東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

ご満悦

2018-09-18 15:12:39 | 日記
 時々、自分の能力を随分と過大評価している人がいたりします。本当にうらやましい限りです。特に年輩の学校の先生とか、塾の講師なんかにこんな人が多いんですよね。

 たとえばね、他人の指導方法をことごとく否定するとか、上から目線でこちらへ指示を出すとか。それから、年少者が何かのやり方について改善しようとすると、ことごとく潰しにきたりしますね。今までのやり方を踏襲すればいいんやとかね。


 塾の先生の場合は、何やら自分の指導方法以外は認めない感じですかね。他人のやり方や言動についてあらゆる物言いで文句をつけているのですが、その文句がブーメランだったりしますね。もう読んだり聞いたりしていてちゃんちゃらおかしいんですが、当の本人は自分の言動や文章に自信満々なので、自分の意見の整合性のなさに気付いてないんですよね。かなり上から目線でえらそうな物言いや書き方のくせにね。

 自分自身にどれほどの知識があるのかとか、これほどの指導力があるとか、情報量のすごさとか、自分自身の経歴自慢とか…。もちろんその方と同じ進路を歩むのであれば、成功したその方の意見にはかなりの重みがあるのでしょうが、今を生きる子供たちにそんな基準で物言いをされてもねえ? と思うわけです。

 こどもたちには発達段階に応じて最適な指導をしていかないと、受けとめることのできる容量を盛大に超えた負荷をかけてしまうと、お勉強に対して嫌悪感しか抱かなくなってしまいます。特に私が大嫌いな教室を辞めた生徒は、お勉強そのものに嫌悪感を持ってしまう生徒が多いんですよね。
(偉そうなことを散々言いながら、ついて来れない子供たちの将来を叩き潰してくれるわけですよ)
(なんで知っているかってですか? そりゃ18年も先生という仕事を地元でさせていただいていれば、それなりの情報網がありますからね。)
(そろそろ心の声が多い!と叱られそうなので辞めておきますね)
(このくだり、デジャブ感がありますが、苦情は受け付けません)

 それでも、ついてきた生徒の結果を公表しないといいながら随所にちりばめて(もちろん個人は特定できない形にはしてありますよ)、

ご満悦


 しておられますよ。ねえ。まあ、自分の書いていることがブーメランであることに気付いていない時点で、私は説得力がないなあと感じているわけですが、まあ内情を知らない保護者の皆様は騙されるんだろうなあ…。

 って、私はそうならにように気をつけます!
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隠れた左利き

2018-09-13 15:44:28 | 日記
 奈良の進学塾teTsuの栗本先生がこんなブログを書いておられました。

 私自身は、左利きの生徒であってもそこまで学力が低いということは感じたことがありません。でもそろばんは右手で弾くように指導しますし、数字だけは右手で書くように(低学年で入学すれば)指導します。漢字を書くときは左手でかまわないと思っています。

 しかしながら、だいたい3~5%程度「隠れ左利き」の生徒がいます。左利きの生徒の字の書き方は指の外側の関節が向こうを向いて、人差し指と親指が手前に来る(私は手前に巻くようにと表現しています)場合がほとんどです。
 で、右利きの生徒でも左利きの生徒と同じような持ち方をする生徒が私の感覚では10%弱います。そういう生徒にはバットを持ってもらったり、サイコロを振ってもらったりします。そうすると、左利きの持ち方や振り方をする場合があるんですよね。
 こういうことに気づくきっかけは様々なんですが、とにかく「なんとなく左利きの字だな」とか「右手がイマイチ器用に動かないな」とか雰囲気で気付くことが多いですね。

 で、隠れた左利きを発見して何になるかですよね? 

 (答) 別に何もありません!

