東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

伝わった時は

2016-10-27 23:51:46 | 日記
 うれしいですよね。

 今日、教室にそろばんの生徒としては卒業した中学3年生が2人、テストの成績を携えて訪ねてきました。そのうちの1人は、一旦は易きに流れてしまいました。それも2回も。でも今回もう1人に誘われて、会いに来てくれました。まあまあの葛藤があったと思います。

 そして今の想いを伝えてくれました。私は「あなたがやっぱり先生を必要とするならば、できる応援はするよ」と伝えました。

 逃げるばっかりではいいことは何もない。そう気付きはじめてくれたのかな? と思うと少しばかり報われますね。

 今、そろばん教室ではなぜかいろんな悩みを抱えた子供たちがたくさんいます。授業の合間を縫ってできる限りお話を聞くようにしています。

 以前に書いた、そろばん出前授業の先でお話をさせてただいた校長先生の言葉が忘れられません
 「子供たちには、お前のことを大事に想う大人がここにおるぞと伝え続けなあきません。それがこちらの片想いに終わったとしてもです。それが教師の使命ですわ。子供たちに絶対にあきらめさせたらあかんのです。お前の居場所はここにあるぞと伝え続けなだめなんです」

 概ねこうした内容でした。私もまったくの同意見です。

 そんな私の想いと、私が伝えていきたいことが、一人でもたくさんの生徒に、一つでも多く伝わるように願います。
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東大論文不正疑惑について考えること~私が関わったすべての生徒に伝えたいこと~

2016-10-17 23:47:45 | 日記
 私は奈良教育大学教育学研究科(大学院)修了の修士です。学号としては「教育学修士」ですが、研究した内容は理学部とひけをとりません。「地震の原因である断層活動を予測・予知できるか」というテーマに対する基礎研究をしていました。

 残念ながら私の行っていた研究を使用した予測・予知はほぼ無理だろうという結論に達しました。その道のりは楽なものではありませんでした。

 大学4年生での卒業研究では、従来の考え方では到底考えられないデータが導き出されました。留年覚悟で実験のやり直しを申し出ました。それでも得られたデータは同じでした。私はそのデータを受け入れ、考えられうるあらゆることを考えて教授にぶつけました。

 でも、私の考えはそれまでの教授の積み上げてきた研究を否定するものでした。それでも教授も逃げることなく私と向き合っていただきました。そしてすべての実験にきちんと考察を加えて、前述の結論になりました。

 科学を志す者にとって、出てきたデータと真摯に向き合うことは当たり前のことです。しかしながら、今回の東大論文の不正疑惑については、どうやら科学の道を進んだ経験のあるものには、少なくとも論文の整合性に疑わしい部分があることは否定できないように思います。

 自分の立場もあるでしょう。積み上げてきたものも決して小さくないでしょう。でも真実を探求するためには、自分の積み上げたものを一度崩す覚悟がある時もあります。それは「目の前の真実から逃げない」という覚悟に等しいです。

 私は大学時代にこの経験をさせていただきました。従来通りの結論になるように、都合のいいデータだけを選び出して論文を書き上げることは可能だったと思います。でも私はそれを選びませんでした。それは真実と向き合うことの大切さを、それまでの様々な段階で学んできたからです。そして私の恩師と思う先生方は皆、そんな姿勢を応援していただいた方々ばかりです。

 今、私がお預かりする生徒・お預かりして巣立った生徒には、私のこの根底にある考え方を、都度都度伝えてきたつもりです。今自分の置かれている立場を真剣に考えること。楽な道に流れることは簡単だけど、その道は必ず行き止まりになることを。


 残念ながら、私の耳に行き止まりになる道を選ぼうとする生徒がいることが入ってきました。また、楽な行き止まりの道に入ろうとする生徒もいます。先週・今週と懇談をさせていただき、その中で私の想いを伝えた生徒もいますし、直接1対1で伝えた生徒もいます。私のことを拒否する生徒もまたいます。


 東大と言う、日本では最高の学問の府ですらこの状況です…。今の子供達に先を見据えて頑張り続けることは酷なのか…。と悩みました。でも今ここであきらめたらこれまでの私の考えは無になってしまうでしょう。だからこそ踏ん張るべきなのかと想います。

 真実から目を背け易きに流れること。それは自分自身を否定することにもつながりかねません。私は私の伝えたいことをこれからも愚直に伝え続けてこうと思います。私が関わったすべての生徒が、易きに流れず、自分自身で、自分の生き様を切り開く術を身に付けんことを願って。
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2学期中間試験終了しました

2016-10-15 09:06:47 | 学習・塾に関する中身
 はい、よく頑張りました。「最近、結果につて書かないね?」という声を保護者の方からいただきました。

 反省も込めて書いてみたいと思います。

 中学3年生 そろばん教室生平均 396 (学年平均+90程度:授業がなくて正確な平均を把握していません)

 中学2年生 そろばん教室生平均 368 (学年平均+69:文書は出ていません。生徒情報なので変わるかもしれません)

 中学1年生 そろばん教室生平均 364 (学年平均+94:文書は出ていません。生徒情報なので変わるかもしれません)

