関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 大沢山温泉 「幽谷荘」 〔 Pick Up温泉 〕
大沢山温泉 「幽谷荘」
住 所 :新潟県南魚沼市大沢1233 (旧 南魚沼郡塩沢町)
電 話 :025-783-2579
時 間 :10:00~21:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :500円
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
越後・魚沼地方、魚野川の西側を南北に走る山並みを魚沼丘陵といいます。
ここは本邦屈指の豪雪地帯で、湯沢、石打、上越国際など、メジャーなスキー場が数多くありますが、温泉にも恵まれていることは意外に知られていません。
栃窪、塩ノ又、越後俵山、二ツ屋など一軒宿の多いなかで、大沢山温泉は比較的規模の大きい温泉地です。
ここは「大沢館」、「高七城」など、個性的でマスコミ受けのいい有名旅館がありますが、温泉好きの評価がことに高いのが最奥にある「幽谷荘」。
このエリアは冷鉱泉や低温泉が多く、ここも泉温27.2℃の低温泉ながら贅沢にもこの源泉を加温かけ流しています。
そんなこともあり、タイミングがあわないと日帰り入浴できないこともあるようですが、私がいったときにはラッキーにも独占状態でお湯を堪能できました。
【写真 上(左)】 春浅い魚沼平野
【写真 上(左)】 外観
春浅い越後魚沼、雪国らしい木造のがっしりとした建物はまだ豪雪に埋もれていました。
声をかけると奥から飄々とした感じの女将?がでてきました。
越後の湯宿らしく、館内はよくメンテされています。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴槽
脱衣所にまでただようミシン油臭に期待が高まります。
こぢんまりとしていささかそっけない浴場は、二面採光であかるいものの、かなり強烈にこもっています。
大理石枠タイル貼4人の浴槽ひとつとシンプル。
【写真 上(左)】 湯口&カラン
【写真 下(右)】 ザンザコにあふれています
石の湯口から熱湯を絞り投入でかなりの量のオーバーフロー。
槽内排湯口はあるものの引いておらず、オーバーフロー量からしても加温かけ流しかと。
別に冷温カランがあり、どちらも冷たくこれもおそらく源泉。
あかるく静かな浴室に、鮮度の高いお湯がしずしずとかけ流されています。
身を沈めるとザアザアとあふれ出るお湯が申し訳ないほど。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜12時で男女湯とも独占。
【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 強烈なツルすべのカラン
お湯はかなり熱め。やや黄色がかったお湯には細かな灰白色の湯の花が大量に舞い、弱重曹塩味+α、ミシン油臭+α(ハーブの”ルー”のような香り)の特徴ある湯の香が心地いいです。
オイリーなツルすべがハンパでなく、泉質こそ含重曹食塩泉ですがイメージは重曹泉系。裏でしっかりと食塩分が利き、しっかりと温まり感もあって入りごたえ充分。
とくに源泉冷カランのツルすべがものすごく、出ぎわに何杯か浴びてつるつるになって退場(笑)。浴後もお肌つるつるの美人の湯。
Na-HCO3の濃度があるとpHがさほど高くなくてもはっきりとしたツルすべがでてきます。
関東では妙義長寿の湯や新田温泉が好例ですが、新潟ではここが代表格だと思います。
とくに魚沼周辺は単純温泉や硫黄泉が多いので、重曹がのびやかに存在を主張しているこのお湯は貴重。
とにかく個性が際だっていて、入るほどにはまっていくようなお湯です。
やや過加温気味で浴室がこもっていたのが残念ですが、夏場に非加温で入ったら、それこそあまりの気持ちよさに出られなくなるのでは・・・?
「大沢館」や「高七城」の豪壮な浴室にくらべると浴室はふつうですがお湯は絶品。
魚沼の山中にわざわざ入りに行くだけの価値ある名湯だと思います。
〔 源泉名:不明 〕
Na-塩化物・炭酸水素塩泉 27.2℃、pH=8.46、成分総計=1.465g/kg
Na^+=458.7mg/kg (97.70mval%)、Cl^-=448.9 (61.63)、HCO_3^-=452.2 (36.08)、CO_3^2-=12.0、陽イオン計=472.9 (20.42mval)、陰イオン計=915.8 (20.54mval)、メタけい酸=63.2、メタほう酸=9.6 <H15.7.15分析>
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:記載なし
○ 一郷一会100名湯
■ブランドグルメ
〔 塩沢の薄荷(はっか)糖 〕
越後・塩沢あたりには薄荷草が自生していて、これをつかった薄荷飴が名物となっています。
薄荷草(和薄荷)とはミントの一種で、日本で自生していたもの。香りでいうとクールミントやスペアミントに近いかな?
