AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

マッケンナ

2008年08月17日 | ♪音楽総合♪
MSG来日公演に行きたい熱がいよいよ高まって・・・

キターーー!!

というのは日本ツアーのみドラムをテッド・マッケンナが担当するという情報を耳にしたからである!
クリスにテッドという息ピッタリの黄金期リズム隊を生で拝みたいやないですかー!

MSGは1st『神 ~帰って来たフライング野郎~』ぐらいしか聴いたことがないにわかの私が、なぜこの2人に固執するのかというと、他に理由があるんです。
この2人の名前は、実は私が敬愛して止まないブリティッシュ・ロック・バンドTHE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND(以下SAHB)のメンバーとしての方が馴染み深かったりするんです。

このバンド、姉の文通友達が送ってきた編集テープに収録されていたのを偶然聴いて知ったのですが、私が好きなアーティストの中でも、SCREAMING HEADLESS TORSOSの次くらいに(バンド名が長いせいか)知ってる人が少ないマイナーバンドのひとつですね。


SAHBは50年代のスキッフル時代から活躍していたグラスゴー出身のシンガーアレックス・ハーヴェイ(1982年没)が、同郷出身のバンドであるTEAR GUSの面々と知り合い、意気投合し、1972年に結成したロックバンド。

まず、ギターの人がピエロのメイクをしているところからしてただならぬ雰囲気を醸し出しておりますが、彼こそは後にNAZARETHに加入したザル・クレミンソンさんです。
その酔っ払ったような暴走気味の、しかし哀愁漂うアレックスの物語を語って聞かせるように歌うエキセントリックな表現力と、その物語を盛り立てるかのような演劇性のある唐突な曲展開のユーモアセンス溢れる演奏、編曲は、当時私にとってまさにセンセーショナルだった。



そしてステージでは実に奇妙でシアトリカルなパフォーマンスを演出する彼らのライブもまた魅力のひとつ。
常にボーダーシャツに身を包み、芝居っ気タップリに歌い語る、時折古畑任三郎を彷彿とさせるアレックスの目はどこか虚ろだし、両サイドの奇妙なコスチュームを身に着けてるクリスと道化師メイクのザルの戯れ合いも実に楽しい。
クイーンとかではなく、フランク・ザッパやピーター・ガブリエルのステージに近いものがあるかもしれません。ま、映像を観ていただければ一番手っ取り早いかと。
彼らのライヴを目撃したことがあるというマサ伊藤氏が本当に羨ましい!!

THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND - DELILAH



アルバムはライブ含めて8作リリースされており、当時はちゃんと日本盤もリリースされとったみたいです。
平成に入ってからはもう絶望的に入手困難な状況だったのですが、2002年にめでたく全作品(2in1輸入盤リマスター)CD化された時は、夢じゃないかしらと思いました。
もう狂喜乱舞して大阪のHMVで1週間で全部買い揃えましたもん。


SAHBの作品でどれがおススメかと問われれば、個人的には高校生の時、最初にアナログで手に入れて死ぬほど聴いた4th『TOMORROW BELONG TO ME』が一番好きですが、代表作といえばやはり2nd『NEXT...』でしょうか。



モトリーのヴィンス・ニールを想わす歌唱のブギウギロック「Giddy Up a Ding Dong」、ストリングス三重奏がフューチャーされたまさに悲劇オペラのようなタイトル曲「Next」。そして、哀愁から怒涛の疾走、そしてコミカルに展開するまさにこれぞSAHB!な「Last of Teenage Idols」と、まさに変化自在のSAHB独特の喜劇悲奇劇ロックが炸裂した集大成というべき名曲が詰め込まれた傑作であります。

この『NEXT...』のオレンジジャケットのアナログ盤は私の一生の宝物です。
(ちなみにもうひとつのグレージャケットのも欲しいのですが、CD盤のでガマンしときます)。




この唯一無二の独創性とセンス・オブ・ユーモア!

わっかるかな~、わかんね~だろうな~

今日の1曲:『GANG BANG』/ THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND

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