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混む!

日帰り温泉はタイミングによってものすごい混雑となるときがあります。
ひどいときは玄関前まで受付待ちの列がのびていたりします。
こういうときは、脱衣所からして人いきれムンムン。子供は泣き叫び、人気浴槽や洗い場は順番待ち。

んでもって、お湯はなまり切ってドロドロ、施設側はレジ菌こわいのでカルキドバトバ投入とロクなことはありません。
こんな悲惨浴場を回避するために、メチャ混み施設の見分け方マル秘10ヶ条をまとめてみました。
(正月、GW、お盆はどこもふつうに混むのでハズしてあります・・・。)

1.祭りの前後
とにかく周辺施設は見境なく混む。温泉はおろか、道路も食い物屋もたいへんなことになるので、祭りを見物しないなら近づかないのが賢明。花火も同様。

2.夏場の海水浴場そばの夕方
これも混む。海水浴客はとにかく水で洗い流したいだけなので、ショボい施設でもしっかり混む。
客が持ち込んだ砂で湯底がじゃりじゃりなんてことも・・・。
からだに残った塩分でアル単が食塩泉になるかも・・・(^^;)
唯一の救いはわりに回転がはやいところか。
最近は「海水浴客お断り」の施設もでてきているので、そこを狙うのが○か?

3.夏場のプールつき施設
こいつも混む。プールとの見境がつかなくなっている客が多いので、マナー消し飛び修羅場状態。
ガキ、もといお子さま(^^;)も多く、やにわに浴槽に飛び込んできたりするのでとても落ちついて入れない。

4.冬場のスキー場そばの午後
最近ははやめに切り上げる客も多いのでヘタするとAMから混む。
脱衣所で着替える客も多いので、脱衣所が狭い施設は悲惨なことに・・・。
しかもからだが冷え切っているので長湯モード全開、混雑に拍車をかける。
日帰り施設系は最悪、旅館系はわりに空いていることも。

5.夏場のキャンプ場そばの夕方
これは避けたい。混雑もさることながら、酒入ったグループ客が多くて入浴マナー消滅状態。
異常にテンションあがったガキ(もといお子さま)に浴場全体が占拠されていることも・・・。(親は注意するどころか、一緒になってはしゃいでる ^^;;;;)

6.マスコミで取りあげられた直後の和モダン&ロハス系施設
いかにも「大人の~」系雑誌が好きそうな、一見旅なれた風シニア夫婦であふれ返っていたりする。
ただこの方たちは紹介された施設以外はふつうぜったいに行かないので、ちかくの施設はガラガラだったりするのは救い。

7.クーポン対象、とくに無料クーポンの施設
わたしも含めた ^^;;;)、クーポン好きでにぎわう。
とくに「自●人」あたりだとクーポン客数がハンパじゃなく、期間後半には施設側の対応がぞんざいになったり、突如として週末クーポン入浴不可(ex.栃木、那須塩原市の「大鷹の湯」)になったりするので、はやめに攻めるのが賢。

8.無料のお湯
これも混む。無料温泉大好きちゃんはけっこう多くて、全国まわってたりするのでコンスタントに混む。
東伊豆「赤沢露天」で寒風吹きすさぶみぞれのなか、4~5人も入ってたのをみたときはさすがにビビった。
無料だからさすがにカラスの行水か?と思いきや、さりげに長湯派が多かったりするので余計に混む。

9.農村地帯の雨の日のセンター系
農作業おやすみにつきセンター系で1日まったり。
たいてい浴槽で世間話がはじまるので回転悪くてさらに混む。
でも、これはやむなし・・・。
そういう日にこういうところに行って「混んでる!」と文句いうヨソもののほうが悪い。
引きがはやいので、夜は意外なほど空くことが多い。

10.混浴秘湯
こいつもやたら混む。
専門誌や専門サイトまであるので、愛好者がけっこういるのかと・・・。
とくに若いカップルの好物。
女性はだいたい水着かバスタオル軍艦巻き。
たいてい広くて浅めの露天があるので、お湯はふつうになまり気味。
ただ、お湯のぜんぜんいい内湯がガラガラだったりするので、そこだけは狙い目か・・・(^^)
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■ 八塩温泉 「鬼石観光ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕



<八塩温泉「鬼石観光ホテル」>
(群馬県藤岡市(旧鬼石町)浄法寺105、時間要問合せ、600円、0274-52-4143)
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらんnet)

八塩温泉の自家源泉の湯宿のひとつで、ちょうど「神水館」「八塩館」のあいだにあります。
こうしてみると八塩温泉は神流川筋ではなく、西側大黒滝のほうから流れ込む支流(名称不明)沿いに湧出していることがわかります。
この沢沿いには、「八塩あじさいの里」が整備されていて、約5,000株のアジサイと八福神めぐり、それに八塩温泉の源泉を巡る散策を楽しむことができます。(アジサイの見頃は6月中旬~7月上旬)


【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 浴場入口

箱形建築の年季入った建物で客室は12。
なんと100畳の大広間があるので、かつては宴会などでずいぶんと賑わった旅館なのでしょう。
「桜風呂」と名づけられた浴場は男女別。
二面採光ながら林に囲まれているのでさほど明るくはありません。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

三波石枠タイル貼7-8人のメイン浴槽と、手前に同2人の源泉槽っぽい浴槽がありますが、手前のは空でした。
ふんだんに銘石、三波石をつかった豪勢なつくりで、こんなのは産地でなければつくれないシロモノかと・・・。
浴槽まわりには茶色の石灰華のイガイガがたくさん成長しています。
カラン5、シャワー、シャンプーあり。ドライヤーなし。土曜15時で独占。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口

メイン浴槽は、赤茶に色づいた石の湯口から50L/minほども大量投入で、オーバーフローなく強力底面吸湯の循環仕様。
手前になんとなく源泉っぽい湯口がありますが、とまっていました。

ほぼ適温のお湯は、無色透明でかなりの量の茶色の湯の花がただよっています。
よわい重曹塩味、ほぼ無臭でカルキは感じられません。
入ってしばらくは土類泉系のぎしぎし感があり、のちに重曹泉系のツルすべがでで、浴後は土類食塩泉系のぺとぺとした感触がのこる面白い湯ざわりのお湯。

味臭からしてかなりの希釈があるとは思いますが、湯ざわりはやわらかで、かなりあたたまり、あきらかに真湯とはちがう浴感が感じられます。


【写真 上(左)】 男湯の「長寿湯」
【写真 下(右)】 「長寿湯」の4つのカラン

手前の空の浴槽にはカランが4つもあって、いずれも緑青がでています。
うちひとつだけは水がでましたが、さしたる味臭は感じられませんでした。
ここは「長寿湯」と名づけられ、壁面に分析書が掲示されているのと、ただならぬ(笑)たたずまいから源泉槽とみました。
ここの分析書は「鬼石観光ホテルの湯」、脱衣所の分析書は「おにの湯」で、ゆう出地がちがいあきらかに別源泉です。
なので、ここは源泉を2本もっているのかもしれません。


【写真 上(左)】 湯の花
【写真 下(右)】 泉源?

「おにの湯」は泉温7.3℃なのでさすがに非加温源泉浴はきびしいですが、「鬼石観光ホテルの湯」は泉温20.5℃なので、ぜんぜんいけるかと・・・。
「鬼石観光ホテルの湯」もすばらしい泉質をもっているので、「長寿湯」で非加温源泉浴ができるといいのですが・・・。(あまり析出がでていないので、近年つかわれていないような気がする。)

やはり、八塩温泉は「源泉冷泉浴」で売っていくべきでは・・・?
と思いつつ、温泉をあとにしました。

Na-塩化物強塩冷鉱泉 7.3℃、pH=6.6、湧出量測定せず(自然湧出)、成分総計=29.05826g/kg、Na^+=8120mg/kg (85.75mval%)、K^+=990、Mg^2+=170、Ca^2+=383、Fe^2+=0.35、Cl^-=11523 (75.64)、SO_4^2-=1123 (5.45)、HCO_3^-=4953 (18.90)、Br^-=35.2、陽イオン計=9664.45 (411.65mval)、陰イオン計=17599.81 (429.54mval)、メタほう酸=774、遊離炭酸=995 <H5.3.31分析> (源泉名:おにの湯(ゆう出地:鬼石町大字諏訪121-5))