塩沢には数軒で薄荷糖を販売していてそれぞれ風味がちがうよう。ハッカマニア(^^)は食べくらべてみるのも一興かも。
〔 2011/05/08UP (2006/04入湯) 〕
E138.48.16.270N37.1.8.180
BGM
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■ 二の平温泉 「翠の宿」 〔 Pick Up温泉 〕
二の平温泉 「翠の宿」
住 所 :神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1077
電 話 :0460-82-2715
時 間 :9:00~17:00(要時間確認) / 不定休
料 金 :550円
■ 紹介ページ (箱根全山)
■ 紹介ページ (箱根・ニノ平小涌谷地区飲食店組合)
二ノ平温泉は昭和38年にボーリングを開始した箱根ではわりに新しい温泉地。
源泉は10本以上ありますが、確認した範囲では主力源泉は「亀の湯」でつかっている宮城野第28号で、ここもその源泉をつかっています。
強羅駅から小湧谷へ抜ける道沿い、「亀の湯」のトイ面にあるこぢんまりとした温泉宿。やませみさんのレポ情報で、非加水かけ流しということでいってみました。
【写真 上(左)】 入浴した左の浴槽
【写真 下(右)】 もうひとつの浴槽
木造の民家風の建物。すっきりとかたづいた館内は湯治宿の趣。
浴室はちいさなものがとなりあってふたつで、左のほうに貸し切りで入れました。
浴室は狭いですが、窓を開けられるので湯気は抜けます。
【写真 上(左)】 カラン
【写真 下(右)】 投入湯
源泉カランと水カランがあり、源泉カランはホースをつけて注入状態にしてあります。
タイル貼2人の浴槽に槽内吸湯はなく、全量を潤沢にオーバーフローの文句なしのかけ流し。
訪れたときは少量注入ながらゲキ熱、湯もみで対応。なお、源泉カランはMaxで15L/min程度ほども出ました。
カラン1(たぶん温泉、水カランはなし)、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。土曜12時で独占(貸切)。
【写真 上(左)】 渦を巻く内床の排湯口
【写真 下(右)】 湯色
無色透明のお湯は、微芒硝薬味+微苦味でかすかに芒硝臭。
陰イオンの成分構成は複雑ながらキシキシとよわいとろみを帯びた硫酸塩泉の浴感。
熱湯のせいもありますが、ビシっときてすっきりとあたたまります。
寝起きにはいったらきもちよさげなお湯。
正直、北毛あたりの硫酸塩泉などにくらべてインパクトはよわいような気もしますが、硫酸塩泉の特徴が出たなかなかの実力派です。
このお湯に非希釈かけ流しで鮮度よく入れる”箱根の良心”のようなお宿だと思います。
〔 源泉名:宮城野第28号 〕
Na-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉 70.0℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=1120mg/kg
Na^+=258mg/kg、Cl^-=232、SO4_2^-=169、HCO_3^-=195、メタけい酸=184、メタほう酸=9.27 <H10.12.7分析>
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:なし 循環:なし 消毒:なし
〔 2011/05/08内容補強のうえUP (2007/7/20レポ (2006/01入湯)) 〕
E139.3.10.960N35.14.22.520
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■ 千倉温泉 「千倉館」 〔 Pick Up温泉 〕
千倉温泉 「千倉館」
住 所 :千葉県南房総市南朝夷1045 (旧 安房郡千倉町)
電 話 :0470-44-3211
時 間 :8:00~19:00(要予約) / 不定休
料 金 :800円
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (Yahoo!トラベル)
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (ぐるなびトラベル)
■ 紹介ページ (るるぶトラベル)
■ 紹介ページ (JTB)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
南房、千倉にある湯宿が日帰り対応するもの。
比較的あたらしい温泉が多い房総にあって、ここは源頼朝公由来の古い歴史をもつ温泉をもっています。
場所は千倉の街中なのですぐわかります。
シックな外壁に海鼠壁と瓦屋根がアクセントになった洒落た外観。
館内も落ちついていて、和シックな大人の宿のイメージ。
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 ロビー
日帰り受入していますが、繁忙時は不可となるので事前確認がベター。
この日は土曜午後でしたがTELするとOKとのことだったので突入。
スタッフの対応は、なかなかのものでした。
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 囲碁の対局場
階段を下った階下に浴場。手前の休憩所は囲碁の対局場を兼ねています。
左が男湯「出陣風呂」、右が女湯「羽衣風呂」。べつに貸切露天もありますが日帰り入浴不可のようです。
【写真 上(左)】 出陣風呂
【写真 下(右)】 羽衣の湯
脱衣所は細長い変わったつくりですが、妙に雰囲気があります。
浴場は奥行きふかくややくらめ、これがかえって落ちついた雰囲気を醸し出しています。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 出陣風呂の浴室
手前にぬる湯槽(木枠タイル貼3人)とおくの窓側に主浴槽(石枠タイル貼10人位)の2槽。
2槽のあいだには大ぶりな石灯籠が据えられています。
窓のそとは川で、むかしは客室からこの川に釣り糸を垂れる客もいたそう。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で独占~2人とゆったり。
【写真 上(左)】 主浴槽
【写真 下(右)】 主浴槽の湯口
主浴槽は底面からの間欠大量投入の底面級湯でオーバーフローなし。窓側に岩組みの湯口らしきものがありますが、もうながくつかっていない感じ。
浴槽のところどころに石灰華らしき析出も出ています。
【写真 上(左)】 主浴槽の湯口?