 1年生の学年平均の悪さに驚きましたが、いつものとおりの理科のせいです(何やら試験返却時に「学年平均60点くらいのつもりで作ったのに、君らのミスが多すぎや!と言っていたらしいですが、私は試験問題を見て学年平均40点あるかないかやなあと生徒たちに言っていました。その通りでした…。現場を離れて17年の先生でもある程度読めるのに…。もう少し頑張ればきちんと結果がでるテストにしてほしいものです)

 2年生のそろばん教室生平均が少し低くなっていますが、これはさぼった生徒がいたからです。言い訳はありません。逃げた生徒を捕まえられなかっただけです(物理的ではなく、精神的にですよ)
 逃げた生徒2名とは、きちんとお話をして私の考えは伝えなおしました。私の誤解もあり、生徒からの私への疑念もあったことが分かりました。今度こそ前を向いてくれるでしょう。

 さて、私の教室のいいところ。それは「雰囲気がいい」に尽きると思います。成績上位の生徒に何度か「試験前にやる問題がないと思うくらい頑張れたら、先生の気持ちになって問題を作ってごらん。そうすると、何を書くことが大切なのか、大事なことの本質は何かが分かってくるから」と伝えていました。
 今回は時間に余裕のあった生徒が、問題を作ってきました。社会・理科・漢字etc。なかなかよくできていました。問題として日本語のこなれていないものや、ニュアンスが複数発生する文脈などはその都度指導しました。そして、私が授業をするよりも、生徒が作った問題を解いたり説明しあったりしたほうが理解が良いものがあって驚かされました。(もちろんその時の説明の言葉はちゃっかり私の頭に貯金されました!)
 問題を作成できるレベルの生徒は全員が400オーバーをたたき出しましたし、教えてもらった生徒も私の予想よりも若干高得点を取ってくれました。このおかげで、特に中2はなんとか見ることのできる成績になりました。まだまだ伸びるでしょうね。

 結局のところ、私の指示を「メンドクサイ」と思わずに、真正面から課題に立ち向かう生徒ほど好結果を得ていました。普段から私が想っていること、伝えていることが見事に結果になって出ています。

 頑張ってくれているみなさん。本当にありがとう! 先生はあなた達を指導できて幸せです。さあ、3年生はいよいよエンジン全開!1・2年生は先を見据えて計画的に勉強しましょう!
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秋休みです

2016-10-13 08:45:15 | 日記
 本日9月13日(木)~15日(土)は、枚岡神社秋季大祭及び、近隣の小中学校の秋休みに合わせて、本教場も秋休みとなります。

 そろばん・お勉強ともにすべての授業を休講といたします。

 ご連絡の通り、お勉強部門の懇談は秋休み中に行います。

 体験・ご入学は来週以降の対応となります。お問い合わせは秋休み期間中もお受けできますので、ご希望の方はお問い合わせください!
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伝わる時って急ですね

2016-10-03 23:57:24 | 学習・塾に関する中身
 今日で、縄手北中学のテスト前は終わりました。(明日がテスト最終日なので、指導は今日で終わりです)

 今回は直前の日曜日に結構時間が取れたので、今まで以上に頑張った生徒が多かったように思います。そして今回の試験前のお勉強は、複数の生徒の転機になったように思います。

 今まで私は「分からなかっても、繰り返し解きなさい。繰り返しているうちに分かってくるから!」と、繰り返し繰り返し伝えてきました。それでも成績が伸び悩んでいる生徒ほど「どうせなんべんやっても分からへん!」と勝手の自分の力を過小評価して、提出物を出すことに汲々としてしまっていました。ここは私の力不足しかないのですが…。頑張りぬいたその先に見えるものを、見せてあげることができていませんでした。

 でも、今回は時間が多めにとれたこともあって、今までとはちがう手ごたえを感じた生徒が複数出てきました。そして「な、先生がずっと言い続けてきた通りやろ! 頭の悪い子ほどたくさんやらなあかんねんで!」と言ったことが、ようやく少し伝わりました。

(補足:「頭の悪い子」とは、学んだことが一度で理解できないことに使っています。私自身は中学3年生の英語の試験で9点を取ったことがあります。だから、頭の悪い子は努力を怠るとすぐにできなくなってしまうという意味で使っていますし、伝えています。私のできなかった体験を踏まえて使用しているので、子供たちを卑下しているわけでは決してありません)

 また、今まで素質だけで乗り越えてきた生徒や、こんなもんでええやろと自分で努力にブレーキをかけていた生徒も、試験前学習中に突然泣き出したり、突然パニックを起こしたりと、自分自身の至らなさになぜか気づいたようでした。

 そういえば、私はここ数年叱ることがすごく減ったと思います。ダメな部分は繰り返し諭し、何度も話し合いをし、改善の方法を伝え続けてきました。ときには一緒に遊びに行き、一緒にご飯を食べて、信頼関係を築くようにしてきました。多分私自身が、生徒たちのおかげで大人になることができてきたのかもしれません。だから些細なきっかけで、今まで伝えてきたことが急に伝わったのかもしれません。

 そしてそうして伸びていく生徒たちが、その背中で頑張ることの大切さを後輩へと伝えていってくれる。そんな流れが出来上がってくれればいいなと思いながら、今日は寝ることにします。

だってほんとに疲れたもん…


 おやすみなさいzzz…
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