AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ホモマンガ

2009年06月28日 | 二酸化マンガ
今年は手塚治虫先生の生誕80周年で、いろんな特番とかイベントが大々的に組まれておりますね。
しかし、アホのひとつ覚えみたいにアトムとかジャングル大帝ばかりに固執するのはいいかげんやめてほしい。

そして、来週ロードショーされるあの黒手塚マンガの超タブー作品『MW』が映画化されたっていうのもびっくらこきましたね。
学生時代にこの作品読んだときは、触れてはならない世界に触れてしまったような、なんともいやぁな気分に陥ったのを覚えております。
しかし先生はなんでここまでエグくて悲惨なマンガを??
幼少期まで遡る数々のホモシーン、残虐極まりない殺人風景、獣姦をにおわすような背徳的シーン・・・と、もうその狂気渦巻く劇画タッチな黒手塚世界にショックを受け、長年読み返す気にもなりませんでしたから。

MW(ムウ)とは、米軍が生み出した悪魔の毒ガス兵器を指すのですが、同時にその毒ガスによって人格を破壊され、悪魔の人間に成り果てた美知夫のことを示しているといえます。
結城美知夫は元々中性的な美貌を持ちあわせており、おまけに両刀使いなんだからタチが悪い。
そう、MWとはMANとWOMANの対の性を表しているんだということですね。
美知夫はその自分の特性をフル活用し、数々の男女をたらし込み、どん底に突き落としていきます。
神父をはじめ、あるときは社長令嬢、あるときは米軍中将、あるいはその奥さんと、老若男女問わずです。
その役にホモ疑惑もチラホラ耳にしていた玉木宏が抜擢されたのを聞いた時はやっぱソッチか?と勘繰っちゃいましたけど、イメージ的にはピッタリやん!て思いましたね。

そして聖職者である賀来神父の抗い難い性癖、そして美知夫への禁断の愛!
両者は対立しながらも深い絆(ホモセクシャル)で結ばれているのです!
抵抗しながらも美知夫の誘惑を拒み切ることのできない神父の叫びが印象的です。

「主よ どうか私をお裁き下さい!」(美知夫と裸で抱き合いながら)

ああ、なんという悪夢!なんという狂気!

美知夫にだまされて賀来がバラ族の秘密クラブに迷い込むシーン「あなたが好きです」(笑)

ただ、映画ではなんと両者のホモ関係はいっさいハショられているとのこと。
アホか!それやったら単なるサスペンス映画やんけ!
どうやらとってつけたようなアクションシーンばっかに力入れてるみたいですが。
別に玉木宏と山田孝之がホモるシーンなんて見たかないけどさぁ(そのシーンにショックを受ける玉木ファンの姿は見てみたいが)。
世間一般的な体裁に配慮して、肝心要のタブー的要素を排除してしまうくらい意気地がないんやったら、最初から映画化しようとするなっちゅーの!もっと無難な作品他にあるやん。
映画見ないうちから四の五の言いたかないけど、だいたい15-R指定にならない時点で原作のテーマから大分かけ離れていることが伺いしれますよね。

『MW』はエゲつなさにおいては手塚マンガ一と言う程、最初から最後までとことん救いようのない物語ですので、玉木宏ファンの方は映画を観る前にまず原作読んでトラウマになって下さい。



今日の1曲:『Freewheel Burning』/ Judas Priest

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2 コメント

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ホモ設定 (MWファン)
2009-06-28 08:21:23
> ただ、映画ではなんと両者のホモ関係はいっさいハショられているとのこと。

直接の描写がないだけで設定は残ってますよ。
プロデューサは主演の 2人に「裏で肉体関係がある前提で演じて」と指示したそうですから。
返信する
>MWファンさん (あましん)
2009-06-28 23:40:57
コメントありがとうございます。

そうなんですか!
「裏で肉体関係がある前提」ってどんな感じなんだろう?
ホモシーンは苦手なんですが、なんかインパクトに欠けそうな感じですね。
そのホモ具合を劇場で確かめたいと思っております。

僕としてはあのレズ編集長も登場させて欲しいなぁ。
返信する

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