東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

ただ今試験勉強中

2015-05-31 16:42:41 | 学習・塾に関する中身
 先週の金曜日・明日の月曜日と縄手北中学校の定期試験です。昨日・今日と1年生が「音楽が分からない!」ということで、拍子の説明や音楽記号の覚えなおしなどを行っています。えっ?、塾で音楽も教える?。私の分かる範囲なら教えますよ。

 「せんせ~、塾って音楽もするのふつうですか?」「たぶんないとおもうよ~」

 っていうやりとり、いいでしょ。たくさん問題に取り組み、今はyoutubeで、実際の音楽を聴きながら歌詞を覚えています。5教科だけではなく、すべての教科を当たり前のように勉強する。こんな姿勢が身についてくれていることがとてもうれしいと思います。

 そして、すべての教科をバランスよく勉強して、脳みそをしっかりと鍛えてほしいと思います。

 もちろん、私語もなく緊張した環境でする勉強も大切ですが、みんなで一つのことに向かって頑張る環境もまたいいものだと思います。試験結果が楽しみですね。

 まだ1回目の試験、勉強への取り組み方もよくわからない中でも、きちんと勉強を、努力を積み重ねていることはとてもいいことです。やっぱりそろばんで鍛えた地力・地頭はセンスがいいと感じます。はい!先生の欲目が多分に入っていますがね!。自慢の生徒ですから
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指導者の傲慢

2015-05-25 00:21:24 | 学習・塾に関する中身
 指導者は、生徒に対して明確な目標をわかりやすく指示せねばなりません。これには異論がないのですが、その指示の仕方に問題のある指導者がいます。

「なんで俺がこんなに言ってもお前はわからへんねん!」



当たり前じゃああああ!!!!!



 あなたの伝えたい中身は本当にその生徒のためを想ったものですか?。
 あなたの指導の方法は生徒を苦しめているだけではありませんか?。
 あなたはその生徒と信頼関係を築く努力をしましたか?。
 あなたの考えていることは本当に正しいですか?。
 あなたはそのことについて悩んだとき、だれかに相談し客観的な意見を聞きましたか?、そしてそれを自分の中に取り入れる努力をしましたか?。
 あなたは常に自分が間違っているかもしれないという立場で物事を考える癖を持っていますか?

 あなたの傲慢さは、生徒は怖いくらい見抜いています。あなたは自分がすごく努力をしてきた、指導者として相応しい人間だと思っているかもしれませんが、あなた程度の努力をしている人は世の中にいくらでもいます。もっと地に足を付けて、生徒の目線に立って、その生徒が成長する上で身に付けるべきことは何かを、同じ視線で指導すること。それが指導者に最低限必要な「謙虚さ」だと思います。そして、そのことを伝えるための勉強を常にし続けること。生徒から「教えていただく」姿勢を常に持つことが指導者には必要です。


 最近、特に中学校の先生とのトラブルでご相談を受けることが多いので、私がいつも指導するときに心に留めていることを自戒の念を込めて書いてみました。保護者の皆様や、生徒たちから聞こえてくる不満の多い先生は、どうやら上記の考えが欠如しているようです。私は絶対にそんな指導者にはなりたくない!。と思う次第です。

 でも絶対に生徒に「迎合」はしませんよ。今までこのブログで綴ってきたことは曲げるつもりはありません。努力することの大切さ。当たり前のことを当たり前と思える心を育てること。これは私の矜持です。これを芯に据えて、謙虚さを忘れずに生徒たちにこれからも向かっていきます。
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お子様を伸ばすために

2015-05-25 00:21:15 | 日記
 これまで、中学校講師として約200名・学習塾講師として約150名・そしてそろばんの先生として約400名のの生徒を見てきました。

 伸びる(伸びた)の共通点を示してみたいと思います。

 ① 小学校に入る前に、読み聞かせをたくさんしてもらっていた。
 ② ご両親(特にお母さん)と毎日お話をする習慣がある。
 ③ 家庭での明確な役割分担(お風呂掃除・洗濯物の取り込み・食器の片づけなど)があり、それをさぼらない。
 ④ 小学校時代に(特に低学年の間は)よく外遊びをする。
 ⑤ 本をたくさん読む習慣がある。

 ①に関しては、特に小学校低学年の間の物事の理解度が段違いです。そのまま⑤につながり、語彙力も豊富で考える力が数段上にあると感じます。
 ②・③ともに、ご両親が働いておられても、毎日少しの時間お子様と共有する時間があるかないかは比較的大きいと感じます。
 ④はうまく言葉で伝えるのは難しいのですが、頭の回転が速いというか、ノリがいいというか、とにかく行動・理解のテンポが速いと感じます。

