関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 西川温泉 「湯の郷 湯西川観光センター」
<西川温泉「湯の郷 湯西川観光センター」> (日光市(旧 栗山村)西川478-1、9:00~21:00、無休、500円、0288-78-1222)
紹介ページ(野岩鉄道)
旧栗山村西川地区にあった「西川公民館」は温泉マニアのあいだに数々の名湯伝説を残しつつ、湯西川ダムの建設にともない2005年8月末をもってその幕を閉じました。
そこと同じ源泉を引湯し、2006/8/18あらたにオープンしたこの温泉施設は、野岩鉄道「湯西川温泉」駅に隣接する「道の駅」内に新設されたもの。
【写真 上(左)】 建物前の足湯
【写真 下(右)】 ロビー
大規模な道の駅の2階にあって、意匠的にいろいろ凝っているところもありますが、どうしてもセンター系イメージが抜けきれていません。
時間によってはけっこう空いているという事前情報がありましたが、連休17時で2-6人とやっぱり空いていました。
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 館内
廊下の奥に女湯、その手前に男湯。
脱衣所はさして広くなく、団体が入ったらきびしいのでは?
浴場は内湯(造12人以上)、露天(造7-8人)の2槽とシンプル。
内湯は湯気がもうもうとこもり、軒下タイプの露天は曇りガラスの塀が高くて展望はありません。
カランセパ式7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天
内湯は、木?の湯口からかなりの量を投入ですが、排湯は確認しわすれました。
露天は、木の湯口から投入で切欠からザンザコの流し出し。
お湯の感じからして、かけ流しかそれに近い湯づかいかと思います。
お湯は両槽とも適温で、ほぼ無色透明。
こまかな気泡がただよい、いちばんお湯の鮮度を感じた内湯湯口のそばでは、わずかにアワつきもあったと思いますが、「公民館」にあった細かな黒い湯の花はみあたりませんでした。
微塩味弱重曹味+微たまご味にイオウ系の弱たまご臭。
たまご臭は湯口で明瞭、湯面でもわずかながら香るのは立派。
弱とろみとヌル(ツル)すべが混じり合う湯ざわりは「公民館」と同系であたたまりも強くやはり力のあるお湯です。
【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 貯湯施設?
「道の駅」のお湯としてはそうとうにレベルが高く、正直、引湯でよくぞここまで鮮度感とイオウ気をキープしたものだと感心するほどのお湯です。
それでも名湯「西川公民館」のお湯を知っていると、どうしても評価が辛くなってしまうのはいたしかたないところか・・・。
それにしてもこの空き方はどうなのかな?
駅よこ、道の駅、センター系、岩盤浴と人気の要素をいくつももっているお湯にしてはあまりに空いています。
昼間寄ったときはPが満車になるくらい賑わっていましたが、そのうちどのくらいが入浴してたんだろう?
【写真 上(左)】 夜の足湯
【写真 下(右)】 足湯の湯口
施設の前に足湯があり、これもかけ流しと思われる質の高いものなので、これに浸かったらそれで満足してしまうのかも・・・?
立地的に鬼怒川・川治の奥だし、ここを通る観光客の多くは湯西川温泉の宿泊客なので、「わざわざここで温泉入らなくてもいいよ~」状態なのかもしれません。
R121会津西街道から少し引き込んでいるものの、R121の走行客をどれだけ引き込めるかが集客のポイントとなるような気がします。
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(CO3)型) 41.7℃、pH=9.2、400.2L/min掘削揚湯、成分総計=0.201g/kg、Na^+=42.4mg/kg (86.47mval%)、Fe^2+=1.5、F^-=8.1 (17.70)、Cl^-=3.8 (4.45)、HS^-=0.4、HCO_3^-=59.2 (40.21)、CO_3^2-=16.2 (22.41)、BO_2^-=10.0、陽イオン計=48.6 (2.13mval)、陰イオン計=103.1 (2.41mval)、メタけい酸=49.5 <H9.7.15分析> (源泉名:市有西川源泉)
※ 分析書データは、「公民館」に掲示されていたものと同じでした。
<温泉利用掲示> 加温:あり
〔 2009年1月3日レポ 〕
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■ 西川温泉 「公民館」 (ダム建設により廃止) 〔 Pick Up温泉 〕
<西川温泉「公民館」> (栗山村、時間不明、500円、TEL不明)
●湯西川ダム建設にともない2005年8月末をもって閉鎖されました。
代替施設として野岩鉄道「湯西川温泉」駅に隣接する「道の駅」内に「湯の郷 湯西川観光センター」が開設されています。
湯西川温泉の手前、県道249黒部西川線沿いにある公民館の入浴施設。
地元住民向けの施設ですが、外来者にも開放しています。めがねさんのレポがあったかな?
野岩鉄道「湯西川温泉」駅を過ぎて1kmほど走るとさしかかる大きな右カーブの手前下方にある民家風の建物。
看板もなにもないのでこの右カーブが目印になります。車は建物前のスペースに停められます。
玄関にあがってはじめて”温泉浴場 受付 入浴500円”という貼り紙があるので、事前情報がないとまず到達できません。
玄関よこの居間に所在なげに座っていた当番のおじさんに料金を払い、奥の浴室へ。
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 浴室入口
男女別の小さな浴室は、木造の感じのいいものでしっかりと手入れされていました。
浴室の扉をあけると、ウワサどおりの洪水状態。浴槽用のカランだけでなく、洗い場カランからも惜しげもなく源泉が注がれています。
カラン(源泉&水)1、アメニティ類なし。土曜11時で独占でした。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 洗い場のカラン
木造りの湯船に緑青?の出たカランから大量投入でザコザコのオーバーフローのかけ流し。
槽内注排湯はないので、投入量で温調をしているようです。(全開だとゆうに50L/minはいくと思う)
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 ざこざこです
お湯は絶品です。
ほぼ適温できもち懸濁したお湯には、イオウ系と思われる細かな黒い湯の花がただよっています。
微塩味重曹味+微石膏味?+微たまご味にほこほことした温泉臭+しぶ焦げイオウ臭。とろみとヌル(ツル)すべとキシキシが混じり合うデリケートな浴感。
鮮度感は抜群で、湯温のわりに強烈な温まり感があります。
浴後も温まり感が持続しますが、その後充実した爽快感に変わっていきます。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 浴槽から湯口
浴後当番のおじさんと少し話しをしました。
・西川集落はほとんど山側に移転してしまったので、今はあまり入りにくる人がいない。
・(温泉マニアがよくくるのでは?という問いに対して)「それほど多くないが、インターネットには載っているよ」といって、プリントアウトされた何枚かの紹介ページを見せてくれた。
・湯西川ダムの建設にともない閉鎖となるが、ダム湖に沈むのではなく県道が山側に付け替えられてしまいアクセスできなくなるため。新しい入浴施設は「湯西川温泉」駅の横に建設中。
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 配湯施設?
