新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

2023春…愛知県芸術劇場で神様Bob Dylanの4月18日のコンサート「ROUGH AND ROWDY WAYS、WORLD WIDE TOUR 2021 - 2024」

2023-06-04 06:02:18 | 海外アーティスト

2023年春は、このコロナ禍の規制や制約がなくなったのと同時に

私にとって興味津々の大物アーテーストの来日公演が次々と…

 

たとえば、高橋研さんのライブとバッティングして、みに行けなかったけど

まずは「Jackson Browne」が3月に来名してからというもの、ホント大物アーティストが次々と来日

結成50周年が謳い文句の「THE DOOBIE BROTHERS」

「THE DOOBIE BROTHERS」のノリノリのアメリカンロックは大好きだから、これは観たいと思ってた…

 

もう一つは、名古屋でやってくれないけど

こちらは日本武道館公演が記念の100回目を迎えるという「ERIC CLAPTON」

「ERIC CLAPTON」79歳…もう、これが来日コンサートが最後かも知れないと思うと、どうしても観に行きたい…

 

と、もう「THE DOOBIE BROTHERS」と「ERIC CLAPTON」を観に行こうと思ってるだけでも十分に散財…

財布が悲鳴を上げてるんですが…

もう一人気になる…絶対に気になるアーティストが来名…

東京だけなら諦めもつくんですが…

名古屋にやってくる…

 

それも「ERIC CLAPTON」より3歳上の

82歳の生きている神様がやってくる

そう、それは「Bob Dylan」

神様を拝みに行きたい…

 

でも、お賽銭がめちゃ高くて、正直、悩んだ!悩んだ!!

最初は、今回は財布と相談して、見送ろうと思ってた…

でも、小山卓治さんマニアの野畑くんと話をしてたら、彼は2回も大阪の公演をみてきたようで、めちゃよかったと、オジサンなのに、少年のように目を輝かせて熱く語るのよ…

「Bob Dylan」82歳…

…もう、お歳からして…これが、ひょっとしたら来日コンサートが最後かも知れないと思うと、どうしても拝みに行きたくなって…

やっぱ名古屋にきてくれるならと、清水の舞台から、飛び降りたつもりになって…愛知県芸術劇場の当日券売り場へと!

さてさて、当日券と言えども2階席後方

私のように、当日券を求めて並んでいる人も多くいましたが

3階席、4階席は埋まらず…

私のように行きたいけど、お賽銭が高すぎる!!と、私は、足を運んだけど、きっと、財布と相談して見送った人も多いと思われるので…もう、ちょっとチケット代、安くすれば、きっと満席だっただろうにな…

さてさて、「Bob Dylan」は、ご神体だからか、撮影禁止…

それどころか、スマホは、監禁され(笑)

 

あの…私、時間を調べるのは、ずーと、スマホからだったので、スマホがないと、開演までの時間が分からなくて…いつ、始まるのかわからない…

 

待っている間、退屈なので…隣のオジサンに話しかける…知らない方だけど私と同様、当日券で並んだ人なので…なんでも、大阪公演を見て、この名古屋公演にもやってきた…といってる…心の中では、そんなに散財できるなんて、きっと、社長に違いない…と心の中で思いながらも、時間を尋ねると、その方も時計をもっていなかった…

いつ、始まるかわからない…Bob Dylanの公演

スマホがないといった非日常的な時間…

なんか、いつ始まるんだろうと、散財した金額(チケット代)以上のアドレナリンが分泌してくるのが、感じられる…

もう、遠足前夜の布団の中のようにワクワクワクワク…

そうそう、これも事前に野畑さんにお聞きした情報で分かってたんですけど、

双眼鏡も持ち込みNGで…競馬観戦用のいい双眼鏡をもっているのに…持込出来ず…頼るのはこの老眼、近眼の目のみ…

 

ステージは、薄暗くて、ビタミン不足の私には、この2階席後方からは、はっきりとはよくわかんなかったけど…

神様は、明るく照らしてはいけないのかな…

 

ではでは、高額お賽銭を払って拝んだ

神様Bob Dylanの4月18日のコンサート

ROUGH AND ROWDY WAYS
WORLD WIDE TOUR 2021 - 2024

のレポをば早速…

 

バンドメンバーは

Bob Dylan (Vocal, Piano, Harmonica)

Bob Britt (Electric guitar)

Doug Lancio (Electric guitar, Acoustic guitar)

Donnie Heron (Pedal Steel, Lap Steel, Violin, Electric mandolin)

Tony Garnie (Upright bass, Electric bass)

Jerry Pentecost (Drums)

の6人構成

 

客電が落ちてもスポットライトがBob Dylanにあたることはない…

もうビタミン不足もあって、誰が神様かわかんない…

あ、ピアノに座った…きっと、このお方が神様だ!!

