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■ 六峰温泉 「六峰温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



<六峰温泉 「六峰温泉」>
(長野県諏訪郡下諏訪町町屋敷2256-1、5:30~9:00/11:00~21:00、月休、300円、0266-28-6000、※2010/3末日をもって閉鎖の情報あり
オフィシャルHP (運営企業の(株)六協のHP内、2010/04/19時点で掲載あり)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

なんと諏訪の名湯、六峰(ろっぽう)温泉が3月末をもって廃止になったという情報をGET。
あまりに惜しいので、記録の意味でUPします。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 全景

下諏訪町からR142中山道を和田峠に向かって登っていく国道沿いのドライブインに併設の公衆浴場。
ドライブインなのでPはゆったり。
本棟(このときはそば処「そば蔵」)と浴場は別棟ですが、そば処レジで受付し、階段をおりてのアプローチ。


【写真 上(左)】 受付
【写真 下(右)】 暖簾

2005年に改装したらしい館内は綺麗で、手前に男湯、おくに女湯。
脱衣所はこぢんまり。”温泉”と書いてある洗面台のお湯カランに期待が高まります。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 脱衣所

窓の広い明るい浴室に4-5人の黒みかげ石枠タイル貼浴槽ひとつとシンプル。
浴槽まわりには石膏系の析出がでています。


【写真 上(左)】 脱衣所洗面台のお湯も温泉
【写真 下(右)】 浴室

カラン6以上、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
カランも温泉です。
土曜11時で2人~独占と空いていました。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 洗い場

赤茶に色づいた布製湯の花キャッチャー付きの木樋の湯口から熱湯を投入で槽内注吸湯はなく、豪快にオーバーフローのかけ流し。


【写真 上(左)】 カランも温泉
【写真 下(右)】 湯口

かなり熱めのお湯はごくわずかに茶濁し、黒とうす茶の湯の花を浮かべています。
塩味と芒硝味と金気だし味が合わさったこんぶ茶味(^^)、甘イオウ臭 or 強石膏臭にわずかに焦げ臭がまじる絶妙な湯の香。
きしきしとかなり強めのツルすべが入り混じるインパクトのある湯ざわりで、下諏訪のお湯のなかでは毒沢とともにキャラの立った一湯です。


【写真 上(左)】 ざこざこのオーバーフロー
【写真 下(右)】 湯口&湯色

鮮度感は抜群で湯口そばではアワつきも・・・。
熱湯と鮮度と成分が合わさってかなり強いあたたまりがあり、ときおりカランの水を浴びながらの入湯。

異様にフックのあるあと曳き系のお湯で、出るに出られずついつい長湯に・・・(笑)。
名湯揃いの諏訪でも頭ひとつ抜けたすばらしいお湯だと思います。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 源泉タンク

この名湯が閉鎖とは、かえすがえすも残念。
現在、六峰温泉は下諏訪町の町有ですが、この源泉をつかっていたのはここだけなので、3月末以降はこの源泉にはもう入れなくなります。

このところ、旅館の廃業や温泉浴場の閉鎖が本当に多くなりました。
「観光立国をめざす」といいながら、この実態はなんとしたこと。
これで、先日発表された「高速道路原則無料化という名の休日料金実質値上げ」が強行されると、またまた閉鎖されるお湯が増えるのでしょう。
気になっているお湯があったら早めに行っておいたほうがいいかも・・・。

〔 閉鎖にかかわる情報 (長野日報2010-2-23WeB記事より抜粋引用) 〕
「下諏訪町の総合建設業六協(河西憲昭社長)は、同町町屋敷で営業する六峰温泉公衆浴場を、景気悪化、利用客減少から3月末で閉鎖する。同浴場が温泉を購入している六峰源湯(同町管理)は、供給先が同浴場だけのため、町は同源湯を休止する方向で、六協、地元六区と調整している。22日、町議会全員協議会で報告した。」

同記事によると六峰源湯は1989年(株)六協が掘削。数年後、下諏訪町は「温泉統合計画」に沿って同源湯を同社から買い取り、同社は町から温泉を購入して92年11月以来公衆浴場を営業してきたとのこと。
国道沿いの温浴施設という好立地も未曾有の不景気には勝てなかったということでしょうか。
それにしても、このまま封鎖してしまうにはあまりにも惜しい名湯、いつか復活してくれることを祈ります。

