AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

緊急特集 絶対IT BITES!

2009年07月01日 | プログレッシヴ草稿
今回IT BITESのライヴで私が是非とも演って欲しい曲といえば、“SISTER SARAH”、“UNDERNEATH YOUR PILLOW”、“BULLET IN THE BARREL”、“POSITIVELY ANIMAL”、“VAMPIRES”・・・
って、3rdからのナンバーばっかやなぁ。
しかもフランシスが歌わなきゃ成りたたなそうなんばっか。

IT BITES1989年作の3rd「EAT ME IN ST LOUIS」は、実にフランシス・ダナリーのハードロック趣味が色濃く出た内容で、随所でフランシスの切れ味の鋭いギターワークが飛び出し、いささか常軌を逸した彼の咆哮が時折マヌケな感じにも聞こえるが、そういう荒削りな面もひっくるめて私がIT BITESの中でも一番好きな作品です。

エレクトロポップなイントロからフランシスのファンキーかつシャープなギターが冴え渡る“LET US ALL GO”や、聴かせるバラード“STILL TOO YOUNG TO REMEMBER”、アヴァンギャルドな曲調とスリリングなベースがカッコよすぎる“MURDER OF THE PLANET EARTH”など、ほんとどの楽曲にもユニークで多彩なアイデアが満載で、聴けば聴くほどクセになっていきます。
中でもトリッキーなコーラス技とフワフワと浮遊するKeyが幻想的で美しい“UNDERNEATH YOUR PILLOW”は間違いなくプログレハードロック史上に残る不朽の名曲。

ところで当時日本盤のはレコード会社の独断で1曲目“SISTER SARAH”と7曲目“POSITIVELY ANIMAL”の曲順が差し替えられたため、多くのIT BITESファンがそのことについて苦言を呈しているみたいだが、私にとっては「べつにええやん」って感じです。
まぁ私は先に日本盤を聴いてそれに長年慣れ親しんできており、冒頭コーラスの「ディボ~~~♪」から入るスリリングな疾走感がたまらない“SISTER SARAH”がまさに1曲目に相応しいと思ってるので。
「アーティストの意向に反してる!」とかあーもーうるさいよ。そういう人はずっとオリジナルの方聴いていたらええでしょ! 
それよりも日本盤のみのボートラであった良曲“VAMPIRES”を聴けないことの方がよっぽど不幸だと思うけどなぁ。(数年前紙ジャケリマスターで再発された国内盤はオリジナルの方を採用したためこの曲が収録されなかったとはなんという悲劇だろう)
学生時代テープ音源しかもってなくて、行く先々で3rdの日本盤はないかと中古屋を漁ってて、“バイト・イット”という紛らわしい名前のアーティストのCDに何回ドキッとさせられたことか・・・

ちなみにジャケットデザインを手掛けているのはかのロジャー・ディーン氏。
バンドロゴはいかにもロジャーって感じだが、舌出してる意味不明な杖のデザインはいかがなものかと。



今日の1曲:『UNDERNEATH YOUR PILLOW』/ IT BITES
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緊急特集 やっぱりIT BITES!

2009年06月30日 | プログレッシヴ草稿
うかうかしてる間に6月も終わり、IT BITEのライヴまでもうあと4日と迫ってきているぢゃないか!
じゃ、ま、とりあえず今日はIT BITESの2nd「ONCE AROUND THE WORLD」でも紹介しときましょうか。

これを最初聴いた時は「一筋縄ではいかないプログレポップアルバム?」っつー印象を受けましたね。
表面的には抜群のメロディセンスからなるキラキラとしたハードポップロックを聴かせているが、実は変拍子バリバリの難解さを有するバックに、アラン・ホールズワースばりの流麗なるフランシスのギターセンスが炸裂しているIT BITESの作品の中でも伝統的な英国風プログレッシヴさが色濃く出たアルバムなんですな。
ラストのタイトル曲“ONCE AROUND THE WORLD”なんか約15分にも及ぶ超大作で、その展開の複雑緻密さといったら尋常じゃありませんぜ!

実はそうしたキラキラ感と変拍子なところが、私がこのアルバムをとっつきにくいと感じてた部分でもあったんですけどね。
こんな音楽をあの時代に突きつけてたこと自体無謀だと思う。世間一般の耳を買いかぶりすぎというか。
まぁYESとかGENESIS辺りのプログレファンならモロストライクゾーンだとは思うけど。

Once Around The World レコーディング風景


私の場合、“ROSE MARIE”や“BLACK DECEMBER”など、割と素直な展開のメロディセンス光るナンバーに惹かれるんですよね。
ジョン・ベックがリスペクトしているTHE SENSATIONAL ALEX HARVEY BANDからの影響がモロ出てる“HUNTING THE WHALE”のヴォーカルラインも大好きですね。

デュラン・デュランみたいなアイドル的風貌のため、B!誌からもソッポ向かれ、それに追従する偏見メタラーからも全然相手にされてなかった一方、日本の研究熱心な一部のプログレファンからは絶大な支持があって、日本人が運営してた唯一の公式ファンサイトITBITES-JP.COM(現在は閉鎖) なんてのもあって、IT BITES唯一のライヴDVD「Live in Tokyo」は数年前まではここでしか入手できなかったのだ。