純強食塩泉 20.5℃、pH=8.0、湧出量測定不可(自然ゆう出)、総計=24109.02mg/kg、Na^+=6940mg/kg (83.50mval%)、K^+=1430、Mg^2+=120、Ca^2+=264、Fe^2+=0.22、Cl^-=9738 (76.02)、SO_4^2-=1088 (6.27)、HCO_3^-=3905 (17.71)、陽イオン計=8754.22 (361.405mval)、陰イオン計=14731 (361.292mval)、メタほう酸=不明、遊離炭酸=591.5 <S48.10.12分析> (源泉名:鬼石観光ホテルの湯(ゆう出地:鬼石町大字浄法寺105))

「八塩あじさいの里」の地図によると、東屋つきのいちばん目立つ泉源がここのやつだと思います。

<温泉利用掲示>
加水:あり(温泉の供給量の不足を補うため) 加温:あり 循環:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2009/12/04UP (2006/08入湯) 〕


E139.3.29.376N36.10.17.701
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■ みずがきランド源泉 「 鉱泉みずがきランド」 〔 Pick Up温泉 〕



<みずがきランド源泉 「増富都市農村交流センター 鉱泉みずがきランド」>
(山梨県北杜市須玉町小尾8842-1、営業日・時間要問合せ (※原則平日、冬期休業)、630円、0551-45-0155)
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

日本百名山のひとつ、瑞牆(みずがき)山のふもとにある日帰り施設。
指定管理者制度によりNPO法人「えがおつなげて」に運営委託されているもので、HPによると「農村を楽しみたい方のお手伝いをする都市農村交流施設です。」とのこと。

ひところ休業中との情報が流れ、いまでも平日、冬期は原則休みのようなので要注意。
最新HPでは入浴は「お問い合わせください。」とあります。
なお、以前の資料によると、「土日、連休を主に営業、夏休み期間中(7月20日~8月20日)は毎日営業、冬期12~4月下旬および梅雨時は休業、日帰り入浴12:00~18:00」などの案内がありました。


【写真 上(左)】 本谷川渓谷の紅葉
【写真 下(右)】 クリスタルライン案内図

場所は増富から信州峠を越えて川上村に抜ける県道610原浅尾韮崎線で、黒森鉱泉の逆側(道路右手)あたり、看板があるのですぐにわかります。


【写真 上(左)】 みずがき山自然公園-1
【写真 下(右)】 みずがき山自然公園-2

また、増富を攻めたあとなら、増富の奥、本谷川渓谷~金山平(クリスタルライン=釜瀬林道)経由も面白いルート。
林道ながら全線舗装されているし、途中少し瑞牆山側に入った、「みずがき山自然公園」からは、日本ばなれした山容の瑞牆山をまぢかに望む、すばらしい風景が楽しめます。(冬期閉鎖)


【写真 上(左)】 県道の看板
【写真 下(右)】 看板

瑞牆山を望むすがすがしい高原にある施設で、となりには蕎麦処もあります。
Pのよこにいきなり泉源らしきものを発見、黄土色に色づいたコンクリ槽からかなりの量の冷泉が庭に流されています。
味臭は↓の源泉カランと同様。好みの泉質で期待が高まります。


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 玄関ロビー

こんな山中の地味な施設なのに、ものごしやわらかな美しいお姉さま(^^)が受付していたのにはびっくり。
簡素ながら手入れの行き届いた施設で、そこかしこに木の実や野菜などが趣味よくあしらわれていたのは、かのお姉さまの作品か・・・(笑)


【写真 上(左)】 アートなあしらい
【写真 下(右)】 休憩室

ウッディーな館内、廊下のおくに男女別の浴室。
そこそこゆったりとした浴室に、みかげ石枠タイル貼6-7人の浴槽ひとつとシンプル。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 女湯-1

窓の外は林で落ちついた雰囲気のいい浴場です。
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
連休の15時、そとは子供たちのデイキャンプでにぎやか。でもタイミングよく浴室は独占でした。


【写真 上(左)】 男湯-1
【写真 下(右)】 男湯-2

左手に源泉と札のかかったカランから冷たい源泉を少量投入。右手のカランからはお湯が注がれていますが、これは真湯だと思います。
槽内注排湯はみあたらずきっちりとオーバーフローがあるので、加温の真水による加温加水希釈のかけ流しとみました。