Ca・Na-硫酸塩・塩化物温泉 49℃、pH・湧出量・成分総計不明、Na^+=328.1mg/kg、Ca^2+=436.5、Fe^2+=0.2、Cl^-=362.3、SO_4^2-=1231、他不明 <H14.1.30分析> (源泉名:六峰温泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:なし かけ流し 殺菌:なし

〔 館内掲示 〕
温泉は源泉かけ流しです。加水・加温は一切ございませんので温度は自然のままです。

〔 2010/04/19UP (2007/08入湯) 〕


E138.6.5.364N36.6.20.054
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■ 新姥子温泉 「ろくろべえ」 〔 Pick Up温泉 〕



<新姥子温泉 「ろくろべえ」>
(神奈川県箱根町仙石原1246、11:00~17:00(土休日~14:30)事前問合せ必須、500円、0460-84-8208)
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (楽天トラベル)

箱根仙石原の渋~いお宿をレポします。
大箱根CC東側の別荘地内、場所はかなり判りにくいですが要所に看板があります。(下の地図参照)

客室わずか4室のこぢんまりとした旅館で、いまは素泊まり&片泊まり(1泊朝食付)でやっているよう(はやめに相談すれば夕食も可?)。
かなり以前からの営業ながらほとんど馴染み客のみで続けてきたので、雑誌やネットに掲載したのはここ1年くらいからとのこと。
館内は手入れが行きとどいていて居ごこちがよさそう。
お宿の方はとても親切で、話をお伺いしていると、料理にも気をつかっているようでこんどは是非泊まってみたいです。マスコットの黒ネコもいます。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 小風呂の浴槽

廊下の奥に大風呂(岩風呂)と小風呂のふたつ。
この日は大風呂湯張り中につき小風呂に入りました。(その後大風呂に入浴客入り視察できず。)
小風呂は狭く貸し切り可でしょう(当日も貸し切り)。
石枠鉄平石敷1-2人の入りごこちのいい浴槽がひとつ。
カラン、シャンプー、ドライヤーあり。
窓の外には林と隣家。窓開け可なので湯気は抜けます。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯口&湯色

石膏の析出の出た石の湯口から熱湯の源泉を投入で槽内の排湯筒から湯面排湯+オーバーフローのかけ流し。
ザコザコかけ流しというほどでもないのですが、しっかりと鮮度感があり、湯温も絶妙。よほど湯づかいに熟練されているのだと思います。

ほぼ透明でうす茶色の湯の花ただようお湯は、弱酸味に弱焦げ臭+僅微金気臭。
キシキシとして肌に染み入るような湯ざわりをともなう弱酸性の硫酸塩泉系らしい浴感で、浴後は充実した爽快感が出ます。
”プチ秀明館”ともいえるような実力派のお湯です。

ここの源泉は仙石高原開発(株)による供給温泉で非造成泉です。
泉源は「秀明館」のそばにあるらしく、ここも湯量は降水量の影響を受けるとのこと。
晴天つづきだったこの日の湯量は少なめ。湯量が減ってもけっして加水はしない、あまり少ないときは営業を休止するそうです。

地味なお宿ながら、佇まいやお宿の方の物腰、なによりお湯がすばらしいのでおすすめ。ただし団体でガヤガヤと押しかけるところではないと思います。

単純温泉(Ca・Na-SO4型) 58℃、pH=3.6、湧出量不明、成分総計=461mg/kg、H^+=0.40mg/kg、Na^+=22.7 (21.41mval%)*、Mg^2+=10.5 (18.73)、Ca^2+=39.2 (42.42)、Al^3+=2.50、Fe^2+=0.26、Cl^-=2.74、SO_4^2-=216 (97.40)、陽イオン計=80.0、陰イオン計=222、メタけい酸=158 <H16.9.27分析> (源泉名:仙石高原開発(株)供給温泉)
*) mval%は筆者にて算出したもの、有効桁数等考慮していないので概数です。

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環装置使用:なし 消毒処理:なし

〔 2006/04/27日レポ、同年05/01UPに内容補強して2010/04/19再UP 〕


E138.59.58.495N35.15.23.807
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