新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

2021年秋…名古屋文理大学文化フォーラムで「スギテツ ファミリーコンサート 鉄道物語 in 稲沢vol.4」…後篇

2023-01-06 05:59:29 | ライブ

2021年秋…

名古屋文理大学文化フォーラム

「スギテツ ファミリーコンサート 鉄道物語 in 稲沢vol.4」のライブレポの続き…

 

栗コーダーカルテットのみなさんが退場するのと入れ替わるように源石和輝さんが登場…

「栗コーダーカルテット&スギテツ」の「鉄道ワルツ」の演奏の感想…栗コーダーカルテットと「スギテツ」の相互乗り入れが、本当に心地よく…この秋の田んぼの収穫のこの季節を列車が走り抜ける…そんな光景が浮かぶ稲沢の鉄道風景を象徴するかのような演奏だったと絶賛し

ここからは「鉄道物語」では欠かせない偉大な作曲家…と「交響曲第9番新世界より」の曲をBGMにしながら…聞こえてくるイントロが、栗コーダーカルテットが奏でた「ジョーズ」のテーマと似ているような…

そんな19世紀に活躍したドボルザークについて語る!語る!!

この曲は、スラブ舞曲…チェロ協奏曲など、数多くの名曲を生み出したそうで、ドボルザークはクラシック随一の鉄道マニアとして知られていて、彼の生きていた時代は、世界に鉄道が生まれた時期にも重なると

そんなドボルザークの「鉄道物語」を源石和輝さんが語る…

ドボルザークが4歳のとき、ウィーンとドイツの間に鉄道が開通した…この路線がドボルザークの故郷を通っていたそうで、生まれた家の近くに駅もできたそうな…この段階で、もうすでにドボルザークと鉄道は運命的な出会いを果たしていた…と話を盛り上げ

ドボルザークが36歳の時、ブラームスに見い出されて、プラハ駅近くのアパートに住んでいたとのことで、作曲にいき詰ると、結婚したばかりの妻に「散歩でもいっておいで」と勧められ、汽車を眺めて帰ってくる生活をおくっていたとのこと…なんでも、時刻表、車両番号、運転手の名前まで覚えていたそうで、列車が遅れると、遅れてすみませんと駅員の代わりに謝っていたとか…

ドボルザークが50歳の時、アメリカのニューヨークに移住、毎日、グランド・セントラル駅に通って車両番号を覚えていたとのこと

で、52歳のとき、故郷のチェコを思って作った曲が「新世界より」…汽車のリズムや音が盛り込まれているそうで

ドボルザークが57歳の時、ドボルザークの娘が、自分の弟子であったヨセフ・スーク(チェコの作曲家)と結婚しようとしたある時、新しい機関車が走り出して、自分の授業があってみにいけないとなると、ヨセフ・スークに代わりに観に行ってこいと行かせるのですが、誰もが鉄道好きではない…スークはもともと機関車に詳しくなかったため、間違った番号を書いてきてしまったそうな…

するとドボルザークはカンカンに怒り、娘にまで「お前は機関車を知らないあんな男と結婚するつもりなのか」と、文句を言ったとか…

他にもエピソードはいっぱい…音感に非常に優れていて、列車が通過する音が異常だなってことが分かって、事故を未然に防いだというエピソード

ほかにも、鉄道模型作りも趣味…「本物の機関車が手に入るなら、今までに私が作ったすべての曲と交換してもかまわない」とつぶやいたとか…

そんなドボルザークの鉄道愛をぎゅっと凝縮して語った源石和輝さん!

ドボルザークの作品の中にも、多く鉄道の音が盛り込まれていて、これから演奏する曲もその一つ

アメリカも鉄道の国、どこまでも果てしなく広がる機関車をイメージして…と

 

スギテツの岡田鉄平さんとセントラル愛知交響楽団弦楽アンサンブルのみなさん(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)の3名の方と一緒に4人で弦楽器のみで演奏するは

「弦楽四重奏曲第12番 アメリカ」

岡田鉄平さんのヴァイオリンの音色が、汽車が走る音を刻ませる…

そんな鉄道の音を探しながら耳を傾けると…またこういったドボルザークの曲を聴く楽しみが、増えるような…

なんとも美しい弦楽四重奏の響き…

 

演奏後、ピアノの杉浦哲郎さん登場、替わりにセントラル愛知交響楽団弦楽アンサンブルのみなさんが退場し、ステージには「スギテツ」と源石和輝さんの三人

 

