関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 名曲の理由(ザ・カセットテープ・ミュージック)
昨日再放送の「ザ・カセットテープ・ミュージック」。
先ほどチェックしてみました。
やっぱり凄いわ、この番組。
今回のは、名曲が名曲となる理由を教えてくれた。
■ My Revolution - 渡辺美里(小室哲哉)
→ 名曲の理由(スージー鈴木氏)
のちにMy Revolution 進行と呼ばれる1645進行と3回以上にも及ぶ転調は斬新さにあふれていた。
さらにパワーアップした小室サウンド↓
この転調、はじめて聴いたとき本当になにかの間違いかと思った(笑)
■ Teenage Walk - 渡辺美里(小室哲哉)
イントロのAメロ(というかサビメロの前出し)「自分だけの翼で」の後ですでに転調してるし。
■ LOVE BRACE - 華原朋美(小室哲哉)
サビが小室進行(6451)と王道進行(4536)の複合形。
Carry(6) On(4)Carry(5)On LOVE(2.3.6)BRACE(1)
メジャーともマイナーともつかず、余韻だけが残る名フレーズ。
■ ロビンソン - スピッツ
サビ部(誰も触れない~)は王道進行4536(F→G→Em→Am)のセカンダリードミナント版(F→G/F→Em7→Am)ないし、(二人の)のソ#(E7=ミ、ソ#、シ、レの4和音)の効果。
このフレーズがなければ、この曲がここまで愛されることはなかったと思う。
■ スイートメモリーズ - 松田聖子
C→Fm(4度マイナー)のサブドミナントマイナー進行。お洒落だけどフック感ばりばり。
イントロはC→Fmaj7で、メジャーセブンス絡み。
Aメロ→「なつかしい(C) 痛みだわ ずっと前に 忘れ(Fm)ていた」
サビ→「過ぎ去った(C) 優し(Eaug)さも 今は(Fm)」
Eaug(オーギュメント)がたたみかけるように効いてサビメロ成立。
こうしてみると、やっぱり残るメロには理由がある。
■ 群青 - YOASOBI
→ 名曲の理由(スージー鈴木氏)
スージー鈴木氏もコメントしていたけど、近年のJ-POPのなかではヒゲダンの「 I LOVE...」とともに、個人的にサウンド構成の巧みさにのけぞった1曲。
とくに「感じたままに 描く~」のテクニカルなフレーズ。
→ スージー鈴木氏の「おくれ毛コード進行」説(細かいコード進行)
二重のJust The Two Of Us進行(丸サ進行)* のオサレなメジャーセブンス系フレーズから始まり、「おくれ毛コード進行」で一気にエモーショナルに。
*) Ⅳmaj7→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅴm7→Ⅰ7(43651進行)。この曲のAメロは436(436)51進行。
この上下遷移のはげしい難フレーズを歌いこなすikuraの実力もたいしたものだと思う。
番組のなかでマキタスポーツ氏が「(いまの曲も)アップデートしてるんですよ、やっぱり・・・」としみじみ。
ほんとにそう思う。
時代やシーンに関係なくいいものはいい。
■ I LOVE... - Official髭男dism
・トゥ・ファイブ・ワン・(シックス)進行(451(6)進行)
・Just the Two of Us進行(43651進行)
・サブドミナントマイナー(4度マイナー)
・ドミナントセブンス・スケール
・sus4コード
・(ベース)ラインクリシェ
・パッシング・ディミニッシュ
サウンド構成テクてんこ盛り。
音の質感はシティポップとは違うけど、テンションとリリースのバランス(ドミナントモーション)が絶妙。
洋楽聴いて育ったリアルシティポップ世代(50歳代)の評価が高い理由がわかる気がする。
〔代表的なコード進行〕
Chord 1 (ダイアトニック)スリーコード C F G(145)
Chord 2 J-POP 進行(王道進行) F G7 Em Am(4536)