 いや、そんなもんですよ。ただ大切なことがあります。それは隠れ左利きの生徒は大半が「自分の字は汚い」とか、「どうしてみんなあんなにすらすらとはさみや彫刻刀が使えるのか?」というもやもやを抱えています。その原因が分かるのですよ。そうするとその生徒は「自分の能力が劣っているわけではない」と気付くことができます。すると、物事に意欲的に取り組めるようになるのです。

 世の中は基本的に右利きを前提にできています。漢字ドリルひとつとっても、左利きの生徒はお手本が手で隠れて使いにくいはずです。それでも一生懸命にお勉強に取り組んでくれれば、指導する側から見て、本人がそれほどの不利益を感じているようには見えません。
 
 左利きの生徒の学力が低いと感じる原因は、本人ではなく「右利きを前提にあらゆることができているので、左利きの生徒をきちんと教えることができる低学年相手の指導者が少ない」ことにあるのではないでしょうか?
 現実問題として、私の教室では右利き・左利きでそろばんの合格級位に有意な差はありませんし、学力としても有意な差は感じません。

 で、進学塾teTsuの栗本先生のブログを読み返してみると
 「しかし、この書きにくさを克服している生徒は高いレベルの学力を手に入れているのです。ノートやプリントを角度をつけて置くのですよ。そうすることで書いた文字を少しでも左手の死角にならないようにしているのです。ぱっと見たときは奇妙に見えるのですが、すぐに「なるほど」と思えます。これは、生徒の工夫ですよね。この見にくい状況を打破するために必死で考えたのがこの方法なのでしょう。現状を変えようとする思いはたいへん重要なのです。」ここまで引用

 というわけで、自分自身できちんと工夫している生徒は高い学力を維持しているとあります。私の教室の生徒は、そろばん学習を通して左利きの不利な部分に向き合い、その付き合い方を体得しているのではないかと考えます。

 隠れ左利きの生徒は、右利きとして行動できるので、左利きの生徒よりも有利なはずですが、自分でも分からない違和感を感じている生徒が多いので、その違和感を取り除いてあげないと、左利きの生徒よりもお勉強に苦しんでいるという印象が強いんですよね。

 進学塾teTsuの栗本先生のブログを読ませていただいて、自分の中にあった感覚がはっきりと形になりました。「利き腕なんて関係ないよ」と言えるように、まだまだ精進したいと思います。そして、左利きの生徒でも学力の差を感じないところまで持っていけるそろばんの素晴らしさを改めて考え直すきっかけになった進学塾teTsuの栗本先生のブログに感謝します。やはり経験の差は慧眼にまで昇華するのかと、ただただ感服するばかりです。
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起業

2018-09-12 00:10:43 | 日記
 私の場合、スタートはそろばん教室です。平成12年の12月開校なので、今年の12月で丸18年ということになりますね。

 開設当初は生徒9名。その収入は家賃を下回る状態でした(大赤字ですね)。

 それから約1年後に生徒が一気に増えて黒字に転換しました。

 その当初はきちんとやらない生徒でも叱ることなく、もめごとを回避し、辞めないように気を使っていました。

 しかしながら、だんだんと教室の雰囲気が悪くなる中で「このままではいけない」と覚悟を決めました。

 悪いものは悪いと叱り、良いものは良いと認める。指導者として当たり前のことを忘れていた私は、

 「こどものためにならないことを善しとしない」ことを心に決めました。

 居心地の悪くなった生徒が辞め、一時的に生徒は減りましたが、その後増加に転じました。そして今に至ります。

 起業当初は、20代の若造が実力も乏しく知名度もない状態で教室を運営していたわけです。

 今思えば大博打ですよ(今なら絶対にやりませんね)。

 それでも若さゆえに突っ走ったわけなんですよね。そして今に至ります。

 さて、教室は今年の12月で満18歳を迎えるわけですが、ここまで続けてこれたのはなぜかと考えてみたんですね。

 その理由はあるとすれば1つしか思い出せません。「誠実にやる」これだけです。

 瓢箪山地区だけで、私が教室を運営している18年間で10箇所以上の教室が新規開校・撤退をしました。

 もちろん、誠実に頑張っても生徒が集まらない場合もあるでしょうが…。

 起業するに当たって一番大切なこと。それは「誠実にやること」に尽きるのではないでしょうか。

 そんなことを考えていると、突然のお客様が来ました。

 天王寺高校から大阪府立大学工学域へと進んだ彼が、就職の報告に来てくれました。

 誠実にやってるとこんなうれしいこともあるもんだなと、1人悦に入った秋の夜長のお話でした。
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達成感

