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■ 伊豆山温泉(走り湯) 「偕楽園」 〔 Pick Up温泉 〕

このところ本題それまくりで何のブログかわからなくなってきたので、心を入れ替えて(^^) 気に入りのやつ1湯いきます。



<伊豆山温泉(走り湯)「偕楽園」> (熱海市、14:00~20:00、1,050円(タオル付)、0557-80-2111)
オフィシャルHP

伊豆山温泉”走り湯”をつかう温泉旅館。走り湯は好みのお湯ですが、日帰りできる宿が少ないのと、ここは加えて独自源泉までもっているので前から狙っていました。
場所は走り湯や「うみのホテル中田屋」の上ですが、それらとはアプローチがちがい、1本湯河原寄りの小路(逢初橋北側)を海側に入って道なり。細くて段差の多い道なので大型車や車高の低い車は要注意。
旅館の前は少し開けていて、公園とその上に「浜浴場(共同浴場)」(みしゅらん)があります。Pの位置は宿泊客の状況によってふり充てるようなので、フロントに確認した方がベター。



海側からみるとかなり年季の入った建物ですが、玄関や浴場まわりは手がいれられていて綺麗。段階的にリニューアルされているような雰囲気。また、ここはスタッフの対応がとても親切できもちがいいです。

浴場はフロント右手奥の露天(男女交替制)、家族風呂(別料金)と左手階下の内湯(男女別)。露天も日帰り入浴可ですが、この日は女湯だったので連れが入りました。


【写真 上(左)】 露天風呂附属の内湯
【写真 下(右)】 露天風呂

脱衣所はこぶり。壁に貼られた使用3源泉の分析書(&湯づかい掲示)は圧巻。
相模湾を見渡す眺望絶佳の浴室に、扇形黒みかげ石枠伊豆石敷5.6人の浴槽がとなりあってふたつ。手前が「走り湯」(たぶん走り湯、第2走り湯の混合泉)、奥が自家源泉(伊豆山63号泉)使用の「逢初の湯」です。


【写真 上(左)】 男湯から相模湾の眺望
【写真 下(右)】 脱衣所からの男湯

浴場奥から「走り湯」のお社が見下ろせます。この位置関係からすると、男湯はほとんど走り湯泉源の直上に当たるのでは?。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。年始15時で2~5人とゆったり。あと、内湯の上には相模湾を一望できる休憩所もあります。


【写真 上(左)】 男湯のすぐ下が走り湯泉源
【写真 下(右)】 休憩所

ふたつの浴槽はともに石の湯口からかなりの量を投入、「逢初の湯」はやや熱め、「走り湯」はかなりの熱さです。

「走り湯」と「逢初の湯」は、おのおのお湯のイメージがちがいます。
「走り湯」は、緑茶色透明で白~うす茶の湯の花。走り湯特有の強苦味強鹹味とかすかな磯の香。掲示には”加水・循環”とありましたが、味は「浜浴場」の非加水熱湯槽とさほど変わらなかったので、加水はごく少量だろうと思います。走り湯らしい濃度感と強烈なほてり、塩化土類系のキシキシペトペトととろみがあります。

「逢初の湯」は、緑茶色透明(走り湯よりややうすい)で白~うす茶の湯の花。はっきりとした芒硝塩味と弱いながら独特な焦げ臭(炊きたてのご飯のような湿りをおびたもの)があります。硫酸塩泉系のキシキシととろみが楽しめる、なかなかにすぐれもののお湯です。


【写真 上(左)】 「走り湯」浴槽
【写真 下(右)】 「走り湯」浴槽の湯口


【写真 上(左)】 「逢初の湯」浴槽
【写真 下(右)】 「逢初の湯」浴槽の湯口

「逢初の湯」は成分こそうすめなものの、硫酸塩泉特有の温まりがあります。調子に乗って2槽連チャンしてると、土類食塩&硫酸塩のホテホテ&冷めない攻撃に晒されてヘロヘロカラカラになるので要注意(^^;)

