AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

踊る梅田TRAD

2022年04月17日 | コンサート
人間椅子のライブに行ってきた。
『新青年』レコ初ツアー京都公演以来、実に3年ぶりである。
コロナ禍になってからのオールスタンディングのライブは今回が初めて。


約27年前にインディーズレーベルよりリリースされ、入手困難であった5th『踊る一寸法師』の再発を記念してのワンマンツアー。
珠玉の名曲揃いの初期の大名盤であり、私にとっても人間椅子作品の中で5本の指に入る愛聴盤である。
そっからの楽曲を目―いっぱい演ってくれるとなれば、そらもう行くしかないだろう。
うん、ライブの半分くらいは楽しめるに違いないて。


会場は、最近ではすっかりお馴染みumedaTRAD。
TRADのいいところは、大阪ディスクユニオンが目と鼻の先にあることだ。
先行物販覗きに行った後に寄ったが、今回収穫はなかった。




この日の公演も当日券なしの満員御礼。
椅子Tシャツに身を包んだ老若男女たちが会場に犇めいてる。
外国人も5名ほど見かけた。




しかし、ほんま最近若いファン増えたな~
中学生らしき女の子もいたし、(父兄同伴の)小学生とかもいた。
お揃いで今回の踊る一寸法師再発記念ツアーTシャツ着てる、親子三世代でファンやってると思しき微笑ましいファミリーの姿も見かけた。




他、鈴木氏の白塗りフェイスをあしらった柄のTシャツとか、ハードコアチョコレート限定の人間椅子Tシャツとか、椅子法被、パーカーと、人間椅子アパレルに身を包んだファンたちがパークアヴェニュー堂山商店街に犇めいていた。
ほんと熱心な若いファンが増えたなぁ~
最近の曲が全然わかんない私なんて今ではにわか爺ですよ。
2013年のオズフェストで大ブレイクし、そこから9年・・・未だ人気は衰えずで。
イカ天時代に喰いついてバンドブームが過ぎ去ってすぐ見捨てた連中に、今のファンの爪の垢を煎じずそのまま呑ませてやりてぇよ。


会場に入ると、ディープ・パープル、バッジー等、小粋な70年代ハードロックナンバーが流れてる。
もう、そういうロック愛溢れる場所にいるだけで「いいなぁ~」って思う。

で、はっとなったのが、ブルー・オイスター・カルトのナンバーが流れた時だった。
そう、「ゴジラ」である。
これは、本日そのアンサーソングである「モスラ」が演奏される伏線なんだなっと悟った瞬間、全身に戦慄が駆け巡った。




最初フロアにテープ貼ってあるの見て一瞬指定席かと思た。
間隔空ける為の定位置印ね。



整理番号遅めでだいぶ後の方で入場したのに、6列目辺りが全然空いてて、かなりいいポジジョンから観ることができた。
こんないい場所からの人間椅子は何年ぶりだろうか?昔を思い出す。
コロナ禍終息してからも是非このシステム導入してほしい。
だってこっちの方が絶対見やすいから。




出囃子「新青年まえがき」が流れ、人間椅子ご一行が登場。
3年ぶりってのもあったのか、なんかメンバー出てきただけで感激した。

一発目、やっぱり出ました「モスラ」!
27年前のライブで演ってたかどうかの記憶がなくて、もうこれ聴けただけで感無量だった。
レコーディングのあの笛を吹くようなピロピロ~としたギターの音色は再現できてなかったが、それでもやはりこの粘っこいギターソロは秀逸。
続いて「ギリギリハイウェイ」。このザックザク感!たまらん!久々のヘッドバンギンを楽しむことが出来た。

今回のセトリは新旧織り交ぜて・・・というか、新踊織り交ぜてのセトリといったところ。
最近の曲になると突然弱くなるオッサン。
それに引き換え、前方の若者は拳振り上げ大盛り上がり。いや~、頭が下がります。

「どだればち」は比較的最近でも演奏される確率の高い曲と思われるが、この曲が収録されてることが、5th『踊る一寸法師』を名盤たらしめてる1つの要素であるかと。
まず歌詞が津軽弁全開。津軽じょんがら節の囃子リズム。唯一無二の和嶋氏の津軽三味線奏法(しかもライブではギターソロ長くなるやつ)。
それをブラックサバス調のヘヴィネス&ドゥーミーサウンドで表現したザッツ人間椅子な最強土着ナンバーである。
未だにこれをそらで歌える自分にびっくりした。




「時間を止めた男」が演奏される前、和嶋氏からこの曲の由来の説明があった。
本だったか、記事だったか、ずっと引きこもり生活を送っているある男の話が載っていて、彼は学生の頃にビートルズを聴いて感動し、しかもジョン・レノンが歌うナンバーを特に気に入って、ジョンが歌ってるナンバーばっかりのビートルズ編集テープとか作ってそれをずっと聴いたりして、世間から遮断された閉じこもり人生を送っていたとかなんとか・・・
それを読んだ和嶋氏がインスパイアされて出来た曲なんだとか。

私もビートルズの楽曲では比較的ジョンの歌う曲が好きで、やっぱ彼の歌声はどこかやさぐれていて、曲もなんか病んでる感じがして、そこになんだか惹かれるというか。
そういった説明があったものだから、後半の哀愁感溢れるワジーのブルージーなソロが今回やけに心に沁みた。


それからも新踊織り交ぜての、大阪ネタとかのゆる~いMCありぃの、ノブさんコーナーありぃの、いつもの椅子ライブ。
最初どうなんかと思ってたけど、掛け声、コール&レスポンスなしでもあんまし違和感なく盛り上がれた気がする。
「大阪の~ねじ屋には~♪」で始まる「幸福のねじ」では「ヤー!」で拳を振り上げ盛り上がってたし、「針の山」ではみんなジャンプしてた。
そしてオドロオドロの「踊る一寸法師」、続けて「暗い日曜日」が演奏された。
「踊る一寸法師」の太鼓エコーかかってなかったのがちょっと残念。雰囲気出るのに。




「三十歳」はやっぱりなかった。鈴木氏曰く「練習すらしてない。年齢詐称も甚だしいでしょ」ということで。
「羽根物人生」も演らないと予め宣言してた。いい曲なんだけど、これは内容的に売れてなかった頃の人間椅子が演って初めて映える曲なのかもしれない。


アンコール1曲目の「エイズルコトナキシロモノ」は、27年前のライブで初に聴いた時もの凄くインパクトのあった曲で、鈴木氏が(メジャーの)レコード会社に全然相手にされなかったボツ曲とか言ってた気がするけど、人間椅子自身この曲27年ぶりにやったってのも驚き。
今回再び聴けたけど、やっぱカッコいい!!なんでこれを長年封印してたんだ??


「なまはげ」で最後の曲と言っといて、2回目のアンコールがあるのはわかっていた。
だって「ダイナマイト」を演らないワケないもの。
まぁこれはいつものパターンですわな。


いや~、楽しかった。
本企画に留まらず、外タレも日本のベテランバンドもよくやってる初期作品の周年ライブとか、どんどんやってほしい。


来月のOTODAMA’22の2日目にも出演決定。




TシャツMサイズ売り切れで買えなかったので、代わりに踊る一寸法師アクリルキーホルダー購入。
ステッカーはちょっとメタリック感が増した小サイズのだった(右から2番目)。



明日は最終公演Zepp Divercity ライブストリーミング。

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