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(CO3)型) 41.7℃、pH=9.2、400.2L/min掘削揚湯、成分総計=0.201g/kg、Na^+=42.4mg/kg (86.47mval%)、Fe^2+=1.5、F^-=8.1 (17.70)、Cl^-=3.8 (4.45)、HS^-=0.4、HCO_3^-=59.2 (40.21)、CO_3^2-=16.2 (22.41)、BO_2^-=10.0、陽イオン計=48.6 (2.13mval)、陰イオン計=103.1 (2.41mval)、メタけい酸=49.5 <H9.7.15分析> (源泉名:市有西川源泉)
〔 2005年9月13日レポ (2009年1月3日画像補強) 〕
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■ 川治温泉 「登隆館」 〔 Pick Up温泉 〕
<川治温泉「登隆館」> (日光市(旧 藤原町)、11:00~18:00(時間要問合せ)、500円、0288-78-0006)
紹介HP
男鹿川の左岸に建つ41室の中規模旅館。
みしゅらんあり。ナイジェルさんのレポをみて、ずっと気になっていた宿です。
かなり年季入った建物ですが、老舗温泉地ではこういうのにアタリが多いので期待が高まります。
浴場は大浴場と婦人浴場のふたつで、19~21時の2時間は大浴場が婦人用になります。
窓の広いゆったりとした浴室に、ゆるやかにカーブを描く変形の青いタイル浴槽(数10人はいけそうな巨大なもの)が映えています。
壁や柱面にもタイルがあしらわれたなかなか手のこんだ浴場で、窓のすぐ下を男鹿川が流れています。右手の軒下には半露天?っぽい浴槽?がありましたが、お湯は張られていませんでした。
【写真 上(左)】 大浴場
【写真 下(右)】 壁画と洗い場
柱をまいた皿状のタイル湯口(石膏の白い析出&鉄分の赤茶変色つき)からの投入と、底面から湯面が盛り上がるほどの大量の注入があります。槽内排湯はなく、ものすごい量をオーバーフロー、排水が追いつかず一部池状態になっています。
館内掲示には「当館の温泉は水が一滴も入らない本物の温泉です。(略)源泉より直接引湯した湯量溢れる温泉はそのまま『かけ流し』で捨て(以下略)」とあり、お湯の感じからしても非加水かけ流しでしょう。
また、館内掲示に「深夜12時より朝7時までの間、温度が2℃程下がります(源泉の温度)」とあるので、深夜~早朝以外は2℃ほど加温していると思います。
カラン4(たぶん温泉)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜14時で独占~2人。
【写真 上(左)】 柱の湯口
【写真 下(右)】 大量注入で盛り上がる湯面
無色透明のお湯は39℃ほどのぬるめで、ほぼ無味。
ほこほことした芒硝石膏系の湯の香がほのかにただよいます。
よわいキシキシととろみを帯びた湯ざわりやわらかなお湯は長湯仕様。
鮮度感は高く湯口そばでは少量ながらアワつきもありました。
しかし、これだけの巨大浴槽で充分な鮮度感を保つとは、登隆館おそるべし!
数千L/minを自噴するという川治温泉の底力を実感する湯づかいです。
しっかりとした温まりがありますが、適度な爽快感がでる上品な湯あがり感も味わえます。
強烈なインパクトはないものの、妙に奥ぶかさのあるお湯でなかなか脱出できません。
ヘラブナ釣りじゃないですが、硫黄泉だ、明礬泉だ、いやさ炭酸泉じゃい!、とさんざ道楽(笑)したあげく、結局もどってくるのはこういうお湯なのかもしれません。
浴場に佇んでざあざあと流れていく源泉を眺めているだけで、豊かなきもちになれます。
栃木北部を代表するいやし系浴場としておすすめします。
単純温泉(Na-Cl・HCO3・SO4型) 41.9℃、pH=8.0、644.4L/min(自然湧出)、成分総計=0.296mg/kg、Na^+=65.1mg/kg (79.68mval%)、Ca^2+=12.4、Fe^2+=1.2、Cl^-=52.1 (40.19)、SO_4^2-=47.8 (27.22)、HCO_3^-=65.1 (29.19)、陽イオン計=80.4 (3.56mval)、陰イオン計=168.2 (3.65mval)、メタほう酸=5.1 <H14.12.9分析> (源泉名:共同浴場源泉)
※ここの源泉は自家源泉かと思いましたが、すくなくとも柏屋とは共同使用しているようです。
源泉の詳細は→こちら(温泉地巡り 川治温泉)
〔 2007年4月24日レポ 〕
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■ 宇都宮天然温泉 「ベルさくらの湯」
ブログ表題がいちおう「関東周辺の新設日帰り温泉レポ」なので、たまには速攻レポしましょう(^^;;)。
<宇都宮天然温泉「ベルさくらの湯」> (宇都宮市陽東6-5-31、9:00~24:00、750円(土日祝850円)/会員各100円引、028-663-4126)
オフィシャルHP
宇都宮の大規模SC(ショッピングセンター)ベルモール内に2008/11/20オープンしたばかりの温泉スパ銭。
栃木湯めぐりの帰りによってみました。
ベルモールには簡単にたどりつけますが、そのあとが大変。
渋滞対策のためかP入口を絞っていて、それが3レーンにわかれ、一番右のレーンを行かないと道の反対側のイトーヨーカドーに強制連行(^^;)されたりするので要注意。
位置的にはモールの東端(国道4号寄り)で、平面Pに東側から直接入る入口もあるらしいが、発見できず。
施設前の平面Pか地下Pに停めますが、場内通路はすべて一通で複雑怪奇な導線。
サインが不備のこともあって、非常にわかりづらいです。今回、雨だったので地下Pに停めましたが、ここも迷路状態。
駐車場5,000台完備というのは「ベルモール」全体のP台数だと思いますが、専用地下駐車場220台というのも充分すごい。さすがは日本有数の車社会、栃木県のお湯です。
館内で配布していた下野新聞開業特集号をみると、この施設はステーキで有名な旧”宮グループ”との関係がふかいようですが、いろいろと複雑な経緯があるようで詳細不明。
プロジェクトチームは多くが宇都宮周辺の企業で、北関東の雄、宇都宮が総力を結集してつくりあげた最新鋭大型スパ銭という感じがします。
総床面積は約三千平方メートル、年間五十万人の入場を見込む(下野新聞記事)という巨大施設は、さすがに「北関東最大級の日帰り温泉」と謳うだけのことはあります。
施設詳細はみしゅらん掲示板のONKEN21さんの速攻レポがあるので、そちらを参照ください。
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 サイン
典型的和風スパ銭のつくり。暖色照明のあかるい館内。
食事処、千円カット、無料リクライニングルーム、チムジルバン(韓国風岩盤浴、有料)など施設充実。
浴場は1階の廊下の奥。手前が男湯、奥が女湯の男女固定制。
脱衣所はさほど広くなく、熱気がこもり気味。
浴室に入って、左手に洗い場ゾーン、その奥に「主浴槽」(みかげ石枠タイル貼数十人、温泉加水使用、ジャグジー付)、右手手前からドライサウナ、水風呂、人工炭酸泉、塩サウナ、各種機能浴槽(井水)。内湯は開口が少なくやや暗めか?
露天ゾーンは左手に「壺湯」(みかげ石造1人)×3、中央に「くつろぎ湯」(20人以上)とその左手奥に「あつ湯」(7-8人)、右手奥には「岩風呂」(7.8人、源泉かけ流し)、さらに右手奥には右手に「寝ころび湯」(6人)、内湯寄りにスチーム式ハーブサウナと多彩。
露天の浴槽はおおむね石枠鉄平石造です。
露天はさすがにスペース感&開放感があって、浴槽を縫うように小川を配したつくりも趣があります。
男湯かけ流し槽は屋根付ですが、女湯のは屋根がないのはちと問題か?。
カランセパ式31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日20時で20~30人と拍子抜けするくらい空いていました。
水風呂は井水循環で17℃と冷たいですが、カルキよわくて良質なもの。ほてほて湯の源泉「岩風呂」との交互浴がすこぶる快感。
人工炭酸泉はやたらに強力。あっという間にアワアワと炭酸冷感につつまれます。
これだけ強力なのは下志津温泉「みどりの湯 都賀店」以外にちょっと記憶がありません。
全体にゆったりつくられ快適ですが、水風呂の踏み切りがやたら高くてあぶないのと、内湯の座湯?にお湯が流れていなかったのは疑問。
湯づかいは「岩風呂」以外は槽内注吸湯ありの循環仕様。
「岩風呂」は赤茶に変色した岩の湯口から熱湯源泉を投入し、岩の隙間からとなりの「くつろぎ湯」への流し出し。
壺湯の湯口はお湯の感じからして源泉だと思います。(あと、熱湯の岩湯口は出ていませんでしたが、岩の色づき具合からみてここも源泉投入では?)