源泉カランの水は、無色透明で弱金気味+酸味収斂味+弱苦味+弱うま味の複雑な味。こげ臭+金気臭。成分濃度以上に迫力のある味臭です。
浴槽のお湯は緑色にうすにごり、わずかに茶色の浮遊物が浮かびます。
湯中にこまかな気泡が舞っていますがアワつきはありません。


【写真 上(左)】 女湯-2
【写真 下(右)】 源泉カラン

ほぼ無色ツルすべときしきしが入りまじる複雑な湯ざわりで、どこかあとをひく奥ぶかい浴感もあって、緑礬泉と重炭酸土類泉が合体したようなイメージ。
かなりのあたたまり感があり、浴後は肌がすべすべになります。

おそらく50%以上の希釈があるかと思われ、成分濃度からすると0.5g/kgほどになっていると思いますが、それでもこの個性的な浴感をたもっているのはよほど源泉の素性がすぐれているのでしょう。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 泉源

もし非希釈加温かけ流しできたら、そうとうな名湯になるのでは。
でも、客数すくなさそうなので、ペイしないか・・・。
ポリでもいいので源泉槽がほしいところですが、泉温13.7℃ではちときびしいか・・・?

それでも、良質な源泉の力を感じさせる浴感は十分にあるので、温泉好きなら攻めてみる価値は十分あるかと思います。

Na・Ca-塩化物・硫酸塩泉 13.7℃、pH=6.12、29.5L/min自噴、成分総計=1.553g/kg、Na^+=233.6mg/kg (58.22mval%)、Mg^2+=5.9、Ca^2+=116.6 (33.35)、Fe^2+=7.0、Cl^-=274.3 (45.00)、SO_4^2-=289.3 (35.00)、HCO_3^-=207.2 (19.77)、陽イオン計=390.3 (17.45mval)、陰イオン計=771.6 (17.20mval)、メタけい酸=58.8、メタほう酸=11.4、遊離炭酸=321.0 <H2.5.14分析> (源泉名:みずがきランド)

〔 2009/12/04日レポ(2006/11入湯) 〕


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■ 湯の小屋温泉 「葉留日野山荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<湯の小屋温泉 「葉留日野山荘」>
(群馬県みなかみ町(旧 水上町)藤原6289、9:30~20:00(厳冬期要事前TEL)、500円、0278-75-2210)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

北毛、藤原エリアの懐ふかく、湯の小屋温泉が湧いています。
かつてこの地は「葉留日(はるひ)の里」と呼ばれ、鎌倉時代に奥州藤原一族が隠れ住んだところと伝わります。

交通の便がよくなった今日でも、上越新幹線「上毛高原」駅からバスで80分、上越線「水上」駅からでも同じく60分、利根川づたいに奥利根の山々を分け入ってようやく到達。
ここより奥に集落はなく、名実ともに北関東最奥のお湯です。
ただし、道は悪くないので、厳冬期をのぞけばマイカーでも問題ありません。

湯の小屋にはいくつかの日帰り可能な湯宿があってここもそのひとつ。
廃校になった分校を改装した湯宿で、そこかしこに学校の面影が残っています。
母屋で受付し、別棟の湯小屋へ・・・。


【写真 上(左)】 浴場棟
【写真 下(右)】 浴室入口

ゆったりとした男女別の浴場は、清掃のいきとどいた気分のいいもの。
二面採光のあかるい浴室に、黒みかげ石枠鉄平石貼5-6人の渋い浴槽ひとつとシンプル。
かなりの熱湯浴場ですが、天井が高く通気がいいのでこもりはありません。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

土曜の10時。前客がいなかったらしく、浴槽は47℃ほどもあるかと思われるゲキ熱湯で満たされていました。
カラン6(温泉?)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。

加水はしたくなかったので、ひたすら湯もみに励みなんとかからだを沈めます。
石膏の析出がでた岩の湯口から熱湯を30L/minほども投入で、槽内注排湯はなく全量をオーバーフローのかけ流し。
ものすごいかけ流し量で内床は洪水状態。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口

