京釜線の天安駅に7時に到着し、次に乗車するのは7時23分発の「Seoul Rapid」である。
「Seoul Rapid」の概要については「4月27日(月)京釜電鉄線の通勤風景(セマウル号からの観察)」に記載したので省略する。
さて、乗車する電車はソウル8時49分着であるためトイレをすませ、T-moneyカードをタッチして改札を通る。電鉄区間はどこもICカードが使える。
天安以北は複々線化されているとはいえ、電鉄線の本数はさほど多くはなく、ピーク時間帯で快速2本を含め時間あたり7本しかない。
これから乗車する7時23分発の前の電車は7時10分の各駅停車である。
ホームに向かう際、座るために乗車目標位置に並んでいる客がいることを想像したが、大ハズレで、ざっとホームを見渡した限りで20人いるかいないか、といったところであった。
ひとまずホームのソウル方の先端に向かうと、電車が入線してくるのが見えた。
5069-5169編成である。
行先表示を見ると、これが「Seoul Rapid」であった。2号車に乗車。
なお、Rapidを漢字で表記する場合、「急行」となっている。
7時23分、定刻に出発。
出発時に2号車には20人ほどいたが、出発後に後ろの車両から移ってくる人がおり、その一部は1号車に乗り移り、最終的に23名となった。
新聞読む人7人、読書をする人3人、携帯電話で通話している人1人、携帯の画面を眺めている人1人、イヤホンをして英会話の本を見ている人1人、その他は居眠りや考え事などをしていた。
走行しているのは緩行線である。さきほどソウルから天安まで乗車したセマウル号から列車線を走行する通勤電車があるのかどうか観察していたが、まったく見られなかった。今乗ってる電車は緩行線を走行していることからしても、Seoul Rapidは緩行線を走るように思える。しかし、いつ列車線に転線するかわからないので、観察しておく必要がある。
最初の停車駅、平井で若干乗車があり、2号車は27人となった。しかし、その後3名が3号車から移ってきて、さらに1名がやってきた。ここで7人がけシートがおおむね5人程度で埋まる。
さきほどから、後ろの車両から乗り移ってくる客が見られるが、これはソウル駅に到着してわかった。ソウル駅の出口が先頭車の先にしかないため、後ろの車両から乗り移ってくるのである。
7時34分、上り列車線に1面1線のホーム、上り電鉄線用として1面2線のホームがある成歓駅に到着。停車中に列車線をムグンファか何かが通過していった。ここで7人がけシートがおおむね6人程度で埋まる。
7時42分、上り列車線に1面2線のホーム、上り電鉄線用として1面1線のホームがある平澤駅に到着。乗降客が多い駅だけあって、2号車は20人ほどの立ち客が出てくる。
なお、平澤駅に到着する直前に、天安行きの5000系とすれ違ったが、そちらは立ち客が多く混雑していた。京釜電鉄線は、片道輸送だけではないようだ。
平澤を出ても緩行線を走行する。外線だけにホームがあるチジェ駅を通過し、西井里に到着。7人がけシートの前に2~3人が立つ。
2駅通過し、7時57分、鳥山駅に到着。
再び、2駅通過し餅店到着。ここでつり革の残りはわずかとなる。ここはソウルから48.7km地点であり、東京からで言えば八王子とほぼ同じである。
外線のみホームのある細柳を通過し、比較的大きな都市である水原に到着。ここで多少の下車が見られたが、それ以上に乗車し、つり革はすべて埋まった。
水原を出ると、緩行線から列車線に移り、グングン加速する。おー、ついに本領発揮といった感じであるが、残念ながら華西駅のみを通過して、その後、成均館大、義王、軍浦と3駅連続停車する。
成均館大は駅周辺に高層団地が並んでいるので、理解できるが、義王、軍浦は止まるのは少々理解に苦しむ。しかし、駅のホームは2面4線で列車線を走行する通勤型電車も止まれるようになっている。ふと、杉並三駅を思い出した。
地下鉄4号線と接続する衿井は通過し、8時28分、2面4線の安養駅に到着。2分ほど遅れている。ここはソウルから23.9km地点であり、東京からであれば三鷹に相当する。
車内は東京の感覚からすればまだ詰め込みの聞く状態であるが、とはいえだいぶ混雑している。