内湯主浴槽は、「源泉加水」とありますが、ほとんど濃度を感じられないほどのゲキ希釈。ただ、希釈につかっている井水の泉質がよいのか意外にやわらかく、カルキ臭も弱めで入りごこちは悪くありません。
その他の循環槽は、色不明のうす濁りで浮遊物なし。味不明で磯の香+タール臭がしますがわりにおだやか。
しっかりとした濃度感に加え、かけ流し槽よりはよわいもののツルすべととろみもあって、循環湯にしては悪くありません。
お湯のよさは、壺湯 > 温湯 > くつろぎ湯の順かな?
壺湯は湯口からかなりの量の源泉?を投入しているのに、底面からうっとうしい強力注入があるのは残念。ここは底注をやめてかけ流し槽にしてもよいのでは?
さて、本題のかけ流し槽「岩風呂」です。
43℃ほどもある熱湯は透明度60cmほどのささにごり。
夜だったので色はよくわかりませんでしたが、たぶん茶~褐色系だと思います。
塩味に重曹味とよわい鉄系のだし味が入ったまろやかな味。よわいながら栃木平野部特有の焼けタイヤ臭+微金気臭+微モール臭+僅微イオウ臭?の鮮度を感じる複雑な味臭。
よわめのツルすべ(重曹泉系)に弱とろみが加わって、温泉らしい湯ざわりを生みだしています。
強いあたたまりと迫り来るような力づよさに加え、どことなく奥行きのある浴感は、SO4^2-=470.6が効いているためかもしれません。(関東平野部でこれだけの硫酸塩を含んでいるお湯はすくない。)
イメージ的には塩原の「あかつきの湯」を濃くして、「ただおみ温泉」の硫酸塩泉を足しこみ、常総の「きぬの湯」の個性的モールをスパイスした感じか・・・?(笑)。
”かけ流し”掲示があるので客が集まってくるものの、熱湯かつ力感あふれるお湯なのでふつうの人(~~)は数分と入れません。で、回転が速く意外に空いています。(ここに限らず、浴槽よこで湯づかい掲示をする施設がふえていますが、これをやるとかけ流し槽が過度に混雑するので、ここまでやる必要はないと思う - あくまで個人的意見ですが・・・)
たぶんいまの湯温では「熱すぎる」という苦情が殺到すると思いますが、これで湯温をひくくすると回転が落ちて、イモ洗いになるはお湯はなまるは、「ぜんぜん空かない」との苦情は出るはでいいことはないような・・・。
すくなくとも、温泉好きは(加水にせよ貯湯時間延長にせよ)「岩風呂」の温度を落とした時点で、もうここには行かなくなるように思います。
SC内の温泉施設はこれまでハズレつづきだっただけに、ここもどうせ「なんちゃってかけ流し(~~;)」だろうとさして期待もせずにいきましたが、その予想はいい意味で見事に裏切られました。
宇都宮市内のお湯は、「ただおみ温泉」、「南大門」、「極楽湯」、「リフレ鶴田」と入っていますが、すくなくとも「岩風呂」に限っていえば、かなり上位にくるお湯かと。
施設もいいし、雰囲気も明るいし、これから人気があがっていく施設だと思います。
Na・Ca-塩化物温泉 60.8℃、pH=7.2、215.2L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=3.863?g/kg、Na^+=963.2mg/kg (72.18mval%)、Ca^2+=315.0 (27.08)、Fe^2+=1.3、F^-=2.9、Cl^-=1483.2 (70.05)、HS^-=0.2、SO4^2-=470.6 (16.41)、HCO_3^-=480.9 (13.20)、陽イオン計=1291.8 (58.05mval)、陰イオン計=2442.0 (59.72mval)、メタけい酸=64.0、メタほう酸=14.6、硫化水素=0.1 <H16.2.9分析> (源泉名:さくらの湯)
<温泉利用掲示>
岩風呂 加水:なし 加温:あり 循環:なし 消毒:なし
内湯主浴槽 加水:あり 加温:あり 循環:あり 消毒:あり
壺湯・くつろぎ湯・あつ湯 加水:なし 加温:あり 循環:あり 消毒:あり
〔 2008年11月25日レポ 〕
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■ 喜連川温泉(おおるり源泉) 「ベルセルバCC&ホテルベルセルバ」
<喜連川温泉(おおるり源泉)「ベルセルバCC&ホテルベルセルバ」> (さくら市(旧 喜連川町)、14:00~23:00、800円、028-685-1511)
オフィシャルHP
喜連川東部、鹿子畑地区にあるゴルフ場が温泉入浴施設を日帰り開放するもの。
情報がすこぶる少ないですが、流れ星さんの情報をたよりに攻めてみました。
喜連川から小川へ抜けるR293旧陸羽街道沿いにあります。
クラブハウス設計はかの丹下健三氏によるもので、さすがに存在感がありロビーから望むフェアウェイの眺めは圧巻。浴場はクラブハウスお約束のロッカー室の奥、脱衣所には日帰り客も使える無料ロッカーがあります。当然のごとくタオル&バスタオルは備え付け。
窓の広い明るい浴場はメンテがきいて綺麗、落ちついた雰囲気のあるいい浴場です。
内湯(みかげ石造10人以上、ジャグジー付)、備長炭風呂(ぬるめカルキ臭、たぶん真湯(井水))、水風呂(井水、15℃位で冷たい)、サウナに露天(みかげ石造10人以上、ジェット×4付)という構成。
露天は軒下タイプながら手入れされた前庭をもち、風が通ります。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日14時で独占~10人。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口
内湯と露天はガラス越しにとなり合ってお湯の行き来あり。
湯口はみかげ石半球状で内湯、露天両サイドに投入口があり、お湯の感じからしてこれは源泉かと思います。
内湯は他にジャグジー注入と側面注入で槽内排湯はなく、ザコザコのオーバーフロー。
露天は側面注入・吸湯ありでオーバーフローなし。
ほぼ適温のお湯は無色透明で微たまご味、微かに甘いイオウ臭とこのエリア特有の焼けタイヤ系の微アブラ臭が香ります。カルキ臭はまったく感じませんでした。
内湯の湯口そばでは弱いアワつき、露天でもわずかなアワつきがあってお湯の鮮度は悪くないです。
ヌル+ツルすべととろみがあり、肌ざわりやさしいお湯でよくあたたまります。
「美人の湯」として売り出しているようですが、看板に偽りなしでしょう。
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口
浴槽は厳密にいうと循環仕様に思えますが、湯口そばのお湯は鮮度感高く、ほとんどかけ流しに近いコンディション。
スペック以上に入り応えのあるお湯は、さすがに喜連川エリア。
ここは、幾度か経営主体が変わり、「王門倶楽部オオルリコース」→「ザ・ミレニアムゴルフクラブ」→「ベルセルバカントリークラブ」と2回も名称を替えています。
ゴルフ場厳冬の時代を象徴するような施設ですが、こういう時世でもなければ、とても日帰り開放はされないでしょう。
お湯はいいし、施設内容のわりに料金も手頃なのでここはおすすめです。
公式情報では日帰り開始は14時からですが、当日は13時ごろから受付していたようなので早めに攻めるのがベターでは?。
14時過ぎると、プレーを終えたゴルフ客が団体で入浴してきます。
なお、クラブハウス内にある沖縄料理「やんばる」で食事すると当日は半額で利用できるようですが、こちらの営業時間は17:00~です。
