2023年4月…
この時期には、
BOB DYLAN ERIC CLAPTON、Deep Purple
そして、今回書き綴る「The Doobie Brothers」まで日本にいてるという、驚くほどの…コロナ禍が明けての来日ラッシュ…
もう、おカネがいくらあっても足りないよ!!状態…でありましたが…
BOB DYLANはチケット代が高すぎて、かつ歌う選曲がマニアック過ぎて、正直行こうかどうしようか、悩みましたが…
ERIC CLAPTONと、この「The Doobie Brothers」は即決!!
特にこの「The Doobie Brothers」は、私が10代の時、彼らの曲を聴きながら80年代の古き良き憧れた「アメリカ」を感じさせてくれた…私の思い出のバンド…
悶々とした10代の頃、「The Doobie Brothers」のサウンド、トム・ジョンストンの唄声を聴きながら「アメリカ」に憧れていたのよ…
将来、こういったアメリカの田舎へ行ってみたいなと…「アメリカ」で暮らそうとは思わないまでも、漠然と憧れた「アメリカ」
そんな「少年時代のピュアな心」に戻してくれる「The Doobie Brothers」
な、なんと6年ぶりの来日…
もちろん、6年前のコンサートにも行ったけど…
今回のツアーは、もともとは、結成から50周年を迎える2020年に合わせて企画されていたツアーであったらしく、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの影響で日程変更を余儀なくされての、この2023年に、ついに実現された「50周年ツアー」なんだな…
なんと嬉しいことに結成50周年!!リユニオン・ツアー(50th Anniversary Tour)
もう私が、影も形もない頃からバンドを結成されてて…というのは噓だけど…私は、おおよそ45年くらいしか知らないけど…とにかく中学生、高校生の頃に、もう、このノリノリのアメリカンロックに翻弄されてた懐かしい日々…
もう、このサウンドを「生」で聴けば私も、きっと10代に若返る??はず…
さらに、今回はマイケル・マクドナルドが参加、正直、マイケル・マクドナルドがボーカルをよくとってた80年代、「The Doobie Brothers」はAORっぽいサウンドになっちゃって、トム・ジョンストンが歌っていた時のように「虜」になることはなかったけど、でも、マイケル・マクドナルドは「The Doobie Brothers」を語るにはもちろん外せない…
そんなマイケル・マクドナルドがトム・ジョンストン、パトリック・シモンズと一緒に同じステージに立つ…もう「小学生の時の遠足前夜の布団の中」にいるくらいワクワクしちゃうじゃないか…
もう思った通り…想像したとおり10代に若返ったような
「The Doobie Brothers」のコンサート
ステージに立ってるメンバーのみなさんは、なんせ結成50周年ですから…実際は、結成52~54年??見た目は明らかにおじいちゃんなんだけど、立ち振る舞い…歌声はあの頃のまま…
歌のキーもカセットテープで聴いたあの頃と一緒じゃないかと思えたほど…
メンバー、立ってエレキを、ベースを、サックスを奏でながら、動き回っている!!
それにつられて、お客さんも総立ち…
1曲目のファーストアルバムに収録されていた「Nobody」からアンコール曲まで約2時間…ずっと立ちっぱなし…
こんなオールスタンディングのライブの経験、いつ以来だろう…
20代の頃は、こんなスタンディングのコンサートに多く足を運んでいたのよ…と、まさに若返った気分…
バンドメンバーは
トム・ジョンストン、パトリック・シモンズ、ジョン・マクフィー、マイケル・マクドナルドのフロント陣と、それを支えるジョン・コーワン(ベース)、マーク・ルッソ(サックス)、エド・トス(ドラムス)、マーク・キニョーネス(パーカッション)の8人編成…
ではでは名古屋、日本特殊陶業市民会館で行われた
「The Doobie Brothers 50th Anniversary Tour」のライブレポをば早速…
そうそう、ライブ前のSEは、同じくこの4月に来日している
Deep Purpleの「Smoke On The Water」
Deep Purpleの公演は名古屋でなかったから、あっさりと諦めたけど、もし名古屋公演があったら、散財するかどーか悩んだだろうな…
「The Doobie Brothers」を見た人が「Deep Purple」をみたくなるようにするためのSEだったのかな…
同じように「Deep Purple」を見た人が「The Doobie Brothers」もみたくなるように、Deep Purpleの公演前のSEは「Listen to the Music」だったりして…笑
さて開演
まずは「Nobody」から
メロディアスなマイケル・マクドナルドのピアノの音…
優しく奏でるパトリック・シモンズのエレキの響き…
もう、これだけで、あっという間にお客さん、総立ち…
支えるジョン・コーワン(ベース)、エド・トス(ドラムス)、マーク・キニョーネス(パーカッション)のリズム隊の奏でる安定したリズムに乗って、のっけから楽しませてくれる「The Doobie Brothers」のグルーブ感
私の大好きなトム・ジョンストンの歌うアメリカン・ロック
間奏はエレキが炸裂!めちゃカッコイイ!!