Chord 3 小室(哲哉)進行 Am F G C(6451)
Chord 4 小室(哲哉)進行(マイナー編) Am Dm G Am(6251)
Chord 5 My Revolution 進行 C Am F G7(1645)
Chord 6 ユーロビート進行 F G Am Am(4566)
Chord 7 イチロクニーゴー(循環コード)進行 C Am Dm G7(1625)
Chord 8 期待感・増幅進行 Am Em F G7(6345)
Chord 9 カノン進行 C G Am Em F C(F G)(156341(45))
Chord 10 シティ・ポップ進行(トゥ・ファイブ・ワン・シックス)(2516)
Chord 11 Just The Two Of Us進行(丸サ進行) Fmaj7 E7 Am7 Gm7 C7(43651)
Chord 12 AOR(風)進行 Fmaj7 E7 Am7 D7(6514ないし4362)
※コード表記はCトニック(key=C)
世間でよくいわれているもので、明確な根拠(定義)はありません。
詳しくはこちら(コード進行マスター)をみてね。
-------------------------
■ ABC - 少年隊
そして1980年代後半、ペンタ(ないし王道進行)4つ打ちの時代へ・・・。
ユーロビートと歌謡曲がこの時期にシンクロした意味はその後のJ-POPを語るうえで大きいと思う。
(いい意味でも悪い意味でも。)
→ スージー鈴木氏の分析
■ Give Me Up - Michael Fortunati
4つ打ちの循環コード進行。いくらでもつくれる(笑)
■ Into The Night - Michael Fortunati
王道(J-POP)進行 4536(F/G/Em/Am)ないし4533(F/G/Em/Em)。
ユーロビートと歌謡曲のコード進行は、じつはとっても近い。
■ Never Gonna Give You Up - Rick Astley
マキタスポーツ氏がユーロビートの立役者SAW(ストック・エイトキン・ウォーターマン)を語ったときの複雑な表情が忘れられない。
1980年代前半はJ-POPがメジャーセブンス化することで洋楽に接近したと思うが、1980年代後半は洋楽が王道(J-POP)進行化することでJ-POP(というか歌謡曲)に近づいた。
■ Stay With Me 真夜中のドア - 松原みき(1979年11月)
これは当時の洋楽のエッセンス(16ビートアップビートシンコペ&メジャーセブンス)と邦楽のウェットで繊細なメロが融合した1980年代前半ならではの名曲。
「雨音はショパンの調べ」とはあきらかに質感がちがう。
1980年代の洋楽 → 邦楽カバーのヒットの流れは ↓ が嚆矢だったかと。
■ 雨音はショパンの調べ - 小林麻美(1984年)
当時の邦楽のアレンジのレベルが、すこぶる高かったことがわかる。
歌詞は松任谷由実。
〔原曲〕
■ I Like Chopin - Gazebo
■ 愛が止まらない - WINK (1988年)
Kylie Minogueの「Turn It Into Love」のカバーで作詞・作曲はSAW。
もろ日本人好みのメロ。
ビジュアルも含めエンタメ作品として一級品。
■ 淋しい熱帯魚 - ClariS(Covered)
WINKの曲をこういうニュアンスで歌い上げられるユニットがでてくるとは・・・。
ハイトーンが綺麗なので、1990年代の小室サウンドでもばっちりだと思う。
■ ひらひら ひらら - ClariS
こういうドメスティックな曲調や繊細な動画は1980年代では創りだせなかった。
もっと売れてもいい才能。
■ 栞 - 天野月 feat.YURiCa/花たん
インパクトのあるカウンターメロディと、これに対峙する超ハイトーン・ボーカル。
ボカロの存在がなかったら、こういうテイクは生み出せなかったのでは?
