東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

私の嫌いなこと

2017-08-31 15:12:43 | 日記
 ① 「毎年○○に最低数名は合格させています」という主張。

  ※私の感想※ へ~、あなたの力だけで合格させたんですね。すごいですね。

 ② ○○式、○○メソッドなど、やり方のよさをこれでもかと主張する。

  ※私の感想※ へ~、そのやり方に合わない生徒は相手にしないんですよね。もしかして全員伸びる? そりゃすごい!私がお預かりしている生徒も全員そちらの教室に通わせなくちゃ!(←そんな指導法は存在しない)

 ③ ○○高校(大学・中学)に合格者△△名! われわれの指導の賜物です!

  ※私の感想※ へ~、生徒は全員受かったんですよね。えっ?不合格者がいる。じゃあ、その生徒が不合格になったのもまた、その指導のおかげですよね? 

 ④ ××のやり方はよくありません。つぶれる(だめになる)が多いです。だからこのやり方がいいんです。

  ※私の感想※ へ~、じゃあ、あなたがだめになると思ったやり方で伸びた生徒は、その先でつぶれるんですね? そして誰でもあなたのやり方でのびるんですね? えっ!誰でもあうわけではない? なんですかその逃げ方? じゃあ、「私はこう指導します!」でいいじゃないですか?

 ⑤ そろばんなんか計算が速くなるだけでしょ!

  ※私の感想※ へ~、そうなんですか? 少なくとも私自身はそう感じていませんが? もちろん最低でもご自信で珠算・暗算一級を取得した上で言ってるんですよね? えっ、違う? じゃあ、何を根拠にそう言っているんですか?


 私は塾などにはほぼ行かず(中学3年生の1月に6日間だけ塾に、高校3年生のセンター試験直前に7日間だけ予備校にどれぞれ行きましたが、これ以外は全く通っていません)、清水谷高校から奈良教育大学へと進みました。高校では文系でしたが、教員養成課程は理科だったので、大学入学で「理転」したわけです。だから、文系・理系両方の考え方が身に付いています(論文が大学紀要に収録されましたし、研究を学会で発表しましたので、そんなにおかしいことは言っていない筈です)
 だから、実績は「目の前の生徒が乗り越えてくれた事実を示しているだけ」と考えていますし、「自分の指導法が絶対的に正しい」なんて思ったことがありません。
 ただし、生徒たちには「こういう生徒になってほしい」という想いはありますから、それを自分の指導を通して生徒たちに伝えてはいますよ。その考え方はこのブログで、教室のお手紙で、保護者の皆様とさせていただく懇談の場でと、折に触れてお伝えしていますから、間違っているとご判断いただけば私に大切なお子様をお預けにはならないであろうと理解しています。


 で、まとめると私の嫌いなのは

 「自分の主張・指導法が素晴らしいと何の根拠もなく思い込んでいて、他の教室のやり方を蔑むことで自分をよく見せ、その考え方をまだ物事の善悪や良し悪しを判断できない子供たちに強制し、子供たちの害悪にしかならない指導者(指導方法)」のようです。

 私が、保護者の皆様や生徒から「害悪や」と言われないようにこれからも精進します。
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課題

2017-08-27 09:58:57 | 学習・塾に関する中身
 学習塾であれば「夏期講座・夏期講習・夏期特訓」(以下夏期講座に統一します)の類は必ず実施すると思います。(別料金ですけどね…)

 この夏期講座なんですけど、明らかに課題が多いように感じるのは気のせいですかね?

 例えば「大量の課題をこなさせるのは愚行だ」なんていう学習塾さんでも、夏期講座の課題量は結構なものになっていたりします。で、学校の夏休みの宿題量を把握した上で、きちんと吟味した課題を出している塾さんっていったいどれくらいあるんでしょうか?

 私が把握している卒業生で、他塾に通う生徒は結構な割合で「学校の夏休みの宿題を答えを写して提出する」状態になっている生徒がいます。これ、相談にくる卒業生もいますからね。生徒個々の学力の定着具合を無視して、塾側の都合のみで課題を出す。

 学校の宿題をできなくなる分量の課題を出しておいて、「大量の課題はこなすだけになってしまう。自分で考える力が育たない」とか、いったいどの口が言うのだろうと思います。自己矛盾を起こしていることに気づいていないことこそが大問題なんですが、そういう塾さんは「自分の指導ってすごいんだよ」という気持ちが、言葉の端々に散見されて、読み手が気持ち悪くなってしまいます。

