東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

205回日商検定試験合格者発表

2015-10-31 17:48:44 | そろばんに関する中身
 正確には教室でお渡しする結果でご確認ください。

1級

N・M さん
I・M さん


2級

Y・F さん


3級

M・A さん
N・M さん
S・T くん
O・S くん



 今回は200点台での不合格が圧倒的に多く、指導者としても悔しい想いをしました。200点から235点が不合格14名中8名。200点未満は21名中6名で、そのうち4名は185点以上ですから、本当にあと少しで合格という生徒の多かったこと!

 本番前の練習では文句のつけようのない生徒が、本番でありえない点数での不合格をしてしまい、私自身もショックです。今回の結果を受けて、指導の方法を考え直さなければいけないのではないかと感じています。

 しかしながら、本番だけ点数が悪い生徒がほとんどでしたので、正直八方ふさがりです。先輩先生方にいろいろとお話を聞いて、何か改善できることがあればしていこうと思います。

 今までが順調すぎたのかもしれません…。それでもがんばってくれる生徒に失礼ですから、少しでも改善点を見つけて頑張ろうと思います。
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ブラックな教室・ホワイトな教室

2015-10-27 00:29:26 | 日記
 先日、個別指導塾の大手さんが、バイト講師への賃金未払で是正勧告を受けたという記事を見ました。

 私が、学生時代バイトをしていた塾では、基本の授業コマ数による手当に、報告書作成費として生徒1名に付き少し、さらにテスト前に補習をすれば、それが講師の好意によるものであっても、1か月あたり4時間までは(単価は落ちますが)手当として支給されました。

 この塾の塾長さんの考えは「生徒が伸びるためなら、できる限りのことをしましょう。そのためには講師も不満がないように、できる限りさせてもらいます。」というものでした。塾長さんは、自分の取り分が減ったとしても、生徒をきちんと伸ばしてくれるならば、その尽力にはできるだけ報いますというスタンスの方でした。私の教室のお月謝が幾分お安いのは、この時に(私塾としての)教育イズムを感じたからなのかもしれません。

 ただし、この考え方は「自分の時間を使って自分で指導する場合」に限られます。雇用される側は「自分の時間を賃金と引き換えに提供する」という意識であることを、雇用する側はしっかりと考えねばなりません。

 つまり、支払う賃金を低くすると、生徒に対する情熱が奪われてしまい、保護者が支払った指導料に見合う指導をしてもらえないということが起こってしまう可能性があります。「この程度の給料では、この程度しか働きたくない」ということが起こる可能性があるのです。

 結局、保護者の皆様が、指導者と指導される側、両方の雰囲気をしっかりと見て、指導する側も指導を受ける側もどちらにとってもホワイトな教室を見抜いていただくことが最も大事かと思います。

 私の教室ですか?。指導をお手伝いしてくれている講師や、実際に通っていただいている生徒のみなさんにお聞きください。私の取り分がかなり低いので(笑)、多分「超絶ホワイト」だと思います。生徒たちと講師たち(も私の教え子ですから)が楽しく学ぶ姿を見ることが何より楽しいので!
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先入観

2015-10-15 08:31:38 | 学習・塾に関する中身
 先日、学校の先生とうまくいっていない生徒があまりにも苦しそうだったので、学校へと出向きお話をさせていただきました。校長先生以下、複数の先生に同席いただきいろいろとお話をさせていただきました。

 結局のところ、相手方の先生が一方的に熱くなっていたこと。その想いが生徒側にも保護者側にも全く伝わっていなかったこと。そしてその伝え方にもよくない部分があったことが分かりました。

 もちろん、その先生も「生徒にはこういうふうになってほしい」という想いがあり、その中身を伝えるべく指導しておられることは分かりましたが、私がお話をさせていただく中で決定的に問題点だと思ったのは「欠点しか見ずに、長所を見ていないこと」だと感じました。

 だから普段の行動・指導にも「なんで伝わらねんねん!」という忸怩たる思いが出てしまい、若干行き過ぎた行動・指導になってしまっていたようです。その部分を具体例を交え、丁寧にお話させていただきました。そして私がその先生にお伝えしたのは

 「教師は生徒を苦しめたら絶対にだめ」だということ。
 「常に自分が間違っていないかをできるだけ客観的に見る」ということ。
 生徒に対して「お前のことを真剣に考えて守る存在がここにおる」と伝わる指導をすること。

