楽天が今日、プロ野球日本一になったそうです。私はプロ野球に興味はありませんが、一応12球団の名前くらいは分かります。ある程度のスター選手もわかります。楽天ができた当時弱小球団と言われたことも覚えています。
と「弱小球団」で思い出したことがあります。私はそろばん教室を開設して、来月で丸13年になります。開設してすぐに私は今も所属している東大阪珠算協会に入会しました。そこで出会った女性の先生(今はもう退会しておられます)にこう言われたことを思い出しました。
「こんな時代に、そこそこの経歴を持っていてそろばんの先生をしようと思うとは、ちょっとアホちゃうか?」←キツイでしょ(笑)
当時はとても腹が立ちました。あとあとその先生を理解してわかることですが、その先生なりの言い方でした。「悪いこといわへんから、やめとくなら今のうちやで」というニュアンスだったようです。
13年前といえば、日商検定の受験者数がピークの年間100万人だったころからおよそ8分の1に激減した「そろばん冬の時代」でした。確かにそんな時代に30手前の若造が教室を開くなんざ、今の私でも当時の私には「やめとき」と言うでしょう。でも若いってすごいですね。走ってしまいました。
でも私には思うところがありました。その当時のそろばんの先生は、本当に若い人がいませんでした。全国の珠算協団体に加盟している30未満の先生ってほんとに10名くらいだったんではないでしょうか?
そして年上の先生方は「もうそろばんは…」という感じでした。でもお話を聞いていて「なんでやねん!」と思うことがあったんです。それは「そろばんのよさを全然情報発信していない」ということでした。
昔は「そろばん教室」の看板を上げれば、100名からの生徒が押し寄せたそうです。そりゃそうです。習い事といえば「そろばん」か「お習字」。そして「ピアノ」。スポーツといえば「ソフトボール」か「水泳」が王道でした。でも今は様々習い事があふれています。そして「そろばん」はそのうちの一つにしかすぎません。
でも、古来「寺子屋」の時代からずっと受け継がれてきたそろばんには、長い年月をかけて培ってきた日本人の「叡智」がつまっています。これをアピールせずにどうしてあきらめるのか!
若い私たちの世代がそろばんの灯を灯しつづけないければ、そろばん文化が廃れてしまうではないか!(と当時は本気で思っていました。ほんとにおこがましいですね)
そして私は、教室のお手紙で情報発信に努めました。そろばん教室では珍しい「個人懇談会」をご希望に応じて毎月行っています。今年度からは「検定試験の結果報告書」の発行も始めました。
そろばん冬の時代に、生徒9名からスタートした「弱小」教室は、先日開設から268人目の生徒を迎えることができました。楽天は9年かかって日本一の座をつかみました。なになら「9」に縁がありそうです。
情報を発信すること・子供たちに本気で向き合うこと。そんな当たり前のことをひとつずつ正直にしてきた13年。楽天の初制覇の報に触れて、ちょっと思い出してしまいました。
明日は祭日で更新お休みするかもしれませんが、次回からはそろばん学習の素晴らしさを改めてご紹介しましょう!
と「弱小球団」で思い出したことがあります。私はそろばん教室を開設して、来月で丸13年になります。開設してすぐに私は今も所属している東大阪珠算協会に入会しました。そこで出会った女性の先生(今はもう退会しておられます)にこう言われたことを思い出しました。
「こんな時代に、そこそこの経歴を持っていてそろばんの先生をしようと思うとは、ちょっとアホちゃうか?」←キツイでしょ(笑)
当時はとても腹が立ちました。あとあとその先生を理解してわかることですが、その先生なりの言い方でした。「悪いこといわへんから、やめとくなら今のうちやで」というニュアンスだったようです。
13年前といえば、日商検定の受験者数がピークの年間100万人だったころからおよそ8分の1に激減した「そろばん冬の時代」でした。確かにそんな時代に30手前の若造が教室を開くなんざ、今の私でも当時の私には「やめとき」と言うでしょう。でも若いってすごいですね。走ってしまいました。
でも私には思うところがありました。その当時のそろばんの先生は、本当に若い人がいませんでした。全国の珠算協団体に加盟している30未満の先生ってほんとに10名くらいだったんではないでしょうか?
そして年上の先生方は「もうそろばんは…」という感じでした。でもお話を聞いていて「なんでやねん!」と思うことがあったんです。それは「そろばんのよさを全然情報発信していない」ということでした。
昔は「そろばん教室」の看板を上げれば、100名からの生徒が押し寄せたそうです。そりゃそうです。習い事といえば「そろばん」か「お習字」。そして「ピアノ」。スポーツといえば「ソフトボール」か「水泳」が王道でした。でも今は様々習い事があふれています。そして「そろばん」はそのうちの一つにしかすぎません。
でも、古来「寺子屋」の時代からずっと受け継がれてきたそろばんには、長い年月をかけて培ってきた日本人の「叡智」がつまっています。これをアピールせずにどうしてあきらめるのか!
若い私たちの世代がそろばんの灯を灯しつづけないければ、そろばん文化が廃れてしまうではないか!(と当時は本気で思っていました。ほんとにおこがましいですね)
そして私は、教室のお手紙で情報発信に努めました。そろばん教室では珍しい「個人懇談会」をご希望に応じて毎月行っています。今年度からは「検定試験の結果報告書」の発行も始めました。
そろばん冬の時代に、生徒9名からスタートした「弱小」教室は、先日開設から268人目の生徒を迎えることができました。楽天は9年かかって日本一の座をつかみました。なになら「9」に縁がありそうです。
情報を発信すること・子供たちに本気で向き合うこと。そんな当たり前のことをひとつずつ正直にしてきた13年。楽天の初制覇の報に触れて、ちょっと思い出してしまいました。
明日は祭日で更新お休みするかもしれませんが、次回からはそろばん学習の素晴らしさを改めてご紹介しましょう!