今日の1曲:『BLACK DECEMBER』/ IT BITES
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ゴネ得

2009年06月22日 | プログレッシヴ草稿
IT BITESの最新作「THE TALL SHIPS」を買ったとき、特典のファミリーツリーの冊子が付いてなくて激怒したことは前の記事にも書いた。
このファミリーツリー欲しさにクソ高い日本盤の方を購入したのに・・・
まぁ発売日から1ヵ月も経っていたっちゅうのもあったとは思うけど。
しかし、IT BITESファンの間でこの日本盤を巡って思わぬ不祥事が話題騒然となっていることをミクシィで偶然知ったのは幸いでした。

というのは、日本盤のカラーブックレットの4曲目の歌詞のところに間違って11曲目の歌詞後半のページがきてるという大チョンボを発見した人がいて、発行元のキングレコードにその不良品を返品したら良品と交換してもらえるとのことであった。

IT BITESには過去にも歌詞の一部が飛んでたり、対訳が大間違いだったり、挙句の果てには紙ジャケリマスターで再発された1stアルバムの中の名曲“Calling all the Heroes”のエンディング部分がブツ切りにされてるという音源上の不祥事まで起こるなど、毎度「ナニかある」幸薄きバンドなのだ。

ただ、今回のことを知った瞬間、私が「チャンス到来!」とばかりに以下のような行動に出たことは想像に難くないであろう。
ブックレットを返品するとき、担当者に向けて「この度のブックレット誤記に関し、激しい憤りを感じている。せめて特典のファミリーツリーを同封するくらいの誠意をみせてくれなければ納得いくものではない!」という旨の大そうなクレーム文を添えて送りつけてやった。

一週間ほど後、私のもとに無事良品が送り届けられ、そこには120円分の切手のほか、IT BITESのファミリーツリーの冊子がキッチリ同封されていたことは言うまでもない。

ファミリーツリーといえば昔King Crimsonのリマスター盤についてたやつを思い出しますが、「IT BITESのメンバーでは無理があるんちゃう?」って思ってたんですが、図を見てみると結構凄い人脈があったんやなぁっていうことがわかります。

フランシス・ダナリーがIT BITESを抜けた後、新ボーカリストを加えて残されたメンバーでSISTER SARAHとかいうバンド組んではったとは知らんかったなぁ。この時ジョン・ベックはKeyからギターに転身してたみたい。
“SISTER SARAH”といやぁ、3rdに収録されてる曲のタイトルで私の大好きな曲でもある。
フランシスは元ツェッペリンのロバート・プラントのバックバンドでギターを務めた後、ソロ活動に入ります。
残りの3人は一時期、THE ALAN PARSON PROJECTのツアーに加わり、Keyのジョン・ベックはその後にJOHN WETTONバンドのツアーに参加し、どうやらこの時に新Voのジョン・ミッチェルと出会ったみたいですね。
この出会いをきっかけに現IT BITESの前身バンドみたいなKINOというポンプロックバンドを結成して、そこにはボブ・ダルトンの他、MARILLIONのベーシストとかPORCUPINE TREEのドラマーなど、そうそうたるメンバーが参加しております。

まぁこの20年もの間、みなさんええとこに再就職されていて別に食うに困ってなかったみたいやね。

てかIT BITESのライヴまでもう2週間をきっている!
まだチケット余ってるみたいよ。




今日の1曲:『Oh My God』/ IT BITES
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ブラッフォードと呼ばれて

2009年05月17日 | プログレッシヴ草稿
昨日はロバート・フリップ翁の誕生日でした。
そして、今日はビル・ブラッフォードさんの60歳の誕生日です。
ちなみに本当は“ブルフォード”と発音するんだそうです。

最初にビルのドラムと出会ったのはもう随分昔のことなので、クリムゾンの『太陽と戦慄』だったか、YESの『危機』だったか忘れてしまいました。
初期YESの黄金期ドラマーを務めた後、クリムゾン中期の重要作に参加し、スーパーバンドU.K.の名作『憂国の四士』と、まさにあらゆるプログレッシヴ・ロック・バンドご用達ドラマーとして70年代を渡り歩いたもの凄い功績と経歴の持ち主なんですよね。
渡り鳥つってもコージー・パウエルがサバスとかELPに参加といったものとは全然ワケが違うんですよ!
だって歴史に名を残した名作ばっかに参加してるんですから。

でもそのビルの参加作品の中でも私が最も思い入れ深く、愛聴盤としている作品なのが、BILL BRUFORDのソロ名義で78年にリリースされた『FEELS GOOD TO ME』だったりします。
まぁドラムをやろうと思っていた私がドラム研究の一環としてなんとのうレンタルしてみた作品だったんですが。
ドラ(?)をバックにビルがチューニングキーを指に挟んでポーズをきめている、いかにもソロでっせ的なジャケではありますが、ドラム技中心というより、ビルのソングライターとしての才能が開花した作品といっても過言ではないでしょう。
てゆーか参加メンバーがまた凄くて、EGG、NATIONAL HELTHのKeyで活躍していたデイヴ・スチュワート、ギターには名手アラン・ホールズワース、アメリカ出身の超絶ベーシストのジェフ・バーリンという超豪華ラインナップ。