そして、♪Nobody~のハーモニー、コーラスワークの素晴らしいこと、もう1曲目から鳥肌もの…
そして
「Take Me in Your Arms (Rock Me a Little While)」
懐かしさの感じるロックンロール
始まったばかりだというのにお客さんのボルテージも最高…
もう、私もその渦に身を任せて、なんだか10代に若返った気がする…会場も昭和の匂いが漂う日本特殊陶業市民会館(旧名古屋市民会館)というのもいいよね…
トム・ジョンストンを中心に、ボーカルはメンバーが分け合って
でね!ホント「コーラス」…ハモリが気持ちいいのよ…
このハモリの美しさはセンチメンタル・シティ・ロマンスと被るところがあるような??
間奏はまたまたエレキが炸裂!
「Here to Love You」
アメリカン・ロックから曲調が変わり、AOR風…
マイケル・マクドナルドが歌う、とてもメロディアスな1曲
マイケル・マクドナルドの高音ボイスの伸びは衰えをさほど感じない…曲調からは壮大さも感じられ、間奏のマーク・ルッソのサックスが、より世界観を引き立てる…
自然発生する手拍子…
エド・トスのドラム音、ビートにのせてのハーモニーは圧巻!!
「Dependin’ on You」
懐かしいロックサウンド
唄うはパトリック・シモンズ…
70年代を彷彿させるサウンド…もう聞こえてくるだけでワクワクしてくる…唸るエレキの響きに痺れっぱなし
音の洪水に溺れて溺れて…
「Rockin’ Down the Highway」
続いての曲はトム・ジョンストンが歌う
このツアーも彷彿させる…ご機嫌な旅をする感じが曲調からひしひしと伝わってくる
サビのハーモニーの美しさと言ったら、それは、もう圧巻のハモリ…実に素晴らしすぎて…
間奏ではエレキが唸る!唸る!!
ここでMC…お客さんの歓声で、何を言ってるのか聞き取りづらかったけど…まあ、ご挨拶込みのMCだったような…
続いては
「Easy」
これは新譜の曲かな…トム・ジョンストンが歌う
メロディアスな1曲でサビの♪Easy~のフレーズが、いつまでも心に残る…聴いてて気分爽快…
唄い終えた後には
マイケル・マクドナルドのMC
MCの終わりがけにはジョン・マクフィーを紹介し
「South City Midnight Lady」
唄うはパトリック・シモンズ…
で、しっとりと、コーラスで魅了する魅惑的なサウンド
曲の中盤からはエド・トスのドラムが加わって、より躍動的に
さらに、唸るエレキ…
後半はドラムとエレキの掛け合いに惹きこまれる!
一言、MCを挟んで
「Clear as the Driven Snow」
続いても歌うはパトリック・シモンズ…高らかに歌い上げる!
実に美しい世界観…その世界観に惹きこまれ、さらには間奏では、響き渡るマーク・ルッソのサックス…
もう、その心地よさと言ったら、最高の言葉しか浮かんでこない…
「It Keeps You Runnin’」
歌うのはマイケル・マクドナルド
懐かしき優しい70~80年代を彷彿させるミディアムテンポのナンバー
間奏を彩るエレキ
そして響き渡るマーク・ルッソのサックス…曲の後半、ラストはサックスが高らかに響き渡る…
「Another Park, Another Sunday」
今度は一転、トム・ジョンストンが歌うご機嫌のアメリカのロックサウンド
実に躍動的で、間奏のマーク・ルッソのサックスを始めとして、もうバンドのグルーブ感が最高でタマラナイ!!
絶叫のようなマーク・ルッソのサックスの音に痺れっぱなし…
演奏を終え、マーク・ルッソを褒め称えるMC、さらには次の曲を紹介するMCを挟んで…
続いてトム・ジョンストンが歌う
「Eyes of Silver」
ミディアムテンポの郷愁感を誘うアメリカンロック…
メロディアスなエレキの旋律がトム・ジョンストンの歌をひきたたせる…
演奏後、トム・ジョンストンからマイケル・マクドナルドが紹介され、拍手に応えるマイケル・マクドナルド
「Better Days」
新譜から…歌うはパトリック・シモンズ…高音ボイスは圧巻!