源石和輝さんが語る…

 

ご乗車ありがとうございます…本日は普段乗れない貨物列車を特別にご案内すると…

機関車が貨車を何重両も引っ張る光景は日本の経済成長を象徴する一コマだったと…この「貨車の記号」…これを理由をつけて、わかりやすく音楽と共に解説できないかと、お馴染みの音楽とともに列車が操車場に入ってきました…機関車はPF65、「P」は「Passenger」、「F」は「Freight」、客車も貨車も引っ張れる二刀流…音楽用語で「pf」といえば「ピアノ」と「フォルテ」音の強弱でけん引するのは、杉浦哲郎さん…

と…

「組曲「貨車の旅」

東海ラジオの源石和輝アナウンサーが解説のナレーション

その貨物の車両の形式…貨物の貨車の記号に
無理無理オヤジギャグ風に語呂合わせで
曲を繋いだメドレー

貨物列車の旅

「ワム」の貨物記号の貨車の写真のスライドを背景に


ワムの「ラストクリスマス」を演奏したりとか


「レム」…眠るとレム睡眠…
…ということで「モーツァルトの子守唄」


ここで増結、吉田絵奈さんの鍵盤ハーモニカが加わって

「ウ」…曲は「マンボNO5」

「ウ」とはブタを積んでいた貨車だったらしい


「トラ」「男はつらいよ 寅さんのテーマ曲」


「トキ」「百万本のバラ」

加藤登紀子さん…おトキさんだから…笑


途中からは
ヴァイオリンの岡田鉄平さんも加わって


「シキ」ヴィヴァルディの「四季」

「ク」車の「ク」

吉田絵奈さんの鍵盤ハーモニカの響きが心地よい「クラリネットをこわしちゃった」

「セ」…石炭車は「セサミストリート」のテーマ


「タキ」…タンク車は廉太郎さんの「荒城の月」

「コキリコ節」の演奏で紹介される「コキ」

「ヨ」ハンシュトラウス2世の「観光列車」


などなど…

演奏後は「ブラボー」の紙がいっぱいあがる!あがる!!

スギテツ、吉田絵奈さんの3連結でお届けしたと源石和輝さん

2017年にキングレコードから出たアルバム「JNRtoJR~国鉄民営化30周年記念トリビュートアルバム」に収録されている曲、この曲は、2016年にこの「鉄道物語」のイベントがあったときに作った曲、CDとして音源化したと紹介した後には

「鉄道トークコーナー」

小倉沙耶さん、豊岡真澄さんをステージに招いて

ここで、源石和輝さんから豊岡真澄さんのプロフィール紹介

ママ鉄タレント、ホリプロに所属していた時に、鉄道に目覚めたそうで、元祖鉄道アイドルとして活躍、2008年ケッコン、出産時に一度は引退したけれど、現在はお子さん二人のママ鉄、鉄道文化人として活躍中とのこと

さて、小倉沙耶もママ鉄になったばかり…

なんでも、小倉沙耶さん、稲沢市民が撮っていただいた写真を表彰したことがあって、盛り上がったそうで、ここで写真を魅せると盛り上がることを語って

ここからは、写真をみながらトークショー

テーマ「私のこの1枚」と題して、最近の鉄活を語る!

 

まずは、小倉沙耶さんから

福島臨海鉄道のJR泉駅とJR小名浜駅の間で、望遠で撮った1枚

写真は、亜鉛を運ぶ貨物

コロナ禍で、鉄活が難しい中、2020年に撮った1枚だそうで、この前日東京で仕事があったはずだったのに、まるっとなくなってしまって、次の日に青森に向かう予定があったので、その1日を利用して、撮りにいったそうな…もし、仕事があったら取れなかった1枚だそうで「貨物時刻表」という雑誌の中に、自分の撮った貨物列車を応募できるページがあって、今年の「貨物時刻表」にこの写真を使っていただいたそうな…臨海鉄道のページに載っているそうで…

続いては、豊岡真澄さんの「1枚」

今年1番の話題と言ってもいい「EX MAX」の引退…2階建て新幹線の引退…で、息子は13歳で、新幹線に乗る機会などなく「 Hanako(ハナコ)」という雑誌があって、そちらのママ用のWEBでお母さん向けのお出かけ記事を、月2回ほど書いていて、その取材で埼玉県秩父市に行くことが決まっていたので、秩父に行ったら、その後、熊谷駅に行って、1駅だけでもと、「EX MAX」を息子と堪能したそうな

