関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 与一温泉 「与一温泉ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕
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<与一温泉「与一温泉ホテル」> (栃木県大田原市佐久山3123-2、10:00~21:00、第3火休、700円(16時~ 500円)、0287-28-2621)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
栃木、大田原市にあるすぐれものです。
大田原氏の城下町として知られる大田原市には、多くの温泉があり、質のいい自家源泉が楽しめるエリアとして一部の温泉マニアに知られています。
ここは市南部、佐久山地区にあるホテルが日帰り開放するもの。
最寄りは東北道矢板IC。ICからはいろいろとルートがあるので地図で研究してみてね(笑)。
佐久山市街地から南の丘にのぼったところにあります。
Pは車でぎっしり。おどろいたことに他県ナンバーの車もかなり停まっています。
駐車スペースをさがしているあいだにも、ひっきりなしに車が入ってきます。
これはそうとうな人気施設か・・・?
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【写真 上(左)】 泉源施設
【写真 下(右)】 温泉スタンド
Pのよこには泉源施設&温泉スタンドがあります。
回数券に休憩所や食堂もあって、ホテルというより日帰り温泉の雰囲気。
玄関前に源泉や湯づかいが詳細に書かれた掲示板があって、お湯に自信をもっていることがわかります。
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【写真 上(左)】 源泉の説明板
【写真 下(右)】 脱衣所
館内はさして広くなく、休憩所はイモ洗い状態の大盛況。
浴場もさほど広くはないものの、浴槽はまーまーゆったりしています。
内湯は木枠伊豆石?貼7-8位の内湯と手前に水風呂。
水風呂は茶色の浮遊物がありますが、なんとなく水道水っぽい感じでいまいちインパクトに欠けるか・・・。
露天は内湯をとおり抜け、扉の外に出て通路をまわりこんだ先。
このレポ時の入湯時は屋根はありませんでしたが、2008年にリニューアルしていまは屋根付きになっているようです。
岩組平石貼で15人以上もいけそうな露天は、塀と岩組みにかこまれ開放感はありません。
ほてる泉質なのにチェアーひとつだけで、トドれる場所がないのも辛いです。
内湯は石の湯口から熱湯を大量投入。湯口そばにはしっかりコップがおいてありました。
槽内注吸湯はたぶんなく、ザンザコオーバーフローはかけ流しでしょう。
露天は竹樋の湯口からの投入+底面注入で上面排湯。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で15人以上もいる大盛況で、若いお客もけっこういます。
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【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天
お湯は内湯で熱め、露天はぬるめなので長湯モード全開のお客が目立ちます。
きもち緑黄色がかって透明なお湯には茶と白と黒の浮遊物。
よわいたまご味に重曹味。
群馬のあづま温泉で感じられたサラダ油のような土くさいような草臭系アブラ?臭に甘いイオウ臭がまじった独特な湯の香。
草臭系アブラ?臭は湯面からも香り立っています。
ほぼ全槽でこまかな気泡がただよいアワつきもあります。
とくに内湯の湯口まわりでは気泡で湯面が白くなるほど。
お湯の鮮度は内湯のほうがぜんぜんいいような気がしますが、なぜか湯口からはなれた場所のアワつきは露天のほうが多いです。
明瞭なツル(ヌル)すべにとろみをまじえた後曳き系のお湯で、これは高pHと重曹分のダブル効きによるものだと思います。
ただし、内湯は熱湯のうえにお湯に勢いがあるためか、異常に強いあたたまりに見舞われて長湯できません。
内湯・露天ともトドになれる空間がないのは残念。
浴後は肌がややパサつきますが、重曹泉らしい心地よい爽快感が楽しめます。
イメージ的には近くでは氏家(松島)温泉「乙女の湯」、それと郡山の名湯、三穂田温泉をほうふつとさせるものがあり、なんとなく山梨の正徳寺温泉「初花」を濃くしたらこんなお湯になるような感じもしました。
佐久山には良泉「きみの湯」がありますが、それとはぜんぜんイメージのちがうお湯です。(これだけタイプのちがう名湯2湯揃えるとは、佐久山おそるべし!)
それにしても予想をはるかに上まわるお湯で、人気のあるのもうなづけます。
なので、平日や繁忙期を避けて攻めるのがベターだと思います。
アルカリ性単純温泉 45.6℃、pH=9.1、成分総計=0.498g/kg、Na^+=136.2mg/kg、F^-=4.4、Cl^-=74.9、HS^-=0.6、HCO_3^-=161.5、CO_3^2-=36.7、陽イオン計=141.3、陰イオン計=282.4、メタけい酸=64.0、メタほう酸=10.5 <H12.8.1分析> (源泉名:与一温泉)
●古い分析書の掲示もあったので記載しておきます。
アルカリ性単純温泉 45.5℃、pH=9.2、成分総計=519.3mg/kg、Na^+=136.7mg/kg、F^-=5.3、Cl^-=73.5、HS^-=記載なし、HCO_3^-=179.8、CO_3^2-=29.9、陽イオン計=141.1、陰イオン計=294.2、メタけい酸=73.6、メタほう酸=10.4 <H2.10.16分析> (源泉名:与一温泉)
<温泉利用掲示>
「ph9.2 アルカリ単純温泉 毎分330Lの豊富な湯量で源泉を加水・加温せずに100%掛け流ししています」(オフィシャルHPより)
〔 2009年8月18日UP (2005年9月入湯) 〕
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