関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 伊東温泉 「小川布袋の湯」 (おがわ湯) 〔 Pick Up温泉 〕



住 所 :静岡県伊東市末広町2-17
電 話 :0557-36-3655
時 間 :16:00~21:00 / 木休
料 金 :250円
■ 紹介ページ (伊東.net)
■ 紹介ページ (伊東市)
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
毎分約32,000Lという全国でも有数の湧出量を誇る伊東温泉。
ありがたいことに多くの共同浴場が一般にも開放されています。
うち8つのお湯には七福神が祀られ、伊東観光協会では七福神の湯マップも作成されています。
なぜ8つかというと布袋さまが2湯あるからで、ここはそのうちの1湯です。
場所は伊東市街西の山手にさしかかる末広町エリア、もうひとつある布袋さまのお湯「岡布袋の湯」からもほど近いところ。
日帰り入浴受け入れに積極的な自家源泉宿「大東館」(入湯済、未レポ)の手前なのでこれを目印にするのもいいかも・・・。
Pがなく、周辺は路駐厳禁なので車での来訪要注意。
市の中心部からややはずれていて、営業開始が16時~なので比較的入浴難易度の高いお湯です。
このときは、松川沿いの自家源泉宿「緑風園」に泊まって、夜道をてくてくと歩いていきました。
夜は22時までとしているガイドがありますが、入口の案内看板では「午後九時まで」となっていて、”九”の字が”十”の上に重ね書きされた形跡があるので1時間繰り上げになったのでは?
じっさい、このあと「大東館」の攻略を終え、21時45分ごろ前を通りかかったときには、すでに照明が落とされて真っ暗でした。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 布袋さま
伊東によくある浴場のつくりで、左が男湯、右が女湯の入口。
中央に布袋さまの石像があって、頭をなで、お腹をさすると福が授かるそうです。
そのとなりには管理主体の「小川温泉施設利用協同組合」の看板。
まわりには植木鉢がたくさん並べられていて、地域に愛されている感じ。
入ると右手に番台。このときは無人で料金支払いの案内もなかったので、番台のうえに料金を置いて入場。
どこにあるのかわかりませんでしたが、貸切風呂(料金660円)もあるようです。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴槽-1
脱衣所はこぢんまり。これも伊東、というか共同浴場スタンダードで脱衣所からガラス戸越しに一段下がって浴室が見えます。
浴場もさほど広くなく、黒みかげ石枠タイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル。
広めの脱衣所と浴槽ふたつをもつ「岡布袋の湯」にくらべるとこぢんまりとしたもの。
でも、浴室と浴槽のバランスが絶妙で、落ちついて入れるいいお湯です。


【写真 上(左)】 桶
【写真 下(右)】 洗い場
カラン6位、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
連休20時すぎ、先客1人がちょうど上がるところで以降独占。
浴場の扉をあけたとたんにただよう甘い湯の香に、おもわず幸せを感じます(笑)
窓側の側面にL字に曲がって湯の花キャッチャーと思われる布が巻かれたパイプがありましたがこれは注入なし。
底面からやや熱湯大量注入で槽内排湯なく、全量を豪快にオーバーフローするかけ流し。
かなり熱めのお湯は、ほぼ無色透明で浮遊物もほとんどないですが、硫酸塩泉系らしく湯中の指先が青白く発光しています。
よわい芒硝-石膏泉系の味臭で、はっきりとしたとろみと弱きし。
「岡布袋の湯」より濃度感がありとろみもつよい感じで、個人的にはこっちのほうが好みかな。
伊東の温泉らしいビシっとした温まり感もばっちり楽しめます。


