週3回と聞くと回数が多いと思われるかもしれません。でも、こうお聞きするとどうでしょうか
・野球を上手くなりたいです。
★あるチームは週1回の練習で朝から晩まで10時間行います。
★別のチームは平日90分程度の練習を3回と、土日に3時間の練習をそれぞれ行います。
どちらのチームのほうが野球が上手くなるでしょうか?
・お勉強の成績を上げたいです。
★平日と土曜日は家庭での勉強はしません。日曜日に終日勉強します。
★平日は毎日1時間は勉強します。土日どちらかはお休み。どちらかは5・6時間勉強します。
どちらの方法のほうが成績が上がりやすいでしょう?
どちらのたとえでも「回数の多い方が良い結果になりやすい」という方が多いのではないでしょうか?
また、ピアノの習い事は「週1回」が圧倒的に多くなっています。しかしそれは「ご家庭で反復練習をする」という前提があってこそです。基本的に楽器の習い事は同じ考え方のものが多いはずです。英語も似た側面を持ちます。
そろばんという習い事は、「スポーツ」のように指先の機能訓練を含みます。お勉強のように「数の合成と分解を理解すること」を求めます。楽器の演奏のように「考えて道具を扱う」ということをしないと技量の上達が難しくなります。
先の質問に「回数の多い方が良い結果になりやすい」とお答えいただいた方には、「そろばんも回数の多い方が良い結果になりやすい」という結論が当然に導かれることになります。
そろばんという習い事は、単に計算が速くなるだけではありません。速く正確に計算するためには試行錯誤を繰り返して体得する必要があります。そして、集中力が育たないことには上級の試験に合格することは難しくなります。さらには「そろばん式暗算」が上達することで、暗記力や再現力の向上も期待できます(現に私の教室では、そろばん・あんざんともに上級に合格すればするほど、合格する高校・大学の難易度も上昇するという結果を生徒達が出してくれています)
低学年のうちからそろばん学習を始めること。特に回数を多くして子供と接する時間が長くなることのメリットは大きいものがあります。これについては次回に詳しく書いてみたいと思います。