 そして、欠点を矯正しようとするだけでなく、長所を伸ばしていくことを頭に入れるということをお伝えしました。

 現職の先生に対して偉そうに説教じみたことをお話してしまいました。最後にはきちんと行き過ぎた非礼をお詫びしましたが、果たして私の想いが100%伝わったかは、これからもこの生徒と関わりながら見ていきたいと思います。

 そうなんです。「できるかできないか」の観点で生徒を見れば、ほぼ100%の生徒が「できない」に分類されてしまいます。でも「長所がない」生徒もまた、ほぼ100%いません。だからこそ、「こいつはここがいかん」という先入観はできるだけ持たないようにしなければいけません。

 今回、お話をさせていただいた中で、やはり自分はその部分がきちんとできているのかを再確認せねばならないと痛烈に感じました。少し厳しく接しているままで褒めていない生徒がいることに気づきました。秋休み明け、もう一度生徒全員の長所を発見しなおそうと心に決めた、そして先入観を持って生徒に接することはだめだなあと、もう一度想いを新たにすべきだと教えていただいた出来事でした
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矜持(きょうじ)

2015-10-05 00:38:40 | 学習・塾に関する中身
 矜持:簡単に言えば「自身の誇り」ですね。

 私は、子供たちのことを把握すること、常に子供たちに寄り添うこと、そして子供たちの能力が今よりも一つでも伸びるように導くことを、指導者の矜持として胸に抱いています。

 たとえば、分からない時の行動一つとってみても十人十色です。

 すぐに「わかりません」と言う生徒。ちらちらこちらを見る生徒。何回間違えても絶対に聞きに来ない生徒。時計を見ながらサボるか頑張るかを判断する生徒。隣のお友達に聞く生徒…。みんな個性の塊です。
 そして全員の個性をできる限り把握して、適切なタイミングで指導する。簡単なようでとても難しいのです。私にはこれがきちんとできているのか、いつも自問自答です。
 そして、この「子供たちを把握して教える」という裏には、もう一つの矜持があります。それは

頑張った先に見えるものをきちんと伝えること

今させられていることの意味をできるだけ伝えること

つまり、相手が何歳であろうと同じ一人の人間として尊重し向き合うこと


 「子供だから言ったってわからないだろう」とか「だまって意味が分からなくても、先生の言うことを聞いていればいい!」とは考えていないのです。それは生徒が年中さんであっても、高校生・大学生であっても変わることはありません。
 そして、いつも指導している中身を自分自身で吟味しなおします。「ひとりよがりになってはいないか?」
 だから、保護者の皆様との懇談会は非常に私にとっては意味があります。お叱りを受けることもありますし、お褒めの言葉をいただくこともあります。そして、常に批判の目にさらされながら、提供する中身をよりよくする。子供たちの将来をお預かりする立場の者であれば、当たり前のことです。

 前回の「愚痴」に書きましたが、こんな当たり前のことがすっぽりと抜け落ちている教師がいます。そんな教師には早く教育現場から退場してほしいものです。だって矜持が「自分のプライド」であって、「子供たちを伸ばす」ではないんですから!


 私は珠算教師と言う立場で、小学校のそろばん出前授業のボランティアに参加しています。いままで20名以上の校長先生とお話してきました。その中で特に印象深い先生がお二人おられます。

 お一人は「校長の仕事は責任を取ること。だから先生方に極力任せます。でも任せることができない先生もたまにはいます。そんなときは自分の目で確かめます。そしてその先生を、私が任せることができる先生に育てていくこともまた、校長の務めなんですよ。校長は『先生の先生』である必要もあるんですよ。」と仰いました。

 もうお一人は「このあと、前任校の生徒で気になる子がおるんで、会いに行くんですわ。不登校になってしまった生徒がいましてね。でも学校とのつながりを切りたくないんですわ。お前を心配してる人間がおるんやぞと。伝え続けなあかんのですわ。教師は『お前が俺にとって大切や』という気持ちを持ち続けなあきません。この気持ちがなくなったときは、教師を辞めるべきですわ」と仰いました。

 今、子供たちに対して「自分の都合」で向き合っている教師の方、「上記のお二人の校長先生のもとでは働けない」と感じた教師の方は、可及的速やかに教育の現場から退場してください。そして、子供たちのことを常に考えることができる方だけが、教育の現場に立つようになってほしいと願います。
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