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東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

修士論文を提出するまで① 学位論文のお話

2019-04-06 19:13:04 | 日記
 さて、私は「奈良教育大学教育学修士」なんですが、修士論文は「Stress Effect on Thermoluminescence Intensities of Quartz Grains(石英粒子の熱蛍光強度における応力効果)」というばりばり理系の研究なんですよね。どうしてこんな研究を「教育大学」でするようになったかというお話です。で結構長くなるのでシリーズにしようと思います。

 さて、もちろん奈良教育大学を選択した理由は「教師になりたかったから」。これが理由の全てです。高校当時は文系選択でしたが国公立志望だったので、数学は当時の基礎解析・代数幾何まで。理科は生物と地学を選択していました。これが運命を決めたわけですが当時は知る由もありません。

 さて、進学先の大学を考えるわけですが、約30年前のお話ですからネットで調べるなんて手段は基本的にありません。進路指導室の大学紹介の本や進路指導担当の先生とのお話、さらには仲良くして頂いた先生方や先輩などにお話を聞いて、大阪教育大学と奈良教育大学の2校に絞りました。

 大阪教育大学は中学の社会科で、奈良教育大学は第二2志望まで受験が可能だったので第一志望を中学社会で。第二志望を当時好きで得意だった地学の専門(特別教科理科教員養成課程地学専攻)という枠があったのでそこにしました。当時はよく知らなかったので高校の理科の先生の免許は物理・生物・化学・地学の4種類あると思っていたんですね。

 で、なんだかんだでセンター試験ですが、予備校に通わずに独学でお勉強しました。結果800点満点の受験タイプでなんとか66%の得点率となって首の皮1枚つながりました。2次試験は大阪教育大学はボロボロ。終わった瞬間に無理だと悟りました。奈良教育大学は社会の手ごたえはイマイチでしたが、地学はかなりの手ごたえがありました。で、実は合格発表の時点ではすべて不合格だったんです。でも補欠合格で第二志望の地学専攻に合格したんですね。これ運命だと思います。

 そして、バリバリの文系が大学で理転するという大学教授側からすれば血迷ったとしか思えない学生が誕生するわけです。

 さて、大学合格後はとにかく理系科目で苦労しました。まず当時の微分積分は未履修。おまけに物理・化学・生物はⅠのみの履修。というわけで授業がまず理解できないわけです。だって理系科目は履修しているものとして授業が行われますから。なので、とにかく勉強しました。仲良くなった理系の同期に助けてもらいながら何とか単位を落とすことなく進級していくことができました。

 さて、3回生になるとゼミ(研究室)を決めなければいけません。ここで私の天性の天邪鬼が発揮されます。普通は「卒論が書きやすい」とか「自分の興味に従って」ゼミを選ぶものですが、私は「せっかく大学で学ぶのだから分からないことがあるまま卒業するのは嫌だな。一番分からない研究をしている先生のゼミにしよう」

 ね、変わってるを通り越しておかしいでしょ(笑)。そんなわけで「断層の活動年代測定」というなんのこっちゃ分からん研究を卒論のテーマに選んだわけですね。

 では続きは次回ということにします。
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宿題~学習指導編~

2019-04-03 09:43:27 | 学習・塾に関する中身
 宿題は無いほうがいいんでしょうね。でも私は絶対に出します。その考えは以下の通りです。

①自分が教えられた中身を理解したか確認するため
 学んだことを自分から進んで復習する生徒はまずいません。復習して学習内容を定着させることはとても大切です。なので宿題という形で学んだことを定着させて欲しいのです。ただし、一度で定着するものでもありません。宿題が1回目・学校提出課題(定期テスト)が2回目・そして1年間の復習教材で3回目。こうして知識を定着させてほしいと望むからこそ宿題を出すわけです。

②宿題は最低限
 ①と背反してはいないんですよ。宿題は最低限度にしないと往々にしてこなすことが目的の作業と化す場合が多いのです。これが困り物です。きちんと考えて宿題をしてほしい。だから宿題が生徒の時間を奪わないように気をつけています。

③宿題を通して毎日お勉強する習慣をつけてほしい。
 そんなに多くはない分量であっても宿題は宿題です。次の授業までにきちんとこなしてもらわねばなりません。つまりサボって溜めてしまうと追いつけない分量になってしまうわけです。毎日きちんとお勉強に向かう。部活ならば毎日練習するんです。ならばお勉強もちゃんと練習しなさいよと。そういうことです。

 さて、この宿題ですがいわゆる「大量の課題」を課す塾さんも多いですよね。私は反対なんです。中学生のお勉強は義務教育だけあって後から振り返ったときに大した分量ではありません。もちろん中学生にとっては難しいことも多いですよ。でも高校生が高校で学ぶ学終了に比べると、中学生のときの中身は「準備運動」のレベルです。このレベルのときに「学び方」をしっかりと身に付けておくべきなんです。

