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■ 幸手温泉 「極楽湯(自然の湯)」 

<幸手温泉「極楽湯(自然の湯)」> (埼玉県幸手市、9:00~翌3:00、一般600円(土日祝700円)/会員500円(土日祝600円)、0480-44-4126)
オフィシャルHP

スーパー銭湯チェーン大手の自然堂(じねんどう)が直営する日帰り施設で、2002年秋、温泉掘削に成功し、2003年3月から温泉を導入したものです。
純和風のつくりで、スーパー銭湯というよりは凝った日帰り温泉施設の雰囲気は、どことなく行田「古代蓮物語」に似た印象。

「悠悠の湯」と「上上の湯」があって男女入替制ですが、構成は「悠悠の湯」にかまくら風呂、「上上の湯」に五右衛門風呂がある以外はほぼ同じ。この日の男湯は「上上の湯」でした。
浴室は露天がメインで、内湯ゾーンに「内風呂」(丸太枠石貼12人)、サウナと洗い場、露天ゾーンに「桧殿」(檜枠石貼8.9人)、「石遊」(適温槽と熱湯の2槽、おのおの岩造8~10人)、水風呂、ジェット風呂他。
回廊のようなつくりは、機能的ながら趣があっていい出来です。
ほてるお湯ですが、あちこちに休息スペースが置かれ居心地がいいです。

温泉は「内風呂」「桧殿」「石遊(2槽)」の計4槽ですが、十分なキャパがあります。
温泉槽は、どれも湯口から投入で底面吸湯あり(「石遊」の熱湯槽のみ上面排湯あり)でオーバーフローなしの循環仕様。
「石遊」の熱湯槽が一番投入量が多く、湯口付近は白くあわ立っていました。
とくに、「内風呂」と「桧殿」の湯船の出来はすばらしく、入り心地抜群。
カラン30位、アメニティ類完備。土曜18時で男湯50人程度と大盛況。

お湯は、薄く緑がかった黄色で透明。かなり強い塩味と粘土臭(by土類?)+樹脂臭がかったなかなか上質なアブラ臭があります。(若干カルキ臭が入っているかも?)
きもちツルすべのあるお湯は、高張泉らしい重たい浴感があり、ほてってのどがカラカラになります。浴場内にある冷水機が大人気。
浴槽によってお湯の濃淡が感じられ、「石遊」(熱湯槽)>「桧殿」>「内風呂」>「石遊」(適温槽)の順にお湯が濃い感じでした。「石遊」(熱湯槽)は鮮度よく、ひょっとして希釈なしの源泉投入かも。

浴感充分の良質なお湯を落ち着いた雰囲気で味わえるおすすめ施設です。
時間無制限の料金設定もとてもお手頃だし(100円で会員になれます)、ここは再訪必至かと。かなり混むのが難点かな?

Na-塩化物強塩温泉 34.5℃ <52.1℃>、pH=6.9、<408L/min掘削揚湯>、成分総計=16730mg/kg、Na^+=5811mg/kg (89.63mval%)、Ca^2+=448.8 (7.94)、Fe^2+=0.04、Cl^-=9940 (99.10)、HCO_3^-=107.4、Br^-=47.0、I^-=19.2、陽イオン計=6402 (282.0mval)、陰イオン計=10120 (263.0mval)、メタほう酸=132.9 <H15.4.21分析>
< >以外は「源泉水を循環濾過した検水についての結果」

*浴槽水についての分析表を掲示しているのは珍しいです。

〔 2003年8月26日レポ 〕
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■ 「湯めみの丘」(ふたば響ケ丘)温泉 「湯めみの丘」

< 「湯めみの丘」(ふたば響ケ丘)温泉 「湯めみの丘」> (山梨県甲斐市(旧双葉町)、10:00~22:00、700円、0551-28-2500)

茅ケ岳広域農道、竜地交差点(ショッピングセンター”イツモア”のある交差点)の少し甲府寄り。位置的には中央双葉SAのそばです。
丘陵上の新興住宅地にあり、暖色系の明るい外観で館内も真新しくてきれいです。

浴室は、大浴槽(タイル貼15人以上、寝湯×3、ジェット2本付)、高温槽(同6.7人)、気泡浴槽(同5.6人)、超高温槽、水風呂、サウナ、かけ湯に露天(岩造10人位)と多彩。
露天は高台にあり、奥秩父や茅ケ岳が見渡せるきもちいいもの。(この日の男湯は北側、浴室は男女交替制のよう)
超高温槽と水風呂以外の浴槽の湯口にはコップがあって、飲泉可にはおののき。
露天の壁には、お約束 ^^) のT教授の解説が掲示されています。
カラン11、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜13時で10人位とゆったり。

高温槽は石の湯口から30L/minほどを投入で槽内排湯は見あたらず、隣の大浴槽へ流し込みの源泉かけ流し。気泡浴槽は石の湯口から投入でザコザコのオーバーフロー。
大浴槽は、石の湯口から8L/minほどの投入+高温槽からの流し込みで、若干のオーバーフロー+底面流下?+側面吸湯がある複雑な湯づかいは、おそらく半循環かと・・・。
露天は、岩の湯口から投入で、オーバーフロー+パスカル方式の排湯で源泉かけ流し。

お湯は、薄茶色透明。湯口付近では、たまご味+弱重曹味+微金気味に弱いながら甘いイオウ臭+微金気臭。総硫黄=0.0なのにこのイオウ臭は鮮度の証明か?
イオウ臭は高温槽で一番強く、高温槽の湯口そばではかすかにアワつきがありました。
とろみのある充実の浴感で、お湯が生きている感じ。

センター系のつくりですが、細部まで練られていてとても使い勝手がいいです。
泉質は濃すぎず薄すぎずで湯づかいもよく、じっくりと温泉を楽しむのにいい施設かと思います。近場にあったら通い必至かと。

Na-塩化物泉 44.3℃、pH=8.0、500L/min掘削揚湯、成分総計=1.245g/kg、Na^+=398.2mg/kg (86.13mval%)、Fe^2+=1.0、F^-=2.9、Cl^-=691.3 (96.92)、Br^-=2.0、陽イオン計=454.5 (20.11mval)、陰イオン計=723.8 (20.12mval)、メタほう酸=6.8、硫化水素=0.0 <H14.4.25分析>

〔 2003年8月13日レポ 〕
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