関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 東北原温泉 〔 Pick Up温泉 〕
<東北原温泉> (福島県郡山市片平町庚坦原754-1、9:00~21:00(10~12月:~20:30、1~3月:~20:00)、400円(一浴90分)、024-951-9060)
紹介HP(「観探ナビ福島」(うつくしま観光プロモーション推進機構))
福島県郡山市は人口40万人を擁する東北有数の大都市ですが、市内各所に温泉が湧く温泉都市であることは意外に知られていません。
これまでに何回か遠征し、全貌が把握できてきたので、ぼちぼちレポしていきます。
第1弾は東北原温泉。
ここは小規模な温泉施設が多い郡山のなかでも、とりわけ地味な施設です。
みしゅらん特集にやませみさんのレポあり。
郡山市西郊の田んぼのなかにある日帰り温泉。
場所はわかりにくく、市街西側を東北自動車道に平行して南北に走る県道55号(新さくら通り)が中ノ平で東北道をくぐり500mほど先の5叉路を西側(斜め前方左手、畑の中にのびる細い道、たしか看板あったと思う)に入り、道なりに進んで水路に突きあたった左手あたり。
昼間ならなんとなくわかりますが、夜間ではじめてだったらほとんどお手上げかも。(→ここ)
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 脱衣所
こぢんまりとした施設ながら、食堂兼休憩所もあって、地元の人でけっこう賑わっていました。
ただ、鄙び&地元モード全開なので、この手の施設になれていない人はいささか入りにくいかもしれません。
廊下奥の右手に男湯。暗めで狭い浴室に鉄平石貼4人の渋い浴槽ひとつとシンプル。
カラン4(たぶん源泉)、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。日曜10時で2~3人。
岩の湯口から42℃程度のお湯を大量投入で、全量をオーバーフローする豪快なかけ流し。
みな静かにお湯を楽しんでいて、静かな浴室にざあざあとお湯がかけ流されていく音だけが響いています。
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口
きもち翠がかったお湯にはこまかな気泡が舞っていて鮮度感抜群。よわいアワつきも・・・。
よわい重曹味に渋柿のようなしぶ味&エグ味が加わる独特な味。
臭いはよわく、わずかにやわらかな湯の香を感じる程度。
重曹系のツルとアルカリ泉系のヌルに明瞭なとろみが加わるすこぶる入りごこちのいいお湯で、カラダの力がすっと抜けていくような感じ。ぬるめなので長湯もOK。
ただ、アルカリ強めのためか浴後やや肌がパサつきます。
このお湯の個性ともいえるとろみは質のよい重曹泉によくあるたぐいのもの。
郡山のお湯は硫酸塩と食塩と重曹がバランスしているものが多いですが、このお湯はとくに重曹気が強くでているもの。
郡山湯巡りには外せない一湯かと思います。
なお、やませみさんのレポによると、女湯はさらに豪快なかけ流しらしいですが、鄙び湯苦手の連れは車で待っていたので詳細不明。
単純温泉 41.5℃、pH=8.61、湧出量不明、成分総計=0.9702g/kg、Na^+=277.3mg/kg、F^-=8.0、Cl^-=98.4、SO_4^2-=133.3、HCO_3^-=387.7、陽イオン計=287.6、陰イオン計=642.1、メタほう酸=22.0 <H7.2.8分析> (源泉名:東北原温泉)
※ 「郡山日帰り温泉」(ケイシイシイ(株))によると、「元々は農業を営むご主人が畑をボーリングしたところ温泉が湧き出て、昭和60年に営業を始めた。」とのこと。
〔 2009年3月30日レポ( 2006年12月入湯) 〕
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