個人的には、いまの日本の女性ボーカルのレベルは世界屈指だと思っている。
その多くはメジャーじゃないが・・・。
→ ■ 女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)
→ ■ 女神系歌姫-1 【 Angel Voice列伝 01-50 】
番組のなかで、「コード進行が以前とはちがう効果を狙って使われているような感じがある」という趣旨のコメントがあったけど、↑ こういう曲たちを聴くとおそらくそうなんだと思う。
それにしてもマキタスポーツ氏&スージー鈴木氏のコメントは凄い。
復活してほしい番組No.1。
【 関連記事 】
■ コードづかいとコード進行(丸サ進行とメジャー・セブンス)
■ 4つ打ちとグルーヴ (音のスキマ論-0)
■ ザ・カセットテープ・ミュージック
先ほどチェックしてみました。
やっぱり凄いわ、この番組。
今回のは、名曲が名曲となる理由を教えてくれた。
■ My Revolution - 渡辺美里(小室哲哉)
→ 名曲の理由(スージー鈴木氏)
のちにMy Revolution 進行と呼ばれる1645進行と3回以上にも及ぶ転調は斬新さにあふれていた。
さらにパワーアップした小室サウンド↓
この転調、はじめて聴いたとき本当になにかの間違いかと思った(笑)
■ Teenage Walk - 渡辺美里(小室哲哉)
イントロのAメロ(というかサビメロの前出し)「自分だけの翼で」の後ですでに転調してるし。
■ LOVE BRACE - 華原朋美(小室哲哉)
サビが小室進行(6451)と王道進行(4536)の複合形。
Carry(6) On(4)Carry(5)On LOVE(2.3.6)BRACE(1)
メジャーともマイナーともつかず、余韻だけが残る名フレーズ。
■ ロビンソン - スピッツ
サビ部(誰も触れない~)は王道進行4536(F→G→Em→Am)のセカンダリードミナント版(F→G/F→Em7→Am)ないし、(二人の)のソ#(E7=ミ、ソ#、シ、レの4和音)の効果。
このフレーズがなければ、この曲がここまで愛されることはなかったと思う。
■ スイートメモリーズ - 松田聖子
C→Fm(4度マイナー)のサブドミナントマイナー進行。お洒落だけどフック感ばりばり。
イントロはC→Fmaj7で、メジャーセブンス絡み。
Aメロ→「なつかしい(C) 痛みだわ ずっと前に 忘れ(Fm)ていた」
サビ→「過ぎ去った(C) 優し(Eaug)さも 今は(Fm)」
Eaug(オーギュメント)がたたみかけるように効いてサビメロ成立。
こうしてみると、やっぱり残るメロには理由がある。
■ 群青 - YOASOBI
→ 名曲の理由(スージー鈴木氏)
スージー鈴木氏もコメントしていたけど、近年のJ-POPのなかではヒゲダンの「 I LOVE...」とともに、個人的にサウンド構成の巧みさにのけぞった1曲。
とくに「感じたままに 描く~」のテクニカルなフレーズ。
→ スージー鈴木氏の「おくれ毛コード進行」説(細かいコード進行)
二重のJust The Two Of Us進行(丸サ進行)* のオサレなメジャーセブンス系フレーズから始まり、「おくれ毛コード進行」で一気にエモーショナルに。
*) Ⅳmaj7→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅴm7→Ⅰ7(43651進行)。この曲のAメロは436(436)51進行。
この上下遷移のはげしい難フレーズを歌いこなすikuraの実力もたいしたものだと思う。
番組のなかでマキタスポーツ氏が「(いまの曲も)アップデートしてるんですよ、やっぱり・・・」としみじみ。
ほんとにそう思う。
時代やシーンに関係なくいいものはいい。
■ I LOVE... - Official髭男dism
・トゥ・ファイブ・ワン・(シックス)進行(451(6)進行)
・Just the Two of Us進行(43651進行)
・サブドミナントマイナー(4度マイナー)
・ドミナントセブンス・スケール
・sus4コード
・(ベース)ラインクリシェ
・パッシング・ディミニッシュ
サウンド構成テクてんこ盛り。
音の質感はシティポップとは違うけど、テンションとリリースのバランス(ドミナントモーション)が絶妙。
洋楽聴いて育ったリアルシティポップ世代(50歳代)の評価が高い理由がわかる気がする。
〔代表的なコード進行〕
Chord 1 (ダイアトニック)スリーコード C F G(145)
Chord 2 J-POP 進行(王道進行) F G7 Em Am(4536)
Chord 3 小室(哲哉)進行 Am F G C(6451)
Chord 4 小室(哲哉)進行(マイナー編) Am Dm G Am(6251)
