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■ 水上温泉(天狗の湯) 「きむら苑」 〔 Pick Up温泉 〕

<水上温泉(天狗の湯)「きむら苑」> (みなかみ町(旧 水上町)小日向326、10:00~17:00、800円(露天)、0278-72-5851)
オフィシャルHP

水上温泉の主力源泉「旧湯」とはことなる「天狗の湯」という自家源泉をつかう旅館。以前から狙っていましたが、恒例の「スノーキャンペーン in 水上2006」の割チケ(640円)にアオられて、降雪のなか突入してきました。


【写真 上(左)】 アプローチ
【写真 下(右)】 玄関

場所は水上温泉の中心部、湯原地区とは利根川をへだてた下流にあります。
やや奥まったところにあって、山中の一軒宿の趣。
混浴の大露天と男女別の内湯があって別料金(露天800円、内湯1,000円 ※いまは内湯日帰り不可かも?)で、混浴の露天に入りました。
母屋から敷地内を流れる沢の橋を渡ってのアプローチで、すぐよこにある小屋が源泉だそうです。


【写真 上(左)】 上からのぞむ露天風呂
【写真 下(右)】 脱衣所


混浴ですが脱衣所は男女別。100㎡という巨大な露天なので、慣れている女性ならばさして抵抗なく入れるかも。がっしりとした木組みの屋根が掛かり、広い露天ともあいまってミニ宝川のようです。


【写真 上(左)】 露天風呂(脱衣所側から)
【写真 下(右)】 露天から脱衣所

男女別の脱衣所のまえにおのおの7.8人の小浴槽。一段ひくく30人は優にいける大きな浴槽があります。大露天のはしからは沢の流れがのぞめます。
浴槽はすべて石造。

小露天にはおのおの湯口があり、湯壺に塩ビ管から注入しての注ぎ込み。
別に冷水を少量投入し、湯の花採り用のアミがかぶされている塩ビ管がありますがこれは何?
小露天から大露天へ流し混み、大浴槽のはしから沢に放流するかけ流し。


【写真 上(左)】 男湯側の小浴槽
【写真 下(右)】 女湯側の小浴槽

女湯側の小浴槽は投入量が多めで39℃くらい。男湯側はやや少なく37℃くらい、大露天は冷たく冬場の入浴はきびしそう。
湯口まわりには石膏の白い析出とイオウの湯の花が出ています。
カラン、シャワー、シャンプー、ドライヤーなし。土曜12時で贅沢にも独占でした。

無色透明のお湯には白と茶色の湯の花がふわふわとただよっています。
湯口付近ではこまかな気泡が舞いかなりのアワつきがあります。
ほこほことした石膏味+微たまご味+僅微金気味。甘い石膏臭とかすかな甘イオウ臭をまじえた上質な湯の香。
硫酸塩泉らしいキシキシにアワつきのぬるが乗り、湯中の指先が屈折率の加減で青白く発光しています。


【写真 上(左)】 男湯側小浴槽の湯口
【写真 下(右)】 湯口まわりのイオウの湯の花

ぬる湯といい、味臭といい、アワつきといい、霧積の「金湯館」を思い起こすほどの上質なお湯にびっくり。ひょっとして、”旧湯”より上かも・・・。


【写真 上(左)】 内湯1
【写真 下(右)】 内湯2

浴後に内湯をみせてもらいましたが、男女湯ともザコザコのオーバーフロー。
純度の高い石膏泉を静かな環境で満喫できるいいお宿ではないでしょうか。
なお、露天は中央で仕切っても両方から沢がのぞめそうなので、男女仕切った方が落ちついて入れるようにも思いました。

Ca・Na-硫酸塩温泉 42.5℃、pH=8.0、湧出量不明、成分総計=1.45822g/kg、Na^+=127.0、Ca^2+=296、Fe^2+=0.02、Cl^-=83.3、SO_4^2-=865※、HCO_3^-=28.1、陽イオン計=427.42、陰イオン計=976.4、メタほう酸=5.7 <S56.4.13分析> (源泉名:水上温泉 天狗の湯)
※ SO_4^2-=86.5mval%(筆者概算)

<温泉利用掲示> 加水なし 加温冬季(12~3月)のみあり 循環なし 消毒剤使用なし

HPによると、「自家源泉が湧いている地名が『大字小日向(おびなた)字天狗下』で、その昔天狗が舞い降りて来たとの言い伝えがございます。この地名から『天狗の湯』と命名いたしました。」とのこと。

〔 2006年2月19日レポに加筆 〕
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