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関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 赤城温泉 「花の宿 湯之沢館」 〔 Pick Up温泉 〕
オフィシャルHP
冬型が強まった寒い日に、赤城温泉に行ってきました。好みの温泉場で以前からたびたび通っていますが、このところ「総本家」ばかり行っていたのでここはひさしぶり。めがねさんのレポあり。
「総本家」の手前左手の階段を降りていきます。まわりの岩肌は成分で赤茶に変色し、いい雰囲気。
創業明治13年のこの老舗旅館(当時の屋号は「新東屋」)は、しっとりと落ち着いた和風の佇まい。浴室は、混浴の「瀬音露天風呂」、男女交替制の内湯「赤城名月風呂」、「天ノ岩戸洞窟風呂」の3ケ所ありますが、「瀬音露天風呂」しか入ったことはありません。
「瀬音露天風呂」は脱衣所も男女共用で、かなり開放的なつくりなので女性の入浴はきびしいかも。(宿泊者は貸し切りあり)
脱衣所から数段ひくく適温槽(岩枠石敷4.5人)、さらに一段下がってぬる湯槽(同3.4人)。
ともに屋根があるので厳密には露天ではないですが、眼下に神沢川の渓流、右手すぐよこを「玉簾の滝」が流れ落ちるすばらしいロケーションです。
冬型の強まったこの日は、まぶしいくらいの晴天に北毛名物の風花がひらひらと舞っていました。
適温槽は、黄土色の盛大な析出と赤茶の変色に彩られた岩の湯口からややぬるめの源泉を投入。湯口には飲泉用らしき桝がおいてあります。
他に熱めの側面パイプ注入があり、これで温調をかけているようです。
槽内排湯はみあたらずたぶん全量を下段のぬる湯槽に流し出し。
ぬる湯槽は、適温槽からの流し込み+灰白色の析出のでた岩の湯口からごく少量の投入(これは無色透明ほぼ無味無臭の冷水なので別源泉かも)。槽内注排湯はみあたらず、浴槽フチ全面からオーバーフローし、渓谷に向けての放流はかけ流しかと。館内にも全槽かけ流しの旨掲示がありました。(ただし「赤城名月風呂」は希釈あり)
浴槽まわりは、黄土色の石灰華でこてこてにコーティングされ、析出マニア (^^;; には応えられないお湯かと・・・。
カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜13時で独占。
お湯は緑褐色のにごり湯で、赤茶色の酸化鉄らしき浮遊物がたくさんただよっています。
熱湯槽は透明度50cm、ぬる湯槽は30cmでぬる湯槽の方がにごりが強いです。
微重曹味+金気味+微炭酸味+僅微甘味の複雑な味は、近くの滝沢温泉の露天飲泉所に似たイメージ。金気臭+微焦げ臭。
しっかりとした濃度感のあるお湯には、キシキシ感とからだの芯まで染みてくるような硫酸塩泉らしい奥深い浴感があり、浴後は重曹が効いてくるためか肌がすべすべになります。
やはり”上州の薬湯”赤城温泉のお湯は絶品ですね。ここは伊香保の陰にかくれて地味な存在ながら、温泉地の佇まいがよく、お湯もすばらしいものなのでおすすめです。
分析書は、mval%表記のものしか見当たりませんでした。(「総本家」に掲示のあった「島の湯」源泉とほとんど同じデータなので同源泉使用か? )
含芒硝重曹泉(Na-HCO3・(SO4)) 44℃、pH=6.07、210L/min、総計=5532.782mg/kg、Na^+=75.9mval%、SO_4^2-=12.27、HCO_3^-=85.55、メタけい酸=290.9mg/kg、遊離炭酸=107.36mg/kg <S33.3.31作成>
〔 2005年3月6日レポ 〕
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