AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

いや、80%は占めてたで!

2008年06月13日 | やっぱりメタル!!
VOIVOD初来日決定という興奮もあって、VOIVOD作品で唯一所持してなかったアルバム『PHOBOS』をヤフオクで落としときました。
日本盤の火星ジャケのではなく、輸入盤のアウェイ画の方です。こっちの方がカッコいい!

この作品はヴォーカルがエリック・フォレストに替わってからの第二弾作品。
本屋でB!誌を立ち読みしててスネイク脱退のニュースを知ったときは本当にショックで、その場に崩れ落ちそうになりました。
私はいの一番に、中学時代からの唯一のヴォイヴォド理解者だったあっさんにこの悲報を伝えにいきました。彼はB!誌購読者だったのでもちろん既知のことでした。
「あっさん、スネイク抜けたやってホンマ最悪やで!スネイクはヴォイヴォドの音楽的要素を50%は占めてたやろう。」
その時あっさんは、私が生涯忘れることのできない衝撃の一言を発したのでした。

「いや、80%は占めてたで!」

それは言い過ぎやろ!と心の中でつっこみながらも、そこまで彼はスネイクのあの独特のヴォーカルにただならぬ思い入れがあったのだと、感慨深い気持ちになりました。
そして『NEGATRON』を聴いた時、あっさんの「80%は占めてた」という言葉もあながち大げさではなかったな~と、改めて彼の感性の鋭さに感心してしまったのでした。
彼はひょっとしたら私以上にヴォイヴォドの音楽性を深いところまで理解していたのかもしれません。
もう彼とは10年くらい会ってませんが、今はどこでどうしているのだろうか・・・

さて『PHOBOS』の感想ですが、一言で言うとサイケデリック・ノイズ・メタルといったところでしょうか。かなり感覚的で雰囲気重視のナンバーが占めております。
ほぼ咆哮型であるエリックの表現力の乏しさを補うかのように、ヴォーカルには常にエフェクトが掛けられております。なんかムダに曲が長尺なのもヴォーカルの表現力不足が要因かと。
常に進化し続けるロックであるというのがヴォイヴォドの特性ではありますが、本作は変化を余儀なくされた感が強いですね。
ピギー特有の浮遊感漂う不可思議なギターフレーズは相変わらずで、これが唯一ヴォイヴォドらしさを保持しております。タイトル曲“PHOBOS”の異次元空間を彷徨うようなフレーズなんか最高!これ、スネイクがVOならもっといい仕上がりになってたハズ!と思うとなんとも残念でなりません。

ボーナス・トラック“M-BODY”で明らかに録音環境が変わってるのが判ります。なんでもジェイソンとの共同プロデュースなんだとか。たしかにストレートな曲だ。
ちょっと期待してたラストのクリムゾンカヴァー“21世紀の精神異常者”ですが、普通過ぎて面白くありません。いらなかったですね。



今日の1曲:『Phobos』/ VOIVOD
コメント (2)
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