AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

CARCASSライヴレポ 【ドロドロシテル】

2008年10月23日 | コンサート
リヴァプールの残虐王CARCASSの14年振りとなるライヴ、心斎橋BIG CATにて見届けてまいりました。

実はそれほど再結成を待ち望んでいたわけでもないし、今回のライヴも直前まで行こかどうか迷ってたくらい。
これで見納めかも・・・という曖昧模糊とした想いが、私を会場に向かわせていたのかもしれない。
とにかく、今日はライヴ全体の様子を思い出しながらポソポソ書いていこうかと思います。

会場入りすると、ステージには手術器具の垂幕をはさんで、でっかいスクリーンが設置されていて、予想外の立派なセットにちょっと感激しました。
開演前「過激な映像が流れますので、苦手な方はスクリーンをできるだけご覧にならぬようご注意下さいませ」との館内アナウンス・・・・残虐王のライヴならではの注意事項でんな。ハーイ、実は私苦手なんです。
不穏な女性のスピークイングリッシュSEが流れ出し、会場がザワめき始める。私の身体に名状し難き戦慄が駆け巡る! 
まぁしかし、SEひとつでこれだけモラホラと緊張感を張り詰めさすバンドもない。残虐王って呼称はダテじゃない。
そして一発目、キターー!!“屍体で花をさかせましょう”(うーん、この邦題書くと緊張感が欠ける)。
程よい隙間具合で、中央には広々としたモッシュピットがまたたく間に形成され、皆思う存分円を描いて回りだしておりました。まさにメタル運動会である。
スクリーンには人体がメスで切り刻まれる残虐映像がぁ~ヴォエェェ~、でも演奏始まると全然気にならなくなります。
私は最初ビル・スティアーの勇姿をしかと見届けようと、左前エリアに陣取っておったのが、なんとアモットとビルの立位置が昔とは逆になっとった。
なのでモッシュサークルの流れにのって“霊廟の砂塵を一身にまとうビルのギターソロ”の頃には右側に移動。あのモッシュ空間は本当に移動しやすく、視界が開けるのでステージも見やすく、とてもいい塩梅のモッシュ・サークルであった。
それにしてもビル・スティアーのコシのはいったソロワークはやはり秀逸である。
ジェフもあのゲロ声はいまだ健全で、体形以外はなんら14年前と変わるところがなかった。なぜにこれ程までにブランクを感じさせぬステージがこなせるのだろうか?

残念ながら、3rdからは3曲のみだったのだが、さすがは単独ライヴ!中盤からは初期の曲がガンガンきたのが凄かった。
なんといっても“×××をミンチに!”とメドレー式に“ドロドロシテル”が演奏された時、私のテンションは最高潮に!
中間の疾走リフで、今までありえないくらいのスバシッコさでモッシュをかましてしまった。この曲聴けただけで感無量!!(その後間髪いれずの“死亡証明書”も燃えた)
今回プレミアだったのが、なんと2ndの歌もアモットに任せっきりで全然歌ってなかったビルが、ポジションをジェフと交代し中央に!!
彼の歌が殆どリードをとる“餓鬼は屍体を貪り喰う”を披露!!この時はもうマジで感激モノだった!!
全然デスゲボ声を発しないビルに痺れを切らした私が中盤で「BILL!SING!」と叫んだのが功を奏したのかもしれない。いや、きっとそうに違いない!
(あとで調べたら名古屋でも同じ演出であったことが判明)

まぁやはりというか、4thからの曲が大半で、こっからの重要曲はだいたい演奏され、締めくくりは案の定の“HEARTWORK”。
その後“肉体不協和音”のエンディングだけが演奏され、そのままの流れで“リゼルチン酸”がくるかと思いきや、なんとそこで全プログラムが終了して肩透かしを喰わされる。アンコールもなし。
こちらとしては完全に蛇の生殺しである。
さすがは残虐王。いやぁ、屈辱だねぇ・・・

01.屍体で花をさかせましょう(Inpropagation)
02.夢の埋葬(Buried Dreams)
03.人体ジグソーパズル(Corporal Jigsore Quandary)
04.殺戮の炉(Carnal Forge)
05.硫酸どろどろなんでも溶かす(Incarnate Solvent Abuse)
06.憎しみだけが残る(No Love Lost)
07.エッジ・オブ・ダークネス(Edge Of Darkness)
08.ディス・モータル・コイル(This Mortal Coil)
09.偽りの像(Embodiment)
10.腐敗臭(Reek Of Putrefaction)
11.キープ・オン・ロッティング(Keep On Rotting In The Free World)
12.×××をミンチに!(Genital Grinder)
13.腐敗-ドロドロシテル(Rotten To The Gore)
14.死亡証明書(Death Certificate)
15.餓鬼は屍体を貪り喰う(Exhume To Consume)
16.ハートワーク(Heartwork)




今日の1曲:『Exhume To Consume』/ CARCASS
コメント (4)
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