映画の日だったので、6ヵ月振りに映画館まで映画を見に行きました。
最近ホンマに見たいと思う映画がなくて、なかなか映画館まで足を運ぶ気になりませんでしたが、スクリーンで是非見なければという韓国映画があって、奈良近郊の映画館では全てこの作品の上映が終了していたので、雨の中を梅田の三番街シネマまで赴いたというわけです。
その映画とはポン・ ジュノ監督作『グエムル ー漢江の怪物ー』。
ネット検索したら“グエムル”を“グエルム”と勘違いして覚えてしまってる人が結構いらっしゃいますね。
そういう私も最初“グエルム”と思ってて、このキーワードで検索しててわかったことなんですけど。
ジュノ監督の作品は、以前『殺人の追憶』という作品を見て「いや~韓国映画もなかなかあなどれんな~」と私が初めて韓国映画に興味を示したこともあって、彼がどんな描写でモンスター映画を撮ったのかと大いに期待が持てました。
で、やっぱりおもしろかった。まぁストーリー自体は韓国版ジュラシックパーク。
怪物の高度なCG映像に驚かされたが、なんのことはない、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』の制作チームが手掛けているので、この点に関しては別に韓国映画として褒められる点ではありません。
やっぱ彼の作品の魅力は人物描写にある。
うだつの上がらない駄菓子屋の親父とその息子、大学出だが未だフリーターの弟、アーチェリー全国3位という微妙な地位のある妹という、平凡なデコボコ家族が一致団結して長男の1人娘をさらった突然変異の人食い怪物“グエムル”に立ち向かうという設定にまずグッとくる。
もう冒頭から惜しげもなく闇雲に暴れまくる怪物を登場させてるところがあまりにも乱暴すぎて笑えた。客席でもけっこう笑いが起こっていた。
この思い切りのよさはスゴイ!いきなりそんな修羅場を見せてその先の展開どないするんやー!てつっこみたくなった。
そしてこのデコボコ家族のやり取りがなんかコントみたいで笑える。
とにかく怪物に立ち向かうこの家族の無計画さったらないです。もうただ娘を助けたい一心なんですね。そこらへんの家族愛の描写が非常に面白い。親父の死を覚悟した瞬間のニヒルな表情は印象深かったな。
とにかくなんのヒネリもない内容のようで、なぜか展開の予想がつかずワクワクしてしまう。
それとあとクサさがない。この映画には笑いと同時に非情さも同居しているのだ。決してハッピーエンドな映画ではない。
またしてもジュノ監督にやられたって感じです。
ハリウッドでこの作品のリメイクを検討中とのことだが、止めとけって。
この作品は舞台が韓国、そして役者が韓国人やからこそユーモアがあって面白いのであって、毛唐が演じてもなんの新鮮味もないし、結局アメリカ万歳アホ映画に終わるのは目に見えとるから。
そしてソン・ガンホほどのトボけた演技をできる役者はまずおらんであろう。
オススメ度:★★★★
最近ホンマに見たいと思う映画がなくて、なかなか映画館まで足を運ぶ気になりませんでしたが、スクリーンで是非見なければという韓国映画があって、奈良近郊の映画館では全てこの作品の上映が終了していたので、雨の中を梅田の三番街シネマまで赴いたというわけです。
その映画とはポン・ ジュノ監督作『グエムル ー漢江の怪物ー』。
ネット検索したら“グエムル”を“グエルム”と勘違いして覚えてしまってる人が結構いらっしゃいますね。
そういう私も最初“グエルム”と思ってて、このキーワードで検索しててわかったことなんですけど。
ジュノ監督の作品は、以前『殺人の追憶』という作品を見て「いや~韓国映画もなかなかあなどれんな~」と私が初めて韓国映画に興味を示したこともあって、彼がどんな描写でモンスター映画を撮ったのかと大いに期待が持てました。
で、やっぱりおもしろかった。まぁストーリー自体は韓国版ジュラシックパーク。
怪物の高度なCG映像に驚かされたが、なんのことはない、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ハリー・ポッター』の制作チームが手掛けているので、この点に関しては別に韓国映画として褒められる点ではありません。
やっぱ彼の作品の魅力は人物描写にある。
うだつの上がらない駄菓子屋の親父とその息子、大学出だが未だフリーターの弟、アーチェリー全国3位という微妙な地位のある妹という、平凡なデコボコ家族が一致団結して長男の1人娘をさらった突然変異の人食い怪物“グエムル”に立ち向かうという設定にまずグッとくる。
もう冒頭から惜しげもなく闇雲に暴れまくる怪物を登場させてるところがあまりにも乱暴すぎて笑えた。客席でもけっこう笑いが起こっていた。
この思い切りのよさはスゴイ!いきなりそんな修羅場を見せてその先の展開どないするんやー!てつっこみたくなった。
そしてこのデコボコ家族のやり取りがなんかコントみたいで笑える。
とにかく怪物に立ち向かうこの家族の無計画さったらないです。もうただ娘を助けたい一心なんですね。そこらへんの家族愛の描写が非常に面白い。親父の死を覚悟した瞬間のニヒルな表情は印象深かったな。
とにかくなんのヒネリもない内容のようで、なぜか展開の予想がつかずワクワクしてしまう。
それとあとクサさがない。この映画には笑いと同時に非情さも同居しているのだ。決してハッピーエンドな映画ではない。
またしてもジュノ監督にやられたって感じです。
ハリウッドでこの作品のリメイクを検討中とのことだが、止めとけって。
この作品は舞台が韓国、そして役者が韓国人やからこそユーモアがあって面白いのであって、毛唐が演じてもなんの新鮮味もないし、結局アメリカ万歳アホ映画に終わるのは目に見えとるから。
そしてソン・ガンホほどのトボけた演技をできる役者はまずおらんであろう。
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