続いては、源石和輝さんの「1枚」

2020年12月に四日市駅で、駅開業130年というイベントが、このコロナ禍の時期だけに、ささやかに開かれたらしんだけど

その1枚は列車「DF200」のヘッドマーク

「ありがとう 開業 130年 JR四日市駅」

と書かれたこのヘッドマークは源石和輝さんがデザインしたんだとか…

四日市の広報番組を担当している縁で、四日市駅開業130年記念の缶バッチデザインしてくれと頼まれ、それを、来てくれたお客さんにプレゼントしようと、作ったそうな…で12月25日のイベントに出かけたら、缶バッチのデザインがヘッドマームになっていたらしく、本当にサプライズだったと…

 

さてここで、杉浦哲郎さん、関島岳郎さんにもステージに登場してもらい

続いては、杉浦哲郎さんの「1枚」

岐阜県神岡鉄道の写真、現在、旅客としては廃線になったこの神岡鉄道に…昨年春にいったそうで…

「NAMI MONOGATARI」のフェスで有名になってしまった常滑で保護された野犬の里親になっていて、そのワンちゃん「とこたろう」も乗せられている写真…ケージに入れなくちゃいけないけど、犬と一緒に乗れるそうな…

そして、続いては、関島岳郎さんからの「数枚」…(笑)

ミャンマーの環状線、ヤンゴンから、ゆっくり4時間かけて廻るそうで…2015年から2018年まで、栗コーダーカルテットは、東南アジアをあちこち廻るツアーをやっていて…休日にそのミャンマーの環状線に乗ったそうな…4時間くらいかけて一周して30円くらい…で、JRの車両が使われているとのことで、使われている車両は寒冷地用仕様の「キハ48」…ミャンマーはめちゃくちゃ暑いけど…

写真には、物売りの少年がいたり、駅のホームが市場みたいになっていたり、驚くことに先頭車両は前が空いたまま走っていたりと…

小倉沙耶さんもヤンゴンに行ったことがあるようで、その写真を見て懐かしく思ってる様子

ここで、日本貨物鉄道(株)東海支社のヨシダさんとテラノさんもお迎えして

まずは、副支社長のヨシダさんから

今年の3月に引退した「DD51」の写真

夜の四日市駅での「DD51」、これが本当に最後の写真だったそうな

さらには夜の沼津の貨物駅の写真、夜は閉めてしまう貨物駅が緑色に光っているさまは、幻想的

さらには、よりマニアックに四日市の末広橋…はね橋と呼ばれる架道橋の操作盤の写真

 

最後の写真は貨物に関係ないけど名鉄布袋駅の近くの布袋の大仏…信号機がサングラスしているようにみえるグラサン大仏の写真をば

私が布袋の大仏に行ったときのブログもついでに、リンクを貼っておきますね!!

 

布袋さんと布袋の大仏さん…

 

日本貨物鉄道(株)東海支社のもうひと方、運転手のテラノさんの写真は運転手目線から

M250系の貨物の運転席の写真をはじめ、さまざまな貨物の運転席の写真を次々と…

まあ、正直、貨物電車に興味のない私は、マニアックで退屈な時間ではあったけれど

でも写真の中に、電車の先頭ではなく、真ん中に運転席があるエンジンが載ってる機関車も…

全く前はみえないけれど、信号をみながら運転してるらしい

昔に比べて貨物も「EF」になって、凄く静かになったのはいいけれど、排ガスの臭いがなくなって、少し淋しいと笑わせる!

最後に関島さんが「DD51」が昔、ブルートレインをひいていたのがすごく好きだったと感想を述べ…トークコーナーは終了

 

続いてのコーナーへと繋ぐ進行は源石和輝さん

今日は、さまざまな鉄分満載でお送りしている「スギテツ ファミリーコンサート 鉄道物語 in 稲沢vol.4」…ここからは去年の「鉄道物語」で初めて試みた、ある式典が大変好評だったので、今日も実現の運びとなった…と語っているステージの右側には

稲沢の「愛知機関区」からここまで運んだ

「EF64のパンタグラフ」

 

去年はステージの中央にドドンと鎮座していたけど、今回は遠慮がちに??舞台の端に…

といっても、バカでかい「パンタグラフ」…ひと際目立つ!目立つ!!