 どんな教室であっても、お子さまを預かる以上、指導者が保護者の皆様の疑問にお答えするのは当然です。懇談をなかなかしなかったり、お子様の様子をお尋ねになってもすぐにお答えがいただけなかったりという教室は、お子様のことを真剣に考えているのかと、私は疑問を感じます。

 決してお安くはないお月謝をいただいています。そして私はお預かりした以上、お子様の人生の一部の責任を負っているとも想っています。お子様のことで、疑問を感じた際はもちろん、不審なこと、伸び悩んでいるのはなぜ?。など聞きたいことがでてくれば、直接お聞きいただくのが一番だと思っています。

 もちろん授業時間帯はすぐには対応できませんが、授業終了後(22時以降になってしまいますが…)、授業開始前や土曜日(日曜日は行事の関係で、いつでもというわけにはいきません。)などにできる限り対応しております。

 伸びない生徒には伸びない理由が、伸びる生徒には伸びる理由があります。それは教室だけでも、ご家庭だけでも解決しないものです。両者ががっちりと組んでこそ、お子様を伸ばしていく答えが見つかるはずです。そして私はいつもその方法を探しています。ただ、一人で探すのは限界があるんです。その答えはご家庭と指導する側が協力せねばなかなか見つからないと思います。
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プリント式学習で子供たちは伸びるのか?

2015-05-04 08:09:43 | 学習・塾に関する中身
 「○○式」という指導方法が多数あります。全国展開されている教室もあれば、○○に先生の名前が入るもの、あるいは、塾名が入るものまでさまざまあります。

 これら「○○式」の特徴は大きく二つあります。ひとつは「全員同じ教材(プリント)で指導を受ける」もうひとつは「詳しい指導マニュアルがある」ということです。

 この指導方式の長所は、「引っ越ししても同じ教室が近くにあれば、ほぼ同じクオリティの指導を受けることができる」が1点。「学ぶ中身が同じなので、自分の今いるレベルが把握しやすい(他人との比較が容易である)」から、「はやく進みたい!という気持ちの強い子供は意欲的に進むことができる」などがあると思います。また、一枚ずつ採点されますから、自分の頑張りが目に見える形で理解しやすいということもあるでしょう。

 一方短所は、①「マニュアルを逸脱しての指導は難しいので、子供一人一人の個性に応じた指導は難しい」。②「やりなおしで物事の本質を子供が理解したかを見抜くことが非常に難しい」などが考えられます。

 ①についていえば、「100点を取らないと次に進めない」という指導をされている場合、「この生徒はほぼ理解はできているから、次の単元に進めることで、今の弱点に気付くであろう」といった指導はできない(難しい)ということになります。現在の学年と、教材の中身があっていない場合は、主にこれが原因です。今の教材が前学年以下のものであれば、繰り返されるほど生徒たちは「まだ次にはいかれへんの? 私は頭悪いんや…」と、自己嫌悪に陥ってしまいます。

 ②についていえば、「プリントで100点を取れば、その中身は理解できている」とは限らないということです。簡単に言えば、「足し算にして×だから、引き算にしてみたら○になった」というやり直しと、「なんで足し算で×なのかな?、あっそうか!」とじっくり考えてのやり直しは、プリントの答えだけでは区別できないものです。でも「100点を取ればOK」という指導になっているならば、一番肝心な「○はついているけれども、理解はできていない」という子供たちの陥りがちな過ちに気づかないで進めてしまうことになります。

 したがって、プリント式学習に向いているのは

 自分から進んで物事に取り組むことができ、間違いを直すときになぜ間違えたのかを自分で(時には先生に聞いたり調べたりして)考え、繰り返し学習することを苦にせず当たり前のように取り組める子供

 ということになります。(あれっ!、そんな子供は別にプリント式の教室に行く必要は…)

 で、上記に当てはまらない子供たちは「一人一人をきちんと見(把握し)」て「適切な教材」で「先生が直接」指導する教室の方がいい。ということになります。

 毎年、数名の生徒が「○○式では伸びないので…」と私の教室を訪ねてこられます。そんな方には、上記のお話をさせていただきます。もちろん、そろばんが合わない生徒もいるんです。そんな場合は保護者の方に正直に今の状態をお話しています。それでも私に預けていただける場合は、そのまま精一杯指導しますし、ほかを選択される場合もありましたね。でも、合わないことを苦痛を感じたまま続けるよりは幾らかマシなはずです。お月謝泥棒はいやですからね。

