goo

■ 前橋荻窪温泉 「あいのやまの湯」

<前橋荻窪温泉「あいのやまの湯」> (群馬県前橋市、10:00~21:00、500円/3h、027-264-3030)
オフィシャルHP

上州の湯巡りでレポした仮設浴場「會乃山温泉」の正規施設として2003/12/26にオープンしたもの。
前橋市の東のはずれにあり、以前は判りにくかったですが、アプローチも良くなって迷うことはなさそうです。

県道からの入り口には右折専用車線と信号が新設され、かなりの入り込みを見込んでいるものと思われます。
大前橋市の威信をかけて (^^) 造った施設らしく、さすがに立派な建物です。
玄関前に源泉のディスプレイがありますが、流されていませんでした。湯量減少か?
館内も豪華な仕上がりで、芝が貼り込まれただだっ広い中庭があります。料金内でバーデプールも利用可ですが、今回は入りませんでした。
浴場は男女別の浴室と風呂付個室×5があります。この日の男湯は玄関から遠い西側でした。
建物の意匠には金がかけられていますが、施設配置など、充分に練られていないような気がします。妙にだだっぴろい空間があるかと思うと、脱衣所などは狭く、ロッカーの配置なども問題があります。カランや脱衣所の洗面台の数も少なすぎるのでは?

浴場は内湯大浴槽(ぬるめ25人以上)、内湯小浴槽(やや熱め8.9人)、サウナ、水風呂、かけ湯、露天(適温20人以上)で浴槽はすべてみかげ石枠タイル貼。
カラン21(内9はセパレート型)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜18時でなんと60人位の大盛況。「會乃山温泉」とは異なりファミリー客が主体です。

内湯大浴槽と内湯小浴槽は早くも赤茶に色づいた石の湯口から投入で側溝への流し出し。露天はキノコのような形の石の湯口から投入で、端の上面排湯口から流し出し。その他すべての浴槽で側面注入と底面吸湯のある循環仕様。
かけ湯と内湯小浴槽の湯口は味臭からみて源泉かと思いますが、「會乃山温泉」のときより温度が低くなっています。内湯大浴槽の湯口は最初味臭をみたときは源泉ぽかったのですが、後で再度確認するとだいぶうすい感じで湯づかい不明。露天の湯口は味臭とも薄く、カルキ臭混入かも?

お湯はかすかに黄色がかった透明。露天は赤味が強いですが、これが除鉄していないせいか、石材の色味によるものか、はたまた暖色系のダウンライトによるものかは不明です。
塩味+苦味で油粘土系の弱いアブラ臭。露天はタールがかったアブラ臭でカルキが入っているのでは。地元の人の話だとそれでもオープン直後のカルキ臭よりは大分薄くなったとのこと。「會乃山温泉」のときは際立っていた金気が、なりを潜めているのでおそらく除鉄していると思います。
お湯のよさは 内湯小浴槽 > 内湯大浴槽 > 露天 の順に思えました。
小ぶりの内湯小浴槽で源泉かけ流しはできないのかな?

これだけ大きな浴槽を造ってしまった時点で、もはや循環は避けられなくなったわけですが、それでも食塩泉らしい温まり感と浴感はしっかりとあり、新興センター系施設としてはまあまあそれなりのお湯をキープしていると思います。
でも、希有の名湯「會乃山温泉」の記憶があると、どうしても評価は辛くなってしまいますね。「會乃山温泉」に集っていた常連さんたちはこの施設をどう評価しているのでしょうか?
いずれにしろ、”仮設浴場のほうがお湯がいい”というジンクスはここでも証明されてしまったわけです。

Na・Ca-塩化物温泉 49.5℃、pH=7.9、751L/min掘削自噴、成分総計=8.77g/kg、Na^+=2098mg/kg (60.15mval%)、Ca^2+=1188 (39.06)、Fe^2+=0.02、F^-=3.5、Cl^-=5245 (99.50)、メタけい酸=81.7、メタほう酸=84.0 <H10.11.19分析>

〔 2004年1月12日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

■ 高井戸天然温泉 「美しの湯」



<高井戸天然温泉「美しの湯」> (東京都杉並区、10:00~23:00、800円/5h(土日祝1,200円/5h、25mプール利用可)、03-3334-0008)
オフィシャルHP