Chord 5 My Revolution 進行 C Am F G7(1645)
Chord 6 ユーロビート進行 F G Am Am(4566)
Chord 7 イチロクニーゴー(循環コード)進行 C Am Dm G7(1625)
Chord 8 期待感・増幅進行 Am Em F G7(6345)
Chord 9 カノン進行 C G Am Em F C(F G)(156341(45))
Chord 10 シティ・ポップ進行(トゥ・ファイブ・ワン・シックス)(2516)
Chord 11 Just The Two Of Us進行(丸サ進行) Fmaj7 E7 Am7 Gm7 C7(43651)
Chord 12 AOR(風)進行 Fmaj7 E7 Am7 D7(6514ないし4362)
※コード表記はCトニック(key=C)
世間でよくいわれているもので、明確な根拠(定義)はありません。
詳しくはこちら(コード進行マスター)をみてね。
-------------------------
■ ABC - 少年隊
そして1980年代後半、ペンタ(ないし王道進行)4つ打ちの時代へ・・・。
ユーロビートと歌謡曲がこの時期にシンクロした意味はその後のJ-POPを語るうえで大きいと思う。
(いい意味でも悪い意味でも。)
→ スージー鈴木氏の分析
■ Give Me Up - Michael Fortunati
4つ打ちの循環コード進行。いくらでもつくれる(笑)
■ Into The Night - Michael Fortunati
王道(J-POP)進行 4536(F/G/Em/Am)ないし4533(F/G/Em/Em)。
ユーロビートと歌謡曲のコード進行は、じつはとっても近い。
■ Never Gonna Give You Up - Rick Astley
マキタスポーツ氏がユーロビートの立役者SAW(ストック・エイトキン・ウォーターマン)を語ったときの複雑な表情が忘れられない。
1980年代前半はJ-POPがメジャーセブンス化することで洋楽に接近したと思うが、1980年代後半は洋楽が王道(J-POP)進行化することでJ-POP(というか歌謡曲)に近づいた。
■ Stay With Me 真夜中のドア - 松原みき(1979年11月)
これは当時の洋楽のエッセンス(16ビートアップビートシンコペ&メジャーセブンス)と邦楽のウェットで繊細なメロが融合した1980年代前半ならではの名曲。
「雨音はショパンの調べ」とはあきらかに質感がちがう。
1980年代の洋楽 → 邦楽カバーのヒットの流れは ↓ が嚆矢だったかと。
■ 雨音はショパンの調べ - 小林麻美(1984年)
当時の邦楽のアレンジのレベルが、すこぶる高かったことがわかる。
歌詞は松任谷由実。
〔原曲〕
■ I Like Chopin - Gazebo
■ 愛が止まらない - WINK (1988年)
Kylie Minogueの「Turn It Into Love」のカバーで作詞・作曲はSAW。
もろ日本人好みのメロ。
ビジュアルも含めエンタメ作品として一級品。
■ 淋しい熱帯魚 - ClariS(Covered)
WINKの曲をこういうニュアンスで歌い上げられるユニットがでてくるとは・・・。
ハイトーンが綺麗なので、1990年代の小室サウンドでもばっちりだと思う。
■ ひらひら ひらら - ClariS
こういうドメスティックな曲調や繊細な動画は1980年代では創りだせなかった。
もっと売れてもいい才能。
■ 栞 - 天野月 feat.YURiCa/花たん
インパクトのあるカウンターメロディと、これに対峙する超ハイトーン・ボーカル。
ボカロの存在がなかったら、こういうテイクは生み出せなかったのでは?
個人的には、いまの日本の女性ボーカルのレベルは世界屈指だと思っている。
その多くはメジャーじゃないが・・・。
→ ■ 女神系歌姫 (ハイトーンJ-POPの担い手たち)
→ ■ 女神系歌姫-1 【 Angel Voice列伝 01-50 】
番組のなかで、「コード進行が以前とはちがう効果を狙って使われているような感じがある」という趣旨のコメントがあったけど、↑ こういう曲たちを聴くとおそらくそうなんだと思う。
それにしてもマキタスポーツ氏&スージー鈴木氏のコメントは凄い。
復活してほしい番組No.1。
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■ 4つ打ちとグルーヴ (音のスキマ論-0)
■ ザ・カセットテープ・ミュージック
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