東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

授業の本質ってなんだろう

2019-10-06 18:00:00 | 学習・塾に関する中身
と最近思うことが多くなりました。定期テスト前の塾指導の時間に「え~っ‼️」となることが増えています。

最近の中学校での授業の中身が「アリバイ証明」になりつつあるんですよね。生徒たちの反応を見ていると、恐らく理解していないなとか、習っていないなと分かるわけです。で、授業の中身を聞いてみると「それってわざわざ授業時間とってやることなの?」と思うわけですね。

たとえば中3の英語では、広島の原爆被害が題材になっているのですが、原爆についてとか、原爆ドームは元々はなんだったのかとか。もう1つ落語の題材がありますが、落語ってどんなものかとか、扇子と手拭いの意味合いとか、枕とオチ(サゲ)とか。そういった文化的側面に一切触れていないんですね。

中2の国語では枕草子が範囲ですが、情景を簡単に図示するとか、時代背景を語るだとか。そういうことは一切していなかったようです。「いと」とか「つとめて」といった古語を覚えさせる、現代語訳と対比させる授業に終始しているようです。

中1国語では「字のない葉書」ですね。大戦中の疎開のお話ですね。ここでも全く時代背景のお話はなかったようです。なので、当時の食料事情や戦争の背景などをお話すると「へ~、そういうことなんだ」という声が出ました。

学校の授業というものは、知識の教授ももちろん必要ですが、教科書を読むだけでは得ることのできない周辺の知識もまた伝えるものではないのだろうか?そう思うのです。

そんなわけで、試験前ではありますが周辺知識も含めてお話をしているので、やっぱり時間がかかってしまうと。塾の授業ではありますが、学校で教えてもらうべきことが抜けていれば、たとえ試験に直接的に出ないことであっても伝えたいと。こんな風に思います。
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秋休みのお知らせ

2019-10-05 12:00:00 | そろばんに関する中身
枚岡神社秋季大祭と地域の小中学校の秋休みに合わせて、当教場は瓢箪山・石切の両教場とも

10月10日木曜日~15日火曜日

まで秋休みとなります。この期間は体験授業・ご入学手続きともにお受けできません。お問い合わせは承っておりますので、体験授業をご希望の方はお問い合わせください。
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定期テスト前だから

2019-10-03 23:00:00 | 学習・塾に関する中身
さて、縄手北中学は来週の月曜・火曜が定期テストなので現在絶賛お勉強中です。縄手中学も今日からテスト一週間前になりました。

この定期テストの前はさすがに学力に関係なくお勉強をしているように見えます。この「お勉強をしているように見えます」というのが曲者なんですよね。

お勉強とは「覚えていないものを覚えている状態にする」「理解できていないことを理解できている状態にする」ことを言いますし、この2つ以外はお勉強とは言わないんです。

ここをしっかりと分かっていない生徒は作業をたくさん始めます。同じ漢字や英単語を書き続けたり、教科書を写してみたり、配布されたプリントを問題ごと写してみたり…。

「それって何の意味があるの?」という問に答えられないものはお勉強ではないんですけど、それが分からない生徒は多いんですよ。

そしてもう1つ。学力が伸び悩む生徒は質問をした後の説明の聞き方がとても下手です。質問できる時点である程度学力は伸びてはいるんですよ。でもそこから伸び悩むのが「自分が分かったと感じた時点で、そこから後の説明を聞かずに脳内では違うことを考えている」んです。これは伸びません。だから同じ間違いを何度もするんです。

こういう生徒は、授業中でも分からなくなると説明を聞かずに教科書やノートの説明を読み出したりする傾向があります。最後までまず説明を聞ききるということができないんですね。

こういう悪い癖を持ったままではなかなか伸びないんですよ。テスト前のお勉強の質と中身はその後の伸びに直結しますから、テスト前のお勉強の様子を観察して正しいものにしていくことがこの時期の指導者のお仕事ということになります。

いやはや、手間のかかるお話です。
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