薄暗くてよくみえないけど…なんだか興奮しすぎて、二礼二拍手一礼するのを忘れちゃってる…笑

正直、曲名は分かんない…メモは「歌った番号」の数字とその感想を一言…セトリは、他のWEBサイトに上がってたから、その数字と曲名を照らし合わせてのレポ…

しゃがれ声でブルージーで、唄は自由奔放で、Bob Dylanが歌い出したら、それに合わせて他のメンバーがついていくように、あたかもジャム・セッションしていくような演奏で、どれも同じ曲のように聴こえるのよ…

で、突然、聞き覚えのあるフレーズがあると、ああ、この曲か…なんていった感じで…

でも、あ、この曲だ!と思ったのは、実はほんの数曲

Bob Dylanといえば、これだ!!といった「Blowin' in the Wind」「Like a Rolling Stone」「Knockin' On Heaven's Door」なんて、全く歌おうともしないし…

セトリは実にマニアック…

 

まずは

「Watching the River Flow」

薄暗闇の中からTony Garnieの重低音の響き…それに引き寄せられるようなバンドの心地よいグルーブ感

しばらくインストで演奏したのちには

哀愁の感じられる…あの嗄れ声が…いやあ、さっそく拝みたくなっちゃう!

 

演奏を終え、「THANK YOU」の言葉を挟んで

 

「Most Likely You Go Your Way and I’ll Go Mine」

ピアノを奏でながら、しっとりと語るように歌った1番の歌の後には、

2番からJerry Pentecostのドラムが加わり、リズムに乗って、ビートを聞かせたおなじみの曲に…それはそれは、見事なほどのバンドのグルーブ感

それにのってBob Dylanが歌う!歌う!!

 

「I Contain Multitudes」

Bob Dylanのピアノ…奏でる音から始まる…

1番と2番は、しっとりとしたピアノの弾き語りで歌われる

語るように…歌うBob Dylan

曲調からは、郷愁感が漂ってくる…

曲の後半はインパクト大!!歌うというよりは叫んでいるように…かと思えば、今度は語っているように…もう自由奔放…気の向くままに唄っている、そんな感じも

 

「False Prophet」

 

Bob Brittのエレキがフューチャーされ、その響きから始まるブルース色の感じられる1曲

重低音で刻むTony Garnieのベース音が心地よい

これまた自由奔放なBob Dylanのボーカル

ブルース特有の単調なリズムの繰り返しなんだけど、わびさびの感じられるBob Dylanのしゃがれ声がタマラナイ…

後半はBob BrittのエレキがBob Dylanのピアノと絡まって、このブルースの心地よさと言ったら…

唄い終わった後、今の曲を紹介するBob Dylan

 

「When I Paint My Masterpiece」

ピアノを弾き始めるやいなや、即唄い出すBob Dylan

しっとりと…歌っているというよりは語っている感じ…やがてバンドの面々の音が加わって、曲の後半に行くにしたがってグルーブ感が増していく…曲の中・後半はリズミカルに…間奏では、バンドの面々のソロを披露…繊細なギターが心地よくて…

そしてBob Dylanのハーモニカが響き渡る…あたかも愛知県芸術劇場大ホールの床や壁に滲みわたっている感じすらする…

 

「Black Rider」

語っているのか歌っているのか、その境界線の歌声でピアノの弾き語りをするBob Dylan…

切なさの感じる哀愁漂うメロディー…やっぱり歌うというより語ってる…

曲調は静かでありながら実にドラマティックで、Bob Dylanの歌声は曲調に溶け込んで実に切ない…切ないエレキのリフレインが心に沁みて、重低音のベースの響きが世界観をより醸し出す…

 

「My Own Version of You」

闇の中で蠢くようなサウンド…幻想的な神秘的な世界観

暗闇に溶け込んでいくBob Dylanの歌声

力強く踏みしめ一歩一歩進むようなリズムに同調する力強いBob Dylanの歌声は圧巻!!…まさにBob Dylanワールドにどっぷり浸って、その心地よい世界観を満喫!!

 

「I’ll Be Your Baby Tonight 」

Bob Dylanのピアノから始まる…その奏でる旋律は、どこか懐かしさの感じるサウンドで…

とことん、自由奔放に、今、感じたままを歌ってるように思えるBob Dylanの歌声からは壮大さも感じられて…さらに、アクセントとなるBob Dylanのピアノの音は溶け込む感じ…

そして、曲の中、後半からはご機嫌なバンドサウンド…ロックンロール!!