NAFウェルネスクラブ(スポーツクラブ)の温浴施設をビジター開放するもので、2003年5月に開湯しています。平日800円でクリアしたかったのですが、休日に近くに用事があったので1,200円はたきました (-_-;) 。

環8の井の頭線のガード(高井戸駅)の少し北側、スーパーオオゼキの裏手(駐車場は共用)なのでオオゼキの看板が目標。谷原方面からだと中央分離帯があって右折入できないので、どこかで向きを変えてくる必要があります。(これがけっこうやっかい)
駐車場の入口は狭くて入りにくいですが、駐車場は高井戸とは思えないほど広くてびっくり。
玄関横に分析表が掲示されていました。成分総計=23.73g/kg、NH^4+=116.6、Br^-=70.2、I^-=28.7(すごっ・・・)を確認し、期待が高まります。

浴室は、室内ゾーンに内湯(みかげ石枠石敷20人以上)、アトラクション風呂(ジェットバスなど/真湯=カルキ臭)、サウナ、水風呂(/カルキ臭)、掛け湯槽。
露天ゾーンには、上の湯(岩枠石敷5.6人)、下の湯(同12人以上、東屋付)、季節の湯(イベント湯、この日は入浴剤入りバスクリン色)に縄文釜風呂(低温ミストサウナ)と多彩。
全体にゆったりとした配置で、とくに露天は展望はないものの緑に囲まれヒーリング系の雰囲気がただよっています。
カラン16、シャワー、シャンプー・ドライヤーあり。日曜16時で20~30人でしたが、場内は広いので余裕でした。

温泉を使用しているのは、内湯と掛け湯槽、露天の上の湯と下の湯です。
内湯は石の湯口から大量投入で窓側の側溝へ流し出し+底面吸湯。
上の湯は岩の湯口から投入で槽内注排湯はなく下の湯へ流し込み。(槽内注入確認できず)
下の湯は上の湯からの流し込みと側面注湯で湯面排湯口からの排湯。
浴槽まわりの岩は、成分で黒褐色に変色しています。
露天の湯口付近は白く泡立ち、湯面では気泡が跳ね、湯中には細かな気泡もただよっていますが、アワつきはありませんでした。(分析表の「ガス湧出あり」と関連?)

お湯は、薄コーラ色(べっこう色)透明で、明瞭で純粋な塩味があります。
浴槽では上の湯の湯口付近が一番鮮度がいい感じで、弱アンモニア臭にヨード臭がまじり、なぜかコーラ?のような清涼感のある香りになっています(”異臭”ではない)。この温泉臭は、新潟の聖籠観音の湯「ざぶ~ん」に近いものを感じました。

その他はアンモニア臭はほとんどなくヨード臭のみ香るので、ちょっとアブラ臭とは言い切れない感じです。
かすかなツルすべがあってかなりあたたまるお湯ですが、成分総計=23.73g/kgほどの力感はないような気も・・・。
浴後感は、乾きがはやくすっきりとする純食塩泉のそれ。

問題の掛け湯槽はややぬるめで、ここは”異臭”の域に達したはっきりとしたアンモニア臭がありました。これが浴槽に湛えられていれば文句なく”異臭風呂 (^^; ”でしょう。

それにしても、この立地、この設備で平日800円/5hは快挙。(というか、都内の温泉施設の相場が高すぎるのか?) 駐車場も施設利用者は5hまで無料です。内湯に真湯浴槽群のカルキ臭が立ちこめているのは残念ですが、温泉らしい浴感が楽しめる満足度の高いお湯なので、平日にでもまた再訪したいです。(井の頭線「高井戸」駅から徒歩2分)

Na-塩化物強塩温泉 37.6℃、pH=7.6、240L/min(1,600m掘削揚湯)、成分総計=23.73g/kg、Na^+=8224mg/kg (90.02mval%)、Mg^2+=159.8、Ca^2+=264.5、Fe^2+=5.0、NH4^+=116.6、Cl^-=13730 (96.70)、HCO_3^-=735.9、Br^-=70.2、I^-=28.7、陽イオン計=9030 (397.4mval)、陰イオン計=14570 (400.5mval)、メタけい酸=109.3、メタほう酸=11.3 <H14.7.22分析>

〔 2003年11月16日レポ 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )