当教室のそろばん指導は、初歩の段階では基本的にドリルを用いた指導となっています。
新出事項をまず説明して、目の前で何問か実際に問題をこなしてもらいます。それから自分の席にもどって自力で問題をこなしてもらいます。
できれば指導席へ持ってきて丸つけです。間違いは席へ戻って再びやりなおしです。
この「やりなおし」なんですが、基本的には生徒へこちらから聞きに来るような指導はあまりしません。
もちろん入学したての生徒や、低学年の生徒にはこちらから声掛けをします。
ところが、たとえ1年生であっても、それなりに理解が進んでいれば、こちらから「分からなければ聞いてもいいよ」としか声掛けはしません。自発的に「わからないので教えてください」と言い出すのを待つことがあります。
何度も間違えても、聞きに来ることのない生徒もいます。一度も間違えることなく、問題に取り組む前から「分かりません」と言う生徒もいます。
そろばんに限らず、学習をする「学ぶ」ということの根本は
ということだと、私は考えています。つまり、あらゆる学習で伸びていくためには
もっと言えば
ことが肝要だと思います。
だから、そろばん指導では「やり直し」をすることを最重要視しています。わからないことを潰して分かる状態にする作業です。わからなくても頑なに聞かない生徒は、強制的指導席に呼んで指導します。そして叱らずに「わからないことを分からないままにすると上手にならないよ」と説明をします。そして「3回間違えたら聞きに来なさい」ルールを与えます。これでプライドも保てますし、3回目はじっくりと考えるようになります。
一方、すぐに「わかりません」という生徒はたいてい分かっています。それでも指導席には来てもらいます。そして私は「うん。うん」と言うだけです。それでできると「せんせいはうん。しか言ってないよ。しっかりやればできるじゃん」と褒めて席へ戻します。そして、「いつも聞きに来ると、本当に分からないことがなにか分からなくなるよ」というニュアンスを学年に応じて伝えます。
こうして、自分で解決できるときは自分で頑張る。自分の手に負えない時は助けを求める。その境界線を自分で引けるようになってほしいという願いを込めて指導します。この体験が積み重なっていけば、少しずつ学習に対する姿勢が変わっていきます。
その成果を体現するために、漢字指導があり、夏休みチャレンジがあるのです。そう!自分の伸びを確認する機会も作っているのです。
もちろん、指導させていただく生徒全員が私の真意を理解できるわけではありません。そして理解する前に教室を去ってしまう生徒もいます。
それでも私は、毎日悩み続けます。どうすればこの真意が一人でも多くの生徒に伝わるかを。
今日は、石切教場の卒業生2名が私の下へ成績を携えてやってきました。試験結果を見てのアドバイス、進路についてなど。お話をして帰っていきました。1名は卒業時とは比べ物にならないくらいに伸びました。もう一人は深い穴に落ちる寸前です。でも、それでも継続してきてくれる彼女には、まだまだ可能性があると信じています。今の彼女に伝えることができるすべてを伝えたつもりです。
もっと自分に能力があればいいのにと悩む瞬間です。 少しでも前を向くために、もう少しで漢字教材の改定が終了するのでまずはこれを、そしてさらに何ができるのかを考えながら頑張ります!
新出事項をまず説明して、目の前で何問か実際に問題をこなしてもらいます。それから自分の席にもどって自力で問題をこなしてもらいます。
できれば指導席へ持ってきて丸つけです。間違いは席へ戻って再びやりなおしです。
この「やりなおし」なんですが、基本的には生徒へこちらから聞きに来るような指導はあまりしません。
もちろん入学したての生徒や、低学年の生徒にはこちらから声掛けをします。
ところが、たとえ1年生であっても、それなりに理解が進んでいれば、こちらから「分からなければ聞いてもいいよ」としか声掛けはしません。自発的に「わからないので教えてください」と言い出すのを待つことがあります。
何度も間違えても、聞きに来ることのない生徒もいます。一度も間違えることなく、問題に取り組む前から「分かりません」と言う生徒もいます。
そろばんに限らず、学習をする「学ぶ」ということの根本は
分からないことを分かる状態にする
ということだと、私は考えています。つまり、あらゆる学習で伸びていくためには
「わからない」という状態を自覚できること
もっと言えば
「わからない」ということが「自分でわかっている」
ことが肝要だと思います。
だから、そろばん指導では「やり直し」をすることを最重要視しています。わからないことを潰して分かる状態にする作業です。わからなくても頑なに聞かない生徒は、強制的指導席に呼んで指導します。そして叱らずに「わからないことを分からないままにすると上手にならないよ」と説明をします。そして「3回間違えたら聞きに来なさい」ルールを与えます。これでプライドも保てますし、3回目はじっくりと考えるようになります。
一方、すぐに「わかりません」という生徒はたいてい分かっています。それでも指導席には来てもらいます。そして私は「うん。うん」と言うだけです。それでできると「せんせいはうん。しか言ってないよ。しっかりやればできるじゃん」と褒めて席へ戻します。そして、「いつも聞きに来ると、本当に分からないことがなにか分からなくなるよ」というニュアンスを学年に応じて伝えます。
こうして、自分で解決できるときは自分で頑張る。自分の手に負えない時は助けを求める。その境界線を自分で引けるようになってほしいという願いを込めて指導します。この体験が積み重なっていけば、少しずつ学習に対する姿勢が変わっていきます。
その成果を体現するために、漢字指導があり、夏休みチャレンジがあるのです。そう!自分の伸びを確認する機会も作っているのです。
もちろん、指導させていただく生徒全員が私の真意を理解できるわけではありません。そして理解する前に教室を去ってしまう生徒もいます。
それでも私は、毎日悩み続けます。どうすればこの真意が一人でも多くの生徒に伝わるかを。
今日は、石切教場の卒業生2名が私の下へ成績を携えてやってきました。試験結果を見てのアドバイス、進路についてなど。お話をして帰っていきました。1名は卒業時とは比べ物にならないくらいに伸びました。もう一人は深い穴に落ちる寸前です。でも、それでも継続してきてくれる彼女には、まだまだ可能性があると信じています。今の彼女に伝えることができるすべてを伝えたつもりです。
もっと自分に能力があればいいのにと悩む瞬間です。 少しでも前を向くために、もう少しで漢字教材の改定が終了するのでまずはこれを、そしてさらに何ができるのかを考えながら頑張ります!