出しています。
これまで入った水風呂のなかではダントツのかけ流し量です。

肌のうえをころころとすべっていくような、すこぶる肌ざわりなめらかな水で、温度も20℃くらいで入りごこち抜群。
鮮度感はきわめて高く、カルキもまったく感じませんでした。
この水も指先が青白く発光(温泉槽よりつよい)するので、硫酸塩泉系の成分を含んでいるのかもしれません。
抜けられなくなるような気持ちよさで、けっこう人気があります。

温泉か水風呂かどちらの効果かわかりませんが、浴後は肌がしっとりと落ちつきます。

B級、B級とさんざ書きましたが、スタッフの応対はよく、メンテはかなりしっかりされています。
気取りなくくつろげる雰囲気があって、すくなくともわたしは嫌いじゃないです(^^)
とにかくサービス精神旺盛な営業姿勢で、応援したくなる施設です。

--------------------------------------------
連休昼間で展望露天2人、内湯5人と空いてました。

展望風呂は、妙にだだっ広い空間に一段高く白いコンクリ造の無粋な湯船が鎮座していて、なにか落ちつかない感じ。でも、からだを沈めると、かなりのオーバーフロー。
底面の排湯口も引いておらず、ひょっとするとかけ流し?
湯口にはわずかに薄茶色の析出。

内湯大浴槽は若干のオーバーフロー。ジャグジー槽はカルキ臭があってたぶん循環。
地下230mから汲み上げた井戸水を150L/min近くもかけ流す水風呂が圧巻です。

ややぬるめのお湯は、無色透明無味無臭。
成分総計0.184g/kgの薄い単純温泉なのでとりたてて個性のある浴感はないですが、ジャグジー槽以外はカルキ臭なく、なまっている感じもなし。
〔 2002/04入湯時レポ(2002/04/29)の抜粋 〕
--------------------------------------------

単純温泉(Na・Ca-HCO3型) 40.5℃、pH=8.1、137.5L/min、成分総計=0.184g/kg、Na^+=29.0mg/kg (61.91mval%)、Ca^2+=11.7 (28.66)、Cl^-=2.8 (4.05)、HCO_3^-=104.0 (87.32)、CO_3^2-=2.4、陽イオン計=43.9 (2.04mval)、陰イオン計=113.1 (1.95mval) <H11.4.5分析> (源泉名:足利鹿島園温泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 古印最中 〕
室町幕府の征夷大将軍家、足利氏発祥の地、足利には足利氏ゆかりの銘菓がいくつかあります。なかでも有名なのが、足利氏の古印・落款に因んだ「古印最中」。
創業以来百有余年という老舗、香雲堂本店で製造販売されています。
相田みつを氏製作のしおり、包装紙が全国的に有名だそうです。

〔 2010/01/23 (2009/05入湯) 〕


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■ 塩原(畑下)温泉 「はとや旅館」 【 Web上に閉館情報あり 】



この施設の現在の営業状況は不明です。Web上では閉館情報がみつかります。

塩原(畑下)温泉 「はとや旅館」
住 所 :栃木県那須塩原市下塩原448
電 話 :0287-32-2588
時 間 :10:00~17:00(時間要確認)
料 金 :500円
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))

※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。


塩原温泉郷のひとつ畑下(はたおり)温泉は、箒川の流れが湾曲して流れるところ。
国道から枝道を下っていった川沿いに鄙びたたたずまいをみせています。
塩原のなかでもお湯に個性のある湯場ですが、日帰り入浴がむずかしいエリアでもあります。
この日は例によって「清琴楼」で日帰りを断られたので、並びにあるここに突入してみました。

玄関先で日帰り入浴を乞うと、日帰り客などあまりいないらしく、ちょっと驚いた感じでしたが、浴室に行き湯張りの状況を確認すると、すぐに快く招き入れてくれました。
お兄さんと妹の元気な兄弟がご案内。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 男湯

館内は旅館というより民宿的できもちB級入っていますが、湯宿の雰囲気はあります。
廊下の奥に男女別の浴室。左手手前が女湯、おくが男湯。
男湯のほうが広く、思いのほか立派な浴槽が据えられていてびっくり。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

ややくらめの浴室に、6-7人はいけそうなタイル貼浴槽がひとつ。
カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
平日12時で男女湯とも独占。

芸術的に翠白色の析出のでたカランから触れないほどの熱湯をしぼり気味に投入。
このカランは湯量調整ができ、MAX40L/minほども出ますが、全開にするととても熱くて入れないでしょう。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 湯口カラン

槽内注排湯はなし。
お湯張り中だったのでオーバーフローはありませんでしたが、投入湯温やお湯の感じ、さらに浴後のご主人とのはなしからしても、おそらく加水なしのかけ流しと思われます。
浴槽はしの切欠から排湯口にかけては石灰華系の析出がでています。

しかし、日帰り客もほとんどいないと思われるのに、昼間から名湯、畑下のお湯を非加水かけ流しとは贅沢なものです。


【写真 上(左)】 析出
【写真 下(右)】 湯色

ほぼ適温~ややぬるめのお湯は、いい感じのくすみ緑色ささにごりで、白い浮遊物が少量だだよいます。
湯面には炭酸カルシウムらしき結晶も浮いています。

重曹味+しっかりとした塩味で金気味はほとんど感じられません。
予想外に臭いはよわく、わずかに西上州系のセメント臭を感じる程度。
湯ざわりはキシキシととろみがメインで、これによわい重曹系のツルすべが加わる複雑なもの。
ほてりはさほどなく、上品にあたたまります。


【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 内湯の湯色と結晶

味臭的にはさほどガツンとくるものはないし、とくに濃度感があるというわけでもないのに、肌に染みいるような感覚と抜けられなくなるような奥ぶかさを秘めたお湯で、塩原でも上位にくるお湯かと思います。

なお、分析書には「畑下源泉」とありましたが、おそらく町営畑下源泉(共同配湯)で、これは湯めぐり手形で入れる「ぬりや」(畑下元湯共有(共同配湯))とは別の源泉です。

非常にマニアックな日帰り湯で、ふつうの人(笑)にあえておすすめはしませんが、コアな温泉マニアなら攻めてみるのも面白いかも・・・。

Na-塩化物温泉 77.0℃、pH=6.3、湧出量不明、成分総計=2753.0mg/kg、Na^+=624.6mg/kg、Ca^2+=119.4、Fe^2+=1.0、F^-=1.8、Cl^-=897.1、SO_4^2-=267.3、HCO_3^-=291.0、陽イオン計=801.0、陰イオン計=1457.2、メタけい酸=180.8、メタほう酸=35.5、遊離炭酸=277.7 <H4.7.1分析> (源泉名:畑下源泉)

■ブランドグルメ
〔 塩原の山椒の佃煮 〕
塩原の山には山椒が多く自生し、山椒の佃煮が名物とされています。
とくにおにぎりの具としてつかわれることが多いようです。
福渡の小松屋商店のものは、山野に自生する山椒の若芽を、正油、鰹節、水飴で昔ながらの独自の手法で丹念に煮上げたもので、「朝倉でんぶ」という名称で親しまれています。

〔 2010/01/05UP (2007/03入湯) 〕


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