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(CO3)・Cl型) 49.7℃、pH=9.4、102.3L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=0.555mg/kg、Na^+=141.0mg/kg (98.72mval%)、F^-=2.0、Cl^-=57.3 (23.28)、HS^-=0.1、HCO_3^-=181.9 (42.96)、CO_3^2-=55.7 (26.73)、陽イオン計=143.4 (6.21mval)、陰イオン計=314.1 (6.94mval)、メタけい酸=97.6 <H17.1.12分析> (源泉名:喜連川温泉(おおるり源泉))
<温泉利用掲示>(要約)
加水:あり(気温の高い期間のみ) 加温:あり(気温の低い期間のみ) 循環濾過:あり 塩素系薬剤使用:あり
〔 2006年8月10日レポに加筆・修正 〕
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■ 鬼怒川温泉 「志季大瀞」
<鬼怒川温泉 「志季大瀞」(しきおおとろ)> (日光市(旧 藤原町)小佐越1-42、10:00~20:00(受付〆19:00)、500円、0288-76-3855)
オフィシャルHP
鬼怒川といっても日光猿軍団にちかいところ、位置的には新高徳と小佐越の中間あたりにある湯宿が日帰り開放するもの。
よくはわかりませんが、日帰りをはじめたのは最近のような気がするので〔新設の温泉〕にいれておきます。
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 ロビーからの眺め
予想以上にごぎれいな施設で、ゆったりとした敷地をもっています。
館内から鬼怒川の瀞(トロ)のながめがよく、このながめは八塩温泉「神水館」にどことなく似ています。
廊下の奥に男女別の浴室。他に展望貸切風呂(別料金、日帰り利用可)もあります。
脱衣所はこぢんまり、でも浴場はそこそこゆったりとしていて、手前に内湯(赤みかげ石枠タイル貼4人、かなり熱い)、奥に露天(みかげ石&石枠伊豆石敷4人、よしず天井、ややぬるめ)を配置。
露天は鬼怒川の瀞(トロ)をみおろす高みにあって、庭園を配した好ロケです。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日10時で独占。
カランはわずかに鉄臭がしたので、水道じゃないかも。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 内湯の湯口
内湯は、赤みかげ石の湯口からの水(たぶん非加温源泉)投入+側面からの熱湯少量注入で底面吸湯のオーバーフローなし。
露天は、白い石膏系の析出がでた岩の湯口からの適温大量投入&側面注入で、底面吸湯とよわいオーバーフローがあります。
露天の投入量と湯温は変動し、ぬるいときのほうがお湯がよさげなので、このときに非加温源泉の投入量がふえるのでは?
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口
お湯は露天のほうがいいので露天のレポです。
お湯はわずかに懸濁し、白い湯の花が少量浮いています。
ほぼ無味でよわいながら芒硝石膏系のやわらかな湯の香。キシキシとヌルすべが入りまじり、かなりあたたまりが強いですが、浴後は爽快感がでます。
鮮度感もまーまーあってカルキ臭もほとんど感じないので、循環にしてもかなり湯づかいのいい方だと思います。
分析書の掲示はなく、ひょっとすると鉱泉かもしれないですが、ハンパな循環温泉よりよほど質のよい浴感が楽しめます。お湯の感じからしてたぶんNa・Ca-SO4泉系で溶存計500~1,000mg/kgくらいのアルカリ泉かと思います。
日帰りに積極的で、施設は綺麗だし宿の人も親切なので、おすすめかも。
〔 2008年4月入湯 〕
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■ 真岡温泉(真岡インター天然温泉) 「スパリゾート・フジ 天然温泉『森の泉』」
<真岡温泉(真岡インター天然温泉)「スパリゾート・フジ 天然温泉『森の泉』」> (真岡市長田1715-1、6:00~9:00/10:00~23:00、880円、0285-85-5526)
オフィシャルHP
2007年8月20日にオープンした日帰り温泉施設。(ONKEN21さんのレポ(みしゅらん)あり。)
先日開通した北関東道「真岡IC」そばにあり、北関東道からもよく見えますが、ICまわりの道は整備途中でわかりにくく、なかなかたどりつけません。
温泉施設というよりは、ホテルかハウスウェディング風の白亜の建物で短期賃貸マンションも併設しているようです。
料金は当初680円とゲキ安でしたが、いまは880円になっているようです。
それでもフェイスタオル・バスタオル・館内着つきプール利用可の時間無制限ですから安いものです。
3層の館内には、温浴施設の他、プール、岩盤浴、各種レストラン、ゲームコーナー、宴会場とてんこ盛り。付帯施設をつくりすぎたかも?
館内は明るく綺麗ですが、なんとなく無機質でスポーツクラブのよう。
B1Fが温浴フロアで、同じ階にあるモンゴル式サウナは料金内で入れます。
脱衣所はプールタイプでかなり窮屈。よく覚えていませんが、ロッカーシステムが複雑で、たしか200円投入で100円のみ返却だったかと思います。
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 浴場入口
浴室に入って右手が洗い場、正面、扉の向こうが温泉浴場、左手奥にサウナ、ミストサウナ、水風呂と真湯の機能浴槽群。
水風呂はカルキ臭あるものの、とろみがあって入りごこちよく井水かも?
カランセパ式22、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
休日20時で10~20人と施設規模のわりに空いていました。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 立湯
温泉浴場のみレポします。
扉を開けると正面に大浴槽(白丸石タイル貼楕円形10人以上、ややぬる)、右手に立湯(タイル貼8人位で深い、ややぬる)の2槽。
場内はけっこう広くてデッキチェアもおいてありますが、窓がないので開放感がなくややこもり気味。
案内類には「露天風呂」とありますが、ひょっとしてここが露天???。
大浴槽・立湯ともに底面吸湯&側面注入ありの循環仕様ですが、オーバーフローもけっこうありました。
大浴槽にはぬる湯間欠投入の湯口があって、お湯の感じからしてひょっとして源泉かも?
お湯はうすいバスクリン色透明で浮遊物なし。強塩味+弱苦味+微金気だし味。
湯面はほぼ無臭でカルキ臭も感じず。大浴槽の湯口のみ弱い金気臭+αがありました。
かなり強い塩化土類系のきときとぺとぺと感があり、濃度感もしっかりありますがなぜかあたたまりが強くないのが不思議。(ふつうCa-Cl系でこのくらいの濃度感があると、ほてほてからから攻撃にさらされる。)
浴後は湯切れよくお肌つるつるすっきり爽快状態になります。(これも重曹がほとんど入っていないのに不思議。)
お湯は2槽で大差ないですが、きもち立湯のほうが濃い感じもしました。
大浴槽湯口で感じる金気が湯面ではほとんど感じられないので循環途中で除鉄しているかもしれません。
加水がすくなく思いのほかいいお湯でしたが、一風かわった浴室なのでいまいち落ちつきません。
施設構成がアンバランスで、やたらだだっ広いコーナーがある反面、脱衣所が狭かったり、露天がなかったりで違和感があります。
とくに、お客は施設規模からして当然露天があると思うハズなので、その意味でも評価が低くなってしまうのでは?
いまは和風温浴施設全盛で洋風施設はいまいち人気がありませんが、ここはどうかな?