【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 湯色
とにかく鮮度感が抜群なので、入っていてすこぶる気持ちのいいもの。
しみじみといいお湯で、伊東の共同浴場(まだ全湯制覇していないが・・・)のなかでもとくに気に入った1湯です。
伊東温泉は、共同浴場と日帰り可の旅館がたくさんあり、しかもそのほとんどが自家源泉。
共同浴場は14時くらいからのものが多いので、1泊したくらいではとても制覇できません。
しかも、湯質の差が微妙なので速攻ハシゴ湯ではその差になかなか気づかないということもあります。
できれば連泊 or 数回宿泊して、街の魅力とともにゆったりと味わう温泉地ではないかと思います。
〔 源泉名:岡147号、149号、191号の3源泉の混合泉 〕
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 43.6℃、pH=7.9、湧出量不明、成分総計=1.299g/kg
Na^+=233.8mg/kg (52.64mval%)、Ca^2+=175.8 (45.39)、Cl^-=399.6 (56.52)、Br^-=1.7、SO_4^2-=361.7 (37.76)、HCO_3^-=34.3 (2.81)、陽イオン計=417.4 (19.32mval)、陰イオン計=831.6 (19.94mval)、メタけい酸=48.0 <H22.6.21分析>
〔 2011/01/18UP (2010/10入湯) 〕
E139.5.37.377N34.57.50.976&ZM=10
BGM
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■ 湯野上温泉 「清水屋」 〔 Pick Up温泉 〕



住 所 :福島県南会津郡下郷町湯野上居平乙762
電 話 :0241-68-2211
時 間 :10:00~18:00(要時間確認)
料 金 :500円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
R118を東進しR121会津西街道に突き当って1kmほど南下すると湯野上温泉です。
かやぶきの駅舎が有名な駅でめざす共同露天の場所をきくと、冬期閉鎖中で5月からとのこと。
で...、自家源泉かけ流しとの事前情報があった「清水屋」へ。
(筆者後註:湯野上露天風呂は2009年春に廃止という情報があります。)


【写真 上(左)】 湯野上温泉駅
【写真 下(右)】 脱衣所
阿賀川(大川)の渓谷がやや広まるところ、川底よりお湯が湧くといわれる山あいの温泉地、湯野上温泉。
中規模旅館をメインに十数軒の湯宿がありますが、全体に落ちついた静かな雰囲気。
ここは創業明治二十三年の自家源泉の老舗宿で、玄関がトラックの往来が多い国道沿いに面しているのでイメージ的にやや損をしていますが、懐はふかく館内は静か。
古びたコンクリ造の建物、静まり返った館内に活気は感じられず、何となく時流に乗り遅れてしまったイメージがあります。
(筆者後註:最新のHPを見ると、かなり手が入れられて居ごこちよさげになっているよう。)


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 よこを走る会津鉄道
浴場は、男女別の内湯と混浴(脱衣所のみ別、16:00~18:00女性専用タイム)の露天がありハダカ移動不可。
このときは露天に入りました。
中央に観音様が鎮座まします露天は広くて多彩な構成。
湯温が高い順に、舟形浴槽(タイル貼1-2人)、四角浴槽(石枠タイル貼3-4人)、扇型浴槽(タイル貼4-5人)、大浴槽(石造10人)。
他に湯のはられていない石造り4-5人の浴槽と火の入ってないサウナ。
あちこちに石膏らしい白い析出。


【写真 上(左)】 舟形浴槽
【写真 下(右)】 四角浴槽
カラフルな変形タイル貼り浴槽には、職人芸が感じられます。
浴槽脇には水車と桜の大木。
まだ蕾は固かったですが、開花したら絢爛たる花見風呂になりそう。
木の塀に囲まれ展望はないですが、塀のすぐ外には会津鉄道の線路が走っています。


【写真 上(左)】 扇形浴槽
【写真 下(右)】 大浴槽
すべての浴槽に槽内排湯はなく源泉を惜しげもなくかけ流し。槽内注入の浴槽が多いのも好感がもてます。
投入量と浴槽の大きさで湯温を加減しているようです。
カランなし(内湯に3あり、シャワー・シャンプーもあり)。
平日13時で独占でした。


【写真 上(左)】 ザンザンのオーバーフロー
【写真 下(右)】 扇形浴槽の湯口
鮮度感抜群のお湯は、澄み切った無色透明でよわい石膏味に石膏臭。
とくに熱めの舟形浴槽はきりりとくる清冽な浴感があって最高。
キシキシとツルすべが入りまじる浴感は、山梨の桃の木や芦安に通じるものがあります。
おだやかな浴感ながらとてもよくあたたまり、浴後は肌がすべすべになります。


【写真 上(左)】 四角浴槽の湯口
【写真 下(右)】 泉源?
内湯ものぞいてみましたが、石枠タイル貼5.6人の五角形の浴槽に石の湯口からしずかに投入で同量をオーバーフローのかけ流し。
思わず入りたくなりましたが時間がなく断念。