「走り湯」は予想を上回る湯づかいで満足。自家源泉「逢初の湯」もかなりの良泉なので、料金はちと高めですが、ここはおすすめです。
その後、走り湯泉源を見に行きました。以前より炭酸発泡が増えているような感じがしたのは気のせいかな。


【写真 上(左)】 走り湯泉源の入口
【写真 下(右)】 走り湯泉源の湧出口

Ca・Na-塩化物温泉 68.8℃、pH=7.6、湧出量不明、総成分=12.31g/kg、Na^+=1389.0mg/kg 、Ca^2+=2946.0、Fe^2+=0.8、Cl^-=6869、SO_4^2-=865.4、メタけい酸=95.5、メタほう酸=11.3 <H16.2.27分析> (源泉名:伊豆山1号泉(走り湯))

Ca・Na-塩化物温泉 71.6℃、pH=7.8、湧出量不明、総成分=10.18g/kg、Na^+=1098mg/kg 、Ca^2+=2525.0、Fe^2+=1.1、Cl^-=5524、SO_4^2-=814.2、メタけい酸=96.6、メタほう酸=11.4 <H16.2.27分析> (源泉名:伊豆山78号泉(第2走り湯))

Na・Ca-硫酸塩・塩化物温泉 70.3℃、pH=8.3、湧出量不明、総成分=1.726g/kg、Na^+=237.5mg/kg 、Ca^2+=242.6、Fe^2+=0.1、Cl^-=238.5、SO_4^2-=820.2、メタけい酸=94.4、メタほう酸=10.8 <H16.2.27分析> (源泉名:伊豆山63号泉)

<温泉利用掲示>(男子浴槽) 加水:有 加温:無 循環:有・濾過:無 消毒:無

〔 2007年2月11日レポ 〕
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【 音楽コラム 】 「ヒーリング・ミュージック」-2

つづきです。
(注:試聴のリンククリックは、読者個人の自己責任でお願いします。)

↓のよ~に、ザックリみてみると、H/Mの世界でいかに女性Voの存在が大きいかがわかる。誰だったか忘れたが「男性ボーカルが10人束になってかかっても、優れた女性ボーカル1人に到底かなわない」とのたまった音楽評論家がいたが、すくなくともこのジャンルではこれがあてはまるのでは・・・。

で、最後に、できのいい女性Vo系H/Mで、試聴できるやつを6曲ほどリストしておきます。

1.Melanie Ross/”Hodie Christus natus est~Angels Of Ordinary Times”(→試聴) (fromLP 「Voice From The Heart」)
「ミネラルヴォイス」というコピーがぴったりのたぐい稀な美声。曲のできも抜群。

2.Meav/「SAME」(LP) (→インタビュー
透明でやわらかな声質。この1stアルバム「Meav」はハズレ曲ほとんどなしの名盤。

3.Sara Brightman/”Scarborough Fair”(→試聴
S&Gの名曲。Saraの曲はコテコテごーじゃす系が多いが、これはサラりと歌いこなしている。

4.Michelle Tumes/”Healing Waters”(→試聴
聴きどころの多い1stアルバム「Listen」のなかでも1.2を争う佳曲。

5.Amy Grant/”Lead Me On”(→試聴
ちとROCK寄りの曲ですが、かなりと雰囲気いいライブなので・・・

6.Hayley Westenra/”The Last Rose of Summer (庭の千草)”(→試聴
ニュージーランドの歌姫が唄うアイルランドの名曲。


(おまけ)Kate Bush/”Wuthering Heights(嵐が丘)”(→試聴
ハイトーンボイスの元祖(?)のクリップがみつかったので・・・(^^)。ただしヒーリング系じゃなくてほとんど狂気系ですが・・・。やっぱり名曲。
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【 音楽コラム 】 「ヒーリング・ミュージック」-1

またまた、音楽コラムです。
(注:試聴のリンククリックは、読者個人の自己責任でお願いします。)