真岡には超人気施設の「真岡井頭温泉」があるので、そことどう戦っていくのか、舵取りがむずかしいところかも・・・。
Na-塩化物温泉 51.1℃、pH=7.5、300.01L/min掘削揚湯、成分総計=12.445g/kg、Na^+=3951.4mg/kg (80.26mval%)、Ca^2+=804.6 (18.75)、Fe^2+=0.4、Al^3+=3.9、F^-=1.7、Cl^-=7534.5 (99.61)、HCO_3^-=27.6、Br^-=22.7、陽イオン計=4807.4 (214.14mval)、陰イオン計=7587.2 (213.36mval)、メタほう酸=14.0 <H18.7.19分析> (源泉名:真岡インター天然温泉 森の泉)
<温泉利用掲示> 加水:する場合あり 加温:する場合あり 循環ろ過装置利用:あり 塩素系薬剤使用・消毒:あり
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■ 馬頭温泉(那珂川温泉開発源泉) 「那珂川温泉旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
<馬頭温泉(那珂川温泉開発源泉)「那珂川温泉旅館」>(栃木県那珂川町(旧 小川町)、9:00~21:00?(時間要問合せ)、500円、0287-96-4353)
那珂川河畔にある鄙びの温泉旅館。場所は、R294で小川市街を抜けて北上した「中の原」信号を右折(細い道)したつき当たりです。
民家風(というか民家そのもの)の古びた外観、館内も生活感あふれ、小さな休憩室にはお客が何人かゴロ寝しています。
【写真 上(左)】 鄙び入った外観
【写真 下(右)】 浴場前
浴室は混浴×1で、ちょうど女性が入浴中だったので、しばらく待っていました。
木枠タイル貼り6.7人の浴槽ひとつのシンプルな浴室。
妙に細長い浴槽で、長辺方向を背にして座ると足が伸ばせません。
カラン2、シャンプー・ドライヤーなし。カランのチェックし忘れました。(温泉か?)
土曜12時で独占~3人。固定客がけっこういるようです。
パイプから加熱源泉を注入、端の排湯用切込みから流し出し、槽内排湯なしの加熱源泉かけ流しと思われます。
適温でかすかに白濁したお湯は、味不明、ほぼ無臭ですが、馬頭エリアのお湯らしいとろみとヌルすべの明瞭な、包まれるようなやさしい浴感でくせになりそう。浴後はとても温まります。
成分うすめの単純温泉でも、湯づかいがよければ充分満足できる代表例かと・・・。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 中洲にある泉源
かなり鄙び入ってますが、何かほのぼのとした雰囲気があり、けっこう気に入りました。
那珂川の中州に櫓があって、たぶんそれが泉源(自然湧出)かと思います。
単純温泉(Na-HCO3・SO4型) 28.9℃、pH=9.3、21.7L/min自然湧出、成分総計=0.333g/kg、Na^+=84.0mg/kg (96.56mval%)、F^-=2.2、Cl^-=3.3、SO_4^2-=35.4 (20.05)、HCO_3^-=79.5 (35.23)、CO_3^2-=42.8 (38.75)、陽イオン計=87.8 (3.78mval)、陰イオン計=163.7 (3.69mval)、メタけい酸=81.5 <S62.2.23分析> (源泉名:馬頭温泉(那珂川温泉開発源泉))
〔 2003年8月5日レポに加筆 〕
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■ 報恩温泉「ホテル報恩」 〔 Pick Up温泉 〕
<報恩温泉「ホテル報恩」>(那須町、11:00~21:00、600円、0287-78-3554)
オフィシャルHP
那須高久エリアのナゾのお湯のひとつで、「ホテル報恩」の浴室を日帰り開放するもの。
この日は柳沢鉱泉側からいったのでHPで案内しているサファリパーク経由のルートは詳細不明。柳沢からだとハイランドパーク方向に道なりに走り5分もかかりません。
那須湯本ほうからだと、ハイランドパーク正面ゲートを右に折れ、道なりにいくとたぶん到達できるかと。いずれにしても奥まったところにあるのでわかりにくいです。
すぐ横にハイランドパークのジェットコースターがあります。
オレンジ色のケバめの外観、日帰り入口はホテルとは別で、入口脇には温泉のモニュメントがあります。湯量豊富らしく、なんと全客室に温泉露天があるようです。
日帰り側の館内は無機質で色気はないですが、ホテルゾーンをのぞいてみたら、暖色系照明で雰囲気があったのでけっこういいかも?。無人のときは休憩所脇のカウンターのうえに料金を置いて入ります。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 水風呂
廊下の奥に男女別の浴場。扉をあけるとびっくり、赤茶の析出でこてこてにコーティングされた浴槽(石造5.6人)が鎮座していました。木(だったか?)の湯口からの投入で上面切り欠きからの排湯。
槽内注排湯は見あたりませんでした。
カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜16時で3~5人。
露天に出るとそこかしこに送湯パイプが引き回され、床は赤茶に色づいて仮設浴場のよう。温泉マニアには受けるかも・・・(笑)。
手前に水風呂(空だった)、左手に回り込んだ囲いのなかに露天(岩組鉄平石敷4.5人、屋根付き)。妙に入り組んだつくりで、パンフには「迷路型露天風呂」(笑)とあります。
【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 露天の湯口
露天に湯口はなく、底面からのジャグジー状大量注入+熱湯側面注入で、端の上面排湯口からの流し出し。
内湯・露天とも湯づかい不明ですが、HPには「源泉かけ流しの露天風呂」とあります。
お湯は個性のきわだったものです。
緑がかった赤茶色、透明度数cmの濃厚なにごり湯で露天のほうが赤味が強いです。
浴槽の底にはすさまじく赤茶の析出物がたまっています。
味の素系のうま味に微炭酸味。くらぶち相間川温泉を彷彿とさせる鉱物系アブラ臭があったのにはおどろき。
きしきしまったりとした重厚な湯ざわりで、赤茶の湯色ともあいまって好き嫌いのわかれるお湯でしょう。(私は好き ^^; )
それにしてもイオン計1.5g/kgもいってないのに、この個性はいったい何事?