こんだけのツワモノが揃うと個々の自己主張が激しくなってると思われがちだが、本作では曲の流れというものが重視されていて、とても耳に優しい洗練された音色で、それはまるで各プレイヤーがサロンで会話を楽しむかのような優雅さに溢れている。
制作時期がほぼ一緒だけに、U.K.『憂国の四士』のサウンドにクリソツですが、やはりこちらの方がフュージョン、ジャズ・ロックな要素が強く、アダルトなムードが漂っておりプログレ特有の仰々しさもない。

本作はなんといっても、ビルとジェフの絶妙なリズムセクションが楽しい!
繊細でシャープに刻まれるビルのスリリングなビート、そして弾み心地の良いベース音で自由奔放に這いずり回るジェフの指さばきは凄まじいものがあり、難解なギターを弾いてるアランのギターが気にならないほどの存在感である。
特にインストの#8“If You Can'T Stand The Heat...”でのベースワークはマジ神!




4曲のみ参加している女性Voのアネット・ピーコックの適当に語りかけるような掴み所のないクールな歌に抵抗を示す人もいるだろうが、オールインストアルバムを苦手とする私にとっては彼女の歌がこの作品のよいアクセントとなって、まさにFeels Good to Me!

ところでビル・ブラッフォードさん、今年元旦をもって音楽業界から(定年?)引退されてしまわれたんですよね(泣)。
とうとう1度もビルの生演奏姿を見ることが適わなくなって、心残りもいいところさ!
95年のダブル・トリオ期のクリムゾン来日公演を見逃したのは本当に痛かった・・・
いや、『Thrak』があんま気に入ってなかったもんで・・・
わが生涯に何片も悔いのあるうちのひとつ。



今日の1曲:『Beelzebub』/ Bill bruford
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イット・バイツの限りなき挑戦

2009年04月09日 | プログレッシヴ草稿
私にとってSHM-CD第一号となった、IT BITESの最新作『THE TALL SHIPS』。

安い輸入盤にしようと迷ったけど、HMVの日本盤にはIT BITESのファミリーツリーの冊子がついてくるという噂を聞きつけ、通常盤より200円高いだけだったのでSHM-CD購入にふみきったのだが、商品が届いてみるとその特典が付いてなくって逆上して壁をおもくそどつくハメになった。痛かった。

そんなやり場のない私の憤りを、IT BITESのこの最新作は見事に払拭してくれました。
20年のブランクを全く感じさせないどころか、洗練されたプログレッシヴさとポップさをより全面に打ち出し、その両要素が絶妙なバランスで溶け合った壮大なスケールのプログレッシヴ・ハード・ポップの傑作というべき名作に仕上がっており、昔からの熱心なIT BITESファン達が「完成度としては過去最高のデキ!」と大絶賛していたのもうなずけました。

新生IT BITES。今のところ正式ベーシストは不在。



ただ・・・・私はフランシス・ダナリーのVoに対しての思い入れが強すぎるため、本作を聴いている時頭の中でついついヴォーカルラインをフランシスの声に入れ替えて、「やっぱりVoがフランシスだったら・・・」などという、考えてはいけないことを考えてしまい、ノスタルジックな気分に陥るのだった。

IT BITESは私にとって、プログレポップ(ポンプ・ロック?笑)というより一風変わった異端ハードロックという捉え方をしていて、フランシスのあまりにも個性的でアクの強いヴォーカルに、ファンキーでトリッキーなギターがそういう唯一無二のIT BITESらしさを大部分担っていたと思うのです。
もともとプログレポップ嗜好があんまりない私がこれだけハマったのは、フランシスの魅力によるところが大きかったのではないかと。

新Vo&Gのジョン・ミッチェルは、なるほど確かにフランシスに声が近いという印象はあるが、私には“タイプが似ている”とまでは思えなくて、まぁプログレポップファン好みのする良質の爽やかヴォーカリストという感じですね。
だから、楽曲も以前よりストレートなプログレポップナンバーが6割を占めている感じがします。
まぁ(IT BITES - フランシス・ダナリー)+ ジョン・ミッチェルという計算式に対する当然の答えが出たアルバムといったところですな。
昔のIT BITESに一番近いと感じたのは、コーラスハーモニーがユニークな“Great Disasters”。このIT BITES特有のコーラス技!これぞThat's Bites!IT BITES!!
“The Wind That Shakes The Barley”などは昔ながらのIT BITES的要素とジョン・ミッチェルの柔軟なヴォーカリゼーションが絶妙にマッチした素晴らしい例で、彼らの相性のよさを見事に証明している。



ラストの13分にも及ぶ超大作だが、あまりにもベタな起承転結に、もろクイーンなコーラスは正直聴いてて恥ずかしくなった。
いや、悪くはないんだが、こういうのはフランシスだったらやらんだろう。


