エディ・ジョプソンが近年立ち上げたUKZプロジェクトで、ここんところ毎年のように来日公演が行われていたけど、なかなか会場に足を運ぶまでには及ばずやり過ごしていたのが、昨年ジョン・ウェットンが合流してUKとして本格復帰、来日も実現したのだが、東京公演のみでもちろんチケットも即完売で観に行くことが叶わず悔し涙をのんだ。
すると今度はどうだ!今年に入ってテリー・ボジオまでが加わってトリオUKが復活!あれよあれよと33年振りとなる来日公演までも決定するというビッグサプライズ展開に発展!!
今回も最初は東京公演のみとなっていて(しかし東京5公演って、偏りすぎやろ!)もうほとんどあきらめかけていたのだが、一夜だけの大阪なんばHatch公演がひそかに決定し(ほとんど公表されてなかった)、私がそのとき跳び上がらんばかりに狂喜したのは言うまでもない。
ライブの日の6月19日はタイミング悪くも台風4号が近畿に急接近し、ちょうど会場時間くらいに大阪上陸予定とあってヘタしたら公演中止も懸念されたが、雨量も傘をささんでもええ程度で風もやや強いかな?ちゅーくらいで拍子抜けするぐらいたいしたことなかった。
高速道路の向こうの要塞みたいな建物がなんばHatch。
席は5列目のど真ん中というベストポジションといっていいくらいの良席。ツレらとオープニングナンバーはなんやろかと議論しながら開演を待つ。
シビレを切らしたプログレ野郎数名が例の“ユッケコール”を開始しても不思議と気分は昂まらなかった(つーかクスクス笑っていた)。
しかし幕が開いて「ブゥーーーーーーーゥゥン」(ドグラ・マグラじゃないよ)という、あの崇高なるスペーシーサウンドが会場内を包み込んだ瞬間、「キターーー!!」って、一気に緊張感が高まった。
これほど理想的なオープニングがあろうか!!そう!“Alaska”である!
エディ・ジョプソンが厳かな雰囲気で登場するや、会場が一気に沸く。
黒メガネ越しに観客を見据えながら背筋をのばし鍵盤を押さえる、その凛とした佇まいはまさに“プログレの貴公子”そのもの!いや、現在となってはプログレ伯爵といったところか。
で、テリー・ボジオさん。まさかとは思ってたけど、いや、今回はUKとしてのステージなんやからUK仕様のセット、少なくとも半分くらいのパーツしか組んでないやろうと思っとったんだが・・・・
3年前の城ホール(やまと郡山城)で見た時と同じバケモノ要塞キットを丸ごと持ち込みはった!
そしてジョン・ウェットさん。あれ?敬愛する元クリムゾンメンバーのひとりをやっと見ることができたのに、何?初めて会った気がしないこの緊張感のなさは?
やや違和感を覚えた“Alaska”(ブラッフォードのシャープなドラム音に耳が慣れきってたので)が終わり、当然そのまま“Time To Kill”へ雪崩れ込むだろうと思いきや、強引すぎる“Night After Night”展開だったのにはズッこけた。まぁNight After Nightツアーだからな。でも“Alaska”の後っつーたら普通“Time To Kill”だろ!
