AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

真夏の夜の夢

2007年08月14日 | やっぱりメタル!!
先々週、近くのHMV店に人間椅子の14枚目となる最新作『真夏の夜の夢』を予約注文しにいったところ、店員が「届けられるのが発売日より2~3日遅れます」とかワケのわからんことをぬかすので、「ほなオンラインで予約した方が期日に届くわな?」と言うと、「そうですね」といいよったのでその場で注文を取り消しにしてやりました。
最近はポイントが店舗でもオンラインでも共通になったので、余計にこの店で買うメリットがなくなった。
もう店舗は滅びゆく運命にある。


発売日からほぼ毎日聴き込んでおりますが、今回の作品はメチャメチャわかりやすい作風で、一聴してすぐ頭に入ってきました。
和嶋氏がリード・ヴォーカルを担当する#1“夜が哭く”の古ぼけたイントロベース音からして典型的な人間椅子色が滲み出ております。
初っ端からこれだけクオリティの高い楽曲をブチ込んでくるのも凄いが、今回は各曲和嶋氏のソロワークのキレ具合に益々磨きがかかったよう。



特に#9“世界に花束を”は、和嶋氏の語りが殆どを占める8分にも及ぶ壮大な曲なのだが、最初聴いたときは筋少かと思いました。
戦争批判、世界平和を願うLOVE & PEACEな内容の曲だが、終盤の盛り立てる演出はやはり上手い。
ワウを駆使した和嶋氏の劈くようなソロも秀逸!
ただあまりにもメッセージがド直球すぎて聴いてて少し恥ずかしくなる。
もうちょっとヒネリが欲しかったかと。


今回は鈴木氏Vo担当の曲が結構気に入った。
ツーバスドコドコな#2“転落の楽典”の突撃行進スラッシュビートといい、#6“閻魔帳”のわかりやす~いリフのストレートさといい、私のメタルハートをくすぐってやみません。

#8“牡丹燈籠”は鈴木氏久しぶりの怨めしのドゥームナンバーで「キターー!」って思いました。
「南無阿弥陀仏ぅ~♪」ってところのフレーズが秀逸!今作一番のフェイバリットナンバーかも。



#11“肥満天使(メタボリック・エンジェル)”も無理にスラッシュファストな曲にせず、鈴木氏の軽~いタッチのノリで仕上げられているのがよかった。
「食っても食っても食っても食っても 足~りない 足~りない♪」ゆーところの鈴木氏のユーモラスな軽いノリが最高。


アルバム全体としては、各人の演奏がカチッとまとまり過ぎていてスッキリし過ぎているというか、ドロ臭さや重みが少し足りないように感じた。
飽きがくるのも早そう。
前々作の『三悪道中膝栗毛』みたいな鈍り気のある、聴けば聴くほどにズルズルと引き込まれるようなドロ味がもう少しほしかったかな。
まぁでも14作目なのに時代に流されることもなく、かと思えばグダグダの駄作を作り続けることもなく、それなりに納得のいく作品を作り続けてくれる人間椅子はやはり末永く存続しつづけて欲しい貴重な存在。


ちなみに私の周りで人間椅子の音楽性に理解を示す者は皆無に等しい。
何回も聴かなければその楽曲の良さがわからないのは、DREAM THEATERも人間椅子も一緒なのに・・・・
同じプログレメタル愛好家として人間椅子に対してはその忍耐力を注がないのはどういう訳かと彼らに問いたい。
彼らにもう少し音楽に対する寛容さとユーモアを理解できる心があればなぁ~

今日の1曲:『牡丹燈籠』/ 人間椅子

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