 学習塾でも、1クラスが20名を超えている塾さんでは、一人一人に適切な指導をすることはとても難しいと思います。(私は9名でいっぱいいっぱいです。20名以上を同時に指導して、一人一人を把握して適切な指導をできる先生は少ないと思います。私の知る限り、奈良で理科の教員をしている先輩が一人、後輩が一人、高校の校長先生が一人、小学校の校長先生で二人、そして某南荘町で塾をしている先生が一人くらいです)
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宿題って多いほどいいの?

2015-05-03 08:03:58 | 学習・塾に関する中身
 まずそろばんから。

 当教場では、入会時からしばらくは宿題はありません。というより、宿題をすることを禁止しています。これはそろばんの特殊性にあります。一度間違ったフォームが身についてしまうと、修正に大変な時間がかかるからです。ある程度技能が上達してくると、「そろそろお家でしてきたかったらしてきてもいいよ」という指示を出します。

 さて、そろばん学習を通して、学習習慣を身に付けてほしいので、そろばんではない宿題があります。漢字の宿題と、わりざんマスターです。特にわりざんマスター(毎日余りのある割り算のプリントを一枚ずつする)には力を入れています。だって毎日することは面倒くさいんですよ。でもお勉強なんて面倒くさいことしかありません。毎日することが当たり前になること。これが最大の目標です。

 そしてそろばん式暗算の宿題が、ある程度技能が進むと出されます。そして、当教場が出す宿題は、多くても一日当たり15分あればできます。これ以上になると、「空いた時間」でサッとすることが難しいと思うんですね。だからこのレベルにしています。

 そしてこの宿題は「最低限」ですから、もっともっとしてきても構いません。上達の差は、「言われたことしかしない」か「言われたこと以上にする」かで付いてくるのです。さらに「言われたことすら(適当にしか)しない」と、全くと言っていいほど上達しません。

 宿題とは、意地悪で出すものではありません。これだけは生徒に必要だと指導者が考え抜いて出すものです。意味がないと思えば勝手にやらないという判断を下すのではなく、指導者に相談するべきです。意味のない宿題を出す指導者や先生はいないと思います(と信じたいです)。


 続いて学習のお話です。

 通常は、授業中にできない「反復練習」を宿題として出すのが基本です。つまり「指導済み」の内容を、きちんと身に付けてもらう、あるいは授業内容を理解したかどうかを確認できるように宿題を出すことが基本です。普通は未習内容の宿題を出すことはありません。(例外は、英単語の意味調べ・国語の意味調べ・次の指導内容を指示して読んでくること。くらいですかね)

 やはり、学習であっても宿題には意味があり、その量も「できるはず(できるようになって欲しいという願望も含む)」に設定します。だからパッと見て多いと感じる量であっても、案外計画的に物事を考える癖が付けば、それほどでもないはずです。

 ところが、空き時間をすべて宿題に廻しても、なお足らないという宿題の量を出す塾がたまにあります。理由は二つ考えられます。

 一つ目は「まだお子様がその塾の求めるレベルに達していない」という場合です。この場合は塾とご相談された方がいいと思います。宿題の量はお子様にとって適当か?、受講のレベルを変えたほうがいいのか?。など納得いくまでご相談ください。

 二つ目は「塾のアリバイ証明のための宿題」という場合です。志望校に届かないときの言い訳に使います「○○さんは、宿題をやりきれないんですね。きちんとやり切れる生徒は、このように成績は伸びるのですが、○○さんはできる時とできない時があるので、このように成績が伸びきらないんですよね」と逃げる材料に使うわけです。
 こらっ!。それを「するように持っていく」のも塾の仕事ちゃうんかい!。というのが私の考えです。だから「宿題多すぎてでけへん」というお子さまのメッセージは「ダメ塾か、レベルが高すぎるか」のどちらかである場合が多い(ただ単にお子様が怠け者の場合もわずかにありますが、そんな場合は一蹴してください)ので、指導者とぜひご相談することをお勧めします。


 ちなみに私は、あまりたくさん宿題は出しません。それは「あまり宿題を出しすぎると、こなすだけの勉強になって身に付きにくいし、本当に自分がしたい弱点補強の勉強に回す時間が無くなってしまうから」という考えに基づきます。
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