ブラックフェイス手帳

中央線201系 最後の軌跡

ストラスブールのLRT ~第3回~

2010-02-13 | 路面電車・LRT
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 第3回 KrimmeriとDuc d’AlsaceのP+R駐車場
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3-1.P+R駐車場
 ストラスブールのトラムは、開業以来、自動車利用者のトラム利用の促進のため、沿線のいくつかの電停に大規模駐車場が整備されている。
 駐車場の設置箇所・容量は、路線の延伸とともに増加し、1996年3月時点で3箇所、計1030台分が設置されていたが、2010年1月時点には9箇所、計4190台分と約4倍に伸びている。
 この間、理由はわからないが、当初設置されていた3箇所の駐車場の中で最大容量を有していたEtoile駐車場(480台)は、公園に変更され廃止されている。


△かっての路線図にはEtoileに「P+R」マークがあった(赤鉛筆の先)

 今回は、ナゾの枝線があるKrimmeri(A線・E線)と、近年設置されたDuc d’Alsace(A線)の駐車場を歩いてみた。


3-2. Krimmeri駐車場
 3年前にさかのぼるが、A線のKrimmeri~Lycee Couffignal間で、トラムの枝線工事が行われているのを見かけた。


△マクドナルドの前から分岐(2007年1月1日)


△分岐後は単線に(2007年1月1日)


△電停の縁石とスロープが姿を現していた(2007年1月1日)

 本線から分岐後に単線区間となり、1面のみの電停が設置されるようであったが、枝線はこの電停の先で途切れていた。
 電停のすぐ南側には、P+R駐車場が設置され、駐車場利用者の利便を図るための新しい路線かなと思った。


△Krimmeri駐車場(2007年1月1日)


 2年前の2007年12月に行ってみたところ、枝線と電停は完成していたが、トラムが使用されている形跡はなかったが、今回、再度行ってみた。


△左の道路をA線・E線が走行
 手前の芝生軌道が枝線(2010年1月2日、以下同じ)

 依然、電停にホームはあるが、券売機や案内はまったくなく、使用されている形跡はない。

 
△落ち葉がきれいだが、裏を返せば清掃されていないということ


△本線上をトラムが行き交う

 駐車場の設備は2年前より向上していた。
 しかし、土曜日の朝だからか、新年翌日だからか、駐車している車は極めて少なかった。

 
△駐車場の建物と利用説明の案内看板は多少立派になった


△250台のスペースがあるが、車は10台もなかった

 この駐車場は、Etoile駐車場の廃止の代替措置として設置されたのではないかと思うが、最寄のKrimmeri電停までは200mほどあり、不便な駐車場である。
 ナゾの枝線の電停が利用できれば便利だが、活用する気配はなさそうである。
 念のため、CTSの案内所においてあった時刻表を見てみたが、この枝線に運行される便は、やはり存在しない。
 今回もナゾのまま終わった。


3-3.Duc d’Alsace駐車場
 今回、Duc d’Alsaceに駐車場が設置されていることに気づいたので行ってみた。
 帰国後調べてみると、2007年1月に行った時点で、既に設置されていたが、当時は気づかなかった。


△案内のデザインはこれまでと同じ

 
△約300円で、トラムの往復チケットが付くのでかなりお得

 設置位置からすると、従来のRotonde駐車場の利用者がシフトしているのではないかと思われる。


 帰りに、Rotondeで途中下車して駐車場に寄ってみたが、こちらは3.1EURで若干高い。


△Rotonde電停とP+Rの案内看板


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 次回に続く




<過去記事と今後の連載予定>

第1回 2008年に開業したB線Elsau以西乗車記【2月11日up
第2回 F線工事現場を歩く【2月11日up
第3回 KrimmeriとDuc d’AlsaceのP+R駐車場
第4回 ユーロトラム(1000系)とシタディス(2000系)の車両運用
第5回 将来延伸計画のあるHautepierre付近の現在
第6回 トラムを選択して20年
第7回 中心部のゾーンシステム
第8回 まとめ(?)

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