いやいやしかし、新生IT BITESの復活作としては会心のデキである。
とにかくどれも楽曲のクオリティーが高く、メロディーラインなど、やはり個性的で素晴らしい!
全てのプログレ・ポップファンはもちろん、最近のDREAM THEATERの音数の多さとヘヴィさにうんざりしてきた方にもオススメしたい。

そして彼らの20年振りの復活と、“限りなき挑戦”に盛大な拍手と京都名物八橋を送りたい所存である。





今日の1曲:『Oh My God』/ IT BITES
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それはかむ

2009年04月03日 | プログレッシヴ草稿
俺たちステテコ3人組。

プログレポップ好きのじょにいから珍しく朝一に速報メールが届いた(いつもなら非常識な彼からのメールは、深夜1~3時の時間帯と決まっている)。
何事かとメールを読んでみると、とてもサプライズな朗報であった。いや、予感はしていたのだが。

にゃんと!IT BITESの20年ぶりの来日公演が決定したそうだ!!
http://www.zak-tokyo.co.jp/artest/2009/IT_BITES/IT_BITES.html

ただしShibuya O-EASTで7月3日(金)の一夜限り!!
平日やん!!これは仕事をサボるしかないな。

しかしあの人間椅子のライブでもソールド・アウトにしてしまうという収容規模のライブハウスということで、チケットとれるかどうか非常に心配である(余計な心配?)。

実は昨夜奇遇にもIT BITESの約20年ぶりの最新作「THE TALL SHIPS」をHMVオンラインで注文したところだったのだ。
これは先月はじめにキングレコードより日本盤が発売されたばかり。
そういえば炎!誌の表紙裏にもカラーでデカデカと宣伝されてたよね。
全国のIT BITESファンからのうれしい悲鳴が聞えてきそうである。

ところでこの“うれしい悲鳴”っていう表現、なんか変じゃないですか?
うれしいのに悲鳴ですから。どないやねん!って感じ。
お化け屋敷や絶叫マシンから聞えてきそうな響きですね。あれはうれしい悲鳴と表現するにはピッタリかと。

話がちょっとそれてしまいましたが・・・

今月号のストレンジ・デイズでは「80年代プログレッシヴ・ロック特集」をくんでいて、IT BITESのこともディスコグラフィー付でちゃんと取り上げられていた!素晴らしい!!
KING'S X同様、彼らも80年代ポップスグループみたいな見た目のマズさから、炎!誌でもあまり取り上げられることはなかったが、フランシスの個性的なヴォーカリゼーション、複雑かつフュージョニックでポップな曲展開とコーラスの美しさ、そして露骨にプログレッシヴ感をひけらかさないところも他とは一線を画しておりました。
まぁそれが結局アダとなって過小評価されてしまったのかもしれない。

バンドの要であったフランシス・ダナリー(G、Vo)が不在なのは残念だが、後任者のジョン・ミッチェルはもともとIT BITESファンで、フランシスと声質も似ており、かなりのやり手だとか(なんか最近のJOURNEYみたい)。

大英帝国の誇り高きハード・ロック・バンドIT BITESの20年振りの来日公演がもう3ヶ月後に迫っている・・・

よし!今日からまたがんばって生きていこう。



今日の1曲:『Old Man And The Angel』/ IT BITES
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妄想と科学と人間椅子と戦慄

2009年01月22日 | プログレッシヴ草稿
RED?

昨日届いたばかりの人間椅子のベスト「人間椅子傑作選」、今日は1回も聴いてなくて、自分の中ではすっかりお布施アルバムとなってしまった。
う~ん、袈裟姿の鈴木氏のニヤニヤ顔が目に浮かんでくる・・・

今日久々に0th「人間椅子」を聴いてたんですが、この頃の方が音作りとか結構オモシロいですね。
時代的に録音環境が悪いというより、確信犯的にこもった音にしたり、古くさ~くしてる感がありますよね。
その辺に凄くこだわりを感じるんですよね。
こういうところはスウェーデンのドゥームロックバンド、WITCHCRAFTと手法がよく似てんのかな。

まぁ別に今の人間椅子にものすごく不満があるというわけじゃございません。
20年間ほとんどブレることなく、消滅もせずわが道を行くあの姿勢には敬意を払わずにはいられません。
ただ、最近はなんか飽和状態というか、型にハマってきたような感があるんですよね。
彼らには現在の低迷してしまってる日本のロック界の救世主として、もっともっとスケールアップしてもらって、人間椅子のさらなる躍進を切に願うのでございます。

そう!あの妄想と科学出版発行の黙示録『大世紀末予言』に書かれてあるような、世界の人間椅子を!!

ということで、私がこれからの人間椅子に希望する事柄は次のようなものである。

■最近のライヴ映像が収録されたDVD『終わらない演奏会(仮)』発売!

■そろそろ新しいPVを!(“夜が哭く”とか“牡丹燈篭”とか。ところで“品川心中”のPVはどうなったん?)

■鈴木研一氏のフィギア販売!(初期ネズミ男ヴァージョン、ロンゲ白装束ヴァージョンの二種)

■WACKENフェス出演!!(ついでにラウパーも)

■クトゥルフ神話もののコンセプトアルバム『未知なる樺陀州を夢に求めて(仮)』作成とか。

■人間椅子、ジェイミー・ミューアとデヴィッド・クロスとの夢のコラボ実現!(彼らが生きてる内に!)