「一億総癒されたい病」(^^;)の今日、高い人気を誇る音楽フォーマットがあります。
それは「ヒーリング・ミュージック」。
日本での火つけ役となったのはコンビCD「Feel」シリーズとされますが、レガシーランカスターのCMに起用されたSara BrightmanAndrea Bocelliのデュエット「Time To Say GoodBye」(→試聴)(1996年)、三共リゲインEB錠のCMでブレークした坂本龍一の「energy flow」(1999年)、ケルト系女性アーティストEnyaのポピュラリティ獲得、最近では紅白で一躍クローズアップされた秋川雅史「千の風になって」などもその浸透に大きく貢献したと思われます。

「ヒーリング・ミュージック」(以下「H/M」)というワード自体、マスコミやプロダクションが都合よくつかっているので、明確な定義づけはありませんが「聴いていて癒される心地のいい音楽」といったところでしょうか・・・。そんなわけで、範疇に入るジャンルは多種多様(んで、コンビCDが売れる)、それがよけいにシーンをわかりにくいものにしているのですが、独断と偏見でむりやり(笑)整理してみました。

1.ピュアクラシック系
おもにJ.S.バッハ、ヘンデルなど、バロック系おなじみ予定調和的定番で入門向き。

2.環境音楽/ユーロプログレ系
Brian EnoTangerine Dreamなど、旧ユーロプログレ系のコアなアーティストが先駆をなした環境音楽はとくに「Ambient Music」(アンビエント・ミュージック)と総称された。Soft Machine出身のKarl JenkinsAdiemusでH/Mの方向感を示し、H/Mを代表する女性Vo、Miriam Stockleyを世に送り出した。フランスのユニットDeep Forestもこの系統だと思う。
ただし本来、”聴きやすさ”を本質としていないこのジャンルのアルバムでは、優れて流麗なH/Mのつぎにいきなり不協和音てんこ盛りのとんがった曲が来たりするので要注意(^^)。
なお、「Ambient Music」系アーティストの多くはフランスの孤高の作曲家Erik Satie(エリック・サティ)の影響下にあるとみられている。

やや毛色は違うが同じユーロプログレ系でVangelis(「COSMOS」「炎のランナー」など)やJean Michel Jarre、Vangelisとのコラボも多いYesのボーカリストJon Anderson なども良質のH/Mをのこしている。RenaissanceのボーカルAnnie HaslamMike Oldfieldの姉、Sally Oldfield、”Voice of M.Oldfield”として名を馳せたMaggie Reillyなども澄み切ったハイトーンヴォイスをもつヒーリング系。
なお、CamelBarclay James Harvestなど、Symphonic Rock(シンフォニック・ロック)と呼ばれる一連のグループは華麗な旋律と聴きやすくおだやかな曲調をもつが、ふつうH/Mには含まれない(と思う)。
邦楽では喜多郎姫神(旧 姫神せんせいしょん)がこのカテゴリーに入る(と思う)。

3.フュージョン(スムースジャズ)系
「New Age」(ニューエイジ)が代表カテゴリー。これは国内でもひところ小ブームを巻き起こしたWindham Hill Records(ウィンダム・ヒル・レコード)所属の一連のミュージシャン(William AckermanGeorge Winstonなど)が推し進めたフォーマットで、わかりやすいメロディーとアンプラグドなサウンドが特徴。
シンセ系ではドイツらしからぬ明るく付き抜けたメロディーが際だつCuscoが代表格。
この系統のインストミュージックは、米国では映画やスポーツ番組などのBGMとして重要なポジションを占めていて、Higher Octave MusicSilver Waveなどの専門レーベルがある。
かつて、ムード・ミュージックとかイージー・リスニングとか呼ばれた毒にも薬にもならない音楽群があったが、ベタな質感はH/Mとはまったくの別物(だと思う)。

4.ケルト&ハワイ系
押しも押されぬH/Mの女王、Enyaはケルト系のミュージシャン。同系にCLANNADのボーカル、Maire BrennanやDeantaのDillon姉妹などがいるが、fiddle(フィドル)やpipes(パイプ)が入ると一気にアーシーになったりするので、全編ヒーリングモードのアルバムは意外にすくない。そんななかで、Meav(メイヴ)はたおやかに伸びるハイトーンと牧歌的な楽曲を揃えヒーリング指数が高い。

