東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

中学校の実力テストや高校入試で好成績を収める生徒は

2018-06-27 23:22:54 | 学習・塾に関する中身
 基本的に「自力で」お勉強ができます。というか、自力でするお勉強の意味を理解しています。

 たとえば「理解するまでやる」ということを自力でできます。そしてもっと言えば「理解できていないということが自分で分かる」のです。この力を身につけるまでの過程は生徒によって様々ですが、基本的に「小さい頃からできるまでするということが当たり前のように体に染み付いている」ということです。そしてその能力の獲得の過程には「できるという原体験」がある程度あり、「できたときにほめられる・喜ばれるという環境」があり、そして「その環境を適切に提供する指導者に出会っている」ということです。そしてある程度の物量をこなすことを厭わない姿勢が身に付いていますし、こなしていかなければいけない量を見て、自分のペースを調整する能力まで身に付いています。
 「大量の課題では物事をこなすだけになって身に付かない。潰れるだけだ」という主張をする指導者は「大量の課題を通して、物量のこなし方を身につけさせる」方法を知らないだけです。同じ学習するなら、能率をどんなによくしたって「学習する中身を絞ってするお勉強」よりも「知識として身につける量が圧倒的である」方が、その後の学習において最高の武器であることは理解を待たないと思いますよ。

 こういう能力を中学生になるまでに獲得できた生徒は、まず間違いなく中学校の「実力考査」や「高校入試」で好成績を収めています。「定期考査」で好成績は当たり前です。なぜか?「範囲が決まっているから」です。
 実力考査や入試など、範囲が決まっていない試験ほど、こうした生徒の能力がいかんなく発揮されるのです。そしてこうした生徒は「やらされる」お勉強を嫌がります。「どうしてこういう課題を与えられているのか?」をきちんと説明して納得しないと、自己流に走ろうとします。
 そうなんです。対等な人間同士として接しないとこちらの指導が伝わらないのです。先述のような行動が中学生にしてできつつある生徒は、その自我もきちんと成長をしています。私たち指導者は「先生と生徒」という関係ではなく「人生の先輩と後輩」でしかなく、その人間関係は「対等」であると考えなければいけないわけです。

 もちろん、大人として伝えるべきことは伝えねばいけません。それでも「頭ごなし」にさせることは良くないのです。

 さて、夏期講習の季節が近づいてきました。巷の学習塾は新規生徒の獲得に躍起です。そしてその獲得にはなりふりかまわずのお教室もあったりしますよね。「たかだか夏期講習で中学生の学力を劇的に飛躍させる」ことは非常に難しいのです。ただし、それまでの学習環境があまりにもひどいものであって、夏休み中に適切な環境をきちんと与えられた場合は、こちらがびっくりするような伸びを示してくれるでしょう。

 「夏期講習」は今の学習環境が合っているかどうかを確認する場だと思います。そしてもし新たな学習環境を求めて学習塾の夏期講習に参加されるのであれば「高い費用と長い時間をかけてその塾を見極める期間」だとお考えになるといいかと思います。

 「夏期講習で定期考査はもちろん、実力考査や入試も突破する力をつけていきます!」なんて絶対できませんからね。必要以上の美辞麗句を並べているお教室には要注意の方向でお願いしますよ。保護者の皆様!
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申し訳ありません

2018-06-22 19:51:11 | そろばんに関する中身
 現在瓢箪山教場では、現在小学2年生・4年生のみを生徒募集しております。

 1・3年生は現在定員となっております(文字通りの定員です。席数の余裕には関係なく、私自身の指導能力の限界に応じて設定しておりますので、学年ごとに定員を変えることはしておりません。ご了承ください)

 どこかの先生も書いておられますが、「定員が残り1名からいつまでたっても変わらない」とかいう、「無限定員」のようなことはしておりません。本日も3年生の保護者様が見えられたのですが、お断りせざるを得ませんでした。申し訳ございません。

 また2・4年生でも6月いっぱいでいったん募集は停止いたします(再開は9月を予定しております)。夏休みまでのご入学をご希望の方がおられましたらお早めにお申し込みください(6月中に体験をお申し込みいただければ、体験授業日が7月になっても対応いたします)。