キング・クリムゾンの“太陽と戦慄 パート2”のカヴァー。ほぼ完コピです。
海外からの絶賛の声が凄まじいですね。


今日の1曲:『Larks' Tongue In Aspic pt.1』/ King Crimson
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むかつくばかりのこやし

2009年01月01日 | プログレッシヴ草稿

アハッピー・ニュー・イヤー、イヤ・・・イア!
イア!シュブ=ニグラトフ!!

とまぁ、予想通りの展開の新年ご挨拶となりました。
今年もふたぐんよろしくお願いします。

画もこれまた予想通りという感じで、ピンク・フロイドの不朽の名作『原子心母』にございます。
もちろん今年の初鑑賞アルバムはこいつです。

なにかしら胸騒ぎのする不穏なオーケストレーションの音色に、神秘的なジョン・アルディス合唱団の一種異様なコーラス、そこにウェット感を伴ったフロイドの演奏が加わるといった実験的で壮大なスケールの23分にも及ぶインスト超大作。
高校時代、初めてフロイドのサウンドに触れ、気持ちよすぎるこの崇高なる音宇宙に何度酔いしれたことだろう。

昨年永眠したリック・ライトの牧歌的な名曲“SUMMER '68”の悲しくも美しいピアノ伴奏、そして後半の壮大なるブラス・セクションというダイナミックな展開に、懐かしいあの時代が偲ばれるようなノスタルジーに陥ってゆくのです。
それがどの時代かは定かではないけれど・・・

というわけで、皆様今年も喉に気をつけてがんばりましょうね!



今日の1曲:『ATOM HEART MOTHER』/ PINK FLOYD
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マニア向け【18禁】

2008年11月23日 | プログレッシヴ草稿
断っておくが、私はボンデッジのコスチュームを着たり、人を鞭やなんかでいたぶることに至上の悦びを感じるといったような変態趣味はないし、レンタル屋でもごくオーソドックスなジャンルのものしかかりたことがない。
とりわけ痛々しいのとか、流血とかはかなり苦手な方なんです。
でもやっきになって上の写真のようなCDを落札してしまうこの衝動は、一体どうしたことだろうか?

NAKED CITYの音楽に初めて触れたのは、浪人時代に映画監督志望のサブカル男の家に遊びに行った時、ちょうど彼らの91年の2ndアルバム『拷問天国』がそやつの部屋に転がっていたのを聴かせてもらった時でした。
このサブカル男、なんでもこのSMエログロジャケに惹かれて購入したらしいのだが、グラインド・コアはおろか、メタルすら一切聴かない奴だったので、NAKED CITYのこの支離滅裂な音楽性に関しては全く理解できなかったみたいでした。
この男が紐で縛られてる肥満体の写真集とか、異常なものを次々と見せてくるのでそこから一刻も早く退散したかっのだけれど、私はこのNAKED CITYの一種異様な音楽性にひどく惹かれるものを感じており、この男に「気に入ってへんのやったら譲ってくれ」と交渉したのだが、あっさりと断られた。
「この変態野郎めが!」と思いながらも、私の嗜好の奥底にも抗い難いネラネラとした変態性が燻ぶっていることを否定することができませんでした。

NAKED CITYはサックスプレイヤーのジョン・ゾーンを中心に、ビル・フリゼル(G)、フレッド・フリス(B)、ウェイン・ホービッツ(Key)、ジョーイ・バロン(Ds)の5人から成る超絶技巧ユニット。
後に購入したイヤーエイク企画のコンピレーションCDに収録されていた“OSAKA BONDAGE”は私にとって衝撃的な1曲だった。



音楽の基盤にあるのは映像を観てもらったらわかるように、即興性の強いフリージャズだ。会場もなんかのジャズフェスティバルでのライヴのようだけど客の反応は大丈夫かと心配になってくる。ここではジョンは日本のグラインド・コアバンドSOBのTシャツを着て阿鼻叫喚めいたサックスと、それにトチ狂ったようなわめき声を担当していますが、レコーディングではこのわめき声をボアダムスのVo山塚アイがゲストで担当しているんですよね。
ジョーイのサディスティックなブラストに鞭打たれて至極の悦楽に浸るかのように、山塚アイの悶絶スクリームがばかばかしいまでの変態性を見事に演出しております。
恐ろしいまでの即興性と正確無比なテクニック、そこにグッシャグシャのグラインド・コアをブレンドしてしまうというこの変態的音楽性は、最高級のゲルマニウムジュエリーブレスレットで、ケツを血の滲むほど折檻されたような痛快さがある。
26分とトータルは短いが、その間にこのNAKED CITYの全42曲もある極上の音の責苦に絶え得る者はどれだけいようか?また、今まで知らなかった嗜好が呼び覚まされ、クセになってしまう倒錯者がどれだけ出てくるか?非常に興味深いところである。