【写真 上(左)】 内湯-1
【写真 下(右)】 内湯-2
受付の女将さん?によると、国道の反対側に湧く自家源泉をかけ流ししており、建物は古いがお湯には自信があるとのことでした。
帰りに国道の反対側をみると崖の上の貯湯槽?からパイプが引かれ、側溝の木樽に熱めのお湯がザンザン注ぎこまれ湯気もうもう。
これがその自家源泉かと・・・。
国道からの見た目はややハズレっぽいですが、こんなすばらしいお湯と浴場が潜んでいるとは・・・。
湯巡りの醍醐味はこんなところにもありますね。
館内廊下掲示の時代ものの分析表(舟湯)によると、
重曹泉、63℃、pH=8.1、総計=1016mg/kg、クロールナトリウム=114.7mg/kg、重炭酸ナトリウム=761.7、メタけい酸=71.94 <S25.10.3>
〔 HPより 〕
お風呂は 内風呂・露天風呂 どちらも源泉かけ流しです。
○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。
■ブランドグルメ
〔 下郷のじゅうねん 〕
じゅうねんとは、エゴマのこと。
原産地は東南アジアとされますが、もともと高地性で、日本でも高冷地を中心に食されてきました。
よくゴマの仲間とまちがえられますが、むしろシソに近い作物です。
最近では、必須脂肪酸のアルファ・リノレン酸を多く含むことから注目され、人気が高まっています。
下郷町では古くからじゅうねんが栽培され、近年では町おこしの一環として、従来からあるじゅうねん味噌に加えて、じゅうねんかりんとう・じゅうねんうどん・じゅうねんアイスなどの加工品が開発されています。
ネーミングも面白い「しんごろう」はうるち米とくず米を炊いて半搗きにし、竹串に刺して”じゅうねん味噌”をつけながら炭火で炙って食べるものです。
観光地、大内宿などで賞味することができます。
〔 2011/01/18内容補強のうえUP (2003/04/07レポ (2003/04入湯)) 〕
E139.54.12.170N37.17.38.060
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■ 新田温泉 「やくしの湯 ユーランド新田」 〔 Pick Up温泉 〕



住 所 :群馬県太田市新田反町町831-3 (旧 新田郡新田町)
電 話 :0276-57-4126
時 間 :10:00~21:00 / 月休
料 金 :500円/2h
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE旅行)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
■ 紹介ページ (湯まっぷ(求人ジャーナル社))
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
新田義貞公の本拠地として知られる旧新田町にある2000/12オープンの旧新田町営(いまは太田市営)のセンター系施設で、正式名は「太田市新田福祉総合センター風呂棟」というお役所的なもの。
場所は「ジョイフル本田新田店」の南隣、看板は「ユーランド新田」ではなく「福祉総合センター」で出ているので要注意。
Pは280台とたっぷり。
温泉稀少のエリアゆえ開設当初は入場制限も出る大混雑で、いまでも人気施設です。
敷地内に温泉スタンド(100円/100L)もあります。


【写真 上(左)】 温スタ
【写真 下(右)】 メンテばっちりの館内
巨大な施設に見えますが左手は福祉棟、それでも大がかりなもの。
館内は公共施設特有の無機質さがありますが、よくメンテが効いています。
受付のおくにある浴場は、左手が和風、右手が洋風で男女月替交代制。
ここは5回ほど入っていますが、なぜかいつも洋風でした。


【写真 上(左)】 泉源施設?
【写真 下(右)】 浴場入口
高い天井の明るい内湯は、大浴槽(石造20人以上、ジェット・ジャグジー付)、低温サウナに水風呂。
施設規模からすると露天がほしいところか・・・。
カラン10、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で男湯10人程度と空いており拍子抜け。(2002/07)
大浴槽は、窓側に据えられた巨大な石の湯口から大量投入&奥側の石の湯口の投入で、浴槽脇の側溝からの上面。
槽内排湯は不明ですが、掲示類は循環となっています。