 
 石切教場は、1名のご入学辞退がありましたので、1名さまのみ募集を再開いたします。こちらも夏休み中は体験・ご入学ともに受付を対しいたしますので、ご希望方はお早めにお問い合わせください。完全先着順となります。よろしくお願いいたします。
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先取り学習の意味合い

2018-06-20 14:42:54 | 日記
 私自身はいわゆる「先取り学習」は否定派に近いと思います。たとえば小学生段階で中学生の内容を先取って学習することには「何の意味があるの?」と考えています。

 ただし、「小学生の今学んでいることと、中学以降に学ぶことを関連付けて指導する」のであれば意味があると思います。というよりもそうした指導をぜひともするべきだと考えています。

 パッといい例が浮かびませんので、中学⇒高校の場合でたとえを出しますね。

 aの5乗÷aの3乗はaの2乗になります。このときに累乗の割り算は指数の引き算になっていることまでは中学数学の範囲です。ここで少しだけ踏み込めばaの3乗÷aの3乗は1になる(同じ数で割れば答えは1です:0で割る場合を除く)ことから、指数が0になればその答えが1になることは中学生でも簡単に理解できます。実数の0乗は1になることは高校数学の範囲ですが、こうして説明することで高校以降の数学の知識と関連付けることができるわけです。

 だから「闇雲な先取り学習」は意味があるとは思えませんが「先々への連環を考えた先取り学習」はしたほうがいいということです。小学生の場合は、学年が上がるごとに飛躍的に(それこそ指数関数的に)できること、理解できることが増えていきますから、その成長のタイミングに応じて適宜知識やその知識の活用法を伝えていくことは意味があるんですね。

 私が大嫌いな某塾の講師が「先生は高校生も教えることができるんだ。専門的な知識があってすごいんだぞ」的なことを、私のそろばんの教え子にご高説を垂れた(垂れ流した?)お話を以前に書きましたが、残念ながら中学生を指導できる講師であれば(さすがに全教科は無理ですよ)、高校生の指導も自分の専門教科であれば問題なくできるはずなんです。だからこの講師はもし自慢するなら「先生は小学生も教えることができるんだ」としなければならなかったんですよね。

 私の指導経験から言えば、中学生が一番指導しやすいですね。ある程度の日本語も通じるし、体力もそれなりにあるし、社会の仕組みもおぼろげながら理解しているし…。とにかく指導は楽ですよ(ただし、手を抜いても一発で見抜くはずです:私は抜いたことがないので分かりません)
 一番難しいのは幼稚園児~小学1年生です。この間にみっちりと指導しなければならないんです。いいことわるいこと。努力の大切さ。失敗したらあやまる。ごまかさない・うそをつかない。などを丁寧に!

 興味をお持ちの方はぜひそろばん教室へご相談くださいね(結局宣伝に着地するとは、、、)
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危機管理ができていない教室に

2018-06-18 23:45:33 | 日記
 お子様をお預けの保護者の皆様は一度お考えになったほうがいいかと思います。

 たとえば、本日の授業を実施するかどうかについて、ホームページやブログなど情報発信の手段を持っているにも関わらず、なんら更新がない(もっと言えば、問い合わせをしないと分からない)というお教室は危険だと思いますよ。

 私のお教室は月曜日の授業は休講にしませんでした。なぜかというとご両親ともにお仕事をされていて予定が狂うと大変だというご家庭を複数知っていること、さらには緊急時の対応について入学時にご案内をしていること、以上が理由です。
 そしてもうひとつ。私は大学・大学院時代に地震予知を研究していましたので、地震に対する知識は多いほうだと思います。昼まで様々な情報を集めた結果が今日の授業の実施だったわけです。もちろん自然災害は予期できませんし、人間ごときの予想の範疇は大きく超えてきます。だからこそ、スマホの予備バッテリー、タブレット、ワイファイルーターなど持てるものはすべて持ち、すべての端末からブログにアクセスできる状況を整えて授業にあたりました。
 そしてもし、すべての端末がダウンしたとしても、行政指示の避難場所に向かうことは入学時のお約束ですので、最悪の事態であっても最大限の対処をできるように準備はしていました。保護者の皆様にも各学校の対応の様子を教えていただき、各学校から習い事は休むようにという指示が出ていないことも確認しました。
 しかしながら、お稽古ごとのお教室や学習塾の中には当日の対応についてなんら連絡もなく、地震も収まったから問題ないでしょうという感覚だった施設があったようで…。