表ジャケットは、あまりにも生々しい変態エロ写真で、私の人格、或いは性癖を疑われかねないので今回は自粛させていただきました。
歌詞カード内部には真っ裸で逆さ吊りにされた○○の写真やらの他、日本最大のエログロ漫画家である丸尾末広先生の、これまたエログロノンセンスを極めたイラスト(非常ニキモチガワルイ)が掲載されていて、何から何までとっても変態している作品です。



今日の1曲:『SACK OF SHIT』/ NAKED CITY
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JBK

2008年10月17日 | プログレッシヴ草稿
先日、友人サムソンからおもしろいライヴDVDをみせてもらいました。
日本ジャズ/フュージョン界屈指のギタリスト渡辺香津美氏の1987年中野サンプラザで行われたライヴ映像が収録されたDVD「THE SPICE OF LIFE IN CONCERT」
香津美氏のライヴっていやぁ浪人生の時“夢の乱入者”ライヴを観に行った時に一度その卓越したプレイを拝見したのが最後だったかな。
アルバムも随分昔にレンタルしたけど、やっぱ彼のプレイは生か映像で観るのが一番だと思いました。これはジャズプレイヤー全般に言えることですね。
で、この時の参加ミュージシャンが凄い!!
なんとドラムにビル・ブラッフォード、そしてベース兼キーボードがジェフ・バーリン!という超豪華なトリオ編成なんすわ。
この2人のプレイは、私の愛聴盤「FEEL GOOD TO ME」というビルのソロアルバムで相性ピッタリのリズムセクションを披露していたので大いに期待が持てました。
ビルはディシプリン・クリムゾン時代からこだわりをみせていたエレクトリックタム仕様でのドラムセット。

香津美氏の書く曲は、やはり私のようなロック野郎には派手さがなく、それほど好みではないのですが、彼のギタープレイは映像観てると(カメラワークもよくネックの部分を捉えてくれるので)やはりその凄まじさがよくわかる。ソロワークとかはほんまに熱い!!
そしてジェフ・バーリンの指さばきはやはり驚異的としか言いようがない!香津美氏の激しいプレイにも程よく順応してくるし、もう文句なしの超絶プレイでした。
それに引き換え香津美氏とビルとはそれほどかみあってるとは思えなかったなぁ~
香津美氏の本格的なフュージョンギタープレイの繊細な音に対して、ビルはそれに合わせるかのような控えめなプレイだったと見受けられます。
しかし控えめとはいえ、エレクトリックドラムなので、繊細な音を出すのには限界があったような気が・・・なんか音が浮いてるのよね~
私的にはジャズロックドラマーならではの繊細かつ激しいビルのドラムを期待していたのだが・・・なんか今回は仕事を坦々とこなしているように見受けられました。
ただエレドラの特性を最大限に活かした“DRUM SOLO”では、鉄琴やらスティールパンのような電子音を自在に七変化させ、オリエンタルな音色を神秘的に響かせるそのスティックさばきには圧巻!!

なんにせよ、この日米英のスーパープレイヤー達が会した奇跡の貴重ライヴ映像は一見の価値ありですぜ。



今日の1曲:『CITY』/ 渡辺香津美
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追悼 リック・ライト ~天の支配~

2008年09月18日 | プログレッシヴ草稿
今日、本当はスラドミ特集の一環でTESTAMENTについて書く予定だったんですが、リックの突然の訃報を知らされてまだ心の切り替えができないでおります。
昨日は部屋でずっとフロイドの曲を流したり、『P・U・L・S・E』のライヴDVDを鑑賞したりと、一日中喪に服しておりました。
“虚空のスキャット”の美しくも悲しいコーラスを聴くだけで、ブワっと込み上げてくるものがあります。

そこでスラドミ特集プラス、リック・ライトの追悼の意味も込めまして、今日もVOIVODの作品を紹介することにいたしました。
リック訃報の記事で久々にTBとかもきたので、こちらに訪問して下さったフロイドファンの方々にもこのVOIVODの5th『NOTHINGFACE』に収められているピンク・フロイドのカヴァー“ASTRONOMY DOMINE”について知ってもらいたいというのもあります。

このアルバムは、VOIVODがすでにプログレバンドとして大変貌を遂げたことを十分に感じさせる緻密に構成されたダークな内容、そしていよいよ摩訶不思議さを強めた作品。
歌詞カード内の各曲ごとに描かれたアウェイ(dr)のCG画もとってもクレイジー。
1曲目“THE UNKNOWN KNOWS”のエンディングで挿入されるアウェイによるアコーディオンソロからしてただならぬ雰囲気が漂っております。
この作品で度肝を抜かれたのがやはりピンク・フロイドのカヴァー“天の支配”でした。原曲の良さを一寸たりとも損なうことなく、それでいてオリジナルといってよいほど見事VOIVOD色に仕上げております。
ちなみにプログレ指向をさらに発展させた7th『THE OUTER LIMITS』では“NILE SONG”をカヴァーしています。

まぁでもこの5thアルバム、全体的に良くも悪くも複雑怪奇で機械的なリズムセクションの羅列のようなサウンドは、聴き手の神経を逆撫でにする程に無機質で表情がない。まさに“NOTHINGFACE”というタイトルに相応しい。
高校生の時、雨戸を閉めて部屋を真っ暗にし、三面鏡を覗き込みながら毎日とり憑かれたようにこの作品を鑑賞したものだが、今ではよほど自分のバイオリズムが合っていなければ聴く気にはなれませんね~