【写真 上(左)】 かけ湯
【写真 下(右)】 おくの湯口
お湯は淡い黄濁色透明、弱重曹味(おくの湯口)でよわいカルキ臭と泥臭があります。
おくの湯口ではカルキ臭は感じられず、これは源泉に近いかも・・・?
明瞭なツルすべの湯ざわりと浴後さっぱりの典型的な重曹泉の浴感。
浴後の爽快感にはF^-=6.4mg/kgも貢献しているかと思います。
外観からすかるとハズレっぽいですが、なかなかどうしていいお湯です。
水風呂はちいさいですが、すこぶる水質のよいもので井水使用かも。
泉質はNa^+=95.59mval%、HCO_3^-&CO_3^2-=83.18mval%の純度の高い重曹泉。
東毛エリアは食塩泉系(太田天然温泉「湯源郷」(閉店)、金山温泉「太田安眠の湯」、尾島温泉「利根の湯」)、重炭酸土類泉系(桐生温泉「湯らら」、太田コロナ温泉)、芒硝泉系(笠懸町温泉「かたくりの湯」)など泉質は多彩ですが、ここはやぶ塚温泉とともに重曹泉を代表するお湯だと思います。
〔 源泉名:新田温泉 やくしの湯 〕
Na-炭酸水素塩温泉 48.7℃、pH=8.3、湧出量=測定不能、成分総計=1.68g/kg
Na^+=431mg/kg (95.59mval%)、Fe^2+=0.52、F^-=6.4、Cl^-=109 (14.83)、HCO_3^-=1000 (78.85)、CO_3^2-=27.0、陽イオン計=452 (19.6mval)、陰イオン計=1150 (20.8mval)、メタほう酸=21.3、遊離炭酸=8.4 <H13.4.17分析>
〔 源泉名:新田温泉 やくしの湯 〕
Na-炭酸水素塩温泉 58.3℃、pH=7.6、345L/min(1,600m掘削揚湯)、成分総計=1.84g/kg
Na^+=489mg/kg、Fe^2+=1.75、F^-=7.3、Cl^-=60.5、HCO_3^-=1172、CO_3^2-=3.2、メタほう酸=23.4、遊離炭酸=13.9 <H11.4.13分析>
※H13.4のほうが全体に成分が薄く、泉温も低下しています。
とくに「湧出量=測定不能」となっているのが気になります。
でも、pHは高くなり炭酸イオンも増えているので、オープン時よりヌルすべは強くなってきているのでは?
<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:あり 循環ろ過:あり 塩素消毒:あり
(2003/05/12レポ)
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■新田温泉温泉スタンド (2機、6:00~20:00、100円/100L)
日帰り施設「ユーランド新田」の駐車場横にあるスタンドで、軽トラの荷台に200Lポリタンを積んでやってくる地元の人でけっこう盛況です。
よわい重曹臭に重曹味のお湯はかなり熱かったですが、地元の人の話では温度は日によってけっこう変動するらしい。(この日は熱い方)
3~4倍に希釈して入ると、かすかに緑黄色透明で重曹泉系のツルすべを感じるいいお湯です。
希釈でもかなりのツルすべ感があるので、希釈なしで注ぎ込んだら気持ちいいだろうな~。
■ブランドグルメ
〔 東毛酪農のパスチャライズコーヒー 〕
連れはけっこうコーヒー牛乳マニア(^^)なのですが、彼女がホームグラウンドサイボク天然温泉「まきばの湯」に行くたびに愛飲しているのがこのコーヒー牛乳。
わたしもときどき飲みますが、甘さ控えめで味の濃いすこぶる美味しいもの。
ちょっと調べてみたら、生産者の「東毛酪農業協同組合」(旧新田町)は、ホモジナイズ(牛乳加圧して乳中の脂肪球を砕き小さく均質化すること、短時間均一超高温殺菌工程でおこなわれる)をおこなわないノンホモジナイズドやパスチャライズド(低温殺菌)にこだわり、赤城北麓の自然環境にめぐまれた「根利牧場」をもつなど、品質追求に非常に熱心な組合さんなのでした。
でもって、このコーヒー牛乳は「ノンホモジナイズド」かつ「パスチャライズド」。
やはり「美味しいものにはワケ」があるもの。
新田町の工場横のアンテナショップ「ミルクランド東毛」で、各種アイテムを買うことができます。
(「東毛酪農業協同組合」HPなどを参考。)
〔 2011/01/18加筆・画像追加のうえUP (2002/07/14レポ (2002/07入湯)以来数回入湯) 〕
E139.18.17.440N36.17.48.580
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