先日、ひとりの女性とお会いした。
私より、6歳上の方なのだが、
私が前回、この人とお会いしたのは・・、
1980年夏。
当時、彼女は大学4年生。私は高校2年生。
27年ぶりの再会だった。
27年前・・、
バイト先で知り合ったこの女性、
私はずっと「お姉さん」と呼んでいた。
高校生だった私にとって、
彼女は、ある時は優しく、ある時は厳しく、
本当に、親身になって下さったお姉さんだった。
受験を目指していた私に、
彼女は、良い参考書や本などを教えてくれたり、
人生についてのアドバイスも、
手紙に、便箋10枚近く書き綴ってくれるなど、
本当に、大切な人だった。
彼女は、美大の学生だったが、
やがて絵画の勉強をするために、
結婚して、イタリアへ旅立って行った。
私は高3になり、
受験勉強の毎日となった。
1981年の秋。
花の街・フィレンツェからの絵葉書を最後に、
彼女との音信は不通となった。
それでいい、と思っていた。
若かりし頃の、ひと時出会った大切なお姉さん。
思い出の中にしまっておこう・・と。
しかし二年前、
彼女から戴いた手紙を、たまたま読み返し、
何か大事なものを忘れてしまった気がした。
その後の私、そして彼女の人生。
お互いに知らないままの四半世紀。
お姉さんはどうしているだろう・・
会おうとは思わない。
でも、連絡だけでも取りたい。
昔の連絡先を頼りに、
お姉さんと連絡がついたのは、間もなくのことだ。
彼女は、日本に帰っていて、
実家の近くで暮らしていた。
その後二年間、
手紙やメールで連絡を取り合ってきた。
そして・・
今回、再会することになった。
彼女は、綺麗に、美しく歳を重ねていた。
お互い、長い年月すぎて、
昔のイメージすらおぼろげになっていた。
しかし、昔の会話は、
やはり正真正銘の「お姉さん」だった。
私からの手紙は、
相次ぐ渡伊・帰国の連続で、
失ってしまったという。
しかし、そんなことはどうでも良かった。
なぜなら、
私のことを、今も変わらずに接してくださるのだから・・。
お姉さんは今、養護学校で美術の教員になられている。
毎日が、子供達との格闘だという。
多忙な中、時間を作って会って下さったのだ。
翌日、メールが来た。
『昔のままの、純な部分を持ち続けているあなたに、
とても偉いなぁと思いました』
そう、お姉さんだから、
ずっと純でいられたんですよ・・。
思わず、そう返したくなった。
写真はスイートピー。
昔、彼女から戴いた手紙に、種が同封されていた。
結局、蒔くこともせず、
今もそのまま、封筒の中に収まっている。
スイートピーの花言葉は、
青春の喜び、別離、優しい思い出、門出・・だという。
お姉さんは、それらを知ってて同封したのだろうか。
それを聞くのを忘れてしまったが、
聞かないでおこうと思う。
27年目の、素敵な再会をしたのだから・・。
私より、6歳上の方なのだが、
私が前回、この人とお会いしたのは・・、
1980年夏。
当時、彼女は大学4年生。私は高校2年生。
27年ぶりの再会だった。
27年前・・、
バイト先で知り合ったこの女性、
私はずっと「お姉さん」と呼んでいた。
高校生だった私にとって、
彼女は、ある時は優しく、ある時は厳しく、
本当に、親身になって下さったお姉さんだった。
受験を目指していた私に、
彼女は、良い参考書や本などを教えてくれたり、
人生についてのアドバイスも、
手紙に、便箋10枚近く書き綴ってくれるなど、
本当に、大切な人だった。
彼女は、美大の学生だったが、
やがて絵画の勉強をするために、
結婚して、イタリアへ旅立って行った。
私は高3になり、
受験勉強の毎日となった。
1981年の秋。
花の街・フィレンツェからの絵葉書を最後に、
彼女との音信は不通となった。
それでいい、と思っていた。
若かりし頃の、ひと時出会った大切なお姉さん。
思い出の中にしまっておこう・・と。
しかし二年前、
彼女から戴いた手紙を、たまたま読み返し、
何か大事なものを忘れてしまった気がした。
その後の私、そして彼女の人生。
お互いに知らないままの四半世紀。
お姉さんはどうしているだろう・・
会おうとは思わない。
でも、連絡だけでも取りたい。
昔の連絡先を頼りに、
お姉さんと連絡がついたのは、間もなくのことだ。
彼女は、日本に帰っていて、
実家の近くで暮らしていた。
その後二年間、
手紙やメールで連絡を取り合ってきた。
そして・・
今回、再会することになった。
彼女は、綺麗に、美しく歳を重ねていた。
お互い、長い年月すぎて、
昔のイメージすらおぼろげになっていた。
しかし、昔の会話は、
やはり正真正銘の「お姉さん」だった。
私からの手紙は、
相次ぐ渡伊・帰国の連続で、
失ってしまったという。
しかし、そんなことはどうでも良かった。
なぜなら、
私のことを、今も変わらずに接してくださるのだから・・。
お姉さんは今、養護学校で美術の教員になられている。
毎日が、子供達との格闘だという。
多忙な中、時間を作って会って下さったのだ。
翌日、メールが来た。
『昔のままの、純な部分を持ち続けているあなたに、
とても偉いなぁと思いました』
そう、お姉さんだから、
ずっと純でいられたんですよ・・。
思わず、そう返したくなった。
写真はスイートピー。
昔、彼女から戴いた手紙に、種が同封されていた。
結局、蒔くこともせず、
今もそのまま、封筒の中に収まっている。
スイートピーの花言葉は、
青春の喜び、別離、優しい思い出、門出・・だという。
お姉さんは、それらを知ってて同封したのだろうか。
それを聞くのを忘れてしまったが、
聞かないでおこうと思う。
27年目の、素敵な再会をしたのだから・・。