当時、B!誌のレビューでは聴く耳のない者にかなり不当な評価を受けていたが、海外ではこのフロイドのカヴァーがかなりの反響を呼んでいたようで、以下のクリップもよく音楽番組などで流れてたそうです。
そりゃそうですよね~、そんじょそこらのスラッシュバンドが戯れに演ってるカヴァーとは明らかに一線を画しておりますから。
最近のライヴのセットリストにはこの曲入っているそうですが、果たして今週末のスラドミでは演奏されるでしょうか?
なんせスラッシュの祭典ですからね~



今日の1曲:『ASTRONOMY DOMINE』/ VOIVOD
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あなたがここにいてほしい

2008年09月17日 | プログレッシヴ草稿
スラドミ特集週間の最中ですが、突然の訃報に大変ショックを受けております。

ああ、フロイド復活の噂も夢となってしまいました。
それにしても早すぎる!!

以下、BARKSより転載

ピンク・フロイドの創設メンバーの1人、リチャード(リック)・ライト(Key)が月曜日(2008年9月15日)、がんのため亡くなった。65歳だった。

リック・ライトは60年代半ば、ロジャー・ウォーターズ(B/Vo)、ニック・メイソン(Dr)とロンドンの建築学校で出会い、彼らやウォーターズの友人だったシド・バレットと共にピンク・フロイドの原型となるバンドを結成。ロジャーズとの対立が激しくなり、『The Wall』('79年)制作時に一度バンドを脱退('81年まではセッション・ミュージシャンとしてツアーに参加)したものの、その後、デヴィッド・ギルモア、メイソンが再始動したピンク・フロイドで復帰。'05年に<Live 8>で実現した伝説のリユニオンにも参加している。

ピンク・フロイドだけでなく、ソロ・アルバム『On An Island』でもコラボするなど親しくていたデヴィッド・ギルモアは、オフィシャル・サイトに以下のような追悼文を掲載した。

「誰もリチャード・ライトに取って代わることはできない。彼は僕のミュージカル・パートナーであり友人だった」「穏やかで謙遜、人前に出たがらなかったが、彼のソウルフルなヴォイスとパフォーマンスは、ピンク・フロイドのサウンドにおいて極めて重要で魔法のような存在だった」「僕の気持ちを言葉で表すのは簡単なことではない。でも、僕は彼を愛していた。本当に寂しく思う」


リックは決してテクニカルなキーボーディストではなかったけど、「原子心母」、「おせっかい」などにみられるフロイド特有の、どこどこまでも広がっていくような幻想的な音空間を構築する担い手の一人だったと思います。
高校生になってプログレ音楽を聴き始めて、いろいろな超絶キーボーディストのいるバンドを漁っておりましたが、最終的に一番私の心に響いたのは、ウェイクマンでもキースでもなく、リチャードの奏でる、羊水に包まれるかのような、ゆったりとしたあの音色でした。
彼はウェットなフロイドの中では“やさしさ”担当の人だったと思います。
リックが書いた“SUMMER ’68”“絵の具箱”などの牧歌的な曲も本当に好きだったな~
メンバーの中ではルックスも一番よかったと思うし。
笑顔がとてもステキでした。

ご冥福をお祈りいたします。

Time / Pink Floyd


今日の1曲:『虚空のスキャット』/ PINK FLOYD
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R.I.P. Piggy

2008年08月26日 | プログレッシヴ草稿
早速昨日のマイケル・シェンカーのライヴレポと行きたいのですが、その前に・・・

今日はVOIVODの唯一無二のギタリストであった“Piggy”ことデニス・ダムールの命日です

そこで今日はVOIVODの一番の問題作とされるであろう「DIMENSION HATROSS」を紹介したいと思います。
このアルバムではすでにスラッシュというジャンルで括るにはかなり特異な領域に入ってしまっており、とにかくもうサウンドそのものが実験室で作られたような異様な雰囲気を放っております。
まぁVOIVOD作品の中でもかなり特殊で、上級者向けといったところでしょうか。
とりあえずスネイクの声が吐き捨てからニヒルで脱力感を帯びたような声に変化したこのクセの強いヴォーカリゼーションの良さがわからなければどうしようもありません。
そしてなんといってもピギーしか作りえない不可思議なコード進行。時にノイジーに這いずり回り、時に幻想的に浮遊感をともなう彼独特のギターセンスは、このVOIVOD異次元サウンドには絶対欠かすことの出来ない強烈な要素でした。
もちろんピギーが曲作りの中心でもあったので、彼を失ったバンドのダメージや、VOIVODファンのショックは相当のものであったことは想像に難くないでしょう。
ピギー以外にあの独特のギターサウンドを奏でるギタリストなんてちょっと考えられません。故に今回のライヴはちょっと不安材料が多いのです。