 お前偉そうに言うよなあ。お前はどうやねん! とツッコミが入りそうですが、私は夏休み突入時に「終了までに○○ね」という課題を出します。それは期間と分量を見て、自分で調整しながら予定を立てていくこと。後回しにすると大変になっていくことを身をもって経験して欲しいからです。

 案の定6年生は宿題をきちんと終了できたのは2名だけでした。あとの生徒たちーは普段の取り組みどおりの達成率でした。私の真の狙いは生徒にきちんと伝えましたので、冬休みに改善されることを期待します。

 中学生は学年が上がるほど、計画的なお勉強ができていたように感じます。成績が上がるということと、自分を俯瞰して見ることができるということの間には、大きく相関関係がありますね。これは経験的に間違いがないと断言できます。

 課題は、出すほうの考えが如実に表れます。不在証明なのか・生徒たちへの期待が詰まったものなのか・行き当たりばったりか。そんな指導者の考え方が課題には詰まっています。
 そして、その課題を実りあるものにするかどうかもまた、指導者の腕の見せ所です。生徒たち一人ひとりを的確に捉えているからこそできる指導があるのです。これが完璧にできているかと問われれば答えは「否」です。

 私はまだまだ精進しなければなりません。私が敬服しかできない先生が少なくとも近場にお1人いらっしゃいます(いつも出てくるあの先生です)。着々と結果を出しておられるにもかかわらず、その歩みを止める気配はありません。
 私は、少なくともその先生の背中が見えなくなるような行動だけはしないでおこうと日々考えています。そんなこんなで、夏休みはブログを更新することすらままならない状態でした。
 
 ようやく夏期講座も終了し、そろばんのサマータイムも終了しました。また平常に戻りますから、少しはブログとも向き合えそうです。

 課題は、出すほうも出されるほうも、その考え方や取り組み方が見えるものですよ。というお話でしたが、途中の脱線はエグイデスヨネ…
 
 なるべく「カタカナコトバ」を使わないブログを当分はこころがけようと思います。できるだけ日本語で。生徒たちに日本語の大切さを、意味調べの大切さを指導している以上、ここはこだわりを持っていきたいと考えています!
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サマータイムは本日で終了です

2017-08-25 12:23:15 | 日記
 本日8月25日(金)でサマータイムは終了です。

 来週8月28日(月)より通常の時間帯での授業に戻ります。

 また、体験授業・ご入学の受付も来週月曜日より再開いたします(お問い合わせはいつでもどうぞ)。

 この期間、もうね「あほか?」と思うくらい忙しかったので、ブログもサボり気味でした…。来週あたりから通常の更新ペースに戻ります(戻すつもりです。戻ればいいな…。戻るんじゃないかな? まっ覚悟はしておけ←このくだり、分かる人いるのかな?)

 よろしくお願いいたします!!!
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そろばんの先生と塾の先生。二つの視点をもって見る物、見えるもの。

2017-08-17 01:07:05 | 日記
 そろばんは「習い事」です。

 「習い事」の範疇でそろばんを考えたときに一番考えることは「いかにして長く続けてもらうか?」なんですね。普通長く習えば習うほど技量は上達していきます。そろばんを知らない人でもここに異論がある方は多くないと思います。実際にそろばんを指導する立場になってみたときに、続けた長さと技量には大きな相関があることは断言できます。

 では「長く続けてもらう」ために必要なことはなんでしょうか? それは2つあると思います。

 1つはそろばんを続けた先にあるもの、身に付くものを保護者の方々に理解して頂くこと。もう1つは生徒にそろばんを好きになってもらうこと。この2つだと思います。しかしながら、この2つ目が本当に難しいんですよね。

 だって、そろばんを身に付ける過程は本当におもしろくないんですよ。これは他のどんな習い事にも、お勉強にも言えることだと思います。ある程度の技量に到達するまでは、練習は本当に面白くないものです。

 だから少しでも楽しい・うれしいを感じて、練習が苦痛にならないようにと私はまず、指導の段階を細かく分けて「合格」する回数を増やすことにしました。そして、そろばんだけではなかなか計算の速さが速くならないので、電子計算機や筆算の問題集を使用して、そろばん学習に並行して計算力がつくように指導過程を組みなおしました。

 そしてできるだけ早い段階で珠算式暗算を取り入れ、珠算式暗算が算数学習に役立つようにと考えました。それでも、珠算式暗算が算数学習に役立つまで早い生徒でも1年以上かかります。進みのゆっくりな生徒なら3年くらいかかる場合もあります。