ベースの響きは最高!!もうこのグルーブ感、タマラナイ…

まるで、即興のジャム・セッションを楽しんでいるような気分にも…もうBob Dylanから聴こえる鍵盤の音はものすごくて…指先が鍵盤の上を踊っているに違いない…もちろん、指先なんてみえませんけど…照明が暗く、Bob Dylan自体がおぼろげにしかみえませんけど…

 

「Crossing the Rubicon」

スローなBob Dylanの歌い出しから…始まり…切々と歌い上げる…そして、自然と音が重なり作られていくグルーブ感

重低音のベースと刻むドラム…

曲調は静かながらも、ドラマティックな展開に…

後半の畳みかけるBob Britt 、Doug Lancioのエレキは、もうブルースそのもの…

もちろん、Bob Dylanの佇まいもブルースそのもの

 

「To Be Alone With You」

ピアノを奏でるBob Dylan…と、またまた一人で、気ままに唄い出す…そこに、あたかもジャム・セッションのように、音を合わせていく…重ねていくバンドの面々…曲調はだんだんとリズミカルに…

リフの繰り返しが心地よく

間奏のDonnie Heron のViolinが、思い切りフューチャーされ、これまた実に心地よい…

唄い終え「THANK YOU」と一言、Bob Dylan

 

「Key West (Philosopher Pirate) 」

郷愁感が滲みてくるBob Dylanの歌声

スローな曲でTony Garnie のベースの響きが2階席後方の私にもびしびしと伝わってくる…

ここ、愛知県芸術劇場…音がめちゃクリアでいいのよ…

音響に拘った分もチケットの代金に加味されているのだろうか…

サビでは畳みかけるように…

囁くようなしゃがれた歌声は、存在感抜群でブルーステイスト満載…

曲の後半はドラムも加わって、そのグルーブ感に圧倒される…間奏は実にメロディアスで…

 

「Gotta Serve Somebody」

もう…自由奔放…感じたままに歌ってる気がするBob Dylanの歌…どの曲も同じような感じだけど…サビのフレーズで時々、あ、聴いたことのある曲だって分かる感じ…

この曲もソロで歌い出して、スローなピアノ弾き語りで始まり、バンドが加わって激しいロックに変わっていく

そのロックなサウンドにのって、Bob Dylanは歌うというよりも、囁いたり…かと思えば叫んだり…

刻むドラム、ベースのリズム隊、それにのってBob Dylanのピアノがフューチャーされ、ラストは畳みかけるドラムの響き…

 

「I’ve Made Up My Mind to Give Myself to You」

Bob Dylanのピアノの融合…そこにJerry Pentecostのドラムが加わって…

スローなナンバー…

しっとりと唄うBob Dylanのその歌声に惹きこまれっぱなしで…

実に郷愁感の感じられるサウンド…美しいメロディーラインが秀逸!

 

「That Old Black Magic (Johnny Mercer cover)」

Jerry Pentecostのドラムから入る…歩むようなミディアムテンポのサウンドにのせて…

ドラムとベースのリズム隊が実に爽快…

そこに自由奔放なBob Dylanの唄声が被さっていく…

 

「Mother of Muses」

実に美しい…神秘的なサウンドに包まれて… Bob Dylanのピアノの音が映える…

しゃがれ声のBob Dylanワールドに包まれて…歌はしっとりと…

切ない Bob Dylanの唄声が滲みる!沁みる!!

間奏のギターの響きが、より世界観を醸し出して…

ここで、 Bob Dylan、なんやら一言MCをば語って…

 

「Brokedown Palace(Greateful Dead cover)」

Bob Dylanのピアノの弾き語りから始まると、客席から大きな拍手が沸き起こる

切なさの感じるメロディアスなサウンド…重低音のベースの響きがタマラナイ…この曲が、一番、メロディにのせて歌ってる感じがしたな…

間奏のメロディアスな響きは…もう鳥肌もの…

そして高らかに歌い上げる神様に拍手喝采!!

 

「Goodbye Jimmy Reed」

歩むようなミディアムテンポにのせて歌に歌を重ねるBob Dylan…まるで、寸時の沈黙をも寄せ付けない感じで…

それを支える刻むドラムの心地よさ

間奏では見事なバンドサウンド…グルーブ感

まるで奏でるエレキが歌っているように聴こえる…

そして同じように…いや、それ以上に唄っているように聴こえてくるBob Dylanの奏でるピアノの旋律…

 

「THANK YOU」と最後に一言発して

ラストの曲は

「Every Grain of Sand」

間奏ではピアノを奏でながらメンバー紹介…

繰り返す3連音符のピアノ・リフ…そして、ハーモニカを吹き鳴らし歌う…

最後まで有名なヒット曲はやらずに…何も言わずにステージをさっていく…

 

客に媚びない…そんな

まさに今のBob Dylanを体感!!

一緒に、心の中で口ずさめる曲なんて1曲もなかったんだな…

 

大ヒット曲を歌ってお客に媚びるなんてことは、欠片もなく…

どこまでも、自由気ままで、まさに吟遊詩人…

 

それでも、それでも、それでも、やっぱり無理してでも(散在してでも)

神様を拝めてよかった!!

 

神様を拝んだから、きっとご利益があるはず…

私は、まさに、日々「風に吹かれて」「Like a Rolling Stone」のような生活ですが…どこかで転がりこんで来るかもしれない、ご利益を待つことにしようっと!!



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