東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

お勉強の仕方~そろばんを通して~

2016-07-19 23:59:41 | そろばんに関する中身
 当教室のそろばん指導は、初歩の段階では基本的にドリルを用いた指導となっています。

 新出事項をまず説明して、目の前で何問か実際に問題をこなしてもらいます。それから自分の席にもどって自力で問題をこなしてもらいます。

 できれば指導席へ持ってきて丸つけです。間違いは席へ戻って再びやりなおしです。

 この「やりなおし」なんですが、基本的には生徒へこちらから聞きに来るような指導はあまりしません。

 もちろん入学したての生徒や、低学年の生徒にはこちらから声掛けをします。

 ところが、たとえ1年生であっても、それなりに理解が進んでいれば、こちらから「分からなければ聞いてもいいよ」としか声掛けはしません。自発的に「わからないので教えてください」と言い出すのを待つことがあります。

 何度も間違えても、聞きに来ることのない生徒もいます。一度も間違えることなく、問題に取り組む前から「分かりません」と言う生徒もいます。

 そろばんに限らず、学習をする「学ぶ」ということの根本は

分からないことを分かる状態にする


 ということだと、私は考えています。つまり、あらゆる学習で伸びていくためには

「わからない」という状態を自覚できること


 もっと言えば

「わからない」ということが「自分でわかっている」


 ことが肝要だと思います。

 だから、そろばん指導では「やり直し」をすることを最重要視しています。わからないことを潰して分かる状態にする作業です。わからなくても頑なに聞かない生徒は、強制的指導席に呼んで指導します。そして叱らずに「わからないことを分からないままにすると上手にならないよ」と説明をします。そして「3回間違えたら聞きに来なさい」ルールを与えます。これでプライドも保てますし、3回目はじっくりと考えるようになります。

 一方、すぐに「わかりません」という生徒はたいてい分かっています。それでも指導席には来てもらいます。そして私は「うん。うん」と言うだけです。それでできると「せんせいはうん。しか言ってないよ。しっかりやればできるじゃん」と褒めて席へ戻します。そして、「いつも聞きに来ると、本当に分からないことがなにか分からなくなるよ」というニュアンスを学年に応じて伝えます。

 こうして、自分で解決できるときは自分で頑張る。自分の手に負えない時は助けを求める。その境界線を自分で引けるようになってほしいという願いを込めて指導します。この体験が積み重なっていけば、少しずつ学習に対する姿勢が変わっていきます。

 その成果を体現するために、漢字指導があり、夏休みチャレンジがあるのです。そう!自分の伸びを確認する機会も作っているのです。

 もちろん、指導させていただく生徒全員が私の真意を理解できるわけではありません。そして理解する前に教室を去ってしまう生徒もいます。

 それでも私は、毎日悩み続けます。どうすればこの真意が一人でも多くの生徒に伝わるかを。

 今日は、石切教場の卒業生2名が私の下へ成績を携えてやってきました。試験結果を見てのアドバイス、進路についてなど。お話をして帰っていきました。1名は卒業時とは比べ物にならないくらいに伸びました。もう一人は深い穴に落ちる寸前です。でも、それでも継続してきてくれる彼女には、まだまだ可能性があると信じています。今の彼女に伝えることができるすべてを伝えたつもりです。

 もっと自分に能力があればいいのにと悩む瞬間です。 少しでも前を向くために、もう少しで漢字教材の改定が終了するのでまずはこれを、そしてさらに何ができるのかを考えながら頑張ります!

 
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夏休みチャレンジ(古文・銘文の暗誦)スタートです!

