さて、私は「奈良教育大学教育学修士」なんですが、修士論文は「Stress Effect on Thermoluminescence Intensities of Quartz Grains(石英粒子の熱蛍光強度における応力効果)」というばりばり理系の研究なんですよね。どうしてこんな研究を「教育大学」でするようになったかというお話です。で結構長くなるのでシリーズにしようと思います。
さて、もちろん奈良教育大学を選択した理由は「教師になりたかったから」。これが理由の全てです。高校当時は文系選択でしたが国公立志望だったので、数学は当時の基礎解析・代数幾何まで。理科は生物と地学を選択していました。これが運命を決めたわけですが当時は知る由もありません。
さて、進学先の大学を考えるわけですが、約30年前のお話ですからネットで調べるなんて手段は基本的にありません。進路指導室の大学紹介の本や進路指導担当の先生とのお話、さらには仲良くして頂いた先生方や先輩などにお話を聞いて、大阪教育大学と奈良教育大学の2校に絞りました。
大阪教育大学は中学の社会科で、奈良教育大学は第二2志望まで受験が可能だったので第一志望を中学社会で。第二志望を当時好きで得意だった地学の専門(特別教科理科教員養成課程地学専攻)という枠があったのでそこにしました。当時はよく知らなかったので高校の理科の先生の免許は物理・生物・化学・地学の4種類あると思っていたんですね。
で、なんだかんだでセンター試験ですが、予備校に通わずに独学でお勉強しました。結果800点満点の受験タイプでなんとか66%の得点率となって首の皮1枚つながりました。2次試験は大阪教育大学はボロボロ。終わった瞬間に無理だと悟りました。奈良教育大学は社会の手ごたえはイマイチでしたが、地学はかなりの手ごたえがありました。で、実は合格発表の時点ではすべて不合格だったんです。でも補欠合格で第二志望の地学専攻に合格したんですね。これ運命だと思います。
そして、バリバリの文系が大学で理転するという大学教授側からすれば血迷ったとしか思えない学生が誕生するわけです。
さて、大学合格後はとにかく理系科目で苦労しました。まず当時の微分積分は未履修。おまけに物理・化学・生物はⅠのみの履修。というわけで授業がまず理解できないわけです。だって理系科目は履修しているものとして授業が行われますから。なので、とにかく勉強しました。仲良くなった理系の同期に助けてもらいながら何とか単位を落とすことなく進級していくことができました。
さて、3回生になるとゼミ(研究室)を決めなければいけません。ここで私の天性の天邪鬼が発揮されます。普通は「卒論が書きやすい」とか「自分の興味に従って」ゼミを選ぶものですが、私は「せっかく大学で学ぶのだから分からないことがあるまま卒業するのは嫌だな。一番分からない研究をしている先生のゼミにしよう」
ね、変わってるを通り越しておかしいでしょ(笑)。そんなわけで「断層の活動年代測定」というなんのこっちゃ分からん研究を卒論のテーマに選んだわけですね。
では続きは次回ということにします。
さて、もちろん奈良教育大学を選択した理由は「教師になりたかったから」。これが理由の全てです。高校当時は文系選択でしたが国公立志望だったので、数学は当時の基礎解析・代数幾何まで。理科は生物と地学を選択していました。これが運命を決めたわけですが当時は知る由もありません。
さて、進学先の大学を考えるわけですが、約30年前のお話ですからネットで調べるなんて手段は基本的にありません。進路指導室の大学紹介の本や進路指導担当の先生とのお話、さらには仲良くして頂いた先生方や先輩などにお話を聞いて、大阪教育大学と奈良教育大学の2校に絞りました。
大阪教育大学は中学の社会科で、奈良教育大学は第二2志望まで受験が可能だったので第一志望を中学社会で。第二志望を当時好きで得意だった地学の専門(特別教科理科教員養成課程地学専攻)という枠があったのでそこにしました。当時はよく知らなかったので高校の理科の先生の免許は物理・生物・化学・地学の4種類あると思っていたんですね。
で、なんだかんだでセンター試験ですが、予備校に通わずに独学でお勉強しました。結果800点満点の受験タイプでなんとか66%の得点率となって首の皮1枚つながりました。2次試験は大阪教育大学はボロボロ。終わった瞬間に無理だと悟りました。奈良教育大学は社会の手ごたえはイマイチでしたが、地学はかなりの手ごたえがありました。で、実は合格発表の時点ではすべて不合格だったんです。でも補欠合格で第二志望の地学専攻に合格したんですね。これ運命だと思います。
そして、バリバリの文系が大学で理転するという大学教授側からすれば血迷ったとしか思えない学生が誕生するわけです。
さて、大学合格後はとにかく理系科目で苦労しました。まず当時の微分積分は未履修。おまけに物理・化学・生物はⅠのみの履修。というわけで授業がまず理解できないわけです。だって理系科目は履修しているものとして授業が行われますから。なので、とにかく勉強しました。仲良くなった理系の同期に助けてもらいながら何とか単位を落とすことなく進級していくことができました。
さて、3回生になるとゼミ(研究室)を決めなければいけません。ここで私の天性の天邪鬼が発揮されます。普通は「卒論が書きやすい」とか「自分の興味に従って」ゼミを選ぶものですが、私は「せっかく大学で学ぶのだから分からないことがあるまま卒業するのは嫌だな。一番分からない研究をしている先生のゼミにしよう」
ね、変わってるを通り越しておかしいでしょ(笑)。そんなわけで「断層の活動年代測定」というなんのこっちゃ分からん研究を卒論のテーマに選んだわけですね。
では続きは次回ということにします。