エディはさすが、UKに一番思い入れがあるだけあって鍵盤、エレキヴァイオリン共に全く衰えを見せることのない堅実で流麗なプレイを遺憾なく見せつけてくれる。
それにひきかえボジオさん。アンタもう自由過ぎ!とにかくドラム音が妙に突き抜けていて、その気迫のプレイは豪快そのもの。金物の選択肢がほとんどチャイナしかあらへんという・・・UKのナンバーでそれはないわ。テリーのプレイにどうしても目がいきがちで、ウェットンはおろか、エディのプレイにもなかなか集中できなかった。
まぁ“Carrying No Cross”での中間のプログレッシヴ展開は、要塞ドラムならではの機能を活かした凄まじいプレイで迫力は抜群であった。あとドラムソロコーナーは、“悟りの境地”ともいうべき、UKライブとは全く別次元の空間を作り出し、城ホール(やまと郡山城)よりかは音響設備も良いのでなかなかくるものがあった。
“In The Dead Of Night”~“By The Light Of Day”~“Presto Vivace And Reprise”の流れを再現してくれたのは嬉しかった。1st好きの私にとっては最もエキサイトした瞬間だった。ボジオさんも「テメェらからブラッフォードの記憶を消し去っちゃる!」と言わんばかりの暴れっぷり。ただ“By The Light Of Day”での金物が少々うるさすぎたかと。
まぁエディは堅実、テリーはあくまで自分のドラム論、ジョンは仕事、という各メンバーのUKに対する姿勢の違いが浮彫りにされた、あまり三位一体感のないライブではあったが、トリオUKでの貴重過ぎるライブを目の当たりにしたという実感は痛烈に残った。
もうこんな豪勢なメンバーでUKなんか二度と拝めないだろう。
いや、もう一回くらいありそうな気もするが。
ジョンも「キミタチ、モウコンカイデサイゴダヨ」とは言ってなかったしね。
一応セットリストを載せときましょうか。
01.Alaska
02.Night After Night
03.Nothing To Lose
04.Thirty Years
05.Rendezvous 6:02
06.Carrying No Cross
07.Eddie Jobson Keyboard & Violin Solo
08.Terry Bozzio Drum Solo
09.As Long As You Want Me Here 独唱(Wetton & Jobson Duo)
10.Danger Money
11.In The Dead Of Night
12.By The Light Of Day
13.Presto Vivace And Reprise
~アンコール~
14.Caesar's Palace Blues
15.The Only Thing She Needs
ツアーTシャツ買ったら、思いがけなくポスターも付いてきた。気前がいいね(貼るとこないけど)。
今日の1曲:『The Only Thing She Needs』/ UK
すると今度はどうだ!今年に入ってテリー・ボジオまでが加わってトリオUKが復活!あれよあれよと33年振りとなる来日公演までも決定するというビッグサプライズ展開に発展!!
今回も最初は東京公演のみとなっていて(しかし東京5公演って、偏りすぎやろ!)もうほとんどあきらめかけていたのだが、一夜だけの大阪なんばHatch公演がひそかに決定し(ほとんど公表されてなかった)、私がそのとき跳び上がらんばかりに狂喜したのは言うまでもない。
ライブの日の6月19日はタイミング悪くも台風4号が近畿に急接近し、ちょうど会場時間くらいに大阪上陸予定とあってヘタしたら公演中止も懸念されたが、雨量も傘をささんでもええ程度で風もやや強いかな?ちゅーくらいで拍子抜けするぐらいたいしたことなかった。
高速道路の向こうの要塞みたいな建物がなんばHatch。
席は5列目のど真ん中というベストポジションといっていいくらいの良席。ツレらとオープニングナンバーはなんやろかと議論しながら開演を待つ。
シビレを切らしたプログレ野郎数名が例の“ユッケコール”を開始しても不思議と気分は昂まらなかった(つーかクスクス笑っていた)。
しかし幕が開いて「ブゥーーーーーーーゥゥン」(ドグラ・マグラじゃないよ)という、あの崇高なるスペーシーサウンドが会場内を包み込んだ瞬間、「キターーー!!」って、一気に緊張感が高まった。
これほど理想的なオープニングがあろうか!!そう!“Alaska”である!
エディ・ジョプソンが厳かな雰囲気で登場するや、会場が一気に沸く。
黒メガネ越しに観客を見据えながら背筋をのばし鍵盤を押さえる、その凛とした佇まいはまさに“プログレの貴公子”そのもの!いや、現在となってはプログレ伯爵といったところか。
で、テリー・ボジオさん。まさかとは思ってたけど、いや、今回はUKとしてのステージなんやからUK仕様のセット、少なくとも半分くらいのパーツしか組んでないやろうと思っとったんだが・・・・
3年前の城ホール(やまと郡山城)で見た時と同じバケモノ要塞キットを丸ごと持ち込みはった!