きれいに澄み切ったお湯にはうす茶の浮遊物。
微塩味に弱い石膏味と、ほこほことした石膏芒硝系の湯の香が香る鮮度感の高いお湯。
硫酸塩泉特有のとろみときしきしに、アルカリ泉系のヌルすべをまじえたすこぶる入りごこちのいいお湯です。

個性はさほどないものの、奥行きを感じるなかなかにいいお湯で、浴場の雰囲気も捨てがたいものがあるのでおすすめ。
なお、湯の小屋周辺の多くの施設はおそらく1号泉か1.2号泉混合泉を使用していますが、ここは貴重な2号泉単独使用です。

藤原~照葉峡~湯の小屋~坤六峠~尾瀬戸倉とぬける道は、とくに紅葉の時季にはすばらしいドライブコースとなるので、これとからめて入浴するのもいいかもしれません。(紅葉の盛りは例年10月中~下旬)

アルカリ性単純温泉 63.4℃、pH=8.2、湧出量不明、成分総計=0.479g/kg、Na^+=114mg/kg、Ca^2+=21.8、F^-=4.7、Cl^-=95.2、SO_4^2-=110、HCO_3^-=54.4、CO_3^2-=10.0、陽イオン計=144.09、陰イオン計=274.3、メタけい酸=95.3、メタほう酸=9.4 <H12.6.20分析> (源泉名:湯の小屋温泉2号泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:なし 循環ろ過:なし 消毒剤使用:なし

〔 2009/12/04 (2006/07入浴) 〕


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■ いわき 「鹿の湯鉱泉」 〔 Pick Up温泉 〕



<いわき「鹿の湯鉱泉」>
(福島県いわき市川部町大久保64、時間要問合せ(17時くらいまで)、500円、0246-65-0331
紹介ページ (Yahoo! 地域情報)
紹介ページ (旅館まっぷ)

いわき南部の秘湯です。
以前、川部鉱泉のあたりを走っていて偶然、看板をみつけたお湯です。
そのときも偵察かたがた突入しましたが、「まだお湯が溜まっていない」とのことで撤収。時間が合えば日帰り入浴OKと確認できたので、先日、いわきを攻めた際にリベンジ。
今回は事前TEL確認のうえ訪れたので、無事入湯。


【写真 上(左)】 左手にでてくる看板
【写真 下(右)】 宿の前の看板

勿来から塙町方面へ向かうR289で四時大橋を渡ってすぐの立体交差側道を左におりて、北側にすこし走ると左手に看板がでてくるので、そこを左折し、あとは道なり。
ほんとうになにもない山道で、この奥に湯場があるとは思えませんが、1kmほど走るとやや開けたところに「鹿の湯鉱泉」の看板がみえてきます。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 入浴だけなら500円

車もほとんどこないかくれ里のようなところで、なんということも風景ながらどこか好ましげなたたずまい。
お宿も民家風ながらよく手入れされて居ごこちよさげです。


【写真 上(左)】 女湯-1
【写真 下(右)】 女湯-2

廊下の奥、左手手前に男湯、右手奥に女湯。
脱衣所は狭く、浴室もこぢんまり。他人が2人入ったらちと窮屈かも・・・。
2人くらいのステン浴槽ひとつのシンプルな浴室で、水カラン(たぶん源泉)がふたつ。
アメニティ類なし。土曜15時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 男湯-1
【写真 下(右)】 男湯-2

側面からの強力ジェット注入と側面吸湯の循環仕様でオーバーフローはありませんが、水&湯の混合栓カランはどちらもたぶん源泉で随時投入できます。

ほぼ適温のお湯は、うすく翠がかって茶色の沈殿物。
まったく旨味の感じられない味のうらで微苦味が効いている風変わりな味がします。
ほぼ無臭ながら、なんとなくふつうの泉質ではないような・・・。


【写真 上(左)】 湯口カラン
【写真 下(右)】 洗い場カラン

浴感は際だったものです。
強烈なヌルすべ湯で、ステン浴槽のなかでからだがつるつる滑ります。
ヌル(ツル)すべ湯はしこたま入っていますが、これほど強烈なのは、新潟、魚沼の大沢山温泉「幽谷荘」くらいしか記憶にありません。
「幽谷荘」はオイリーなツルすべが強いのに対し、こちらはヌルすべ一本勝負でこのすごさなので、よけいに感動的(笑)

