塾の世界線ではある程度常識なことって、一般的にはあまり知られていないんですよね。
例えば、各学年最初のテストは点数取りやすいけれども、回数を重ねるごとに平均が下がって、学年末テスト(なぜか定期テストなのに、入試問題いれたり復習問題入れたりする先生が少なくないのもあって)は1年間で最も低い平均点になることが多いとか。
中3の学年末は、だいたいみんなが必死になるので良い結果が出やすいとか。
中3学年末は中1・2の学年末試験よりもだいたい1か月は早く行われるとか。
(以上すべて大阪府の傾向です)
宣伝に使う数字もなかなかに考え抜かれている場合があります。例えばゴールデンウィーク明けの広告でしたら、生徒の得点アップを謳うことが多くなります(だって前年度学年末と比べれば平均点が50点くらい上がることもありますから、そりゃ普通にしてれば生徒の点数は上がることが多くなりますからね)。
成績の良かった数字だけを取り出して、学年すら分からない状態で出してみたり(今の時期に中3の成績を出してみたり、去年以前の数字を出してみたりなど)
普通の保護者が数字や中学校の事情に疎かったり、そもそも知らなかったりする場合なら、簡単に騙されてしまうわけですね。
私は5年くらい前に、数字を出すことを辞めました。出せないわけではなくて出さないんです。そう決めたから貫いています。
決めたことをなかったことにしたくはないんですよね。結果のいいときだけだして、悪いときは当たり障りない言葉で濁すとかは嫌なんですよね。
今回ですか?そりゃもう全力で出したいくらい良かった生徒が多かったですね〜。でも、出さないって決めたから出さないです。
これって、個人塾なら指導者の矜持になるのかもしれませんね。私は私の決めたことをぶれずに進めたいと思っています。