そしてジョン・ウェットさん。あれ?敬愛する元クリムゾンメンバーのひとりをやっと見ることができたのに、何?初めて会った気がしないこの緊張感のなさは?
やや違和感を覚えた“Alaska”(ブラッフォードのシャープなドラム音に耳が慣れきってたので)が終わり、当然そのまま“Time To Kill”へ雪崩れ込むだろうと思いきや、強引すぎる“Night After Night”展開だったのにはズッこけた。まぁNight After Nightツアーだからな。でも“Alaska”の後っつーたら普通“Time To Kill”だろ!
エディはさすが、UKに一番思い入れがあるだけあって鍵盤、エレキヴァイオリン共に全く衰えを見せることのない堅実で流麗なプレイを遺憾なく見せつけてくれる。
それにひきかえボジオさん。アンタもう自由過ぎ!とにかくドラム音が妙に突き抜けていて、その気迫のプレイは豪快そのもの。金物の選択肢がほとんどチャイナしかあらへんという・・・UKのナンバーでそれはないわ。テリーのプレイにどうしても目がいきがちで、ウェットンはおろか、エディのプレイにもなかなか集中できなかった。
まぁ“Carrying No Cross”での中間のプログレッシヴ展開は、要塞ドラムならではの機能を活かした凄まじいプレイで迫力は抜群であった。あとドラムソロコーナーは、“悟りの境地”ともいうべき、UKライブとは全く別次元の空間を作り出し、城ホール(やまと郡山城)よりかは音響設備も良いのでなかなかくるものがあった。
“In The Dead Of Night”~“By The Light Of Day”~“Presto Vivace And Reprise”の流れを再現してくれたのは嬉しかった。1st好きの私にとっては最もエキサイトした瞬間だった。ボジオさんも「テメェらからブラッフォードの記憶を消し去っちゃる!」と言わんばかりの暴れっぷり。ただ“By The Light Of Day”での金物が少々うるさすぎたかと。
まぁエディは堅実、テリーはあくまで自分のドラム論、ジョンは仕事、という各メンバーのUKに対する姿勢の違いが浮彫りにされた、あまり三位一体感のないライブではあったが、トリオUKでの貴重過ぎるライブを目の当たりにしたという実感は痛烈に残った。
もうこんな豪勢なメンバーでUKなんか二度と拝めないだろう。
いや、もう一回くらいありそうな気もするが。
ジョンも「キミタチ、モウコンカイデサイゴダヨ」とは言ってなかったしね。
一応セットリストを載せときましょうか。
01.Alaska
02.Night After Night
03.Nothing To Lose
04.Thirty Years
05.Rendezvous 6:02
06.Carrying No Cross
07.Eddie Jobson Keyboard & Violin Solo
08.Terry Bozzio Drum Solo
09.As Long As You Want Me Here 独唱(Wetton & Jobson Duo)
10.Danger Money
11.In The Dead Of Night
12.By The Light Of Day
13.Presto Vivace And Reprise
~アンコール~
14.Caesar's Palace Blues
15.The Only Thing She Needs
ツアーTシャツ買ったら、思いがけなくポスターも付いてきた。気前がいいね(貼るとこないけど)。
今日の1曲:『The Only Thing She Needs』/ UK
www.bakerloo2.websitetoolbox.com/post?id=2845533&trail=15
Some very cool news today for John Wetton fans in the Far East. John's famous '65 Fender Jazz bass is headed to its new home at the Hard Rock Cafe in Yokohama, Japan. This is the bass John has played since his days with King Crimson. No doubt fans will recognize it from the videos for UK's Nothing to Lose and Asia's Heat of the Moment.