 分からないことを分かるようにすること。自分の弱点に自分で気付いて強化すること。そのための方法論を中学生なりに身に付けること。つまり「自学自習」ですね。中学生にハードルは高いです。ましてやお勉強でお預かりする生徒はそろばんを学んでいれば基本的には拒否しませんので学力も十人十色。ここに書いている中身を指導することが難しい生徒もいます。

 それでも先の人生を考えたときに「自分で解決する力」を身につけて欲しい。そのためには自分で学習するための時間は絶対に確保しなければならないのです。そういう時間も確保することができない大量の課題をこなしてなんとか志望校に届いたとしても、高校でのお勉強は中学生のときとは比べ物にならないくらいの分量なんです。中学のときの偏差値がいくら高くても、その偏差値が余力なしでなんとか得たものであれば、高校ではどんどんとずり落ちていきます。それはしんどい。

 だから私は大量課題を与える気持ちはありません。大阪府はC問題と言う難敵がいますがそれでも私は先取り学習はしません。現実問題としてそれでも大丈夫な生徒は余力を残してきちんとトップ10校に合格しています。英検での読み替えも無しでです。

 この余力のお話はおだわらミュージック先生(ツイッターでやり取りをさせていただいている先生です)もブログで言及されています。新中3~高校生はぜひとも詠んでおいてください。 そのブログはこちらです

 そして「宿題は出さない」というお考えも私は賛成できかねます。ある程度の学習姿勢が涵養されるまでは、自分自身で自己を律してお勉強していくことは難しいと思っているからです。宿題をする中で「分かったつもりで分かっていない」という現実に気付いて欲しいのです。そのためにはやはり最低限度の宿題は必要だと思っています。

 ただし広い世の中には牛島先生(こちらもツイッターでやり取りさせて頂いている先生です)のように、とにかくお勉強に向き合わない生徒と日夜奮闘しておられる先生もおられます。宿題は求められれば出す(課題が必要だと気付いてくれるまでは強制しない)というお考えで、これはこうした生徒と真剣に向き合った帰結のものなので私は尊敬しています。

 ちなみに牛島先生の塾のホームページはこちら(ブログもここからお読みいただけます)

 というわけで、学力を伸ばすために塾という選択肢を選ぶならば宿題は必要なんです。そして大量課題が必要な場合があることも、宿題を出さない場合があることもツイッターを初めてそれぞれにお考えがあることを知りました。それでも私は、宿題無しも大量も自分の考えとしては否定なんです。

 宿題1つとっても深く深く考えている先生方がたくさんいることを知った上で私は自己の方針を貫きます。
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宿題~そろばん編~

2019-04-02 09:41:48 | そろばんに関する中身
 宿題を好きなこどもってほぼいないと思います。ま、そりゃそうですよね。めんどくさいですもんね。

 私はそろばん指導において宿題を出しています。

①わりざんマスター
 あまりのあるわりざんが1枚に100問あります。これを4分以内に100点を取ることが目標です。月曜~土曜日まで毎日1枚が課題です。あまりのあるわりざんのうち、÷1桁で繰り下がりがないもの(例:33÷8)がちょうど100題(これをB型と呼んでいます)。繰り下がりのあるもの(例:33÷7)がちょうど100題(これをC型と呼んでいます)あります。
 これを毎日時間を計って記録してもらいます。できなくても4分で終了してかまいません。なので、宿題にかかる時間は準備・丸付けを含めても10分以内になるはずです。

②あんざん
 これは次回の授業までに1ページです。そして当然中身は技量に応じたものですから、これも5分はかからないはずです(かかればおかしいです)。

③漢字ドリル
 漢字の読み書き指導を週に1回行っています。次の漢字指導の日までに2ページ書いてくるという宿題です。これも2ページで10分はかからないはずです(低学年は1ページ当たり3文字・中学年は4文字・高学年は5文字に設定しています)

 というわけで1日当たり15分かからないようにしています。子供たちの時間を奪うというほどの量にはしていません。そしてこうした宿題の真の目的は「毎日の学習習慣を育てる」というものです。

 中学進学以降、こうした「コツコツと積み上げる」姿勢は、お勉強においてたいへん意味がありますし、学力を下支えすることは間違いありません。そしてそろばんを離れた場合はこの時間を学習に充てることができます。

 というわけで小学生の間に基礎基本を積み上げるという意味からも、この宿題を大切に指導しています。

 ~学習編~は絶対に長くなる自信があるので(笑)、分けてなるべく早くアップします!
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