「書家 矢野きよ実 霄花 書道展」
丸善名古屋本店は、栄にある大きな本屋さんで
去年も、そこの6Fギャラリーで矢野きよ実さんの書展が開催されていたので
同じよーに、よーく告知ポスターをみずに
一目散に6階までエスカレーターで駆けのぼっていったら
あれれれ…キツネにつままれたように…去年、ここにあったはずのギャラリースペースがない…
当然、矢野きよ実さんもいない…
そこは、アニメ雑貨やらフィギアやらが並べられていて
本屋さんであるのに…そこには本がなくて…
看板等をみると、そこは「駿河(するが)屋」さんになっていました…
観に行くのを…諦めることにするか(駿河)…
いや、諦めませんよ…笑…わざわざ、観に来たのに…
むしろ、調べることにするか(駿河)…
あれれれ…と思いつつ…よーくググってみてみたら
2階でしたね…はい、ちゃんと2階に展示されてありました…
丸善名古屋本店といえば…昔むかし
こんな綺麗なモダンなビルじゃなくて昭和の佇まいのビルだった頃
この「丸善名古屋本店」は隣に明治屋さんがあって…
そこに当時、ちょいとお付き合いしてた子がバイトをしてて…よくバイトが終わるのを、昭和の佇まいだった、この本屋で、待ち合わせ、雑誌を立ち読みしながら…そう時間を潰していたんだよね…
あの喫茶店に行くことにするか(駿河)…
セントラルパークを手を繋いで歩くことにするか(駿河)…
デートプランをあれこれ、考えたりしながら、この本屋で待ってたっけ…
一緒に何するがいいのかなって…
でも、駿河い…するがい??…もとい…すうかい、逢って別れてしまったけど
あれれ、話が逸れてるー!!
今回の話題は
矢野きよ実さんの
「書家 矢野きよ実 霄花 書道展」
私の懐かしい思い出に浸るレモンの味がするレポではありませんでした!
なかには、つボイノリオさんからの花束も
つボイノリオさん、つい1、2年ほど前、CBCのスタジオでの舞台裏でお話しさせていただきました!
中学生の頃、ラジオの深夜放送にハマっていた私にとって、当時の憧れのスターでした!「金太の大冒険」「インカ帝国の成立」といった歌など、下ネタ好きな少年??だったので…大好きだったな
あれれ、話が逸れてるー!!
今回の話題は
矢野きよ実さんの
「書家 矢野きよ実 霄花 書道展」
私の懐かしい思い出に浸る青いリンゴの味がするレポではありませんでした!
さて会場につくやいなや、矢野きよ実さんのスタッフさん…一度、いや数回、ライブのお手伝いとして、中村耕一さんのライブの打ち上げにもご一緒した縁もあって、顔見知りとはいえ…目が合うなり、私に声を掛けてくださる矢野きよ実さんのスタッフの方
ありがたや!ありがたや!
(写真は、数年前の、その時の「味仙」での打ち上げ!)…なんとも楽しい夜でした…)
なんか、私が着いたタイミングで、すぐさま、「5分間だけ、ここにお集まりのみなさんに、ここの「書」を説明しましょう」と、矢野きよ実さん!
「書」とは、なんぞや、から始まって、墨をすることの知らない子供たちの話、値段のはる墨、そして、紙の話、「涙がこぼれそう」など、ここにかかれている「書」にまつわるエピソードなど、トークは盛りだくさん!
5分間だけとかいいながら、実際は、8分間、ノンストップで、語り続けていたことを、ここにだけ記しておく…笑
さてさて私…
「書」の技法とか…細かいことはさっぱりわからなくて…でも、国語の授業で行う「書道(習字)」の時間があって、教えるときがたまにあるけど、授業中、墨をするなんてことは、時間短縮のために、全く行わず…「とめ」とか「はね」とか、形式上の通り一遍の技法を教えて、朱の墨汁を使って、手本を書いて…子供たちに「はい、どうぞ…」みたいな…そんな授業を繰り返している私にとって、矢野きよ実さんの「書」を眺める機会があるごとに…なんか私が行っている「習字」の授業が恥ずかしくなるんだよね…
そんな私ですが…
矢野きよ実さんの「書」には心から感動しちゃう…
さほど展示会場は広くはないですが
ここに掲げられてある矢野きよ実さんの「書」一つ一つに心を動かされるのよ!