【写真 下(右)】 主浴槽の湯色
やや熱めのお湯は、ごくうすく青白濁して味不明、ごくよわいカルキ臭?で、お湯の鮮度は悪くありません。
【写真 上(左)】 ぬる湯槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽の湯口
ぬる湯槽は、木箱の湯口の注入口からやや熱湯を少量注入。上の投入口は止まっていました。
側面吸湯でオーバーフローなしは循環とも思いますが、お湯の濃度感や浴感は主浴槽よりあったような。
20℃後半~30℃前半の絶妙な湯温で、うすく青白濁して白い浮遊物がただよいます。
よわい芒硝重曹味でよわい重曹系セメント臭に草臭を加えたような独特な湯の香。
総硫黄=4.7mg/kgのしっかりとした硫黄泉ですが、イオウの味臭は表には出ていません。
【写真 上(左)】 ぬる湯槽の湯色
【写真 下(右)】 析出
ツルすべととろみを備えたやわらかな湯ざわりのお湯で、うらでイオウや硫酸塩が効いていると思われる奥行きのある味わい。
イメージは信州・筑北あたりのお湯に通じるものがあるかと。
千倉は地魚の美味しいところ。ここも「魚百珍」とうたっていて、料理も期待できそう。
佇まいといい、渋いお湯といい、ちがいのわかる大人向けのお宿だと思います。
〔 源泉名:千倉温泉 〕
含硫黄-Na-塩化物泉 17.7℃、pH=・湧出量不明、成分総計=2.36g/kg
Na^+=787.6mg/kg (92.66mval%)、Mg^2+=15.2 (3.38)、Ca^2+=23.4 (3.15)、Cl^-=1088 (83.56)、Br^-=3.9、HS^-=4.1、チオ硫酸イオン=0.1、SO_4^2-=33.2 (1.88)、HCO_3^-=315.4 (14.08)、陽イオン計=838.0 (36.98mval)、陰イオン計=1445 (36.72mval)、メタけい酸=60.4、遊離炭酸=14.0、硫化水素=0.5 <H17.7.11分析>
<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり
〔 館内掲示より引用(出陣風呂之由来) 〕
千倉温泉は鎌倉時代治承四年(1180)、石橋山の合戦にて大庭景観の軍勢に敗れし源頼朝公が再起を期して海路安房国江見太海郷の郷士平野仁右衛門の領地「仁右衛門島」に身を寄せ着々と兵馬の増強を図り乍ら千倉郷の狩場へも度々来騎なさる内或る日頼朝公の愛馬(羽衣)が脚部を負傷し困却致し居る時ふと路傍の湧き出ずる泉に愛馬(羽衣)自ら脚部を浸し浴したるに数刻を経ずして正常な歩行に戻り・・・帰途民家に立寄り休憩をなし(頼朝公の休憩なされた民家は家の屋号を「お休み」と称し現存して居います)帰館せり此の事ありて以来頼朝公は此の霊泉の効能を賞で当地へ来騎の度家臣に命じ時には加熱して入浴をなされ身心の疲れをとり英気を養ったと伝えられて居ります。
後に期熟して当地在の駒寄の地(現在の千倉駅西方4kmにあり)に増強した兵馬を集結して・・・いよいよ出陣の朝も此の霊泉の入浴をなされたと申します。
皆様に身心共に振い立つ如き誠に縁起の良い霊泉にて健康を保ち社会生活の戦いに「出陣」の為に頼朝公に綾かりまして充分に御入浴下さいます様お願い申し上げます。
千倉温泉千倉館 主人敬白
■ブランドグルメ
〔 南房総(千倉)のそら豆 〕
千倉あたりはかつてそら豆の大産地として知られ、いまでも盛んに栽培されています。
主力品種は粘りと甘味のある「早生一寸」。べつに「千倉一寸」という品種もあります。
旬は、鹿児島産にくらべて遅く4~5月ごろ。塩茹で、焼きソラマメ、天ぷらなどで美味。
(南房総市観光プロモーション協議会HPなどを参考。)
〔 2011/05/08UP (2010/05入湯) 〕
E139.57.40.970N34.57.34.480
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