濃度感はさしてないもののなぜかやたらにあたたまり、洗い場の源泉水カランを浴びるのが快感。
妙にあとを曳くお湯で、お湯の個性はレベルの高いいわきの鉱泉でも上位に入るものだと思います。
お宿の人のはなしによるとやはりpH=9.8の高アルカリ性泉とのこと。

このあたりで「鹿の湯」というと、北茨城の、湯の網温泉「鹿の湯松屋」が有名ですが、(「いわき 鹿の湯」で検索してもこっちの方がたくさんでてくる(笑))いわきの「鹿の湯」もなかなかどうしてあなどれないお湯でした。

※ 脱衣所掲示
鹿の湯鉱泉は明治初期、初代、高木初蔵が庭を眺めし折、足に矢傷を負った鹿が現れ、この水に足を浸して何日か過ぎ完治したのを見て、井戸を掘りこの水の柔かさ、つるつるした無色透明なものに驚き、明治23年に鉱泉浴場の許可を取得す。又、大正3年に分析の結果純アルカリの泉質とされる。(以下略)

〔 2009/12/01UP (2009/11入湯) 〕


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■ 猪ノ田温泉 「絹の湯 久恵屋旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



<猪ノ田温泉 「絹の湯 久恵屋旅館」>
(群馬県藤岡市下日野猪ノ田日向1254-1、10:00~19:00(時間要問合せ)、500円、0274-28-0505)
オフィシャルHP
紹介ページ (楽天トラベル)

明治時代からつづく西上州の伝統ある一軒宿。
県道175上日野藤岡線を藤岡から日野方面に走り、看板を右手に入ってすこし走ったところ、牛伏山の南麓、グリーンパークCCの手前にあります。
思いのほか山ぶかい沢沿いの和風宿は、周辺の自然にとけ込んだ趣で風情あり。

廊下の奥にある木造の浴室に内湯(石造5-6人)のみとシンプル。
広くはないですが、天井も高くいい雰囲気です。
カラン6、シャワー・シャンプ・ドライヤーあり。
土曜14時で男女湯とも独占でした。


【写真 上(左)】 石の内湯
【写真 下(右)】 カランの湯口

石の湯口とカラン2ヶ所からの投入。
石のはからり湯量あり、男湯の湯口そばにはコップもおいてありました。
カランは硫化して黒ずんでいます。

男湯はよわい底面排湯でオーバフローなし、女湯はあり。
男湯と女湯はつながっていてお湯の行き来があります。

なので、男湯湯口は源泉で一部循環湯とともに女湯からかけ流す、半かけ流しの湯づかいとみました。
湯温はたぶん42℃以上もあって、個人的には過加温で熱すぎのような・・・。
浴室に熱気がこもり、ちとつらいものがありました。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

お湯は、無色透明無味でよわくおだやかな温泉臭でカルキ臭はまったく感じられず。
やさしい湯ざわりでそこそこのヌルすべはあるものの、さほどのインパクトは感じられません。
ただ、浴後は肌がすべすべになって爽快感がでるので、どちらかというと浴後に真価を発揮するお湯なのかもしれません。

「ぬる湯でじっくり」がよさげなお湯なので熱めは残念。
でもたたずまいは癒し系、宿の方の対応もきもちのいいもので、緑のなかでゆったり過ごすにはとてもよいお宿かと・・・。
予約制の休憩&昼食プランもあるようです。

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と、当時はかなり辛口なレポを書いていますが、このエリアで湯口から源泉を入れているのはかなり貴重かと・・・。
かなり前の入湯なので、機会があったら再訪してみたい1湯です。

規定泉(メタほう酸)* 15.9℃、pH=8.4、湧出量不明、成分総計=0.59g/kg、Na^+=115mg/kg、Ca^2+=31.8、Fe^2+=0.6、Cl^-=93.7、SO_4^2-=52.1、HCO_3^-=240、陽イオン計=169、陰イオン計=387、メタほう酸=11.4  <H6.7.7分析> (源泉名:猪ノ田温泉 絹の湯)

*) 分析書表記は、「弱アルカリ低張性冷鉱泉」。パンフには、「硫化水素を含有する単純温泉」とあります。

〔 2009/12/01UP (2002/05/11レポ) 〕


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