矢野きよ実さんは、詩人だなと心から思うと同時に、これらの「書」の濃淡、行間、全体の字のバランスが絶妙で、まさに矢野きよ実さんの等身大の思いが「書」から伝わってくる気がするのよ…
矢野きよ実さんの「書」は心に語りかけてくる
…「書」と「習字」の違いは一目瞭然…
「書」って心が揺さぶられるんだなって…心からそう思う…
矢野きよ実さんの「書」にはストーリーがあって、一つ一つの文字に背景が浮かび上がるのよ
たとえば、この
「無敵」
矢野きよ実さんの「書」は自分の内面にあるものを吐き出す言葉で表現されるのですが…
あるとき、何も出てこなくて、“無”だったそうな…
そんな想いの時に書いた「無敵」という作品
この「無敵」という言葉の意味は、ロシアのプーチン大統領のお考えとは真逆で「敵は、そこにはいなくてすべてが味方」という意
仮に病気になったとしても、病原菌さえも敵ではなく、自分の仲間にすることで健康になっていく…そんな想いが込められた言葉
私は単純に大好きだったロックンローラー遠藤賢司さんのことを思い出しちゃうんですけど…
「帰るなら来なきゃいいのに」
これは、矢野きよ実さんの5分間トークのときに、その言葉の意味を教えてくれました!
反語表現ですな
ストレートに言えば、帰らないで!
「書」におけるLOVE!
ジョン・レノンの歌のような世界観ですな
この「書」は、歌になっていて、矢野きよ実さんが、携帯から聴かせてくれました!
元気が、湧いてくる!そんな詩、そして「唄」でした!
「勝たなくていいよ もう自分を許してみた」
誰が言った「名言」かわかんないけど「がんばらなくていい」という言葉が大好きで、座右の銘までは、いかないけど、好きな言葉で
その「がんばらなくていい」に匹敵するくらい、心に沁みた言葉
この歳になると、勝たなくていいのよ!そもそも争ったり競ったりしたくないのよ
ただ阪神タイガースには、絶対勝ってもらいたいけどね???
「第41回記念産経国際書展特別作品」
「後悔は持ち去る私が、あなたよ輝け」
私たちが残した「後悔」は私たちが持ち去る!そして、次世代の子供達へのエール
「後悔」とは、戦争でしょうか?環境破壊でしょうか?
あるいは…
言葉が、心に突き刺さる!
まさに、矢野きよ実さんが詩人にみえてくる…ボブ・ディランとも重なってみえてしまうくらい、詩人なのよ!
世の中で一番怖いことは 自分がいなくなることではなくて 君が いなくなることなんだ…
いやあ、優しさ溢れるこの言葉…ふと我に返って反省したくなるような想い…いつまでも、こういったピュアな想いを持ち続けて行かなくちゃね
三宅伸治さんの「何にもなかった日」での
♪いいことがあるといいね~
の歌とも被って感じられる言葉
さらには、小山卓治さんの「最終電車」のサビ
♪明日こそは幸せな朝を迎えたい 明日こそは幸せな朝を迎えたい~
とも被る元気づけられる言葉
シンプルだけど
心に刺さる言葉
「生きる」
震災のボランティアに積極的に関わってきた
矢野きよ実さんだからこそ、この言葉がより心に刺さるのでしょう
「いいことがある」「良くなる良くなる」
これは、以前、闘病生活を送っている秋野暢子さんに向けてのエールだってことを、矢野きよ実さんが教えてくれたような気がする
映画「はじまりの日」
スクリーンの中でも、中村耕一さんの歌は迫力があったな
そして、今回の書道展のメインを語る言葉
「春が来る」
必ず「春は来る」…
このような矢野さんの「書」から発せられる等身大の飾らない言葉の数々に…温かい気持ち、前向きな気持ちになれたこの書展
心がほんわか、温かな気持ちとなり、足を運んで心からよかったなと…思える書道展
矢野きよ実さんとの会話も楽しくて
帰り際、また矢野きよ実さんに会える…話が聴ける
某イベントの招待券を…いただいたりして
ありがたや!ありがたや!!
「春が来る」
でも、その一足先に…すでに
私には「腰がはる」のが「やってきてる」???のです…汗
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