と最近思うことが多くなりました。定期テスト前の塾指導の時間に「え~っ‼️」となることが増えています。
最近の中学校での授業の中身が「アリバイ証明」になりつつあるんですよね。生徒たちの反応を見ていると、恐らく理解していないなとか、習っていないなと分かるわけです。で、授業の中身を聞いてみると「それってわざわざ授業時間とってやることなの?」と思うわけですね。
たとえば中3の英語では、広島の原爆被害が題材になっているのですが、原爆についてとか、原爆ドームは元々はなんだったのかとか。もう1つ落語の題材がありますが、落語ってどんなものかとか、扇子と手拭いの意味合いとか、枕とオチ(サゲ)とか。そういった文化的側面に一切触れていないんですね。
中2の国語では枕草子が範囲ですが、情景を簡単に図示するとか、時代背景を語るだとか。そういうことは一切していなかったようです。「いと」とか「つとめて」といった古語を覚えさせる、現代語訳と対比させる授業に終始しているようです。
中1国語では「字のない葉書」ですね。大戦中の疎開のお話ですね。ここでも全く時代背景のお話はなかったようです。なので、当時の食料事情や戦争の背景などをお話すると「へ~、そういうことなんだ」という声が出ました。
学校の授業というものは、知識の教授ももちろん必要ですが、教科書を読むだけでは得ることのできない周辺の知識もまた伝えるものではないのだろうか?そう思うのです。
そんなわけで、試験前ではありますが周辺知識も含めてお話をしているので、やっぱり時間がかかってしまうと。塾の授業ではありますが、学校で教えてもらうべきことが抜けていれば、たとえ試験に直接的に出ないことであっても伝えたいと。こんな風に思います。