AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
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ポゼストファッション

2012年05月27日 | やっぱりメタル!!
2年くらい前にオープンした壁にサイケなスプレーアートが施されたオシャレなアパレルショップの前を車で通ったら、その店員らとオシャレな仲間たちが外でたむろして談笑してるのを横目で見やり、「ケっ、スカした連中どもが。関係あらへんわ」と思いながら通り過ぎようとしたのだが、そのメンバーのひとりがポゼストのロゴTシャツを着ているのに思わず二度見してしまい、危うくハンドル操作を誤りかけた。

こういう連中が聴く音楽といえば、気取ったヒップホップとかアバズレチックなR&Bの類と相場が決まっているのだが、まさか悪魔主義的なポゼストの音源をipodに常駐させてるなど、ちょっと想像ができない。
それともポゼストのバンドロゴもSUICIDAL TENDENCIESと同様、こういったカジュアルファッションブランドの一部として最近リバイバルされてるのだろうか?

POSSESSEDは1985年にデビューし、その時点で既にデスメタル的なスタイルを打ち出していたパイオニア的スラッシュメタルバンド。
何をかくそう、1stアルバム『SEVEN CHURCHS』には“DEATH METAL”ってタイトルの曲が収録されていたりして、おそらく彼らが最初に“デスメタル”なる言葉を発言したのではないかと。
まぁ最近のブラストビート多用の演奏技術の具わったカチッとしたサウンドのデスメタルではもちろんなく、この時全員高校生ってこともあって演奏は粗暴以外のなにものでもなくテンポも悪いが、そのサウンドはもうはちきれんばかりの暴虐性に溢れており、現代のデスメタルなんかより何倍もの破壊力がある。
「666ーーー!!」とか、「セイターーン!!」などの背徳的なフレーズを吐き散らし、“ジ・エクソシスト”とか“ペンタグラム”とか“サタンズ・カース”とか、楽曲タイトルからしてヒネリもクソもない中学生レベルの発想力で、決して頭が良さそうではない。ただ、ベース兼任で加入したヴォーカル(初代ヴォーカリストは彼女の目の前でピストル自殺したらしい)のジェフ・ベセーラの凶悪なヴォーカリゼーションはかなり注目に値するものがある。
いや、亡きDEATHのチャック・シュルディナーにも影響を与えたというのだから、彼こそがグロウルヴォイスの原点というべき存在なのかもしれない。
数年前のヴァッケンフェスでの復活ステージでは車椅子姿で登場したらしいけど、彼が現在どういう状況なのか、私も詳しいことは知らない。

ちなみにギターのラリー・ラロンデは実はかなりのテクニックの持ち主で、後にテクニカルミクスチャーバンドPRIMUSで活躍している。



今日の1曲:『DEATH METAL』/ POSSESSED

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