 それでも、子供たちの少しの伸びを見つけてほめ、少しでも自信をつけてもらえるようにと考えています。だから指導の中にはそろばんだけにこだわらず、漢字の指導や暗誦の指導、都道府県全部を漢字で書けるように。などなどを組み込んでいます。これは日本に連綿と伝わってきたそろばんと、学習を下支えする仕組みである「寺子屋」の指導体系を意識したものになっています。

 長くなりましたが、そろばんを指導する過程において「即席」は一切求めていません。いわゆる「読み書きそろばん」を身に付けるためには、それ相応の反復訓練が必要になります。「天才」型の生徒の場合は、努力の量の何乗にも比例して伸びていく場合もありますが、大多数の生徒はたくさんの努力を通して少しずつ伸びていきます。

 私が「そろばんの指導」を通して身につけて欲しいことは、積み上げた努力に応じた結果を手に入れることができるという、物事を学ぶ上で最も大切な基本的な事実を、そろばんの上達過程で(当教室で実施している他の学習も含めて)体得することです。

 こうして身に付けた学習に対する心構えと学習習慣は、絶対に先へ進んだときに他を圧倒する地力になるはずです。


 さて、「塾指導」ですね。

 本来は塾指導は「学校でのお勉強はできている前提」で通うものだと、そろばん教室を解説した当初は考えていました。しかしながら、実際に子供たちを指導しているうちに、そんな絵空事は現実社会では通用しないと言う現実に向き合いました。

 詳しくは検索して頂くとして、たとえばくりあがりのたしざんの指導ひとつとっても「減加法」と「減減法」の違いすら知らずに指導している先生が結構いるようなのです。漢字の書き順を低学年で指導していないとか、高学年だと割合の移動を「きはじ」で済ましているとか…

 あ~、これはきちんと指導する必要があると感じたのです。だから私は塾指導において

 学習の本質を知ることをできる限り重視しています。授業中に出てきた生徒たちの疑問にはできる限り(授業に直接関係ない中身だとしても脱線を覚悟で)答えて説明しますし、基礎の部分を徹底することをものすごく重視しています。

 だから、できる限り楽をして重要な部分だけを覚えることができるようになることとか、小試験を合格することを重要視するとか、試験前に過去問を解きまくるとか、まとめ帳面を(色鮮やかに)つくるとか、何も考えずに間違えた問題の正解を赤で書くとか…
 そんなしょうもないお勉強を指導していないんです。効率よくお勉強するためには、どこを削ってどこを残さないといけないかを判断できる能力が育っていないといけません。そして、その効率の良いお勉強が本当に効率よく、削ってはいけない部分を削っていないかをきちんと見守ることができる指導者がいないといけません。

 残念ながら、私にはそこまでの技量も力量もありません。だからこそ、先へ進んできちんと見守る指導者に出会えたときに、正しい取捨選択ができるよう、今私がお預かりする生徒をきちんと鍛えなければいけないと考えています。それは愚直にまじめに物事に取り組むということでもあります。

 生徒たちの望みはできる限り叶える。私の指導が絶対だという独善的な指導者にならないように。

 そんなことをお盆休みで教室のお片づけをしながら考えてみました。


 さて、お気づきいただけたでしょうか?今回の記事はあることを念頭において書いてみたんです。それが何かお分かりになりますでしょうか?正解と念頭に置いたあることへの想いを下の方に書いておきますね。




























 今回の記事は一切「カタカナコトバ」を使わずに書いてみました。偉そうなことをたくさん書いておきながら、日本語で普通に表現できることを「カタカナ」で書いていることに違和感しか感じません。そんな記事をこのお盆休みいくつか読みました。自分の指導の素晴らしさを喧伝するその記事に「この先生に指導される生徒はかわいそうだな」という感覚が出てきたので、あえて日本語だけで書いてみました。

 結構カタカナコトバを使いたい部分はありましたが(帳面は逆に違和感ありますよね)、それでも初志貫徹で書き上げてみました。お読みいただいた方はどうお感じになりましたでしょうか?

 私は私がお預かりする生徒が、しっかりと自分を持って育ってくれることを願っています。だから育てる先生もしっかりと自分の矜持を持っていることを示したくて今日は書いてみました。
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お盆休みです

2017-08-14 08:30:44 | 日記
 8月14日(月)~8月19日(土)まで、お盆休みとなります。

 教室は完全にお休みです。

 お問い合わせはお受けしていますが、お電話に出ることができない場合もあります。

 発信者番号を通知しておかけいただければ折り返しご連絡させていただきます。

 よろしくお願いいたします。
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