生まれてすみません

行くつもりはあまりなかったのだけど、知り合いの方に煽られたのもあって、今年2回目となる人間椅子の師走ライブ、題して『冬来たりなば春遠からじ』大阪公演に参戦して参りました。

会場は前回と同じ阿倍野ROCK TOWN。
これからずっとここなのかなぁ。




阿倍野に着くと、当然ながら街はすっかりクリスマスムード。ほとんど用のない所だが、まぁがんばってはりますな。




ねぇムーミン♪こっち向いてる。



ROCK TOWNのカフェエリアでは、なんでかガガ・カフェなるキャンペーンが展開されておった。
つっても、ただガガのパネルが貼り付けられまくってるだけで、BGMも別にガガの曲が流れてるというわけでもない。




椅子ライブは前回同様、オープニングテーマ“此岸礼讃御詠歌”で幕を開けた。

一応セットリストはこんな感じやったかな。
アップされてた名古屋公演のを参照に、朧げな自分の記憶を辿って適当に当てはめてみましたので、曲順には自信ありまてん。


01.阿呆陀羅経
02.鬼
03.春の匂いは涅槃の薫り
04.終わらない演奏会
05.泣げば山からもっこ来る
06.品川心中
07.今昔聖
08.踊る一寸法師
09.サバス・スラッシュ・サバス～Black Sabbathカバー Into The Void
10.見知らぬ世界
11.人間失格
12.猿の船団
13.青い衝動
14.人面瘡
15.針の山

～アンコール 1～
16.愚者の楽園
17.恐怖！！ふじつぼ人間

～アンコール 2～
18.相剋の家


今回はレコ発ツアーでもなんでもないので、前回より曲目は期待できるだろうと思ってたのが、はじめは最新作からのナンバーが中心で、意外性はあるがなんだか的外れなナンバーが続き、今日はハズしたかとかなりテンションだだ下がりであった。
なんと最も売れなかったとされる『修羅囃子』から3曲も演奏された。
全然聴いてなかったので“終わらない演奏会”とかサビのタイトル名出てくるまで未発表曲かと思た。いや、ほんま全く覚えてなかった。

“踊る一寸法師”が演奏された時はさすがにテンションが急上昇しましたね。
和嶋氏のあやかしの不協和音と鈴木氏の戦慄の狂笑が久々に聴けてよかった。

続いて和嶋氏の「浪人時代に鈴木君からしょっちゅうブラックサバスの啓蒙ベストテープが送られてきた」エピソードを挟み、スラッシュナンバー“サバス・スラッシュ・サバス”が演奏され、そっからメドレー式にブラックサバスカバーへなだれ込むという定番パターン。
曲は“Into The Void”。

そして！今回のハイライトはなんといっても“人間失格”！
椅子のダークでドゥーミーで文学的な要素がいっぱいつまった初期の名曲だ。
もちろん「に～んげ～ん・・・失格ぅ～！！」「ない！ない！ない！」の大合唱で大盛り上がり。
いや、これ私が椅子ライブに通い出して以来、初めて聴けたんじゃないかな。

あと、MCで和嶋氏の姪っ子さんの話が出てなかなかおもしろかった。
姪っ子さんはモデル事務所にスカウトされるぐらいキレイなんだとか。
その姪っ子さんから芸能界に入るかどうか、相談を受けたらしい。
一応プロのミュージシャンの立場として和嶋氏は、「芸能界はあまい世界じゃないから、生半可な気持ちならやめておきなさい！と、説得したそうだ。


今回のライブでは、間奏部分の緊迫感がこの映像の倍ヤバかった。

今日の1曲：『人間失格』/ 人間椅子