赤茶ギトギトは、鉄分というよりは炭酸カルシウムが主犯のように思えました。
【写真 下(右)】 完璧なにごり湯です
【写真 下(右)】 沈殿物
帰りしなにオーナーと話をしました。
掘削規制(距離制限)の関係で、1kmほど離れたところにしか掘れず約1,100mで湧出。で、1kmほど引湯しているがパイプは意外と詰まらない。
むしろ浴槽に入れ空気に触れてからがたいへんで、たちまち析出を生じるので数日ごとに圧力をかけてクリーニングしている。
お湯はいいのだが、手間がかかると笑っておられました。
しかし、那須でプチ相間川臭に出会えるとはびっくり。ホントに那須はなんでもありですな(笑)。高久エリアを代表するクセもの湯として、温泉マニアにはおすすめします。
Na-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉 33.7~40℃、弱アルカリ性、湧出量不明、イオン計=1374mg/kg、Na^+=442.2mg/kg (94.40mval%)、Ca^2+=15.7、Fe^2+=2.4、F^-=14.5、Cl^-=345.2 (47.35)、HS^-=1.0、SO_4^2-=206.5 (20.91)、HCO_3^-=324.8 (25.89)、陽イオン計=469.9 (20.38mval)、陰イオン計=904.1 (20.56mval)、メタけい酸=76.7、メタほう酸=34.0 <H12.5.30分析> (源泉名:報恩温泉)
〔 2006年8月22日レポ 〕
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■ (塩原)大網温泉 「湯守 田中屋」 〔露天〕
(塩原)大網温泉「湯守 田中屋」〔露天〕
住 所 :栃木県那須塩原市塩原6番地(旧 塩原町)
電 話 :0287-32-3232
時 間 :13:00~20:00
料 金 :800円(内湯は別料金800円)
■ オフィシャルHP
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。
大網温泉は、塩原11湯といわれる塩原温泉郷の入口に位置する歴史あるお湯です。
塩原は不思議なところで、上流の上塩原、中塩原あたりは平凡な山里をおだやかに流れていた箒川は、下流に向かうにつれしだいに険しさを増し、大網に至って幽邃な渓谷を展開します。この渓谷に面して、大網温泉の有名な露天風呂(日本3大露天に数えられることもあるらしい)があります。ここは以前3度ほど入っていますが、今回じっくり入ったのでレポします。みしゅらん、ナイジェルさん、めがねさんのレポあり。
【写真 上(左)】 300段の階段
【写真 下(右)】 階段から「仙郷湯」
ここは「湯守 田中屋」の一軒宿で本館フロントで受付。玄関よこの飲泉所では、芒硝味と鉄系だし味のきいたよさげな源泉が味わえます。
Pのよこから300段にもおよぶ急な階段を下っていくと、途中から木の間がくれに4つの露天風呂が見えてきます。
【写真 上(左)】 「河原湯」と渓谷
【写真 下(右)】 「美人の湯」
女湯「美人の湯」(鉄平石造4-5人、屋根付)と、そのよこにメインの「仙郷湯」、階段を下ると小さな「岩間湯」、さらに下った川面ちかくに「河原湯」があります。「美人の湯」以外は混浴。ほかにいくつか浴槽の残骸らしきものがありますが、お湯が張られているのは上の4槽です。
女湯にはちゃんとした脱衣所があるものの、男性は「仙郷湯」よこの目隠しもない棚の前でワイルドに脱衣します(笑)
この日は土曜ながら空いていて、12時で独占!~3人。アメニティ類はなし。
【写真 上(左)】 「仙郷湯」
【写真 下(右)】 「仙郷湯」の湯口
A.「仙郷湯」
石枠鉄平石敷20人以上。木樋の湯口から大量投入で、石のあいまから川に向けての放流。
高みにあるので渓谷の眺めが秀逸です。
適温のお湯は無色透明で茶色の湯の花を浮かべています。芒硝味+石膏味に石膏臭。湯口では弱い焦げ臭。弱いとろみときしきしがあり、湯中の手先が青白く発光するSO4泉ライクなお湯です。お湯はけっして悪くないですが、つぎの2槽にくらべるとややインパクトに欠けるような気も・・・。
【写真 上(左)】 「岩間湯」
【写真 下(右)】 「岩間湯」の湧出ポイント
B.「岩間湯」
木枠コンクリ&自然石敷+砂地底3-4人。側面の穴からの注入(自然湧出?)と砂地底からの自然湧出。側面に仕込まれているパイプからの注入はなし。
きもち青味を帯びた透明のお湯はかなり熱めで銀色の細長い湯の花浮遊。味不明、かなり強い焦げ臭+僅微イオウ臭+α。鮮度感が高く、しっかりしたとろみに肌に食い入るような力強い浴感と強い青白発光がある上質なお湯です。
【写真 上(左)】 「河原湯」と川面 露天
【写真 下(右)】 「河原湯」
C.「河原湯」
コンクリ&自然石枠、コンクリ&自然石敷+砂地底5-6人。アーチ状にコンクリの屋根が懸かっています。浴槽奥に黒い無粋なパイプが引かれていますが出ておらず、ひょっとすると全量足元自噴かも。
湧出は奥がメインで奥はややぬるめ、手前はぬるめ。きもち青味がかって微濁したお湯にはうす茶の湯の花が大量に舞い、鮮度感は高くありません。
それでも、奥の方は入り心地がいいので、前半はけっこうここにいました。
味不明、弱いながらおだやかなSO4泉系の湯の香が香ります。弱いとろみ&きしきし&青白発光。SO4泉としてのわかりやすさはA.「仙郷湯」のほうがあると思いますが、なんとなく、こっちのほうがあとを曳く奥ぶかいお湯。
以上3槽は趣がちがいそれぞれに楽しめますが、やはりダントツによかったのはB.「岩間湯」でした。石膏泉と重炭酸土類泉が絶妙にバランスしているような質感の高いお湯で、塩原でも上位に入るお湯だと思います。
とかくロケーションだけがクローズアップされがちな大網の露天ですが、なかなかどうしてお湯もすばらしいものがあります。関東に渓流露天は数々あれど、これだけのロケーションと湯質を兼ね備えたところは少ないのでは・・・?
ただし、帰りは300段の恐怖の登りが待っています(^^;)。硫酸塩泉のお湯は想像以上に身体に効いているので、あわてずゆっくり登っていきましょう。(途中に休憩所&「塩渓紀勝」という紀行文の木版もあり→みしゅらん参照)。
やませみさんの情報によると、田中屋は3本の源泉をもっています。
■大網4号泉 Na・Ca-SO4温泉 64.8℃ pH=7.1 総計=1.78
■大網5号泉 Na・Ca-SO4温泉 54.0℃ pH=8.6 ER=1.23
■岩間の湯 Na・Ca-SO4温泉 47.5℃ pH=7.2 ER=1.16
うち、内湯(男湯/後日レポします)は4号泉の単独使用。HPには「自噴する三つの自家源泉」とあるので、おそらく5号泉と岩間の湯もつかわれていると思いますが、利用浴槽が不明。露天は5号泉と岩間の湯利用では?。とくに「岩間湯」はあきらかに他の浴槽とお湯の感じが違ったので、ここは自然湧出する”岩間の湯”源泉かもしれません。
露天まわりに温泉分析書の掲示はみあたらなかったので、内湯掲示の4号泉データを載っけておきます。
Na・Ca-硫酸塩温泉 62.5℃、pH=7.7、150.01L/min動力揚湯、成分総計=1.512g/kg、Na^+=288.9mg/kg (63.66mval%)、Ca^2+=135.3 (34.21)、F^-=4.8、Cl^-=29.2 (4.05)、SO_4^2-=854.2 (87.39)、HCO_3^-=90.9 (7.32)、陽イオン計=438.1 (19.74mval)、陰イオン計=979.1 (20.35mval)、メタけい酸=89.7 <H19.3.5分析> (源泉名:大網4号)
■ここの一軒宿は、近年、「ホテルニュー大網」→「湯守 田中屋」→「温泉 宿小町」と改名を重ね、なにか経営的に不安定なものを感じていましたが、2004年末、産業再生機構の支援決定。再生機構のもとでリニューアルを実施し、翌年4月に営業を再開。2006年4月には大和証券&三井住友フィナンシャルグループ系列のファンドの傘下に入り、経営管理は同グループと再生機構その他で設立した、(株)旅館マネジメントサポートによりおこなわれています。
このところかなり人気のようで、週末の露天は若いカップルやグループ客で占拠されることもあるよう。しずかにゆったり入りたいならばオフシーズンや平日を狙うのがベターかもしれません。
〔 2007年12月4日レポ 〕
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■ 塩原日の出温泉 「あかつきの湯」
オフィシャルHP
平成16年秋にオープンした民営日帰り施設。オープン時にはお湯のよさでけっこう話題になりましたがようやく入湯。ONKEN21さんのレポあり。塩原関谷と那須を結ぶ県道30矢板塩原線から少し入ったところ。県道沿いに出ている看板はけっこうショボいので、フリのお客は入りにくいかも?