「パンタグラフ」はこれがあがることによって、電気をとって機関車は動くという機関車は動くといつ大切な部分…

世界中でおそらく稲沢でしか体験できない、生演奏による「パンタグラフの上昇式」」を開催すると

 

ここは栗コーダーカルテット及び鍵盤ハーモニカ奏者、吉田絵奈さんもステージにお迎えして、もちろんスギテツも一緒に

ステージには電源がないので…そこは「愛知機関区」の社員2名をお呼びして、いつもは電気で空気を作ってこれが上がるんだけど、今回は、空気入れで…この二人に頑張ってもらってと…電力ではなく人力で!!

 

「EF64のパンタグラフ上昇式」

 

スギテツ&栗コーダーカルテット及び鍵盤ハーモニカ奏者、吉田絵奈さんの奏でる「鉄道唱歌」の演奏とともに…

人力で、パンタグラフをあげる!!

総重量200キログラムが、あがった!あがった!

 

さすが、2年連続のこの式典!

予定よりもウンと早くあっという間にパンタグラフが上昇、架線に接触した…

 

なんか、わからないけど、おめでとうございます!と

 

客席には「ブラボー!」の紙が埋め尽くされて…

豊岡真澄さん…最高だと…これからパンタグラフを見る目が変わると一言

 

小倉沙耶さんも、まさにご神体って感じで…

源石和輝さんも、縁起物でございますので、しっかりと記憶に焼きつけてくださいと…

うーん、去年も思ったけど私にはわからないな…その気持ち…苦笑

 

これをメイン??にこのままフィナーレへと

杉浦哲郎さん

最後はコンサートということで音楽記号の「f」(フォルテ)と「p」(ピアノ)を手拍子の強弱で参加してもらおうと

ヴァイオリンの角度の上下に合わせて、手拍子に強弱をかえての
お客さん参加型


ヨハン・シュトラウス作曲の


「ラデツキー行進曲」

 

で大盛り上がり

 

途中「ピアニシモ」のときは吉田絵奈さんの鍵盤ハーモニカがフューチャーされて、さらにはセントラル愛知交響楽団弦楽アンサンブルのみなさんの奏でる旋律も岡田鉄平さんのヴァイオリンの音色と共にフューチャーされて

さらには、ゆるくて心地よい栗コーダーカルテットのハーモニーが溶け込むように…

曲の後半は大きな手拍子で大盛り上がり!!

 

演奏後は、源石和輝さんから出演のみなさんの紹介!

去年と違ったところは、「パンタグラフさん」といった…パンタグラフを特別ゲストに見立てた紹介はありませんでした…

もう、このコンサートに溶け込んで、「パンタグラフさん」はステージの大道具のような立ち位置になっていくのかな…

 

さて、鳴りやまぬ拍手に応えて

UNはスギテツのお二人が登場して

愛知県立木曽川高等学校ブラスバンド部のみなさんを呼び込み

準備の間に、杉浦哲郎さん

「コロナ禍ということで、今回の稲沢に来れないかと心配したけど、無事終えることができました」と感謝の言葉を

来年は鉄道開通150周年というメモリアルイヤーでもあるので、もっと盛大に、客席も満席にしてできるのではないかと思っていると語りながら

2021年12月のスギテツと溝口肇さんとのコンサートの告知を挟んで

 

UN曲は

エドワード・エルガーの「威風堂々」とマッシュアップした

序曲「線路は続くよどこまでも」

 

コロナ明けの、今、元気を出していこうみたいな雰囲気にピッタリではないかと、JR貨物さんにも捧げたいと

 

「威風堂々」は愛知県立木曽川高等学校ブラスバンド部のみなさんの演奏で迫力満載!!

かと思えば

スギテツのお二人の優しいメロディーが、郷愁感を漂わせる

 

郷愁感、旅愁感、そして明るさを会館のハコいっぱいに漂わせ…

会館(かいかん)快感(かいかん)

 

今回は、パンタグラフにさらに「本物の信号機」も増えて…次回はステージに何が登場するんだろう??

 

 

そのうち、何かとステージまで運ぶのが面倒になり

稲沢操車場でコンサートを開催したりして

 

 

会館(かいかん)快感(かいかん)

ではなくなるけど

「操車」場で「奏者」

これもまたおもしろそうしゃ!…笑

 

 



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