間奏のエレキが壮大さを醸し出して…曲調をより引き立てる
「Don’t Ya Mess With Me」
これも新譜から…ボーカルはトム・ジョンストン
「Real Love」
重低音のジョン・コーワンのベースの響きが心地よい…その安定したベースラインの上を踊るようなエレキの旋律
そして高音ボイスのマイケル・マクドナルドの唄声が高らかに…
間奏ではマーク・ルッソのサックスがフューチャーされ、ご機嫌なAOR風のナンバー
MCはマイケル・マクドナルドが一言語り
「World Gone Crazy」
主ボーカルはトム・ジョンストン
もう圧巻のコーラスワーク…ハーモニーの美しいことと言ったら
ハモリの美しさはインパクト大
マイケル・マクドナルドのピアノの見せ場もたっぷり…
サックス、エレキも含めて、もうグルーブ感が凄すぎる!!
「Minute by Minute」
マイケル・マクドナルドが歌うミディアムテンポのナンバーは、それはそれは、客席との見事なほどの一体感…
マイケル・マクドナルドの唄声はライブ開始時と何ら変わらず…もう歌い上げる感じで…とてもじゃないが、唄声だけは70歳越えとは思えないほど(見た目は、間違いなくおじいちゃん!)
MCでは客席を思い切り煽って
「Without You」
圧巻のサウンド…ボーカルはトム・ジョンストンを中心に分け合って
これぞ「The Doobie Brothers」のサウンド
まさに元気の沸いてくるロックンロールはヒートアップ
そして特筆ものの見事なハーモニー
「Jesus Is Just Alright」
歌うはパトリック・シモンズ
AOR風のナンバーで、若干客席のボルテージを冷めさせた感じもしたけど、この曲特有のリフレインの繰り返しに手拍子で盛り上がる
しっとりとエレキが響き渡る中、パトリック・シモンズが歌い上げる…
間奏のエレキは鳥肌もの…
「NAGOYA~」と一言叫んで
マイケル・マクドナルドが歌う
「What a Fool Believes」
躍動感満載で壮大さも感じられるAOR
響き渡るマイケル・マクドナルドの唄声
そして、鳥肌もののハーモニー
そして、トム・ジョンストンが歌う
「Long Train Runnin」
エレキが響き渡る最高のロックンロール…
もう客席みんなで大合唱!!
見せ場たっぷりのソロを挟んで、もう畳みかけるサウンド、そのグルーブ感は凄すぎるの一言!!
「The Doobie Brothers」最高!!
本編ラストは
ノリノリのナンバー
「China Grove」
トム・ジョンストンが歌って〆る
当然、鳴りやまぬ拍手!歓声!拍手に応えてのUN
まずは
パトリック・シモンズが歌う
「Black Water」
いやあ、懐かしい…
もう、気分は間違いなく10代、20代…
このカントリーっぽいロックのサウンドが懐かしくも心地よい…郷愁感の溢れるサウンド…
続いては、マイケル・マクドナルドが歌う
「Takin’ It to the Streets」
世界観をがらりと変えて、イントロからマイケル・マクドナルドのピアノとマーク・ルッソのサックスが絡んで、ジャズテイスト満載かと思えば…
後半は音が重なって圧巻のグルーブ感で押し寄せる音の波は、AORっぽい楽曲…
マイケル・マクドナルドがシャウトしマーク・ルッソの唸るサックス…このノリノリのナンバーに大盛り上がり
演奏後は感謝の言葉のMCを挟んで
ラストは
「Listen to the Music」
もう、これぞカントリーロックの神髄…
メロディアスな明るいカントリーロック…
もちろん、サビは大合唱!!見事なほどの客席との一体感!!
いやあ、楽しい!楽しい!!楽しすぎる!!
ご機嫌なサウンドの渦に巻き込まれ…
気分も若返った…若返った…10代のあの懐かしきアメリカに憧れていた頃に…
「少年時代のピュアな心」に還って還って…
でも、久しぶりの2時間ずっと立ちっぱなしで過ごした代償は必ずやってくるようで…
翌日の足腰のキツカッたこと…
10代のあの頃には、全く感じていなかった痛みが…翌日に現れる
でも、元気なおじいちゃんたちをみて
まだいける…まだイケル…まーいける…マイケル!!と
特にマイケル・マクドナルドをみながら
そう思った春の夜だったのでした…
マイケルマクドナルドの特徴的な声は結構好きです。もうすぐこの人の声はわかりますね。
いつも感心しますけど、ライブのレポートが詳細にされて凄いです。記憶力が抜群ですねー。
確かにボブデュランはチケット代見てびっくりでした。でもファンからしたら至福の時間だったんでしょうねー。