畑のなかの農道をしばらく走ると、前方に思いがけず立派な建物がみえてきます。
敷地に入って正面がプール棟、左手が母屋。P台数も十分です。
温泉プール込みなのでそれなりの料金ですが、ニフティの割チケで300円引になり、17時以降は割チケなくても200円引となります。
館内は明るく綺麗。右手奥に男女別浴室と温泉プール。
脱衣所はやや狭いですが、浴室、露天ともゆったりとつくられています。
内湯は黒みかげ石枠伊豆石?貼の広め浴槽と寝湯(ジャグジー付、3人)、サウナに水風呂(冷たい、カルキ臭なし)。露天は岩枠石敷12人くらいで、敷地が広く開放感があります。
内湯は石の湯口からゲキ熱湯を投入で、切欠からの上面排湯。露天はほら穴状の岩の湯口からゲキ熱源泉を投入で端の排湯パイプからの上面排湯。ともに底面排湯口がありますが引いていませんでした。
投入量が多いのは露天で、鮮度、温泉臭とも露天湯口そばがベストかと思います。(あついけど・・・)
カラン10程(内セパ式4)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日18時で5~10人くらいと空いていました。
お湯はかなりのクセものです。
浴室に入ったとたんに、栃木北部特有の焼けタイヤ臭が迎えてくれます。かなり熱めのお湯は綺麗に緑がかった透明で弱重曹味+α(たとえにくい独特な味)。強い焼けタイヤ臭にくらぶち相間川系の鉱物臭がまじり、かすかにイオウ臭も入っているかも・・・。
明瞭なとろみ&ヌルすべ(とろみの方が強いと思う)があり、えらく温まりの強いお湯です。
イメージ的には塩原よりも喜連川東部のお湯(喜連川カントリーやベルセルバ)に近いですが、さらに強力です。
浴後はややパサつくものの、その後オイリーにおちつきます。
どこか風変わりな浴感は、Cl^-の少なさとF^-=24.3が作用しているのかもしれません。
予想以上の力感あるお湯にびっくり。とくにアブラ臭(というか焼けタイヤ臭)マニア ^^)は必浴かと・・・。食事もまあまあいけるので、来年予定している塩原攻めの帰りの定番となりそうです。
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 68.4℃、pH=9.2、250.0L/min(1,500m動力揚湯)、成分総計=0.867mg/kg、Na^+=231.5mg/kg (98.05mval%)、Fe^2+=1.8、F^-=24.3、Cl^-=8.2 (2.16)、HS^-=0.4、HCO_3^-=439.6 (67.17)、CO_3^2-=27.2、陽イオン計=236.5 (10.27mval)、陰イオン計=550.4 (10.72mval)、メタけい酸=79.4 <H16.5.11分析> (源泉名:仮称塩原日の出温泉)
〔 2006年12月25日レポ 〕
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■ 小川温泉 「森林の湯」 〔 Pick Up温泉 〕(休業中?)
行きにくさとお湯のよさで定評のあった施設ですが、現在休業中のようです。
いい写真がないですが、記録の意味でUPしてみました。
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小川町の山間にある民間日帰り施設。場所はわかりにくいです。
R294を小川町「上町」交差点で左折し、県道52矢板馬頭線に入って2㎞ほど進むと緑の小さな電柱看板があるのでそこを左折。看板は目立たないので要注意。
すぐに草ぼうぼうの細いダート道となり「廃業か?」と疑いましたが、そのまま数百m走ると意外に広い駐車場に飛び出します。けっこう車が停まっていてびっくり。
簡素な建物は男女別の入り口。入ると割合広い脱衣所でその奥が浴室。
浴室といっても二方開放の半露天で、屋根はありますが風通しよく気分がいいです。
浴槽は岩造り15人ほどで、湯口にはしっかりコップが置いてあります。
茶色に変色した岩の湯口から源泉を滝状に大量投入で、上面排湯口からの排湯。
槽内排湯は不明ですが、おそらく源泉かけ流しかと。
カラン2、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。カランも温泉です。
土曜14時で5~6人となかなかの盛況。
やや熱めのお湯は見るからによさげで、青みがかったささ濁りで茶色の浮遊物付き。
だし味+塩味でなかなか美味しいです。貝汁臭+微金気臭+微イオウ臭+弱アブラ臭の絶妙な温泉臭はとくに湯口付近で香り高く、客は湯口付近に集結。
全体に新鮮な鉄の特徴が出たお湯のイメージです。
湯中には細かな気泡がただよい、少量ながらアワつきもあります。
等張泉かけ流しに見合ったなかなか重たい浴感のお湯で、入りごたえは十分。
かなりほてりますが、浴後すぐに爽快感が出てあとを引きまくるお湯はやはりウワサに違わぬ名湯かと・・・。
この施設で600円は少し高い気もしますが、しっかりと固定ファンがついている感じ。それだけお湯に魅力があるということでしょうか。
行きにくい立地ですが、喜連川の行き帰りにでも、立ち寄りをおすすめします。
ただし、高級車以外ですが... (^^;
Na・Ca-塩化物温泉 57.6℃、pH=7.6、湧出量不明、成分総計=9540mg/kg、Na^+=2764.5mg/kg、Ca^2+=704.1、Fe^2+=2.0、F^-=2.6、Cl^-=5152.7、SO_4^2-=663.0、HS^-=0.5、陽イオン計=3562.3、陰イオン計=5881.1、メタほう酸=42.6、硫化水素=0.2 <H3.11.29分析> (源泉名:森林の湯)
〔 2003年08月08日レポ 〕
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■ 那須湯本温泉 「元湯 鹿の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
北関東を代表するこの超メジャー共同浴場は、殺生石の反対側、湯川の川沿いにあります。
橋を挟んで母屋と浴場棟が対峙する見応えのある外観、硫黄が香り、湯けむり立ちのぼるあたりのロケは抜群。総木造の浴室に万人ごのみのイオウ白濁湯ときては、人気が出ないわけがありません。みしゅらんの他レポ多数。
受付のスタッフは親切、パンフや案内も完備され、受入体制は共同湯というより観光施設。
橋を渡った右手が男湯。案の定、脱衣所は大混雑で廊下で着替えている人もいます。
脱衣所は暗く、床がビチャビチャなのには閉口。私も廊下に避難しました。
脱衣所から見渡せる浴場は総木造でさすがに風格があります。天井は低くはないものの、窓が小さく湯気がこもって場内は暗め。
手前から大きめのかけ湯槽(打たせ湯×2付、48℃)、その奥、左手前から、41、42、43、44、46℃、一番奥右手のやつがかの有名なプロ仕様(笑)の48℃で計6つ。
すべて総木造で多少大きさが違いますが、だいたい4.5人。浴槽の脇に透明な源泉を湛えている小さな湯だめ槽があります。
カラン、アメニティ類なし。土曜14時で浴場内40人ほどと大盛況。若いグループ客メインですが、まわりの客に講釈たれている温泉マニアらしき客もいて一種独特な客層。
お湯に浸かっている客より浴槽まわりのトドのほうが多いので、場内の移動に一苦労。
手前の41℃、42℃槽と奥の48℃槽が人気で、43℃、44℃、46℃のはわりに空いています。
すべての浴槽はイオウの黄色い析出のでた木樋の湯口からゲキ熱源泉を少量投入で、槽内注排湯はなく少量のオーバーフロー。しぼり量のみで1℃キザミに湯加減を調整していると思われ、これは職人芸です。
問題の48℃槽ですが、混んでいるうえに、頻繁に湯掻き棒でかき回されるので、湯温は46℃槽とさほど変わらなかったように思います。
2~3分ほど数回入りましたが、体感温度からすると、川原湯笹湯、高崎天神の湯の源泉槽、猿ヶ京や湯宿の共同湯の方が熱いです。
お湯は混んでいる41℃、42℃、48℃槽の白濁が強く、43℃、44℃、46℃のにごりは薄め(透明度20~50cm)。だいたい44、46、48℃の浴槽にいましたが、44℃のやつがいちばん鮮度感を感じました。
ただし、このお湯は、当たりの強い新鮮湯よりも多少寝かせてまろみのでた白濁湯の方が実際いいのかもしれず、酸性白濁硫化水素泉を苦手とする私には、どの浴槽がいいのか正直判断がつきませんでした。(このへんのことは、takayamaさんの説を参照ください。)