ハワイには島唄らしいライトでおだやかなH/Mがある。Teresa BrightNaleoNohelani Cyprianoなどの女性ボーカル系がH/M的にハマる。

5.クリスチャン・ミュージック系
キリスト教関連音楽のうちPop的な要素をもち、通のあいだでCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)と呼ばれるジャンルがメイン。美形女性VoのAmy Grant、大御所Michael W.Smith、実力派グループFirst Call、ブラック系ではWinansファミリーYolanda Adamsなど、いずれも優れたH/M系アルバムをリリースしている。ジャンルの性格からして、アルバムを通しておだやかなトーンが流れているのが特徴。

6.Pop/Rock系
AORのうちWest Coast系の軽いやつは、わりにH/Mテイストに近いと思うが微妙にちがうよ~な・・・。むしろ往年のMOR系大御所Melissa ManchesterLinda Ronstadtの近作にH/M的なニュアンスが感じられる。リレハンメル冬季五輪でテーマ曲を歌い世界にアピールしたノルウェーのSissel KyrkjebφはSisselと改名し、H/Mの一画にポジションを確保している。
単発的にデビューする新人にもH/M的な佳品がある。1998年、彗星のごとくあらわれたMichelle Tumesの「Listen」は、澄み切ったハイトーンヴォイスと小ワザの効いたアレンジで輸入盤店からセールスに火がついた。最近の新作はややROCK色を強めているのが残念。
J-WAVEのナビゲーターをやっていたCara JonesもH/M色の強いアルバムを残している。
日本でも、夏川りみ、今井美樹、辛島美登里など、ハイトーン系女性VoにH/Mに近いニュアンスをもつアーティストがいる。

7.New Wave/エレクトロPop系
80年代初頭、「Enola Gay」(エノラゲイの悲劇)」の大ヒットを飛ばしたO.M.D(Orchestral Manoeuvres in the Dark)のアルバムは抜群にPopなメロディラインをもちながら妙に内省的な色彩をもつ不思議な曲で満たされていた。彼らは、BlancmangeやMinor Detailなどというフォロワーを生んだが、いずれもその後アグレッシブな音楽性に転じることになる。
彼らが転換前の路線をさらに推し進めていれば、もしかしてH/Mの黎明期はもっと早く訪れていたかもしれない。
英国では80年代後半以降Wet Wet WetWorkshyEBTG(Everything But The Girl)など、聴きごこち軽やかなグループが生まれているが、彼らはH/Mというよりはむしろカフェ・ミュージック的。そんななかで、Cocteau Twinsはかなり古くから現在のH/Mに近いニュアンスのサウンドを創り出していたと思う。

8.クラシカル・クロスオーバー系
H/Mの本丸?。クラシックとポップミュージックをわかりやすく融合するフォーマット。もともとは欧州で火がついたものだが米国(Josh Grobanなど)や日本に飛び火し、いまや世界的に人気を獲得している。
なんといってもSara BrightmanAndrea Bocelliの功績が大きい。また、H/M系アーティストの多くは、メジャーなクラシックの名曲をカバーしているので、もともとポピュラリティが高いのも人気のヒミツか?
Saraのプロデューサーとして知られるFrank Petersonの(GREGORIAN)「Masters Of Chant」も一世を風靡した。F.Peterson関連ではEnigmaもH/Mの先駆として語られることがあるが、よりアグレッシブな立ち位置だと思う。

個人的にはChoirboysLiberaなどの聖歌隊系よりは女性Vo系が好み。ただし、洋楽・邦楽ともにJazz Vocalみたくおじさま受けする美形アーティスト、●流スターみたくおばさま好みのイケメン軍団がやたら量産されつつある風潮はちと疑問。(誰とはいいませんが・・・(^^;))

9.ネイチャー系
川のせせらぎ、波の音、鳥のさえずりなどの自然音は、α波(リラックス時の脳波)を引き出す「1/fゆらぎ」を含むとされ、そのようなCDが山ほど販売されている。何枚か(中古で ^^; )買ったことがあるが、たしかに癒されるような気はする。
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