ブラックフェイス手帳

中央線201系 最後の軌跡

ストラスブールのLRT ~第5回~

2010-02-27 | 路面電車・LRT
━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━
第5回 Hautepierre付近の将来延伸計画
━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━

5-1.将来計画概要
 1994年11月に開業したA線は、1998年に南の終端のBaggerseeからIllkirch Luxenbuhlまで延伸されたが、北西のHautepierre方面は、開業以来特に変化は見られなかった。



 しかし、年末年始にストラスブールに行った際、Homme de Fer電停に、A線の北西方面の将来計画を示す看板が掲げられていた。
 この看板は、ストラスブールがトラムを選択してから20年が経過したことを祝した「20 ANS QUE CE BOUGE」キャンペーンで掲げられた看板のうちのひとつであるが、このキャンペーンの詳細は、次回(第6回)で紹介する。



 これによると、Hopital de Hautepierre電停の先で分岐しOberhausbergen・Zenith方面に至る路線(以下A1線とする)、もう一方はDante電停の先から南方に分岐し、Koenigshoffen方面に至る路線(以下A2線とする)が計画されている。
 A1線は、さらに分岐する将来計画もあるようである。

 そして、A1線が現在のHautepierre Maillon電停付近を経由するためか、現在のHautepierre Maillon電停付近は廃止される模様である。
 路線の付替えにより、という理由であるが、初の廃線が出てくるようである。

 路線の計画図には電停から400mの範囲で黄色い円が描かれている。
 駅勢圏のイメージと思われるが、電停からおおむね徒歩5分圏内にカバーしようと言ったところだろうか。
 電停設置の考え方が伺える。


5-2.現地を歩く
 さて、分岐箇所と、計画が実行されれば廃止されると思われる区間を現在のA線に沿って歩いてみた。



 Hopital de Hautepierreを出てDanteに向かう途中、約60度曲がるカーブがあるが、ここでA1線が分岐し、画面左に向かう。
 なお、奥の高い建物はHautepierre病院である。



 分岐したA1線はこちらの道路を走行することとなる。
 何年か経ったら工事が始まるのだろうか。



 Danteを出ると、Hautepierre Maillonまで約60度曲がるカーブを3回通る。
 写真手前が一つ目のカーブ、奥のカーブ箇所で、A2線が左側に分岐する。



 分岐するA2線はこちらの道路を走行することとなる。
 




 そして、Hautepierre Maillon電停までの区間は廃止されるようである。


 Hautepierre Maillon電停の引上げ線の先端まで歩くと、A1線が整備される道路はすぐ目の前だが、現在は緑豊かな街路だ。


△Hopital de Hautepierre方面
 奥の高い建物はHautepierre病院


△Oberhausbergen・Zenith方面


━○━○━○━○━●━○━○━○━
 次回に続く




<過去の関連記事と今後の連載予定>

第1回 2008年に開業したB線Elsau以西乗車記【2月11日up
第2回 F線工事現場を歩く【2月11日up
第3回 KrimmeriとDuc d’AlsaceのP+R駐車場【2月13日up
第4回 ユーロトラム(1000系)とシタディス(2000系)の車両運用【2月13日up
第5回 Hautepierre付近の将来延伸計画
第6回 トラムを選択して20年
第7回 中心部のゾーンシステム
第8回 まとめ(?)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。