苦味+たまご味+酸性レモン味にしぶ焦げイオウ臭で、成分量より味が濃い感じ。メタけい酸系の強いとろみと硫酸塩泉系のキシキシがまじり、酸性泉特有の肌が溶けるようなぬるぬる感はさほど強くありません。
イオウの裏に硫酸塩が渋く効いているお湯は名湯ですが、あまりにも混雑が激しく、落ちついて入れませんでした。
鹿の湯・行人の湯混合泉は、「鹿の湯」だけでなく、周辺の旅館でも日帰りで入れるので、ゆったりと入りたい向きにはそちらをおすすめします。
酸性・含硫黄-Ca-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型) 68.4℃、pH=2.5、湧出量不明、成分総計=1.040g/kg、H^+=3.2、Na^+=39.2mg/kg、Ca^2+=70.1、Fe^2+=1.4、Cl^-=79.9、HSO_4^-=42.4、SO_4^2-=398.2、陽イオン計=149.9、陰イオン計=521.3、メタけい酸=338.3、硫化水素=28.8 <H11.3.15分析> (源泉名:鹿の湯・行人の湯 混合源泉)
※パンフ記載の分析書は「御所の湯」。
〔 2006年10月17日レポ 〕
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■ 那須高雄温泉 「おおるり山荘」
オフィシャルHP
野湯派の間では有名だった露天よこに、かの”おおるりグループ”が旅館を建てたもの。
湯本から山道を登っていくと、あたりの雰囲気から浮きあがった白いアパート風巨大建物があらわれます。
館内は、”こまどり交通”で送り込まれたとおぼしき、お年寄りの団体客であふれています。12時ちょい前にいったので、ちょうどこれから昼の宴会(^^)がはじまるところ。
浴場は内湯、大露天、小露天の3ケ所。おそるおそるのぞくと、客はみな宴会場に集結してるらしく、内湯に2人、露天はどちらも無人。これ幸いと突入。
【写真 上(左)】 泉源地帯
【写真 下(右)】 大露天
大露天は、那須野が原を見おろす好ロケ。露天の上手から幾筋もの湯川が流れ出し、このあたりが泉源地帯であることがわかります。
幾本かのパイプがここから引かれています。
手前に木製デッキ、その先に岩+石造25人くらいの露天。女湯とは木塀で仕切られています。
屋根はなく、木板の置き台が渡されているだけなので。内湯から脱衣カゴを持っていったほうがいいかも。
パイプ湯口からややぬるのお湯を投入でオーバーフローは、たぶんかけ流しかと。湯底はイオウの析出でぬるぬると滑ります。
【写真 上(左)】 大露天の湯色
【写真 下(右)】 内湯
窓の広い明るい内湯は、赤みかげ石枠石敷20人以上の浴槽がひとつ。パイプの湯口から42℃くらい(たまにもっと熱くなる)のお湯を投入で、手前への潤沢なオーバーフローはこれもかけ流しでは? カラン11、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
お湯は大露天でぬるめ33℃、内湯で40℃くらい。大露天は青味を帯びた濃いめの白濁湯で、緑白色の湯の花。内湯は青味うすく透明度も60cmほどと露天よりにごりは弱く、クリーム色の湯の花。
微苦味たまご味にしぶ焦げ&ラムネ系イオウ臭が香り立ち、塩分がほとんど感じられない上品なお湯です。
キシキシベースながらとろみがきいた湯ざわりやわらかなお湯で、温まりは弱いものの浴後ほこほこと温もります。
重炭酸土泉系のあとひき感もしっかりとあって、個人的には酸性硫化水素バリバリの湯本鹿の湯より、こっちの方が好みです。
【写真 上(左)】 大露天の湯口
【写真 下(右)】 小露天
露天から内湯に移動してまったりしていると、ホロ酔い気分のお客が姿を見せはじめ、くるはくるは、あっという間に20人超の大混雑に・・・。たまらず撤収し、露天をのぞくと、そこでは酒盛りがはじまっていました(^^;;)
ロビーは団体向け巨大仕様、館内は簡素ながら集団移動できるようにつくられています。低価格で団体集客を狙う”おおるりグループ”ですが、ここまで徹底していると、もはや感動さえ覚えます。
なお、小露天は入りませんでしたが、ここは妙に開放的で、下手すると前の道から丸見えなので要注意(屋根はある)。お湯はいちばん白味が強いように感じました。
なにかと先入観が先立ち”スカ”と思いがちな施設ですが、なかなかどうしてお湯は一級品。800.01L/min自然湧出の底力をみせています。
混雑が難点ですが、昼食時を狙えばゆったり入れるのでおすすめです。
含硫黄-Ca・Mg・Na-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型) 40.1℃、pH=6.1、800.01L/min自然湧出、成分総計=1.333、Na^+=55.3mg/kg (20.05mval%)、Mg^2+=44.8 (30.73)、Ca^2+=108.5 (45.09)、Mn^2+=1.6、Fe^2+=0.1、Cl^-=44.8 (10.47)、HS^-=2.9、SO_4^2-=359.9 (62.02)、HCO_3^-=196.5 (26.66)、陽イオン計=227.4 (12.01mval)、陰イオン計=604.4 (12.08mval)、メタけい酸=208.1、メタほう酸=4.8、遊離炭酸=261.8、硫化水素=26.2 <H15.12.12分析> (源泉名:高雄温泉)
〔 2006年9月20日レポ 〕
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■ 神山(高百)温泉 「高百オートキャンプ場」
<神山(高百)温泉「高百オートキャンプ場」> (日光市(旧 今市市)、9:00~21:00(要時間確認)、木休、内湯500円、露天300円、0288-21-7748)
オフィシャルHP
日光猿軍団が運営するオートキャンプ場の温泉施設を日帰り開放するもの。以前突入したところリニューアル休業中だったのでリベンジです。流れ星さんのレポあり。
ウェスタン村と日光カンツリーを結ぶ鬼怒川-日光の抜け道から少し入ったところにあります。(看板あり)
浴場は管理棟のなかの内湯と沢を渡った別棟の露天の2ケ所。内湯は500円、露天は300円でこの日は露天に入りました。
露天は総木造りの風とおしのいい小屋に併設されていて一部屋根あり。沢沿いのきもちのいいロケーション。カラン2(たぶん温泉)、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。土曜15時で5人~独占。
岩枠石貼10人くらいの浴槽に樹脂パイプからなんと80L/min以上も大量ドコドコ投入で、槽内注排湯はなく全量をザンザコにオーバーフローのかけ流し。浴槽脇の排湯口では池状態の排湯が渦を巻いています。
ほぼ適温のお湯はうすく翠がかって、ところどころ気泡でうすく濁っています。弱たまご味+弱重曹味、石膏臭?にかすかな甘イオウ臭。浴槽内どこでもアワつきがあり、とくに湯口そばでは相当な量で、栃木有数かも・・・。イメージ的には「鬼怒川仁王尊」に似ていますが、アワつきはこちらのほうが多いと思います。
重曹アルカリのツルヌルにアワつきのぬるが加わって、湯ざわりなめらかな文句なしの美人の湯。
とにかく鮮度感が抜群なので入っていて気持ちがいいです。ここはおすすめ。
ただ、場所柄、Highになったお子さまたちに占拠されるおそれ(ここはやむなしか? ^^;; )があるので、トップシーズンの夕方は避けたほうがベターかも・・・。
アルカリ性単純温泉 44.6℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=0.778g/kg、Na^+=250.2mg/kg、Fe^2+=0.2、F^-=14.3、Cl^-=225.2、HS^-=0.2、SO_4^2-=118.6、HCO_3^-=102.4、CO_3^2-=9.0、、陽イオン計=261.5、陰イオン計=469.8、メタほう酸=12.2、硫化水素=0.0 <H10.4.23分析> (源泉名:高百温泉)
〔 2006年7月24日レポ 〕
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