 こんなことで「自然科学」の学力低下を感じたくはありませんでした。

 報道によれば、今回の地震は「有馬-高槻構造線」と「上町断層」の境目付近で起きたとされています。上町断層は近鉄上本町駅前の大きな道の中央分離帯に沿ってあります(だから、いざというときには断層上に建造物がないので壊滅的な被害にはならないはずなんです)。
 上町断層が動けば、東大阪市は確実に直下型地震の震源付近になりますので、震度6のどちらかはありえます。つまり余震が起これば比較的大きな地震になる可能性があることは想像できるわけです。にも関わらず地震に対する対応をまったくしていないお教室は、大切なお子様をお預かりする資格があるのだろうか?と思うわけです。

 どんなに指導者が素晴らしい指導力を持っていても、どんなに素晴らしい技術を持っていても、お子様の安全に配慮できない時点で「良い指導者」ではないと思うのです。
 我々指導する側は、大切なお子様の命もお預かりするわけです。だからといって何かあるたびに休講にすることも現実的ではありません。できる限り安全・安心に配慮しながら、できる限りお子様を伸ばしていく。こんな最低限のことができていないお教室にお子様をお預けになるのは危険ではありませんかね?

 ということを考えてしまいました。この地震で命を落とされた皆様に、そして朝のご挨拶のために登校してくれた女子児童さんに心からご冥福をお祈りいたします。
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本日の授業について~地震への対応~※15時頃追記

2018-06-18 14:57:06 | 日記
 本日確認したところ、石切小学校、縄手北・東小学校、縄手北中学校は休校のようです。枚岡東・西小学校、枚岡中学校は通常授業のようです。各学校で対応が分かれているようですが、当教場は基本的に東大阪市の基準に合わせます。

 ① 授業開始1時間前までに震度5強以上の地震が発生した場合、その日の授業は全て休講とします。
 ② 授業開始1時間前以降に震度5強以上の地震が発生した場合、その場で授業を中止し、生徒の安全を最優先に判断します。
   ※保護者の方とご連絡が付き次第帰宅させます。 ※安全が確認されるまで1時的にお預かりします。

 ③ 時間帯に関わらず、震度が4以下の場合は基本的に通常通り授業を実施します。
 ④ ①~③に関わらず、当方で授業の継続が難しいと判断した場合は保護者の皆様にご連絡の上順次帰宅させる場合もあります
   ※保護者の方と連絡が取れるまで、お子様はお預かりします。
 ⑤ ①~③に関わらず、保護者の皆様が通学が危険と判断された場合は、ご連絡の上お休みください。

 上記に関わらず地震の規模が非常に大きい場合は、安全を確保次第、行政指示の避難場所へ生徒を連れて行きます。
  ※瓢箪山教場⇒縄手北小学校か縄手北中学校
  ※石 切教場⇒枚岡東小学校か枚岡中学校

 この場合はこのブログに避難場所を投稿しますので、ご確認をお願いいたします(電話は不通になる場合も多く、またこちらの電源も持ちませんので、このブログをブックマーク願います)

 ご不明な点は兄先生までお問い合わせください。


※15時頃追記

各学校は昼までで下校となったようです。なお、お子さまの学校が朝から休校を判断していた場合でも、安全とご判断された場合は来ていただいて構いません。くれぐれもお子さまの安全確保をよろしくお願いいたします。なお、授業中に震度4以下でも余震が発生した場合は安全のため、お休みをお勧めいたします。なおお仕事などで、保護者様がご家庭におられない場合はご連絡が取れるまでお子さまはお預かりいたします。状況が変われば再度ブログをアップしますので、こちらもご確認をよろしくお願いいたします‼️
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