2016-07-17 01:24:23 | そろばんに関する中身
 今年から、挑戦する生徒は挑戦宣言を提出する形に変更しました。

 去年度まで、残念ながら「夏休みチャレンジを実施していることを知らなかった」ご家庭が、複数ありました。お忙しくて教場ニュースを読む暇がないと何名かの皆様にご指摘をいただきました。

 そこで、せめてこの大イベントは周知徹底をいたしたく、夏祭りの参加のお返事とセットでご提出いただきます。夏休みチャレンジをしなくても夏祭りへの参加はもちろん大丈夫です。

 夏休みチャレンジの意味は、生徒たちには私の言葉で順次伝えています。今のところチャレンジしない生徒はゼロです。そしてその提出率は8割を超えています。お手紙を配布して1週間でこの返答率は上出来だと思っています。

 頑張ることをみんなが当たり前と感じて、厭わずに挑戦していく。そんな教室であり続けたいと考えています。保護者のみなさまのご理解と、お子様への応援を何卒よろしくお願い申し上げます!
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7月17日現在のそろばんの状況~夏休み期間中は体験・入学の受付をお休みします~

2016-07-17 01:05:37 | そろばんに関する中身
 タイトルのとおりです。変わっているでしょ。他のそろばんでは「夏休み1か月体験教室」とかやっておられるところが多いんですが、実はこれ、結構夏休みの穴埋めに使われることが多いんですよね。

 体験授業って、気を使うわけですよ。生徒との信頼関係が出来上がっていませんから、叱り方も難しくなります。1か月前後、いちばん手のかかる初歩を教えても、入学いただけない場合もあります(たぶん半々くらいです。過去私も何年か実施しましたが、入学率は6割いかなかったです)

 だから私は、夏休みは逆に生徒の指導に専念することにしました。去年から夏休みは体験も、ご入学も受付を停止することにいたしました。生徒の指導に集中できることは大変ありがたいことです。

 おかげさまで夏休み前に数名のご入学をいただきました。ありがとうございました。というわけで、7月16日を持ちまして、一旦体験・入学のお申し込みを停止いたします。

 お問い合わせ自体はお受けしますが、体験再開は夏休み終了後9月からを予定しております。したがって、本日以降のお申し込みは、体験または入学のご予約となります。また、受け入れ可能な人数は以下の通りとなっております。

 ★ 瓢箪山教場
  ◎月・水・金コース

 1年生は完全に定員となりました。この学年はキャンセル(コース変更・退学)が出るまで、ご入学いただけません(火・木コースは来年度以降ご入学いただけます)。2年生はまだまだ余裕があります。3年生・4年生は若干名です。5年生以上は現在受付を原則として停止しております。


 ◎火・木コース
 1年生は原則としてお受けしておりませんが、現時点でひらがな・カタカナの読み書きが完全にできており、10までのたしざん・ひきざんがほぼできること。さらにこちらの指示をきちんと聞くことができる状態であればお受けしています。
 2年生はまだまだ余裕があります。3年生はあと3名です。4年生以上は現在受付を原則として停止しております。

 ★ 石切教場

 1~4年生で空きがございます。9月以降ご入学いただける人数は1~4年生の合計で3名です。5年生以上は現在受付を原則として停止しております。

 一般的な考え方の真逆ですが、私の基本的な考え方は「生徒に目が届かなくなる人数まで生徒を募集しない」「生徒募集に力を入れすぎて、在籍生徒の指導に影響を及ぼさない」ということです。イケイケどんどんは、私の考え方と全く相いれないので…。


 特に、お勉強に関しては、今後自分で責任を持って目の届く範囲を厳守していきます。現6年生は受付終了です。現5年生も今現在お話をいただいている皆様で6名を突破しましたので、本日以降にお声かけいただいた方は、お勉強の指導でお預かりすることをお約束はできません。ご承知おきくださいませ。
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他の教室からのお問い合わせ

2016-07-16 09:04:07 | そろばんに関する中身
 を、ブログを初めてからいただくことが増えました。今では年間10件前後のお問い合わせをいただくようになりました。

 で、今通っておられる教室の不満なところをいろいろとお伝え頂きます。今までの事例としては


 ①暗算指導をしない(みとり暗算しかしない)
 ②フラッシュ暗算がない
 ③教室がすごくうるさくて集中できない
 ④「わかりません」と言ってもあまり見てくれない
 ⑤先生が上手な子の生徒の指導にばかり手をかけている
 ⑥教室で他の友達にいじめられる(お前こんなんでけへんの? などの言葉の暴力を含む)
 ⑦先生が、間違えたりわからなかったりするとすぐ怒る
 ⑧宿題が多すぎる