8時33分、KTXの走行する高速線と合流し、8時34分、衿川区庁に到着。わたしの隣に座っていた兄ちゃんが下車した。ほかにも若干の下車はあったが、それを上回る乗車があり、通路は3列のすし詰めとなる。しかし日本の車両より幅が広いので、ぎゅうぎゅうではない。
乗降に手間取ったようで、1分ほど停車し8時35分に出発。
京仁線と合流する九老を通過し、残る停車駅は永登浦駅のみ。
永登浦駅は地下鉄との接続はない駅だが、京釜線の中では龍山駅とともにサブターミナルとして機能しておりセマウル号も停車する。この電車も停車する。
8時42分、日本語でも案内があり、永登浦駅に到着。かなりの下車客があり、私の両隣も下車。
3分遅れであるためか、直ちに出発。
三複線で漢江を渡り、KTX湖南線の発着駅である龍山駅は通過する。
龍山駅を通過する頃、離れたところから大声がする。みんな何事かと見ているのでけんかだろうか。さほど長くは続かず、沈静化。
8時55分、地下鉄1号線直通のメトロ1000系とともにゆっくり併走。
8時56分、7分遅れでソウルの地上ホームに到着した。
ソウルの地上ホームは、KTXやムグンファの優等列車と板門店の方に向かう京義線のローカル列車が発着する駅だが、電鉄線から入ってきた電車の客はどこの改札に向かうのか疑問だったが、乗客はみな先頭車の先にある地下に向かう通路に吸い込まれていた。
客が吐けるのを待ち、写真を撮って、その通路をたどっていくと、1号線の駅につながっていた。
天安からソウルまでソウル版「通勤快速」が運行されているが、天安はソウル通勤圏とは言いがたいものの、ソウルから75km離れた平澤からはそれなりに利用があり、このあたりが南限のように思えた。
餅店、水原はソウルから各駅停車で1時間圏であり、このあたりは間違いなく通勤圏と言ってよさそうである。
混雑状況は、高層団地の多さから、けっこう激しいのではと思ったが、思ったほどではなかった。もっとも、ソウル着が9時近いこともあり、もう少し前の電車であれば違うのかもしれない。
海外で通勤時間帯に郊外から都心に向かう電車に通して乗ったのはこれが初めてだが、自分も通勤してる気分を味わえ非常に面白かった。
「Seoul Rapid」の概要については「4月27日(月)京釜電鉄線の通勤風景(セマウル号からの観察)」に記載したので省略する。
さて、乗車する電車はソウル8時49分着であるためトイレをすませ、T-moneyカードをタッチして改札を通る。電鉄区間はどこもICカードが使える。
天安以北は複々線化されているとはいえ、電鉄線の本数はさほど多くはなく、ピーク時間帯で快速2本を含め時間あたり7本しかない。
これから乗車する7時23分発の前の電車は7時10分の各駅停車である。
ホームに向かう際、座るために乗車目標位置に並んでいる客がいることを想像したが、大ハズレで、ざっとホームを見渡した限りで20人いるかいないか、といったところであった。
ひとまずホームのソウル方の先端に向かうと、電車が入線してくるのが見えた。
5069-5169編成である。
行先表示を見ると、これが「Seoul Rapid」であった。2号車に乗車。
なお、Rapidを漢字で表記する場合、「急行」となっている。
7時23分、定刻に出発。
出発時に2号車には20人ほどいたが、出発後に後ろの車両から移ってくる人がおり、その一部は1号車に乗り移り、最終的に23名となった。
新聞読む人7人、読書をする人3人、携帯電話で通話している人1人、携帯の画面を眺めている人1人、イヤホンをして英会話の本を見ている人1人、その他は居眠りや考え事などをしていた。
走行しているのは緩行線である。さきほどソウルから天安まで乗車したセマウル号から列車線を走行する通勤電車があるのかどうか観察していたが、まったく見られなかった。今乗ってる電車は緩行線を走行していることからしても、Seoul Rapidは緩行線を走るように思える。しかし、いつ列車線に転線するかわからないので、観察しておく必要がある。
最初の停車駅、平井で若干乗車があり、2号車は27人となった。しかし、その後3名が3号車から移ってきて、さらに1名がやってきた。ここで7人がけシートがおおむね5人程度で埋まる。