この頃のVOIVODってよくMEKONG DELTAやWATCHTOWERなどのテクニカルスラッシュバンドと比較されますが、私はなんか違うと思います。だってVOIVODって決してテクニカルじゃありませんしどちらかというとチープ。前衛的アートメタルといった、誰も真似し得ない独特の異空間を確立した、VOIVODロックとしか形容しようがない音楽性なんですよ。
まぁだからどうしても聴き手を選びますし、なかなか理解されないのはわかります。
私もこのアルバムを理解するまでそうとう聴き込みましたよ。なんせこのアルバムがVOIVOD最強の作品かもしれないと思ったのはつい最近のことですから。奥深さ、異質さという点では抜きん出ていると思います。
プログレなんて言葉も知らなかったスラッシュバカな中坊の頃、私を変な方向へとジリジリ導いていった最初の作品かもしれません。

そうそう、以前ブログで言ってたVOIVOD3作品再発日が9月17日に延期になっちゃってましたね!
なにさらしとんじゃビクターのドアホは(激怒)!!よりによって来日間近のVOIVODの作品だけかい!!
いやいや当ブログは別に音楽情報の責務を担って書いてるのでもなんでもないので、別にどーでもいいっちゃーいいのですが・・・
じゃあなんで怒ってんのって?
それは私のコケンに関わるからだ!!
いや、今日はピギーの命日。できるだけ心穏やかにいこうではないか。

さて、スラッシュドミネイション開催までもう1ヵ月をきりましたが、今回のVOIVODの初来日ライヴ、ピギーの追悼の意も込めて、彼のギターセンスの光るこのアルバムからたくさん演奏されるといいな~



今日の1曲:『Psychic Vacuum』/ VOIVOD
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レイレレおじさん

2008年06月05日 | プログレッシヴ草稿

この目をひんむいた尋常でない形相のおじさん。
オランダが誇るプログレの異端児FOCUSのキーボード兼フルート兼ヴォーカリストのタイス・ヴァン・レアーさんです。

フォーカスが結成されたのは1970年。クラシック音楽やジャズを基調にしていながらも、他の様々なヨーロッパ民族音楽を取り入れたそのユニークで高度なサウンドと確かなテクニックによって、それまでプログレッシヴ・ロックといえば“ブリティッシュ”だった常識を見事に打ち破った。
その代表曲といえば邦題が「悪魔の呪文」で有名な“HOCUS POCUS”。
同じフレーズが延々と繰り返されるくどいにも程がある曲だが、合間にドラムソロ、トチ狂ったようなヨーデル、哄笑、アコーディオン、口笛などがアクセントとして挿入される「悪魔の呪文」と呼ぶにふさわしい、破廉恥極まりないナンバーだ。
これが当時全米9位のヒットソングだというのだから驚かされる。
アルバム『MOVING WAVES』に収録。



最初にこの音源を聴いた時「このヴォーカル、正気ですか?」と思いましたが、この1973年の鬼気迫るライヴ映像を観て「正気の沙汰ではない!」と確信いたしました。



今日の1曲:『悪魔の呪文 (live '73)』/ FOCUS
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親愛なるフリップ翁

2008年05月16日 | プログレッシヴ草稿

今日はロバート・フリップさんのお誕生日です。
ハッピーバースデー・スキツォイドマーン!!

という訳で、フリップ翁の62回目の誕生日を祝して、今日は『21世紀の精神異常者』大会を開催したいと思います。


え~まずは本家本元キング・クリムゾンのオリジナルメンバーでの演奏です。

「あん時はみんな一緒に脱退してゴメンね。そして、お誕生日おめでとう!」



ええ!もう終わり??早!!間奏部分ハショりすぎやろ!!
それにしても貴重でございますよ。ヒッピーさんもおおはしゃぎで。


続きまして~、第三期クリムゾンの唯一のヴァイオリニスト、デヴィッド・クロスさん率いるクロスバンドの演奏をどうぞ!!
「え~フリップ君とは昔バンド組んで、おかげで僕は神経衰弱になりました。」

『21st Century Schizoid Man』/ David Cross Band

わ~・・・いきなり4ビートですか?でもクロスさんのヴァイオリンソロが冴えてますね。
ギターソロ入ると違う曲になってますよ。様式美スキッツォイドマンやね~


お次は日本からちょっと変り種、美女5人からなるストリングス・ユニット、SEASONSによる演奏です。(ヒューヒュー)
「おめでとうございます。CD買ってね



めちゃシンフォニック!まぁ~私としましてはビート皆無の21世紀はチトつらいものがありますが・・・ま、目の保養にはなりました。


最期は私の大好きな日本最強のハードロックバンド、人間椅子がフィナーレを飾って下さいます。
「フリップ先生、お誕生日おめでとだじゃあ」



凄い!!ビデオ『遺言状放送』ん時もコピーしてはりましたが、プログレドラマーのマスヒロ兄やんが加わっての演奏はさらに磨きがかかってますな!!
和嶋氏の歌もいい!!
「ベストカヴァーだじゃあ!!」「何てパワフルなトリオだ!!」「ベースのトーン好き!!」
と、海外からの大絶賛のコメントが嬉しいですね!鈴木氏まで褒められてる!


なにはともあれ、ロバート・フリップお誕生日おめでとう!!

今日の1曲:『21世紀の精神異常者』/ KING CRIMSON
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