 などがありました。私は、お問い合わせをいただいても、まずはその教室にどんな不満をお持ちかをお聞きします。そして、その教室で解決できる内容の場合は、そのようにアドバイスをさせていただきます。

 ①、②は、入学前に少し調べていただくか、お問い合わせ時に質問をしていただければ解決することなんですが…

 ③は、実は自分のお子さんがきっかけを作っていることって、結構あるんですよね。④は教室での態度がものすごく悪い場合もあったりします。

 ⑤は、なんとも言えないですね。実際にそんな先生がいることを否定はしません。

 ⑥、⑦は論外です。そんな場合は極力私はお受けしています。

 ⑧は先生とお話をオススメしています。

 というわけで、よほどの問題が現在通っておられる教室にある場合はお受けしますが、積極的に他の教室の生徒はお受けしないんですよね。それが当たり前ですよね。
 最初はとりあえずと思って習わせたが、いろんなことが見えてきてと、親御様として悩みを吐露されて、真剣に悩んでおられる場合は、そしてお子様も希望が一致した場合は、6、⑦でなくともお受けする場合もあったりしますよ。(そろばん限定です。学習塾部門の転塾はほぼお受けしません)

 たとえば、他の教室から生徒を引き抜くことにやっきになっている教室は、あるいはその先生は人としての資質を疑いますよね? たとえば、他の教室から生徒を引き抜いた上で、新規開校なんてことをしたときには、声を大にしてその新規開校に通う、あるいは通おうとしている生徒のみなさんに「逃げて~」と言いたいですよね。

 まだ右も左も十分にわからない子供たちに接する大人には、最低限の仁義や礼儀だけではなく、もう一段高い仁義や礼儀、そして見識が必要な気がします。わたしのような小童(こわっぱ)にそう思われる先生は、相当に力がないんだと思いますよ。少なくとも私はえらそうに書くだけのことは実行しているつもりです。

 なんでこんなことを書いたのか? またひとつ用心が必要な学習塾ができてしまいました。お気を付けくださいね。
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夏期講習ってそろばんを辞めるタイミング?

2016-07-12 09:38:38 | そろばんに関する中身
 この2週間ほど、まあ新聞に学習塾のチラシが入ることはいること。学習塾に行かないと取り残されるのでは?という勢いですよね。

 もちろん、夏休みは学校の授業が止まりますから、お勉強を立て直す最良の時期の一つであることはそのとおりです。

 で、私の教室ではそれほどありませんが、やはり他の教室の先生からは、この時期にそろばんを辞める生徒が多いとお聞きします。

 塾とそろばんは両立できないもんですかね? というのが私の考え方です。もちろん、金銭的に難しい場合もあるでしょうから、簡単に両方続けるのは難しい側面があることは理解しています。

 でも、その塾は本当に今まで頑張ってきたそろばんを辞めてまで行く値打ちのある塾ですか? 「とりあえず」ではないですか?

 塾と言うのは、教える人間の「矜持(きょうじ)」によって、生徒にとって天国にもなれば地獄にもなります。塾を始めるにあたって一番大事なこと。それは、その塾の方針や考え方、中学卒業時や高校卒業時を見据えた進路指導をしているか? を把握されることに尽きます。

 お子様のことを一番ご存知の親御さんだからこそ、お子様に最良の塾を見つけることができるのもまた親御さんです。そのためには、今お子様に関わっている先生に(そろばん・習字・ピアノetc)一度アドバイスをもらってみるのもいいかもしれません。

 そろばんの先生としては断言します。しょうもない目先のことだけに汲々としているような塾に行かせるくらいなら、そろばんの級位をひとつでもふたつでも上げたほうがよっぽどお子様のためになりますよ。

 ただ、そろばんの先生と合っていないと判断された場合は、そんな塾でもそろばんを続けるよりましな場合もあるでしょう。

 私はご相談をいただければできる限りお応えしています。たとえそろばん教室を辞める前提のご相談でも、誠心誠意お話いたします。というか、お子様のことに対するご相談を断る教室は、お子様を預ける価値なしですよ!
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