さきほどから、後ろの車両から乗り移ってくる客が見られるが、これはソウル駅に到着してわかった。ソウル駅の出口が先頭車の先にしかないため、後ろの車両から乗り移ってくるのである。
7時34分、上り列車線に1面1線のホーム、上り電鉄線用として1面2線のホームがある成歓駅に到着。停車中に列車線をムグンファか何かが通過していった。ここで7人がけシートがおおむね6人程度で埋まる。
7時42分、上り列車線に1面2線のホーム、上り電鉄線用として1面1線のホームがある平澤駅に到着。乗降客が多い駅だけあって、2号車は20人ほどの立ち客が出てくる。
なお、平澤駅に到着する直前に、天安行きの5000系とすれ違ったが、そちらは立ち客が多く混雑していた。京釜電鉄線は、片道輸送だけではないようだ。
平澤を出ても緩行線を走行する。外線だけにホームがあるチジェ駅を通過し、西井里に到着。7人がけシートの前に2~3人が立つ。
2駅通過し、7時57分、鳥山駅に到着。
再び、2駅通過し餅店到着。ここでつり革の残りはわずかとなる。ここはソウルから48.7km地点であり、東京からで言えば八王子とほぼ同じである。
外線のみホームのある細柳を通過し、比較的大きな都市である水原に到着。ここで多少の下車が見られたが、それ以上に乗車し、つり革はすべて埋まった。
水原を出ると、緩行線から列車線に移り、グングン加速する。おー、ついに本領発揮といった感じであるが、残念ながら華西駅のみを通過して、その後、成均館大、義王、軍浦と3駅連続停車する。
成均館大は駅周辺に高層団地が並んでいるので、理解できるが、義王、軍浦は止まるのは少々理解に苦しむ。しかし、駅のホームは2面4線で列車線を走行する通勤型電車も止まれるようになっている。ふと、杉並三駅を思い出した。
地下鉄4号線と接続する衿井は通過し、8時28分、2面4線の安養駅に到着。2分ほど遅れている。ここはソウルから23.9km地点であり、東京からであれば三鷹に相当する。
車内は東京の感覚からすればまだ詰め込みの聞く状態であるが、とはいえだいぶ混雑している。
8時33分、KTXの走行する高速線と合流し、8時34分、衿川区庁に到着。わたしの隣に座っていた兄ちゃんが下車した。ほかにも若干の下車はあったが、それを上回る乗車があり、通路は3列のすし詰めとなる。しかし日本の車両より幅が広いので、ぎゅうぎゅうではない。
乗降に手間取ったようで、1分ほど停車し8時35分に出発。
京仁線と合流する九老を通過し、残る停車駅は永登浦駅のみ。
永登浦駅は地下鉄との接続はない駅だが、京釜線の中では龍山駅とともにサブターミナルとして機能しておりセマウル号も停車する。この電車も停車する。
8時42分、日本語でも案内があり、永登浦駅に到着。かなりの下車客があり、私の両隣も下車。
3分遅れであるためか、直ちに出発。
三複線で漢江を渡り、KTX湖南線の発着駅である龍山駅は通過する。
龍山駅を通過する頃、離れたところから大声がする。みんな何事かと見ているのでけんかだろうか。さほど長くは続かず、沈静化。
8時55分、地下鉄1号線直通のメトロ1000系とともにゆっくり併走。
8時56分、7分遅れでソウルの地上ホームに到着した。
ソウルの地上ホームは、KTXやムグンファの優等列車と板門店の方に向かう京義線のローカル列車が発着する駅だが、電鉄線から入ってきた電車の客はどこの改札に向かうのか疑問だったが、乗客はみな先頭車の先にある地下に向かう通路に吸い込まれていた。
客が吐けるのを待ち、写真を撮って、その通路をたどっていくと、1号線の駅につながっていた。
天安からソウルまでソウル版「通勤快速」が運行されているが、天安はソウル通勤圏とは言いがたいものの、ソウルから75km離れた平澤からはそれなりに利用があり、このあたりが南限のように思えた。
餅店、水原はソウルから各駅停車で1時間圏であり、このあたりは間違いなく通勤圏と言ってよさそうである。
混雑状況は、高層団地の多さから、けっこう激しいのではと思ったが、思ったほどではなかった。もっとも、ソウル着が9時近いこともあり、もう少し前の電車であれば違うのかもしれない。
海外で通勤時間帯に郊外から都心に向かう電車に通して乗ったのはこれが初めてだが、自分も通勤してる気分を味わえ非常に面白かった。