2018-09-08 18:29:34 | 日記
 当教場では「夏休みチャレンジ」を行っています。

 6年生は「日本国憲法前文」を暗誦することに挑戦します。

 まあまず最初に考えることは「自分には無理!」です。特に自己肯定感の低い生徒は「絶対に無理」なもんです。

 「そろばん」という習い事は、残念ながらまだまだ世間一般には「進学塾」のイメージはないようです。

 どちらかというと「算数につまずいた」子供が通うところというイメージが強い印象を受けます。

 そんなわけではないですが、私の経験上「自己肯定感」が低い生徒が多いんですよね。

 普段の授業では「できる」ことからスタートしてとにかく「できることを増やす」に重きを置いてます。

 そろばんのテキストをクリアする。漢字テストをクリアする。計算ドリルを一冊終わらせる…。

 そんな経験を積み重ねていく中で、子供たちは少しずつ「自己肯定感」を正しいものにしていきます。

 しかしながら、「どうせできへんもん」という経験をたくさんしてきた子供は、「自己肯定感」を正しいものにすることに、大変な時間がかかります。

 「自分はだめだ」と体と心の奥深くまで刻み込まれたそんな自己否定の気持ちを何年もかけてほぐしていかねばなりません。

 そろばんの上達と、たくさんの合格経験を積み重ねて少しずつ積み上げた自信を持って、6年生が夏休みチャレンジに挑戦します。

 ちょっとくらいの自信は、そのプリントを見た瞬間に粉々に打ち砕かれます。今までの6年生がみんなクリアしたなんて嘘だと思うのです。

 でも私はあの手この手(ここが企業秘密(笑)ですよね)で子供たちを鼓舞しながら合格へと導きます。

 達成した後のあの子供たちの晴れやかな自信に満ちた顔は、何回見ても感動するものです。あの顔は私にとって最高のご褒美です。

 そして今年も、挑戦した全員が合格を勝ち取りました。自己否定の塊だったあの生徒も、反発しまくっていたあの生徒も…。

 みんな合格しました。瓢箪山教場は、このチャレンジを始めて以来、初めて全員が夏休み中に合格しました。

 「誰や! こんなん無理や!って言ってたのは!」私のお決まりの文句を飛ばします。

 「な、できたやろ。みんな頑張ったらできることしか先生はみんなに挑戦させてないよ。やる前から無理やと思わずに、まずはやってみる。まずは努力してみる。それが何より大切なんだから。あかんかったらそのときに一緒に考えたらええんやで」

 で、クリアしてどう? 「うん、めっちゃ気持ちいい!」 これだけで白ご飯何杯もいけますわ(笑)。

 今年も6年生が、大きな達成感を獲得してくれました。何人かはもう変化を感じ取れています。やっぱり高い壁に挑戦するという経験は、小学生の間に必要ですね。
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9月からの生徒募集について ※9月6日追記

2018-09-06 18:38:27 | そろばんに関する中身
※瓢箪山教場

 コースに関係なく、1・3・6年生は募集停止しています。1年生は来年2月頃に若干名募集予定です。
2年生・4年生は両コースとも2名程度を募集いたします。
5年生はコースに関係なく、現在入学予約をお受けしております(準備が整い次第ご入学いただけます)

※石切教場

 現在体験授業をお待ちいただいています。その方がご入学されますと、入学予約に切り替わります。
 現在は、お問い合わせいただいた順で体験予約を賜っております。

 お問い合わせは随時受け付ております。

 発信者番号を非通知でお問い合わせいただいた場合は、お電話をお取りしておりません。発信者番号は通知でお願いいたします。

 ※両教場とも、小学校未就学児は通常とは別の時間帯での授業となります。詳しくはお問い合わせください。


※9月6日追記
瓢箪山教場の2年生は本日ご入学がありましたので、月・水・金コースは入学予約に切り替わりました。その他は変わりありません

石切教場も変更はありません。
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